防災に手ぬぐいが役立つ理由:25以上の活用法・選び方・備蓄のポイントを徹底解説

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防災に手ぬぐいが役立つ理由:25以上の活用法・選び方・備蓄のポイントを徹底解説

【この記事の要約】
手ぬぐいは防災グッズとして非常に優れたアイテムです。薄くて軽量・コンパクトに折りたためる・速乾性が高い・水を含むと強度が増す・多目的に使えるという特性から、災害時に1枚で数十種類の用途に対応できます。主な活用法は止血・包帯・三角巾(骨折時の固定)・簡易マスク・防塵マスク・目隠し・頭部の保護・汗拭き・水のろ過・荷物の結束・ロープ代わり・哺乳瓶や食器の代用布・赤ちゃんのおくるみ・窓割れ時のガラス保護など多岐にわたります。タオルと比べると乾燥が速く・折りたたみサイズが小さく・火を通して使えば簡易的な消毒も可能です。防災用として選ぶ際は綿100%の晒(さらし)素材が最もすすめられます。綿は肌触りが良く・吸水性が高く・燃やしても有毒ガスが出ず・裂いて使えるため、緊急時の応急処置に特に適しています。備蓄の目安は1人あたり最低3枚・できれば5〜10枚です。防災袋・車のトランク・会社の引き出しなど複数箇所に分散して置いておくことが重要です。本記事では手ぬぐいが防災に向いている理由・タオルとの違い・具体的な25以上の活用法・素材の選び方・備蓄の目安・実際の使い方まで詳しく解説します。

防災グッズを揃えるとき、手ぬぐいを選ぶ方はまだ少ないかもしれません。

しかし防災の観点から見ると、手ぬぐいはタオルよりも優れた点を多く持つ、万能な防災アイテムです。

1枚の手ぬぐいが災害時に応急処置・保護・運搬・生活補助など、さまざまな場面で活躍します。

この記事では手ぬぐいを防災に活用するための知識を網羅的に解説します。

【この記事の信頼性について】
本記事は内閣府・消防庁・日本赤十字社の防災・応急手当に関する公式情報をもとに作成しています。三角巾・包帯・止血処置などの応急処置の方法は日本赤十字社の応急手当法に準拠しています。手ぬぐいの素材・特性については繊維産業の専門情報を参照しています。実際の災害時には状況に応じて判断することが重要です。重篤な傷の処置は必ず医療従事者に引き継いでください。

