0次防災・1次防災・2次防災の違いとは?【2026年最新】3段階の防災体制を徹底解説
「0次防災・1次防災・2次防災という言葉を聞いたけど、何が違うのかわからない」
「防災グッズを揃えたいが、何から始めればいいかわからない」
「防災リュックと備蓄の違いって何?自分には何が足りていないの?」
こうした疑問を持つすべての方に向けて、この記事を書いています。
2026年に入ってからも、長野県北部での震度5強・5弱の地震(4月18日)、三陸沖M7.7の地震と後発地震注意情報(4月20日)など大規模地震が相次いでいます。
「そろそろ防災グッズを準備しなければ」と感じている方が急増しています。
しかし「何から始めればいいのかわからない」という声が後を絶ちません。
防災の備えを「0次・1次・2次」という3段階で整理することで「今の自分に何が足りていないか・何から始めるべきか」が明確になります。
この記事では「0次防災・1次防災・2次防災それぞれの意味・違い・具体的な備え方・始め方の優先順位」を、内閣府「防災情報のページ」・消防庁「家庭での地震対策」・東京都「東京防災」の推奨基準をもとに徹底解説します。
【この記事の信頼性について】
本記事は内閣府「防災情報のページ」・消防庁「家庭での地震対策」・東京都「東京防災」・東日本大震災(2011年)・北海道胆振東部地震(2018年)・能登半島地震(2024年)の被災者証言・防災士による情報・防災専門メディアの調査をもとに作成しています。防災ベース編集部が各段階の防災の実用性・優先順位を調査・比較のうえ解説しました。
0次・1次・2次防災の違いを一覧で理解する
まず「0次防災・1次防災・2次防災」の違いを一覧表で確認しましょう。
「どこで・どんな状況で・何のための備えか」という3つの視点で整理すると非常にわかりやすくなります。
| 段階 | 名称 | 備える場面・状況 | 目的 | 代表的なグッズ |
|---|---|---|---|---|
| 0次防災 | 外出中の備え | 外出先・通勤・通学・移動中に被災した場合 | 外出先での命を守る・帰宅困難に対応する | 防災ポーチ・防災ボトル |
| 1次防災 | 緊急避難の備え | 自宅から緊急避難する場合 | 避難所までの安全確保・数日間の最低限の生活維持 | 防災リュック(非常用持ち出し袋) |
| 2次防災 | 在宅避難の備え | 自宅で数日〜数週間を過ごす場合 | ライフライン停止時の生活維持・長期避難への対応 | 備蓄食料・水・ポータブル電源・カセットコンロなど |
「3段階すべてを完璧に準備しなければいけない」わけではありません。
「まず0次防災から始めて・段階的に1次・2次防災を充実させていく」という順番が現実的です。
「どれかひとつを完璧にするよりも・3段階それぞれに最低限の備えをする」という考え方が防災の専門家から推奨されています。
0次防災とは:外出中の命を守る「持ち歩く防災」
「0次防災(ゼロ次防災)」は、防災の公式用語ではありません。
SNS・防災ブログ・防災メディアを通じて広まった「市民発の防災アイデア」として定着しました。
「毎日のバッグに入れて常に持ち歩く・最小限の防災グッズセット」のことです。
0次防災が必要な理由:「外出中の被災」というリスク
内閣府の調査によると「大地震発生時に自宅にいる確率は約3分の1程度」とされています。
「残りの約3分の2では、外出中・職場・学校・移動中に被災する可能性がある」のです。
「自宅に防災リュックを準備していても・外出中では手元にない」という問題が生じます。
北海道胆振東部地震(2018年)では「最大295万戸の大規模停電(ブラックアウト)」が発生しました。
外出中に被災した方から「スマートフォンの電池がなくなった・現金が手元になかった・暗くて歩けなかった」という声が多数報告されました。
これらの問題はすべて「手元に最低限のグッズがあれば対応できた」ものです。
「0次防災は外出中の被災に備えるものである」という事実を多くの被災者の経験が示しています。
0次防災の代表的なグッズ:防災ポーチ・防災ボトル
