フェーズフリーとは?意味・概念・具体例・認証制度・防災との関係をわかりやすく解説
「フェーズフリーという言葉を聞いたことはあるけれど、意味がよくわからない。」「防災とどう違うの?」「フェーズフリーな商品って、具体的にどんなもの?」
こうした疑問を持つ方に向けて、この記事を書いています。近年、防災・減災の文脈で「フェーズフリー」という言葉を目にする機会が増えています。
メディア・企業・自治体・防災の専門家が注目するこの概念は、従来の防災の考え方を大きくアップデートするものです。
この記事では、フェーズフリーの意味・誕生の背景・具体的な商品事例・フェーズフリー認証制度・従来の防災との違い・日常生活への取り入れ方を、一般社団法人フェーズフリー協会の公式情報・防災士監修メディアの情報・各種メーカーの公式情報をもとに詳しく解説します。
【この記事の信頼性について】
本記事は一般社団法人フェーズフリー協会(phasefree.org)公式情報・佐藤唯行氏(フェーズフリー協会代表理事・フェーズフリーの提唱者)の著書・インタビュー情報・内閣府「防災意識社会」に関する資料・各種フェーズフリー認証取得製品メーカーの公式情報・防災関連メディアの解説記事をもとに、防災ベース編集部が作成しました。
フェーズフリーとは:意味と定義
フェーズフリー(Phase Free)とは、日常時(平常時)と非常時(災害時)という2つの「フェーズ(局面・段階)」の境界をなくし、日常の生活・商品・サービスが非常時にもそのまま役立つようにするという考え方・概念です。
一般社団法人フェーズフリー協会の定義によると、フェーズフリーとは「社会のあらゆるモノ・コト・しくみが、日常時も非常時も、人々の生活を支え、命を守るために、いつでも役立てられるという考え方」とされています。
わかりやすく言い換えると、日常的に使っているものが災害時にもそのまま使えるようにデザイン・設計するという発想です。
防災グッズを別途揃えるのではなく、普段使っているものに防災機能を組み込むというアプローチが、フェーズフリーの核心です。
フェーズフリーの語源
フェーズフリーの「フェーズ(Phase)」とは「局面・段階・時期」を意味する英語です。「フリー(Free)」は「〜から解放された・〜のない」という意味です。
つまりフェーズフリーは「局面(日常・非常)に縛られない」という意味になります。日常と非常という二分法から解放されたデザイン・社会のあり方を示す言葉です。
フェーズフリーを提唱したのは誰か
フェーズフリーという概念を提唱したのは、一般社団法人フェーズフリー協会の代表理事・佐藤唯行氏です。
佐藤氏は東京大学大学院工学系研究科建築学専攻を修了後、建築設計・まちづくりの分野でキャリアを積み、東日本大震災(2011年)の経験と研究をきっかけにフェーズフリーという概念を生み出しました。
東日本大震災では、平時に何の役にも立たなかった防災グッズが大量に廃棄される一方で、普段から使い慣れていないものは緊急時にも使いこなせないという現実が浮き彫りになりました。
この経験から佐藤氏は、日常と非常を切り分ける従来の防災アプローチを根本から見直し、日常に防災機能を溶け込ませるフェーズフリーという概念を体系化しました。
2017年に一般社団法人フェーズフリー協会が設立され、フェーズフリーの普及・啓発・認証制度の運営が本格的に始まりました。
フェーズフリーが生まれた背景:従来の防災の限界
フェーズフリーという概念が生まれた背景には、従来の防災アプローチが抱える根本的な課題があります。
防災グッズが使われない問題
日本の防災意識は世界的に見ても高い水準にありますが、実際に防災グッズを揃えている世帯でも、いざ災害が起きた時に使い方がわからない・存在を忘れていた・使用期限が切れていたという問題が繰り返し起きています。
内閣府の調査でも、防災グッズを揃えていると回答した人の多くが、グッズの使い方を把握していないという結果が示されています。
使い慣れていないものは緊急時に使えない・というシンプルな事実が、従来型防災の最大の弱点です。
防災の先延ばし問題
防災を日常生活と切り離された特別な準備として位置づけると、人は先延ばしにしやすくなります。
「いつか時間ができたら備蓄を揃えよう」という気持ちは、結果として備蓄ゼロという状態を生みます。
日常の中に防災機能が自然に組み込まれていれば、特別な行動を起こさなくても自動的に備えが整うという設計が可能になります。
防災備蓄の廃棄問題