目次

手ぬぐいが防災グッズとして優れている理由

手ぬぐいが防災グッズとして優れている理由を7つの観点から解説します。

①薄くて軽量・コンパクトに収納できる

一般的な手ぬぐいの重量は50〜80g程度です。

タオルと比較すると同じ面積でも重量は半分以下になります。

折りたたむと手のひらサイズになるため、防災袋の中のスペースをほとんど取りません。

財布や上着のポケットにも収まるサイズです。

重量・体積の制約が大きい避難袋において、この軽さとコンパクトさは大きなメリットです。

②速乾性が高い

手ぬぐいは生地が薄いため、タオルと比べて乾燥が非常に速いです。

使用後に干せば1〜2時間程度で乾くことも多いです。

水が手に入りにくい避難生活では、濡れたアイテムをすぐに再使用できるかどうかが衛生管理に直結します。

速乾性の高さは、限られた枚数を繰り返し使う必要がある災害時において特に重要な性質です。

③水を含むと強度が増す

綿素材の手ぬぐいは水を吸うと繊維が膨張して強度が増す性質があります。

この特性は濡れた状態での止血・固定用途で活きます。

包帯・三角巾として使用する際に、濡れた状態でもしっかりと結べて固定できます。

④裂いて使える

綿100%の晒(さらし)素材の手ぬぐいは、ハサミがなくても手で裂くことができます。

細く裂けば包帯・ロープ代わりになります。

さらに細かく裂けば傷口の保護に使える小さな布切れにもなります。

道具がない緊急時に手だけで加工できる点は大きなアドバンテージです。

⑤火を通して簡易消毒ができる

手ぬぐいは鍋で煮沸することで簡易的な消毒ができます。

電気・水道が使えない避難生活でも、火と水さえあれば繰り返し消毒して使い続けることができます。

衛生管理が難しくなる避難所生活で、この再利用性は衛生面の不安を大きく軽減してくれます。

⑥多目的に使える

手ぬぐいは1枚でタオル・包帯・マスク・ロープ・風呂敷など、非常に幅広い用途に対応します。

専用グッズを個別に揃えるよりも、手ぬぐいを複数枚備えておくほうが省スペース・軽量でありながら多くの緊急事態に対応できます。

⑦化学素材を使っていないものが多い

綿100%の手ぬぐいは燃やしても有毒ガスが発生しません。

化学繊維のタオルは高温で溶けて皮膚に付着するリスクがあります。

火災・焼け跡などで使用する状況でも、綿素材の手ぬぐいは安全性が高いです。

防災用手ぬぐいとタオルの違いを比較する

防災グッズとしてタオルを選ぶか手ぬぐいを選ぶかは、用途と優先順位によって異なります。

以下の表で両者の違いを整理します。

比較項目 手ぬぐい(綿晒) タオル(パイル)
重量 50〜80g程度(軽い) 100〜200g以上(重い)
収納サイズ 非常にコンパクト かさばる
速乾性 非常に高い(1〜2時間程度) 低い(数時間以上かかる)
応急処置への適性 高い(裂ける・結べる・固定できる) 低い(パイル生地は裂きにくく固定に不向き)
煮沸消毒 容易に可能 可能だが乾燥に時間がかかる
吸水性(体拭き) 中程度 高い(体を拭く用途はタオルが優れる)
防寒性 低い(薄い) 中程度(巻けば防寒になる)
マスク・包帯への加工 向いている(薄く加工しやすい) 向いていない(厚みがあり加工しにくい)

防災袋には手ぬぐいを応急処置・多用途メインとして複数枚、そしてタオルを1〜2枚体拭き用として組み合わせるのが理想的な選択です。

防災における手ぬぐいの25以上の活用法

手ぬぐいが災害時にどのように役立つかを、カテゴリー別に詳しく解説します。

応急処置・医療用途(最重要)

手ぬぐいが最も力を発揮するのが応急処置の場面です。

  • ①止血帯として使う
    出血が多い手足の傷には、傷口より心臓に近い部分を手ぬぐいで縛って血流を制限します。手ぬぐいを細く折ってから(または裂いてから)結びます。止血帯は必ず時間(縛った時刻)をメモして、医療従事者に引き継いでください。20分ごとに3〜5分緩める目安があります。
  • ②直接圧迫止血に使う
    傷口に直接当てて手で押さえる直接圧迫止血は最も基本的な止血法です。手ぬぐいを折り重ねて清潔な面を傷口に当てて5〜10分以上強く押さえ続けます。
  • ③三角巾として使う(骨折・脱臼の固定)
    手ぬぐいを対角線で三角形に折ると三角巾として使えます。腕の骨折では三角巾で腕を吊ることで痛みを軽減し二次損傷を防ぎます。日本赤十字社の方法では手ぬぐいを広げた状態で腕の下に通し、肘から指先までを包んで首の後ろで結びます。
  • ④包帯として使う
    手ぬぐいを細長く折りたたんで包帯として使えます。腕・脚・頭部の傷を保護する際に有効です。
  • ⑤副木固定の補助として使う
    骨折部位に板・傘・棒などを副木として当てた後、手ぬぐいで上から結んで固定します。
  • ⑥目の保護・アイパッチとして使う
    目にガラス片・異物が入った場合や目の傷を保護する場合に、手ぬぐいを折って目の上に当てます。こすらず・押さえず、軽く覆って医療機関に向かうことが重要です。
  • ⑦脳震盪・頭部外傷時の包帯として使う
    頭部の傷を手ぬぐいで覆い、頭の周囲を一周させて結びます。