0次防災の代表的な形として「防災ポーチ」と「防災ボトル」の2種類があります。
防災ポーチは「ポーチ・ガジェットバッグ・化粧ポーチなど・ソフトケースに防災グッズを収納したもの」です。
「普段使いのポーチに自然に馴染む・カバンのポケットに入れやすい」という点が特徴です。
防災ボトルは「ナルゲンボトルなどの硬質・防水ボトルに防災グッズを収納したもの」です。
「完全防水・硬質素材で中身を保護できる・透明で中身が見える」という点が特徴です。
「登山・アウトドアが好きな方・タフなグッズを好む方」に特に向いています。
0次防災セットに入れるべき「最優先アイテム」
0次防災セットの中身は「軽さ・コンパクトさ・命への直結度」を基準に選びます。
被災経験者の声・防災専門家の推奨をもとに「最優先アイテム」を紹介します。
- ホイッスル(防水・金属製):瓦礫の下での救助要請に不可欠。重さ数グラム・数百円程度
- 緊急連絡カード(ラミネート防水):スマートフォンが使えないときの家族への連絡手段・公衆電話用小銭とセットで
- 小型LEDライト(ロック機能付き):停電・暗所での避難誘導に必須。スマートフォンのライト機能とは別に携帯する
- 現金(小銭含む3,000〜5,000円):ATM停止・電子マネー不可時に対応。100円玉・10円玉は公衆電話用に特に重要
- 絆創膏(複数サイズ):地震後の瓦礫・ガラス片による切り傷への応急処置
- 小型モバイルバッテリー(5,000〜10,000mAh):スマートフォンの充電確保・常にフル充電を維持する
- N95マスク(2〜3枚):地震後の粉塵・煙・アスベストからのど・肺を守る
- 常備薬・持病の薬(1〜3日分):持病がある方は命に関わる最優先事項
💡 0次防災の鉄則
「毎日持ち歩けるかどうか」が0次防災グッズ選びの唯一の基準です。
「ポーチ全体で500g以内・毎日使うバッグのポケットに収まるサイズ」を守ることが重要です。
「重くて持ち歩かなくなった日に被災した」という後悔の声が多く報告されています。
1次防災とは:緊急避難に備える「防災リュック」
「1次防災」は「自宅から緊急避難する場面に備えた防災グッズの備え」のことです。
「非常用持ち出し袋・防災リュック」として多くの方がイメージする「王道の防災準備」です。
内閣府・消防庁が「各家庭に準備するよう推奨している防災グッズの備え」が1次防災に相当します。
1次防災が必要な場面:「緊急避難」という状況
1次防災が必要になる場面は「自宅にいるときに大地震・津波・火災・土砂崩れなどが発生して・自宅から緊急避難しなければならない状況」です。
「地震で建物が損壊した・津波が来る・火災が近づいている・土砂崩れのリスクがある」という場面では「1〜2分以内に必要なものを持って自宅を出る」行動が求められます。
「1〜2分で必要なものを全部持ち出せるよう・あらかじめリュックにまとめておく」のが防災リュックの役割です。
消防庁は「非常用持ち出し袋は玄関・寝室など・すぐに持ち出せる場所に置いておくこと」を推奨しています。
「押し入れの奥・倉庫の中に保管している防災リュック」は「緊急時に取り出す時間がない・倒壊した家具の下敷きになって取り出せない」というリスクがあります。
防災リュックに入れるべき基本アイテム
内閣府・消防庁が推奨する「1次防災(防災リュック)の基本アイテム」は以下の通りです。
| カテゴリ | アイテム | 数量・目安 |
|---|---|---|
| 水・食料 | 飲料水(500ml〜1L) | 1人あたり最低1〜2L(1日分) |
| 水・食料 | 非常食(加熱不要で食べられるもの) | 3日分 |
| 照明・情報 | 懐中電灯(LEDタイプ)・予備電池 | 各1〜2個 |
| 照明・情報 | 携帯ラジオ(手回し・ソーラー対応) | 1個 |
| 救急・衛生 | 救急セット(絆創膏・三角巾・消毒液・包帯) | 1セット |
| 救急・衛生 | 常備薬・お薬手帳のコピー | 3〜7日分 |
| 衛生 | マスク・ウェットティッシュ・携帯トイレ | 各複数 |
| 防寒・衣類 | 防寒シート(エマージェンシーブランケット)・着替え | 各1〜2枚 |
