エマージェンシーシートの選び方とおすすめ10選【2026年最新版】防災・登山・アウトドアで命を守る保温シート徹底解説

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エマージェンシーシートの選び方とおすすめ10選【2026年最新版】防災・登山・アウトドアで命を守る保温シート徹底解説

エマージェンシーシート(緊急保温シート・アルミブランケット)は、薄さ数ミリ・重さ50g以下のコンパクトなシートでありながら、低体温症による死亡リスクを劇的に下げる可能性を持つ、現代の防災・アウトドアシーンにおける「最も費用対効果が高い命を守るグッズ」の一つです。登山中の天候急変・大規模地震後の屋外待機・台風被害での停電・スキー場での遭難——これらすべての状況で、エマージェンシーシートは体温を維持し、低体温症という静かな脅威から身を守る役割を果たします。

しかし「エマージェンシーシート」と一口に言っても、市場には100円均一で購入できる最安値品から、登山専門ブランドが開発した数千円の高性能モデルまで、品質・機能・用途が大きく異なる製品が溢れています。「安いものでいいのか」「どれが本当に緊急時に機能するのか」「防災用と登山用で選び方は違うのか」——これらの疑問に対する明確な答えを持っている方は少ないのではないでしょうか。

防災・サバイバル情報を専門に発信するこのサイトでは、複数のエマージェンシーシートを実際に試用・比較した経験と、防災・登山の専門知識をもとに、失敗しないエマージェンシーシートの選び方を素材・構造・用途の3軸で徹底解説します。おすすめ製品と正しい使い方もあわせてご紹介しますので、ぜひ最後まで読んで今日から備えを始めてください。

目次

エマージェンシーシートとは何か:仕組みと保温の原理

エマージェンシーシートは「アルミ蒸着フィルム」を主素材とする緊急用保温シートです。ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムにアルミニウムを真空蒸着(vapor deposition)することで、体から放射される遠赤外線(熱放射)を最大95%反射する機能を持ちます。この「熱放射の反射」という仕組みが、エマージェンシーシートの保温性能の核心です。

人体は常に周囲の環境に向けて遠赤外線(熱エネルギー)を放射しており、これが体温低下の主要因の一つです。特に風・雨・寒冷な環境下では、熱放射に加えて対流(風による熱の奪われ)・伝導(冷たい地面への熱の移動)・蒸発(汗・濡れた衣服からの気化熱)が重なり、体温は急速に低下します。エマージェンシーシートは体を包むことでこれらの熱損失のうち「放射」を大幅に抑制し、同時にシートと皮膚の間に暖気の層を作ることで対流による熱損失も軽減します。

低体温症は体温が35℃以下に低下した状態を指し、37℃から33℃の間では強い震え・判断力の低下が起き、33℃以下では意識消失・心停止のリスクが急増します。登山中の遭難・災害時の屋外待機・水難事故など、急激な体温低下が予想されるシーンでエマージェンシーシートを適切に使用することが、低体温症の予防と生存率の向上に直結します。

エマージェンシーシートの種類:3つのタイプを理解する

市場に流通するエマージェンシーシートは、素材・構造によって大きく3つのタイプに分類されます。それぞれの特性・強み・弱みを理解した上で、用途に合わせた製品選びが重要です。

タイプ① 薄型アルミフィルムシート(スタンダードタイプ)

最も広く流通しているタイプで、薄いPETフィルムにアルミを蒸着した単層構造のシートです。折りたたむと名刺サイズ程度になり、重量は30〜50g程度と極めて軽量・コンパクトです。価格は200〜800円程度と安価なため、大量備蓄・人数分の準備がしやすいのが最大のメリットです。ただし素材の薄さゆえに破れやすく・風でバタつきやすい・使い捨て前提の設計であることが多く、長時間使用や繰り返し使用には向きません。防災リュックへの収納・一時的な緊急使用を目的とした製品として最も普及しています。