賞味期限切れの保存食・使用期限切れの防災グッズが大量に廃棄されるという社会的な問題もあります。
日常的に使いながら補充するローリングストックが推奨されるのも、この廃棄問題への対処のひとつですが、フェーズフリーはより根本的に「日常的に使うものをそのまま非常時にも使える形にする」という解決策を示しています。
フェーズフリーの2つの価値基準
一般社団法人フェーズフリー協会は、フェーズフリーな商品・サービス・しくみを評価するための2つの価値基準を定めています。
価値基準1:日常的価値(Normalcy Value)
日常時において、その商品・サービスが人々の生活を豊かにするために役立てられているかという基準です。
普段から使いたい・使い続けたいと思えるデザイン・機能・使いやすさを持っていることが求められます。
日常的価値が高くなければ、日常的に使われることがなく、非常時にも使い慣れない状態になってしまいます。
価値基準2:非常時価値(Emergency Value)
非常時(災害時など)において、その商品・サービスが人々の命・生活を守るために役立てられるかという基準です。
日常使いとして優れているだけでなく、災害時にも有効に機能することが求められます。
この2つの価値を同時に高いレベルで実現している商品・サービスが、フェーズフリーとして評価されます。
フェーズフリーの5つの原則
フェーズフリー協会は、フェーズフリーを実現するための5つの原則を定めています。
これらはフェーズフリーな商品・サービス・しくみを設計・評価する際の指針となるものです。
| 原則 | 内容 |
|---|---|
| ①いつもそこにある(Availability) | 日常的に使われているため、非常時にも手元に存在している |
| ②使い慣れている(Familiarity) | 日常的に使い慣れているため、非常時にも迷わず使いこなせる |
| ③役立ちがわかる(Clarity) | 非常時にどのように役立つかが、日常使いの中で直感的にわかる |
| ④役割を超える(Versatility) | 日常の用途を超えて、非常時に多様な使い方ができる |
| ⑤命や生活を守る(Safety) | 非常時において、命や生活を守るための機能を実際に発揮できる |
この5つの原則を満たすほど、より高いフェーズフリー性を持つ商品・サービスといえます。
フェーズフリーの具体例:日常にある身近なフェーズフリー商品
フェーズフリーという概念は抽象的に聞こえますが、実際には身近なところに多くの具体例があります。
日常的に使いながら、いざという時にも役立つ製品のカテゴリ別に紹介します。
ライト・照明系
ランタン型のLEDライトは、フェーズフリーの代表的なカテゴリです。
日常ではアウトドア・キャンプ・インテリアとして使いながら、停電時・夜間の避難時にも活躍します。
ソーラー充電式・USB充電式のランタンは、普段から充電して使いながら、停電時にも電源不要で使えるという典型的なフェーズフリー設計です。
手回し発電機能付きラジオランタンも、日常では防災ラジオとして使いつつ、災害時には発電・充電手段としても機能します。
モバイルバッテリー・ポータブル電源
モバイルバッテリーは、日常のスマートフォン充電に使いながら、停電・断水時の電源確保にも使えます。
大容量のポータブル電源は、日常ではキャンプ・アウトドア・車中泊で活用しながら、大規模停電時には自宅の電化製品・医療機器の電源としても使えます。
太陽光パネルと組み合わせた蓄電システムは、日常の電気代節約と非常時の電源確保を同時に実現するフェーズフリーなエネルギーシステムの例です。
食料・飲料
缶詰・レトルト食品・乾物は、日常の料理素材として使いながらローリングストックすることで、非常食としても機能します。
チョコレート・ナッツ・ドライフルーツなどの行動食は、日常のおやつとして消費しながら、長期備蓄食としても活用できます。
アルファ米は近年、防災食専用品から日常食としても食べられるおいしさを追求した製品が増えており、フェーズフリーな食料備蓄の典型例です。
ミネラルウォーターのペットボトルも、日常的に飲みながら常に一定量をストックするという習慣が、そのままフェーズフリーな水備蓄になります。
家具・インテリア
スツール(腰掛け)型の収納ボックスは、日常ではインテリア・収納家具として使いながら、中に非常食・防災グッズを収納しておけます。
災害時には非常用持ち出し袋として中身ごと持ち出せる設計になっている製品もあります。