| 書類・現金 | 重要書類のコピー(保険証・通帳・パスポートなど) | 防水袋入りで1セット |
| 書類・現金 | 現金(小銭含む) | 1人あたり5,000〜10,000円 |
| 道具 | 軍手・防塵マスク・ホイッスル | 各1〜2個 |
| 通信 | モバイルバッテリー(大容量)・充電ケーブル | 各1〜2個 |
防災リュックの選び方:容量・重さ・防水性
防災リュックを選ぶ際の重要なポイントを解説します。
容量は「成人なら25〜35L・子どもなら15〜20L」が目安です。
「容量が大きすぎると重くなりすぎて・いざというときに担げない」という問題が発生します。
「自分の体重の15%以内の重さ」が長時間背負える上限の目安です。
防水性は「防水素材または防水カバー付き」のものを選ぶことをお勧めします。
「地震後の雨天・水害・川の氾濫」という状況では「防水リュックでないと中身が濡れて使えなくなる」リスクがあります。
色・デザインについては「明るい色(赤・オレンジ・黄色)」が「暗い場所・夜間での視認性が高い」という点で推奨されています。
防災リュックを置く場所:「すぐに取り出せる場所」に置く
防災リュックを置く場所として最も推奨されるのは「玄関の目に見える場所」です。
「玄関に置けば・自宅を出る動線上にある・靴を履いてすぐ手に取れる」という利点があります。
「寝室に置く」場合も「就寝中の地震に備えて・枕元・ベッドの下に置いておく」ことで「夜間の緊急避難にも対応できる」という考え方があります。
消防庁は「非常用持ち出し袋はすぐに取り出せる場所に置き・定期的に中身を確認すること」を推奨しています。
2次防災とは:在宅避難に備える「家庭内備蓄」
「2次防災」は「自宅で数日〜数週間を過ごす場合に備えた・食料・水・生活用品の備蓄」のことです。
「在宅避難の備え・家庭内備蓄」とも呼ばれます。
2次防災が重要な理由:「避難所に行けない・行かない」という現実
「大地震が起きたら避難所に行く」というイメージを持つ方が多いです。
しかし「避難所に行けない・行かない」ケースが現実には多くあります。
内閣府の調査・能登半島地震(2024年)の状況から、在宅避難が必要なケースとして以下が挙げられます。
- 自宅が倒壊しておらず・ライフライン(水道・ガス・電気)だけが停止している状態
- 避難所が満員・プライバシーの問題・ペットを連れて行けない
- 高齢者・障害者・乳幼児がいて避難所生活が困難
- 感染症リスク(コロナ禍のような状況)
- 自宅近くの避難所が安全でない・遠すぎる
「大地震後に自宅で生活を続けながら・ライフライン復旧を待つ」という「在宅避難」のシナリオが現実に多く発生しています。
「ライフライン(水道・ガス・電気)が停止した状態でも・自宅で数日間生活を維持できる備蓄」が2次防災の目的です。
2次防災の備蓄量の目安:内閣府・消防庁の推奨基準
内閣府・消防庁は「最低3日分・できれば7日分以上の食料・水・生活用品を備蓄すること」を推奨しています。
近年の大規模災害(能登半島地震・北海道胆振東部地震)の経験から「7日分以上・できれば2週間分」を推奨する専門家も増えています。
| 品目 | 1人あたりの備蓄量(最低3日分) | 1人あたりの備蓄量(推奨7日分) |
|---|---|---|
| 飲料水 | 9L(3L×3日) | 21L(3L×7日) |
| 非常食(主食) | 9食分 | 21食分 |
| 携帯トイレ | 15〜20回分(1日5回×3日) | 35〜50回分(1日5回×7日) |
2次防災(在宅備蓄)の主なアイテムリスト
在宅避難に備えた2次防災のアイテムを「カテゴリ別」に紹介します。
【水・食料】
- 長期保存水(5〜7年保存):1人3L/日×最低7日分。「2Lペットボトル×14本」が1人7日分の目安
- アルファ米(5〜7年保存):お湯または水を注いで調理できる長期保存の主食。尾西食品・サタケなどの定番メーカーが信頼性が高い
- レトルト食品(カレー・スープ・丼の具):常温保存・加熱なしでも食べられるものを選ぶ。賞味期限は2〜3年が多いためローリングストック法を活用