タイプ② 厚手・多層構造シート(ヘビーデューティータイプ)

薄型タイプより厚みのある素材・または複数のアルミ層を組み合わせた多層構造のシートです。価格は1,000〜3,000円程度と高くなりますが、耐久性・保温性・使用感が大幅に向上します。引き裂き強度が高く繰り返し使用が可能なモデルが多く、登山・アウトドア・本格的な防災備蓄に向いています。折りたたみサイズは薄型より大きくなりますが、それでも500mlペットボトル程度に収まるモデルが多く携行性は十分です。

タイプ③ ブランケット・ポンチョ型(形状特化タイプ)

シート状ではなく、最初から「毛布型」または「雨合羽(ポンチョ)型」に裁断・加工されたタイプです。毛布型は布団のように全身を包みやすく・ずれにくい設計で、避難所での長時間使用に適しています。ポンチョ型は頭・肩を覆いながら両手が自由に使える構造で、雨天の屋外避難・登山中の緊急使用に優れています。価格は1,500〜5,000円程度と高めですが、実際の使用場面での利便性は他タイプより格段に高く、防災専門家・登山経験者から高く評価されています。

エマージェンシーシートの選び方【7つの評価軸】

用途・環境・携行スタイルに合わせたエマージェンシーシートを選ぶために確認すべき7つのポイントを、重要度順に解説します。

評価軸① 保温性能(熱反射率):最重要スペックを確認する

エマージェンシーシートの核心性能は「熱反射率」です。一般的なアルミ蒸着シートは体温の80〜95%を反射するとされていますが、この数値は製品品質・アルミ層の厚さ・蒸着の均一性によって大きく異なります。信頼性の高いメーカーが製造した製品では「熱反射率90%以上」または「体温の95%を保持」という表記が確認できます。100円均一品や極端に安価な製品では、アルミ蒸着の品質が劣ることで保温性能が大幅に低い場合があります。購入前に製品パッケージ・仕様書で熱反射率の表記を確認してください。

評価軸② 厚みと耐久性:破れないことが緊急時の絶対条件

エマージェンシーシートは緊急時に使用するものであるため、「使おうとしたら破れた」という事態は命取りになります。薄型(10〜12ミクロン)の製品は軽量・安価である反面、折り目・引っかかりでの引き裂きリスクが高く、風が強い状況でのバタつきによる破損も多く報告されています。厚手素材(20ミクロン以上)または補強繊維が封入された多層素材の製品は、耐久性・引き裂き抵抗性が大幅に高く、実際の緊急使用シーンでの信頼性が高くなります。「一度使ったら捨てる消耗品」として割り切る場合は薄型でも良いですが、「ここぞというときに確実に機能する」ことを求めるなら厚手・多層モデルを選んでください。

評価軸③ サイズ(展開時・折りたたみ時):使用者全体を覆えるか

エマージェンシーシートの展開サイズは製品によって大きく異なります。最小クラスは130×210cm程度、大型モデルは160×210cm〜200×200cm以上のものもあります。成人1人を完全に包むためには少なくとも130×160cm以上が必要で、頭部・足先まで包む場合は160×210cm以上が望ましいです。子どもと一緒に使う・2人で1枚を共有するなら180×210cm以上の大判サイズを選んでください。折りたたみサイズは携行性に直結するため、展開サイズと折りたたみサイズの両方を確認して購入してください。

評価軸④ 防水・防風性能:雨・風での体温低下を防げるか

アルミ蒸着フィルム素材はもともと防水性が高いため、ほとんどのエマージェンシーシートは基本的な防水機能を持っています。しかし缝い目・端部の処理・素材の孔の有無によって防風性能は製品によって異なります。登山・アウトドア向けの高性能モデルでは「防水・防風・防湿」の3機能を明示しているものが多く、雨・風が強い状況での体温保護に優れています。防水・防風の両方を確保したい場合は、ポンチョ型または四方を密閉できる封筒型のエマージェンシービビィ(後述)も検討してください。