感染症・汚染対策

  • ⑧即席マスクとして使う
    手ぬぐいを4〜8枚に折り重ねて鼻・口を覆います。火災時の煙・粉塵・飛沫感染の予防に使えます。完全なフィルター性能はありませんが、何もない状態よりも有効です。
  • ⑨煙対策の口・鼻保護に使う
    火災発生時の煙から気道を守るために、濡らした手ぬぐいで口・鼻を覆います。煙は上に溜まるため低姿勢で移動する際に有効です。
  • ⑩防塵対策に使う
    地震後の崩壊建物・砂埃が多い環境での作業時に、手ぬぐいをマスク代わりに使って粉塵の吸引を軽減します。

頭部・体の保護

  • ⑪頭部の保護(ハチマキ)として使う
    ガラス・瓦礫が散乱した環境での避難時に、手ぬぐいを頭に巻いて小さなガラス片・破片からの保護に使います。
  • ⑫日よけ・熱中症予防のために頭に巻く
    夏の避難時に直射日光から頭部を守るために頭に巻きます。濡らした手ぬぐいを巻くと蒸発冷却の効果で頭部の温度上昇を抑えられます。
  • ⑬首の保冷に使う(熱中症対策)
    濡らした手ぬぐいを首に巻くことで首の頸動脈を冷やし体温低下に役立てます。暑い季節の避難時・救助待機時に有効です。
  • ⑭防寒対策として首・頭に巻く
    寒い季節の避難時に手ぬぐいを首巻きやネックウォーマー代わりに使います。複数枚巻くことで保温効果が増します。
  • ⑮目隠しとして使う
    プライバシーの確保が難しい避難所での着替え時・睡眠時の目隠しに使います。

運搬・固定・道具としての活用

  • ⑯荷物の結束に使う
    複数の荷物をまとめて結束したり、背負えるようにしたりするのに使えます。
  • ⑰ロープ代わりに使う
    複数の手ぬぐいをつないだり・1枚を細く裂いてよりあわせたりすることで、ロープ代わりとして使えます。物の固定・仮設テントの支えなどに活用します。
  • ⑱風呂敷・包み布として使う
    荷物をまとめて持ち運ぶ風呂敷として使えます。不規則な形の荷物でも包みやすいです。
  • ⑲食器の代わりに敷く・包む
    食品を包んで持ち運ぶ際・食器の代わりの敷き布として使えます。
  • ⑳水のろ過布として使う(緊急時)
    手ぬぐいを複数回折り重ねて容器の口に被せ、水をろ過することで大きな泥・ゴミを除去できます。ただし化学汚染物質・細菌・ウイルスは除去できないため、ろ過した水は必ず煮沸消毒してから飲んでください。

生活・衛生用途

  • ㉑汗拭き・体拭きに使う
    水が手に入りにくい避難生活での体の汚れ拭きに使います。速乾性が高いため、繰り返し使いやすいです。
  • ㉒食器・調理器具の拭き取りに使う
    水が限られている状況での食器・カトラリーの汚れ拭きに使えます。
  • ㉓赤ちゃんのおくるみ・おしりふきの代替に使う
    乳幼児連れの避難時に、清潔な手ぬぐいをおくるみ・おしりふきの代わりに使えます。肌触りが良い綿素材はデリケートな赤ちゃんの肌にも適しています。
  • ㉔授乳時の目隠しに使う
    避難所での授乳時のプライバシー確保のために使えます。
  • ㉕仮設トイレでの衛生管理に使う
    仮設トイレ使用後の手の衛生管理に役立てます。専用の1枚を仮設トイレ用として分けておくことが衛生的です。

信号・位置情報の伝達

  • ㉖救助要請のサインとして使う
    建物の瓦礫・がれきの下・閉じ込められた場所から救助を求める際に、目立つ色(赤・黄)の手ぬぐいを窓・隙間から出してSOSのサインとして使えます。
  • ㉗避難先の目印として使う
    自宅を離れて避難する際に、家族が帰ってきたときにわかるよう玄関や壁に手ぬぐいを結んで目印にすることができます。