- 缶詰(魚・肉・豆類・果物):高カロリー・長期保存・開封後すぐ食べられる。プルトップ型が道具不要で使いやすい
- 乾麺・インスタント食品:調理用の水が確保できる場合の食料として有効
- ナッツ・ドライフルーツ・チョコレート:高カロリー・携帯しやすい間食として有効
【水・衛生】
- 携帯トイレ(50回分以上):断水時のトイレ問題を解決する最重要アイテムのひとつ。「マイレットシリーズ・トイレの神様」などの定番品を推奨
- ウェットティッシュ(大量):断水時の手洗い代替・身体の清拭。「何枚あっても足りなかった」という被災者の声が多い
- ポリタンク・ウォータータンク(10〜20L):給水車・給水所から水を運ぶために必要
- トイレットペーパー・ティッシュ(大量備蓄):流通が止まった際のために多めに備蓄する
【電力・調理】
- ポータブル電源(容量500Wh以上):長期停電時のスマートフォン・照明・家電の電力供給。「Jackery・EcoFlow・アイリスオーヤマ」などが定番
- カセットコンロ・ガスボンベ(1人あたり30本以上):断ガス時の調理手段として必須。「1本で約60分使用」が目安。ガスボンベは多めに備蓄する
- LEDランタン(充電式・電池式):部屋全体を照らせる360度照射タイプが在宅避難に向いている
- 太陽光パネル(ソーラーパネル):長期停電時のポータブル電源の充電手段として有効
【衛生・医療・快適性】
- マスク(大量備蓄):感染症予防・粉塵対策。100枚単位での備蓄をお勧めする
- 消毒ジェル・アルコール除菌スプレー(大容量):断水時の手指消毒・感染症予防
- 常備薬・処方薬(1〜4週間分):医療機関・薬局が機能停止する可能性に備えて多めに準備する
- 防寒寝袋(冬用):暖房が使えない状況での防寒対策。特に北海道・東北・寒冷地では必須
- アイマスク・耳栓:在宅避難・避難所生活での睡眠確保
ローリングストック法:2次防災の「最も賢い備蓄方法」
「非常食を大量に買ったが・賞味期限が切れて全部捨てた」という失敗談は非常に多いです。
この問題を解決するのが「ローリングストック法」です。
ローリングストック法とは「定期的に備蓄品を消費して・消費した分だけ新しく買い足す」という方法です。
「食べながら備える」とも表現されます。
ローリングストック法の実践ポイントは以下の通りです。
- 「毎月1〜2品を実際に食べて・食べた分だけ買い足す」サイクルを作る
- 「普段の食事でも食べられる食品(カレー・スープ・缶詰・ナッツ)」を備蓄品に選ぶ
- 「賞味期限が近いものを手前に・新しいものを奥に」収納する「先入れ先出し」の原則を守る
- 「購入日・賞味期限をマジックで容器に書いておく」と管理しやすい
「特別な非常食を買って保管するよりも・普段から食べているものを多めに買い置く」という考え方の方が、継続しやすく・無駄が少ないです。
「何から始めればいいか」:3段階防災の優先順位
「0次・1次・2次防災の違いはわかった。でも何から始めればいいの?」という疑問に答えます。
防災専門家・内閣府・消防庁の推奨をもとに「始める順番・優先順位」を解説します。
ステップ①:まず0次防災(防災ポーチ)から始める
「0次防災(防災ポーチ)から始める」ことを強くお勧めします。
その理由は以下の通りです。
- コストが低い(3,000〜8,000円程度で作れる)
- 準備時間が短い(数時間で揃えられる)
- 「外出中の被災というリスク(被災する場面の約3分の2)」に最初から対応できる
- 「今日から毎日の防災を始めた」という実感が生まれ・防災意識が高まる
「ホイッスル・緊急連絡カード・小型LEDライト・現金・絆創膏」の5点から始めるだけで「何もない状態より格段に安全な0次防災」が実現します。
ステップ②:次に1次防災(防災リュック)を準備する
0次防災の準備が整ったら「防災リュック(1次防災)」の準備に取り組みます。
「防災リュックは1〜2万円程度・準備に数日〜数週間かかる」というハードルがありますが「家を出なければならない緊急事態」への備えとして必須です。
「防災リュックはまず玄関に置くだけでいい・中身は段階的に追加していく」という考え方で気軽に始めることをお勧めします。