評価軸⑤ 結露(蒸れ)への対応:長時間使用での快適性

エマージェンシーシートの大きな弱点として「結露(蒸れ)」があります。アルミフィルムは熱反射性能が高い反面、水蒸気の透過性がほぼゼロのため、体から発生した水蒸気がシート内面に結露として凝集します。短時間の緊急使用では問題ありませんが、数時間以上の長時間使用では衣服が濡れて体温をむしろ奪うリスクがあります。この問題を解決した「透湿性エマージェンシーシート」と呼ばれる製品(SWISS SAFE・SOLなどのブランドが製造)では、水蒸気を透過しながら熱放射は反射する特殊素材を使用し、長時間使用での蒸れを大幅に軽減しています。長時間の屋外避難・登山での使用を想定する場合は透湿性能の有無を確認して選んでください。

評価軸⑥ 視認性(カラー):救助・発見されやすいか

エマージェンシーシートの外側のカラーは、遭難・負傷時の救助隊への視認性に影響します。銀色・金色の両面タイプは反射光で遠くからでも発見されやすく、オレンジ・赤の着色面を持つタイプは航空機・ヘリコプターからの視認性が高いとされています。「銀色の面を外側にして体を包む→熱反射で保温」「オレンジ面を外に向ける→救助シグナルとして使用」という両面使い分け設計の製品は、防災・登山両方の用途で特に推奨されます。

評価軸⑦ 価格・コストパフォーマンス:用途別に最適な価格帯を選ぶ

エマージェンシーシートは価格帯によって品質・性能が大きく異なりますが、「高ければ必ず良い」わけではありません。用途に応じた最適な価格帯の考え方を以下に整理します。

用途 推奨価格帯 理由
防災リュックへの大量備蓄 300〜800円/枚 家族全員分・複数枚を揃えるためコストを抑えつつ最低限の品質を確保
防災リュックへのメイン備蓄 800〜2,000円/枚 耐久性・保温性のバランスが良い中級品。繰り返し使用可能
登山・アウトドア(緊急用) 1,500〜4,000円/枚 悪天候・長時間使用を想定した高耐久・透湿モデルが必要
車載・オフィス常備 500〜1,500円/枚 使用頻度は低いが確実に機能することが求められる中級品

用途別・シーン別の選び方ガイド

防災備蓄用として選ぶ場合

防災備蓄用のエマージェンシーシートは「確実に機能すること」と「家族全員分を揃えられるコスト」の両立が選択の核心です。薄型の安価品は100円均一でも購入できますが、折り目から破れやすく・アルミ蒸着の品質が均一でない製品も混在しているため、命を守る防災グッズとして信頼するには心もとない場合があります。防災備蓄には「1,000円前後の中級品」を家族の人数分+予備2枚用意することをおすすめします。具体的には、展開サイズ160×210cm以上・厚手アルミ蒸着・引き裂き強度の高い素材の製品を選んでください。

また防災備蓄では「複数枚を重ねて使う」ことも重要な知識です。1枚のエマージェンシーシートで体を包み、さらにもう1枚を上から重ねることで保温効果が大幅に向上します。体の下に1枚を敷いて地面からの冷気(伝導冷却)を防ぎ、体の上に1枚を掛けるという2枚使いの方法が防災の現場では基本とされています。

登山・トレッキング用として選ぶ場合

登山では「軽量・コンパクトであること」と「悪天候・長時間使用に耐えること」という二つの相反する要求を満たす必要があります。このため登山向けのエマージェンシーシートは、薄型スタンダードタイプではなく、軽量でありながら耐久性・防風性に優れた高性能モデルが適しています。SOL(Survive Outdoors Longer)・SPACE(スペース社)・Grabber Outdoorsなど、登山・サバイバル用品を専門とするブランドの製品は、悪天候下での実使用を想定して開発されており、信頼性が高いと評価されています。さらに「エマージェンシービビィ(緊急用寝袋)」タイプは頭部まで完全に覆えるため、体全体の熱損失を最小化でき、低体温症リスクが高い夜間の遭難状況でも有効です。