ソファやテーブルの下に収納できるスペースを防災グッズの定位置にすることも、日常と非常を統合するフェーズフリーなインテリアの考え方です。
ウェアラブル・アパレル
普段着として使えるアウトドアウェア・多機能ベストは、フェーズフリーなアパレルの代表例です。
防水・防風・保温性能を持ったアウターは、日常の通勤・外出時に着ながら、避難時の防寒・防水ウェアとして機能します。
リフレクター(反射素材)を取り入れたデザインのバッグやウェアは、夜間の視認性を高めながら日常のファッションとして使える製品が増えています。
自動車・モビリティ
V2H(Vehicle to Home)システムを備えた電気自動車・プラグインハイブリッド車は、日常の移動手段として使いながら、停電時に家庭への電力供給源として機能します。
これはフェーズフリーの観点から非常に注目されているモビリティの活用例です。
実際に2024年の能登半島地震では、電気自動車から家庭に電力を供給した事例が報告されています。
建築・住宅
太陽光パネル+蓄電池システムを備えた住宅は、日常的には電気代の削減・売電に貢献しながら、停電時には自立した電源として機能します。
雨水収集タンクを備えた住宅は、日常の庭への散水・洗車に使いながら、断水時の生活用水源としても活用できます。
耐震・免震設計はそれ自体が究極のフェーズフリーな住宅設備で、日常生活に何の制約も与えずに地震から命を守る機能を発揮します。
フェーズフリー認証制度とは
一般社団法人フェーズフリー協会は、フェーズフリーの基準を満たした商品・サービス・しくみを認証する「フェーズフリー認証制度」を運営しています。
フェーズフリー認証の概要
フェーズフリー認証とは、フェーズフリー協会が定めた基準に基づいて、日常時と非常時の両方で人々の生活を支える商品・サービスとして認定するものです。
認証を受けた製品にはフェーズフリー認証マークが付与され、消費者がフェーズフリーな製品を識別しやすくなります。
認証の評価は、日常的価値(Normalcy Value)と非常時価値(Emergency Value)の2軸で行われます。
フェーズフリー認証の審査プロセス
フェーズフリー認証を取得するためには、申請事業者がフェーズフリー協会に申請書類を提出し、協会の審査委員会による評価を受けます。
審査では、5つの原則(いつもそこにある・使い慣れている・役立ちがわかる・役割を超える・命や生活を守る)に照らした評価が行われます。
認証は定期的な更新制で、継続的にフェーズフリー基準を満たしているかが確認されます。
フェーズフリー認証取得製品の事例
フェーズフリー協会のウェブサイトには、認証を取得した製品・サービス・しくみが掲載されています。
- ソーラーランタン・LEDランタン系:日常のアウトドア・インテリア使用と停電時の照明の両立
- 大容量ポータブル電源:日常のキャンプ・アウトドア使用と停電時の電源確保の両立
- 長期保存対応の食品・飲料:日常の食事・飲料としての活用と非常食・非常飲料としての活用の両立
- 防災機能付きバッグ・収納家具:日常のインテリア・収納機能と非常時の持ち出し袋機能の両立
- 多機能アウトドアウェア:日常のファッション・防寒と避難時の防護機能の両立
フェーズフリーと従来の防災との違い
フェーズフリーと従来の防災アプローチを比較することで、フェーズフリーの新しさが明確になります。
| 比較項目 | 従来の防災アプローチ | フェーズフリーアプローチ |
|---|---|---|
| 基本的な発想 | 日常と非常を分けて考え・非常時のためだけの備えをする | 日常と非常の境界をなくし・日常のものをそのまま非常時にも活用できるようにする |
| 防災グッズの扱い | 防災専用グッズを別途揃えて保管する | 日常的に使うものに防災機能を組み込む |
| 使い慣れ | 緊急時に使い方がわからない可能性がある | 日常的に使い慣れているため緊急時にも使いこなせる |
| コスト | 日常用品+防災専用品という二重のコストがかかる | 日常用品が防災機能を兼ね備えるため一元化できる |
| 廃棄・期限切れ | 使わないまま賞味期限・使用期限が切れて廃棄するリスクがある | 日常的に使うため廃棄のリスクが大幅に低い |
| 心理的ハードル | 防災対策を始めるには特別な行動が必要で先延ばしになりやすい | 日常の延長線上にあるため自然と備えが整う |
| デザイン・美観 | 防災グッズとしての見た目が強く、日常インテリアに馴染まない場合がある | 日常使いを前提としたデザイン性の高い製品が増えている |