ステップ③:2次防災(在宅備蓄)を充実させる
1次防災の準備が整ったら「在宅備蓄(2次防災)」の充実に取り組みます。
「まず3日分から始めて・少しずつ7日分・2週間分と増やしていく」という段階的な方法が長続きします。
「一気に全部揃えようとすると・コストが高くなる・何を買えばいいかわからなくなる」という問題が起きやすいです。
「毎月の食料品の買い物のときに・少しずつ多めに買い置きする」というローリングストック法が継続の鍵です。
家族構成・居住環境別の「3段階防災のカスタマイズ」
「0次・1次・2次防災の備え方」は「家族構成・居住環境・地域のリスク」によって異なります。
主なケースごとのカスタマイズポイントを解説します。
一人暮らし・社会人の場合
一人暮らしの方は「外出中に被災した場合・誰も助けてくれない」という状況になりやすいです。
0次防災(防災ポーチ)を最優先に整備することが特に重要です。
「帰宅困難時の現金・モバイルバッテリー・緊急連絡カード」を必ず用意してください。
1次防災の防災リュックには「一人で担げる重さ(体重の15%以内)」を守ることが大切です。
2次防災の在宅備蓄では「一人分の食料・水(最低3日分〜7日分)」を基準に揃えてください。
ファミリー(子育て中)の場合
子どもがいる家庭では「子ども専用の0次防災グッズ(ホイッスル・緊急連絡カード)を子どものランドセルに入れておく」ことをお勧めします。
「学校・保育園・幼稚園に子どもがいる間に被災した場合の連絡方法・お迎えルート」を家族で事前に決めておくことが0次防災の重要な要素です。
1次防災の防災リュックは「大人用・子ども用を分けて準備する」ことが理想的です。
2次防災の在宅備蓄には「子ども用の食料(離乳食・アレルギー対応食)・おむつ・おやつ」を家族全員分揃えてください。
高齢者・持病がある方の場合
高齢者・持病がある方にとって「0次防災の最優先アイテムは常備薬・処方薬」です。
「毎日服用が必要な薬を防災ポーチに1〜3日分入れておく」ことが最重要の対策です。
1次防災の防災リュックには「薬(7日分以上)・お薬手帳のコピー・かかりつけ医院の情報」を必ず入れてください。
2次防災の在宅備蓄では「薬の在庫を常に2〜4週間分確保する・定期的に補充する習慣をつける」ことが重要です。
「補聴器の電池・眼鏡の予備・血圧計(携帯型)」も忘れずに準備してください。
北海道・東北・寒冷地に住んでいる場合
北海道・東北・日本海側の雪国では「冬の大地震・停電・ブリザード」という複合的なリスクがあります。
0次防災では「エマージェンシーブランケット・カイロ」が冬季の必須アイテムです。
1次防災の防災リュックには「防寒着・冬用手袋・ニット帽・防水ブーツ(または防水スパッツ)」を必ず追加してください。
2次防災の在宅備蓄では「暖房器具の燃料(灯油・カセットガス)・防寒寝袋(−10〜−20℃対応)」が特に重要です。
北海道胆振東部地震(2018年)の「大規模停電(ブラックアウト)」の教訓から「ポータブル電源・カセットコンロのガスボンベ(30本以上)」の備蓄が特に推奨されます。
よくある疑問:Q&A
Q:0次・1次・2次防災を「全部揃えるのにいくらかかりますか?
「最低限の準備コスト」の目安は以下の通りです。
| 段階 | 最低限の準備コスト | より充実した準備のコスト |
|---|---|---|
| 0次防災(防災ポーチ) | 3,000〜8,000円 | 8,000〜15,000円 |
| 1次防災(防災リュック) | 10,000〜20,000円 | 20,000〜40,000円 |
| 2次防災(在宅備蓄) | 10,000〜20,000円(3日分) | 30,000〜100,000円以上(7日〜2週間分) |
| 合計 | 23,000〜48,000円 | 58,000〜155,000円以上 |
「一度に全部揃えようとするとコストが高くなる」ため「月々5,000〜10,000円程度を防災費として少しずつ準備していく」という方法が現実的です。
Q:賃貸住まいでも2次防災の在宅備蓄は必要ですか?