車載常備用として選ぶ場合

車内は夏の高温・冬の極寒という両方の過酷な温度環境に晒されるため、素材の熱変形・アルミ蒸着の劣化が起きやすい環境です。車載用としては、直射日光・高温(60℃以上になることも)に耐えられる素材の製品を選んでください。保管場所はグローブボックス内・シートポケットより、熱がこもりにくいトランクの下部が適しています。1〜2年に1度の交換を目安として、定期点検時にあわせて確認することをおすすめします。

ランニング・マラソン用として選ぶ場合

市民マラソンのゴール後には必ずと言っていいほどエマージェンシーシートが配布されます。激しい運動後は体の深部体温は高くても皮膚表面からの発汗・気化で急速に体温が下がるため、防寒が必要です。ランニング向けには最も薄型・軽量の製品(30g以下・折りたたみ手のひらサイズ)をウエストポーチに常備することが実用的です。使用後に捨てることが多いランニング用途では、安価な薄型モデルで十分です。

おすすめエマージェンシーシート10選

実際に試用・比較した経験と防災・アウトドアの専門知識から、用途別・価格帯別に厳選したおすすめ製品を10点紹介します。

① SOL「エスケープビビィ」(登山・サバイバル最高峰モデル)

米国SOL社が開発した「エスケープビビィ」は、エマージェンシーシートの概念を超えたフルボディ型の緊急用シェルターです。ビビィ(封筒型の覆い)形状で頭部から足先まで完全に包み込むことができ、体温の97%を保持するとされる高性能アルミ蒸着素材を採用しています。透湿性素材(eVentまたはアルミ蒸着ポリエステル)を採用したモデルでは、体内の水蒸気を排出しながら外部の冷気・雨を遮断し、長時間使用でも結露による体温低下を防ぎます。展開サイズは213×91cmで成人1人が完全に収まるサイズです。登山・トレイルランニング・バックカントリースキーをする方の緊急装備として、防災の観点からも最も信頼性の高い製品の一つです。重量は約113g・収納サイズはこぶし大程度で携行性も優れています。

② SOL「ヘビーデューティー エマージェンシーブランケット」(汎用高耐久モデル)

SOL社の高耐久モデルで、通常のアルミ蒸着シートより厚みのある強化素材を採用し、引き裂き強度・耐久性が大幅に向上しています。展開サイズは152×213cm、体温の80%を保持するとされるアルミ蒸着加工、防水・防風性能を備えています。ビビィタイプより価格が抑えめ(1,500〜2,500円程度)で、防災備蓄のメインアイテムとして最もコストパフォーマンスが高い中級モデルです。銀×オレンジの両面カラーで保温と救助シグナルの両方に対応。繰り返し使用可能な設計で、登山・防災の両方の用途に対応します。

③ SPACE「アルミシート ヘビーデューティー」(登山者定番モデル)

スイスのSPACE社が製造するエマージェンシーシートは、登山・アウトドア愛好家の間で長年高い評価を得ている老舗ブランドの製品です。NASAの宇宙開発技術から派生したアルミ蒸着技術を採用し、体温の90%以上を反射するとされる高い保温性能を持ちます。ヘビーデューティーモデルでは強化素材・四方のグロメット(ハトメ)による設営機能も備えており、タープ・シェルターとしての応用も可能です。展開サイズ160×220cm・重量約50g・折りたたみ時は手のひらサイズというコンパクト性と高性能の両立が評価されています。

④ Grabber Outdoors「マルチユースサーマルブランケット」(多機能モデル)