フェーズフリーは従来の防災を否定するものではありません。
むしろ従来の防災アプローチと組み合わせることで、より包括的で実践的な備えが実現します。
保存水・非常食・非常用トイレなどの従来の防災備蓄はあくまでも必要であり、その上でフェーズフリーな視点を加えることが理想的なアプローチです。
フェーズフリーな社会の実現:個人・企業・行政の役割
フェーズフリーは個人の備えだけでなく、企業・行政・社会全体が参加することでより大きな効果を発揮する概念です。
個人ができるフェーズフリーへの取り組み
個人レベルでのフェーズフリーの実践は、普段の生活の選択・行動の見直しから始まります。
- 日常的に使うアイテムを選ぶ際に、非常時にも役立てられるかという視点を加える
- 食料品のローリングストックを習慣にして、常に一定量の食料備蓄を維持する
- モバイルバッテリー・ポータブル電源を日常的に充電・使用しながら備えとして活用する
- アウトドア活動を通じてフェーズフリーな道具(ランタン・浄水器・調理器具等)の使い方に慣れる
- 防災グッズを特別な場所にしまい込まず、日常の生活空間の中に自然に配置する
企業ができるフェーズフリーへの取り組み
企業には、フェーズフリーな製品・サービスの開発・提供という役割があります。
- 製品開発の段階からフェーズフリーの5原則を取り入れたデザインを採用する
- フェーズフリー協会の認証取得を通じて、フェーズフリー性を可視化する
- オフィス・施設のフェーズフリー化(防災機能を備えた日常的な設備の導入)に取り組む
- 従業員の防災教育にフェーズフリーの概念を取り入れる
行政・自治体ができるフェーズフリーへの取り組み
行政・自治体は、まちづくり・インフラ整備・防災教育にフェーズフリーの考え方を導入できます。
- 公共施設・避難所に日常的に活用されながら非常時にも使える設備を整備する
- 公園に太陽光パネル付きベンチ・かまどベンチなどのフェーズフリーな設備を設置する
- 防災教育にフェーズフリーの概念を取り入れ、日常と防災を結びつける視点を育てる
フェーズフリーと SDGs・サステナビリティとの関係
フェーズフリーの概念は、SDGs(持続可能な開発目標)やサステナビリティとも深く結びついています。
SDGs の目標11「住み続けられるまちづくりを」・目標13「気候変動に具体的な対策を」は、フェーズフリーが目指す社会像と重なります。
廃棄される防災グッズを減らし・日常品と防災品の一体化によってモノの無駄をなくすという点でも、フェーズフリーはサステナビリティと整合しています。
日常的に使うものを長く使い続けながら非常時にも活用するというサイクルは、大量消費・大量廃棄への対抗としても意義があります。
日常生活でフェーズフリーを実践する:具体的な行動リスト
フェーズフリーの概念を日常生活に取り入れるための具体的なアクションを、カテゴリ別に紹介します。
食料・水まわり
- 普段食べている缶詰・レトルト食品を多めに買い置き、食べたら補充するローリングストックを習慣にする
- 2Lペットボトルの水を常に複数本ストックし、使ったら補充するサイクルを作る
- インスタント食品・乾麺・フリーズドライ食品を日常の食材として取り入れながら備蓄を維持する
- 保温性の高い水筒・魔法瓶を日常使いにして、断水時の保温水確保にも活用する
電力・エネルギーまわり
- モバイルバッテリーを常時充電し日常のスマートフォン充電に使いながら、停電時の充電確保にも備える
- ソーラー充電対応のランタンをアウトドアや室内インテリアとして日常使いしながら、停電時の照明として準備する
- キャンプ・アウトドアを趣味にすることで、ガスバーナー・ランタン・浄水器の使い方に自然と慣れておく
衛生・生活用品まわり
- ウェットティッシュ・除菌シートを常備し、日常的に使いながら十分な在庫を保つ
- 大容量の洗口液・歯磨きシートを備蓄し、日常の口腔ケアに使いながら非常時への備えとする
- 普段から折りたたみの軽量リュックを携行することで、いざという時の持ち出し袋として活用できる
住まい・インテリアまわり
- 日常的に使うスツール・収納ボックスの中に非常食・防災グッズを収納する
- 大型の観葉植物の鉢土に水分を蓄えておく(緊急時の植物への給水に活用できる)
- ライフラインが止まっても快適に過ごせる断熱性能の高い住宅への改修・投資を検討する
よくある疑問:Q&A
Q:フェーズフリーと防災の違いは何ですか?