はい、必要です。
「賃貸住まいでも・ライフラインが停止した状態での在宅避難は発生しうる」ため、2次防災の備蓄は賃貸・持ち家関係なく必要です。
「スペースが少ない賃貸住まいの場合」は「コンパクトに収納できる長期保存食・水・携帯トイレ」から優先して揃えることをお勧めします。
「押し入れ・床下収納・クローゼットの一角・ベッド下」などのデッドスペースを活用した備蓄収納が有効です。
Q:防災グッズの「定期的な見直し」はどのくらいの頻度でやればいいですか?
「年2回(防災の日9月1日・元旦1月1日)」を見直しのタイミングに設定することを強くお勧めします。
見直しの内容は「消費期限の確認と交換・モバイルバッテリーの充放電・緊急連絡先の更新・季節に応じたアイテムの入れ替え」です。
「スマートフォンのカレンダー・リマインダーに毎年設定する」と忘れずに実行できます。
Q:マンション・高層階に住んでいる場合の注意点はありますか?
マンション・高層階に住んでいる方は「以下の点に特に注意が必要」です。
- エレベーター停止のリスク:地震後はエレベーターが長期間停止する可能性がある。「高層階では食料・水を多めに備蓄して・自力での持ち出しができない状況への備えが重要」
- 水道の停止と断水:高層マンションでは「停電→ポンプ停止→断水」という連鎖が起きやすい。「浴槽への事前の貯水・ポリタンクへの備蓄」が特に重要
- 在宅避難の可能性が高い:高層階では「重い防災リュックを担いで階段で避難する」ことが困難なケースがある。「在宅避難を前提とした2次防災(在宅備蓄)の充実」が特に推奨される
「家族で共有する」3段階防災:防災計画の作り方
「0次・1次・2次防災の備えは・グッズを揃えるだけでは不十分」という点を強調したいです。
「家族全員が『何を・どこに・どう使うか』を理解していること」が防災準備の完成形です。
「家族防災計画」として決めておくべきことは以下の通りです。
- 家族の集合場所の確認:「自宅近くの避難場所・学校・公民館のどこで落ち合うか」を全員で共有する
- 連絡方法の確認:「災害用伝言ダイヤル(171)・SNS・LINE・緊急連絡カード」の使い方を全員で練習する
- 防災グッズの場所の共有:「防災ポーチはどこに・防災リュックはどこに・在宅備蓄はどこに」を全員が知っている状態にする
- 避難場所の確認:「ハザードマップを見て・近くの避難場所・避難経路を全員で確認する」
- 年2回の見直し・防災訓練:「防災の日(9月1日)・元旦に家族全員で防災グッズを確認する習慣をつける」
内閣府は「家族・地域・職場での防災意識の共有と訓練の実施」を「最も有効な防災対策のひとつ」として推奨しています。
「一人だけが防災グッズを準備しても・家族全員が使い方・場所を知らなければ意味がない」という視点が重要です。
まとめ:0次・1次・2次防災を「段階的に・無理なく」始める
0次防災・1次防災・2次防災の違いをあらためて整理します。
- 0次防災:外出中の被災に備える「防災ポーチ・防災ボトル」。毎日持ち歩く最小限のグッズ
- 1次防災:緊急避難に備える「防災リュック(非常用持ち出し袋)」。自宅から緊急避難する場面のための備え
- 2次防災:在宅避難に備える「家庭内備蓄(食料・水・電力・衛生用品)」。ライフライン停止時の生活維持のための備え
「3段階すべてを一度に完璧に揃えなければいけない」わけではありません。
「0次防災から始めて・少しずつ1次・2次防災を充実させていく」という段階的なアプローチが最も現実的で・長続きします。
- 今日できること:ホイッスル・緊急連絡カード・小型LEDライト・現金(小銭)・絆創膏を揃えてバッグに入れる(0次防災の第一歩)
- 今月中にすること:防災リュックを玄関に置く・中身を少しずつ揃え始める(1次防災の第一歩)
- 今後3ヶ月でやること:3日分の食料・水・携帯トイレを揃える(2次防災の第一歩)
- 毎年継続すること:防災の日(9月1日)・元旦に全グッズを見直す
2026年も大規模地震が相次いでいます。
「今日この記事を読んだことを・防災の第一歩を踏み出すきっかけにしてください」。
防災ベースでは今後も「防災・減災に関する正確で実践的な情報」をお届けします。



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