Grabber社の多機能エマージェンシーブランケットは、片面が金色・もう片面が銀色という両面デザインを採用し、保温・放熱の切り替えが可能な設計です。金面を内側にして包むと体温を反射して保温・銀面を内側にすると体熱を外部に逃がして暑さを防ぐ(夏の暑さ対策)という二通りの使い方ができます。防水・防風加工・耐引き裂き強化素材を採用した頑丈な設計で、繰り返し使用が可能です。展開サイズ152×228cm・重量約142gとやや重めですが、実用性・多機能性の高さから防災・アウトドア両用のメインブランケットとして優れた選択肢です。

⑤ ファーストエイドアルミブランケット(大判・防災備蓄向け)

国内の防災用品メーカーが展開する大判サイズ(180×210cm以上)の防災向けアルミブランケットです。大人2人・または大人と子どもが一緒に包まれるサイズで、ファミリー向けの防災備蓄に特に適しています。10枚・20枚などの複数枚セット販売も多く、家族全員分+避難所での配布用として大量備蓄する場合のコストパフォーマンスが高い製品カテゴリーです。スタンダードタイプの薄手素材が多いため「消耗品・使い捨て前提」と位置づけた上で、防災リュックには中級品(タイプ②)を別途1枚収納することを組み合わせておすすめします。

⑥ アマノ「防災アルミブランケット L」(国内防災規格準拠)

国内の防災用品専門メーカーが製造する防災向けアルミブランケットです。防災用品としての品質基準を満たした素材・アルミ蒸着品質を採用しており、防災リュックへの収納を前提とした適切なサイズ・折りたたみ設計がされています。ポケットサイズの個包装で収納しやすく、防水袋入りの製品は雨中保管後でも品質が維持されます。国内製品のため日本語での品質・使用説明が充実しており、高齢者・子どもでも使いやすい設計の製品が多い点が評価されています。

⑦ モンベル「U.L.サーマルシート」(登山用軽量モデル)

国内アウトドアブランドのモンベルが展開する登山向け超軽量エマージェンシーシートです。UL(ウルトラライト)コンセプトで設計されており、重量わずか35g・折りたたみ時は非常にコンパクトなサイズで登山リュックのポケットにすっと収まります。アルミ蒸着の品質・耐久性はアウトドア用品専門ブランドの基準を満たしており、日帰り登山からテント泊の緊急備品まで幅広い登山シーンで活用できます。国内ブランドのため入手しやすく・アフターサポートも充実しているため、登山初心者が最初に購入するエマージェンシーシートとして最適です。

⑧ SWISS SAFE「2-in-1 エマージェンシーブランケット」(コスパ最高モデル)

アメリカのSWISS SAFEブランドが展開する2枚セット販売モデルです。1枚は薄型スタンダードタイプ(軽量備蓄用)・もう1枚は厚手の高耐久タイプという組み合わせで、2つの用途を1セットでカバーできます。価格は2枚セットで1,000〜1,500円程度と非常にコストパフォーマンスが高く、防災備蓄の「まず揃える1セット」として多くの防災ユーザーに選ばれています。アマゾン等のオンラインショップで手軽に購入できる点も普及の要因です。熱反射率90%以上・展開サイズ160×210cmという基本性能を満たしており、防災入門品として信頼できる品質です。

⑨ ヒュームライン「エマージェンシーポンチョ」(雨天避難対応モデル)

ポンチョ型のエマージェンシーシートで、雨天時の屋外避難・登山中の突然の降雨・水害時の避難に特化した設計です。頭部・肩・上半身を覆いながら両手が自由に使える構造で、荷物を持ちながらの避難・子どもを抱えながらの移動に対応します。アルミ蒸着による保温機能と防水機能を兼ね備えており、雨の中での体温低下を同時に防ぐことができます。折りたたみ時はポケットサイズに収まり、防災リュックへの収納・ランニング・ハイキングでの携行も容易です。シート型のエマージェンシーブランケットとポンチョ型の両方を1枚ずつ防災リュックに収納することで、晴天・雨天両方の緊急事態に対応できる準備が整います。