防災は災害に備えるための行動・準備の総称で、日常と非常時を分けた上で非常時への備えをするアプローチです。
フェーズフリーは、日常と非常時の区別をなくして日常のものをそのまま非常時にも役立てるという新しいアプローチです。
フェーズフリーは防災を否定するのではなく、防災をより日常に根ざした形で実現するための概念です。
Q:フェーズフリー認証マークが付いた製品はどこで見られますか?
一般社団法人フェーズフリー協会の公式サイト(phasefree.org)に認証取得製品・サービスの一覧が掲載されています。
また一部の小売店・ECサイトでも、フェーズフリー認証マーク付きの製品が確認できます。
Q:子どもにフェーズフリーをどう教えればよいですか?
フェーズフリーは子どもへの防災教育とも相性が良い概念です。
日常のキャンプ・アウトドア体験を通じて、ランタン・バーナー・浄水器などのアウトドアギアの使い方を遊びながら覚えることが、フェーズフリーな防災教育の実践例です。
毎日の食事で缶詰・レトルト食品を取り入れながら「これは災害の時にも食べられる食事だよ」と話すことも、子どもの防災意識を自然に育てるフェーズフリーなアプローチです。
Q:フェーズフリーな家づくりを進めたい。何から始めればいい?
まずは既存の住まいにできる範囲でのフェーズフリーな改善から始めるのが現実的です。
太陽光パネル+蓄電池の導入・耐震補強・断熱改修・雨水収集タンクの設置などが、住宅レベルのフェーズフリー化として効果的です。
新築・建替えの場合は、設計段階からフェーズフリーの5原則を取り入れた住宅設計を建築士に相談することをお勧めします。
まとめ:フェーズフリーは防災の新しいスタンダード
フェーズフリーとは、日常時と非常時の境界をなくし、普段のモノ・コト・しくみがそのまま災害時にも命と生活を守るために役立てられるという考え方です。
この記事で解説した主なポイントをまとめます。
- フェーズフリーは2017年設立のフェーズフリー協会代表理事・佐藤唯行氏が提唱した概念
- 日常的価値と非常時価値の両方を高いレベルで実現することがフェーズフリーの基準
- いつもそこにある・使い慣れている・役立ちがわかる・役割を超える・命や生活を守るという5つの原則がある
- 具体例はランタン・ポータブル電源・ローリングストック食料・多機能アウターなど身近なものが多い
- フェーズフリー協会による認証制度があり、基準を満たした製品に認証マークが付与される
- 従来の防災を否定せず、従来の防災備蓄と組み合わせることでより総合的な備えが実現する
- 個人・企業・行政それぞれがフェーズフリーを実践することで、社会全体の防災力が高まる
フェーズフリーは、防災を特別なことと感じる人にこそ取り入れてほしい概念です。
日常の買い物・インテリア選び・食事の選択にフェーズフリーの視点を加えるだけで、自然と防災力が高まっていきます。
今後も、フェーズフリーな防災情報・おすすめ商品をわかりやすくお届けします。