⑩ ベースキャンプ「エマージェンシービビィ」(在宅避難・避難所向け長時間使用モデル)

ビビィ(寝袋カバー)型の大判エマージェンシーシートで、足元まで完全に包み込める封筒型の設計が特徴です。開口部が広く・出入りがしやすいため、長時間の避難所生活での使用に適しています。内側のアルミ蒸着面が体温を保持しながら、外側の素材が結露・汚れから保護します。体の下に敷いて地面からの冷気を遮断する「寝床マット代わり」の使用法も可能です。避難所の体育館の硬い床・コンクリート上での就寝という過酷な環境での長時間使用を前提に選ぶなら、ビビィ型は通常のシート型より格段に実用性が高い選択肢です。

エマージェンシーシートの正しい使い方:知らないと損する5つのポイント

ポイント① 使う前に「どちらの面が内側か」を確認する

多くのエマージェンシーシートは「アルミ光沢面が内側(体に向ける面)」が正しい使い方です。アルミ反射面が体の熱放射を反射して保温するため、光沢のある銀色の面を体に向けて包んでください。一部の製品では外側がオレンジ・赤の着色がされており、「銀面を体に向け・カラー面を外向きにして救助シグナルとして使う」設計になっています。使用前に製品の取扱説明書・パッケージで正しい向きを確認してください。

ポイント② 体の下にも1枚敷く(地面からの冷気対策)

エマージェンシーシートは体を包む使い方が一般的ですが、冬季・コンクリート・濡れた地面での使用では「地面からの伝導冷却」も大きな体温低下の要因となります。1枚を体の下に敷いて地面と体の間の断熱層を作り、もう1枚で体を包むという2枚使いが、低体温症対策として最も効果的な使い方です。防災リュックには最低2枚以上のエマージェンシーシートを収納することを強く推奨します。

ポイント③ 風を遮断することで保温効果が倍増する

エマージェンシーシートは風がない場所・または風を遮断した環境で使用することで保温効果が最大化されます。シートの端を体の下に巻き込んで風の侵入を防ぐ・建物の壁・車・木立を風よけとして活用する・同行者に端を押さえてもらうなどの工夫で保温効果が大幅に向上します。強風の野外での単独使用では保温効果が著しく低下することを理解した上で、風よけを必ず確保してください。

ポイント④ 濡れた衣服は必ず脱いでから包まれる

濡れた衣服を着た状態でエマージェンシーシートに包まれても、衣服の水分が気化して体温を奪い続けます。体が濡れている場合は(状況が許す限り)衣服を脱いで絞り・可能であれば乾燥させてからエマージェンシーシートに包まれることで保温効果が最大化します。完全に衣服を脱ぐことが難しい場合でも、上半身の濡れたシャツを脱ぐだけで体温保持が大幅に改善します。

ポイント⑤ 定期的な確認と交換:使用期限と保管状態を管理する

エマージェンシーシートには明確な「使用期限」が設定されていないことが多いですが、素材の経年劣化・アルミ蒸着の酸化・折り目のひび割れは時間とともに進行します。製品の推奨保管期間(一般的に3〜5年)を目安に交換することをおすすめします。防災グッズの年次見直し(毎年9月1日の防災の日を推奨)の際に、エマージェンシーシートの状態確認・必要に応じた交換も必ず実施してください。

エマージェンシーシートと低体温症:知識が命を救う

エマージェンシーシートを適切に使うためには、低体温症の進行と対処法の基本知識が必要です。低体温症は「32〜35℃(軽症)→28〜32℃(中等症)→28℃以下(重症)」という3段階で進行します。軽症段階では激しい震え・手の動きが鈍くなる・判断力が低下するという症状が現れます。この段階でエマージェンシーシートで体を包む・温かい飲み物を飲む・風雨から避難するという対処を行うことが、中等症・重症への進行を防ぎます。

中等症以上では震えが止まる(これは危険なサイン:体が震える力も尽きたことを意味する)・意識が朦朧とする・体がこわばるという症状が現れます。この段階では自力での対処が困難になるため、同行者によるエマージェンシーシートでの保温・救助要請が必要です。重症(体温28℃以下)は即座に医療機関での治療が必要な緊急事態です。

「まだ大丈夫」「そんなに寒くない」という感覚は低体温症が進行するにつれて麻痺するため、状況的に低体温症のリスクがあると判断した時点で予防的にエマージェンシーシートを使用することが重要です。「寒くなってから使う」ではなく「寒くなりそうな状況で予防的に使う」という意識を持ってください。

エマージェンシーシートを防災リュックに正しく収納する

エマージェンシーシートは「取り出しやすい場所に収納すること」が最重要です。緊急時に防災リュックの底をひっくり返して探す余裕はありません。防災リュックの外側ポケット・または内側の最上部に収納し、すぐに取り出せる位置を確保してください。個包装の製品はそのまま収納できますが、個包装がない製品は折りたたんだ状態をジップロック袋に入れることで防水性を確保しながらコンパクトに収納できます。

防災リュックへの推奨収納セットとして、「厚手アルミブランケット1枚(メイン保温用)+薄型アルミブランケット2枚(地面敷き用・予備)+エマージェンシーポンチョ1枚(雨天避難用)」という4点セットを揃えることで、晴天・雨天・長時間使用のすべての状況に対応できる準備が整います。合計重量は200〜300g程度・収納スペースはスマートフォン2〜3台分程度という少ない負担で、低体温症という重大なリスクへの対策が完成します。

まとめ:今日から始めるエマージェンシーシート備蓄の3ステップ

エマージェンシーシートは「防災グッズとして知ってはいるが、まだ持っていない」という方が多い一方で、「100円均一で買った安いもので大丈夫」という誤解も根強く残っているアイテムです。用途に合った品質の製品を適切な枚数備えることで、低体温症という見えにくいリスクから自分と家族を守ることができます。

STEP 1(今日):自分の防災リュックにエマージェンシーシートが入っているか確認する。なければ今日中にオンラインショップで「SWISS SAFE 2-in-1」または「SOL ヘビーデューティーブランケット」を注文する。すでに持っている場合は製品の状態(破れ・劣化)と保管年数を確認する。

STEP 2(今週中):家族の人数分+予備2枚のエマージェンシーシートを揃える。防災リュックの取り出しやすい場所への収納場所を確保する。雨天を想定してポンチョ型またはビビィ型も1枚追加する。子どもがいる家庭は大判サイズを選ぶ。

STEP 3(今月中):登山・アウトドアをする方はSOLエスケープビビィなどの高性能モデルを登山リュックに追加する。車載用として車のグローブボックス・トランクにも1枚常備する。職場・オフィスのデスクにも1枚収納して外出中の被災に備える。毎年9月1日に状態確認・交換サイクルをカレンダー登録する。

エマージェンシーシートは50g・1,000円以下という最小のコストと重量で、低体温症による死亡リスクを大幅に低減する「最高の費用対効果を持つ防災グッズ」の一つです。今日この記事を読んだ方が一人でも多く、適切な製品を選んで備えてくれることを願っています。

このサイトでは、エマージェンシーシート以外にも防災用ラジオ・ヘッドライト・モバイルバッテリー・携帯トイレ・防災笛・救急セット・情報収集グッズの選び方を継続的に発信しています。ぜひあわせてご覧ください。

Image by Pixabay,Unsplash,Freepik,写真AC

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この記事を書いた人

北海道札幌市在住の防災・サバイバル情報発信者です。2018年の北海道胆振東部地震を機に「誰でも今日から始められる防災」をモットーに活動を開始し、実際に試した防災グッズのレビューや家族構成別の備え方をわかりやすくお伝えしています。実践的で信頼できる情報を提供できるよう、がんばっています!

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