防災用の手ぬぐいの選び方

防災用として手ぬぐいを選ぶ際にはいくつかの重要なポイントがあります。

素材:綿100%の晒(さらし)を選ぶ

防災用途に最も適した素材は綿100%の晒(さらし)です。

晒とは綿糸を織った後に漂白・精練処理を施した薄手の布地のことです。

綿晒が防災に向いている理由は以下の通りです。

  • 吸水性が高く止血・清拭用途に適している
  • 手で裂きやすく道具がない緊急時でも加工できる
  • 肌触りが良く長時間の接触でも肌荒れが起きにくい
  • 煮沸消毒ができる
  • 燃やしても有毒ガスが発生しない
  • 乾燥が速い

ポリエステル・ナイロン混紡の手ぬぐいは速乾性が高い反面、燃えにくい・裂きにくい・肌への刺激がある場合があります。

防災用途では綿100%を選ぶことを強くすすめます。

サイズ:一般的な35cm×90cm以上が使いやすい

手ぬぐいのサイズは一般的に35cm×90cmが標準です。

防災用途では三角巾・包帯としての使用を想定して標準サイズ以上のものを選ぶことが重要です。

特に三角巾として使う場合、腕全体をカバーできるサイズが必要です。

35cm×90cmを対角線で折ると、直角二等辺三角形の最長辺が約97cmになります。

成人の首の後ろで結ぶには約90〜100cm以上の長さが必要なため、標準サイズで問題ありません。

色・柄:目立つ色を1〜2枚含める

防災用の手ぬぐいには用途別の使い分けを考えた色・柄選びも重要です。

防災での活用ポイント
赤・オレンジ・黄色 救助要請のSOSサイン・目印として最も視認性が高い。屋外で存在を知らせるために有効
白・薄い色 傷口に当てたとき出血量・感染の状態を確認しやすい。応急処置用途に適している
濃い色・柄もの 日常生活・汚れ拭きに向く。衛生管理のために用途別に色分けして使うと便利

防災袋に入れる手ぬぐいは白・薄い色を応急処置用に2〜3枚・目立つ色(赤・オレンジ)を1枚というセットが理想的です。

柔らかさ・織り密度

手ぬぐいは同じ綿100%でも織り密度によって裂きやすさと強度が異なります。

密度が低い粗い織りは裂きやすい半面、強度がやや低いです。

密度が高い細かい織りは強度が高い半面、裂くのにやや力が必要です。

防災用途では一般的な中密度のものが、裂きやすさと強度のバランスが良くすすめられます。

特に指定がなければ文具店・ホームセンターで販売されている一般的な晒の手ぬぐい・または布地(晒布)がコストパフォーマンスも良く、防災用に適しています。

防災袋への手ぬぐいの備蓄:枚数・収納・分散配置

備蓄の目安枚数

防災用の手ぬぐいの備蓄目安を以下に示します。

状況 目安枚数 内訳の例
1人・最低限 3枚 白(応急処置用)×2、赤・オレンジ(SOS用)×1
1人・標準 5枚 白×2、濃い色(生活用)×2、目立つ色×1
2人家族 8〜10枚 用途別に白・生活用・SOS用をそれぞれ複数枚
4人家族 15〜20枚 1人あたり4〜5枚を基準に用途別に分類して備蓄
乳幼児がいる家庭 上記に+5〜10枚 おくるみ・おしりふき・授乳時カバー用に追加

収納・携帯の方法

手ぬぐいを防災袋に収納する際は以下の方法が効率的です。

  • 用途別に折り方を変える:三角巾として使う予定のものはあらかじめ三角に折っておくと緊急時にすぐ使いやすい
  • ジッパーバッグ(ビニール袋)に入れる:水濡れ・汚れ防止のために防水袋に入れて収納する。使用済みと未使用を明確に分けるためにも有効
  • 1枚は外ポケット・すぐ取れる場所に入れる:緊急時に素早くアクセスできるよう、防災袋の外ポケットか一番上に1枚置いておく

分散配置が命を守る

防災グッズの鉄則は分散配置です。

手ぬぐいのように軽くて安価なアイテムは複数か所に備えておくことが非常に重要です。

  • 自宅の防災袋:メインの備蓄場所。応急処置用・生活用・SOS用をセットで入れておく
  • 車のトランク・グローブボックス:移動中・車内での緊急事態に備えて2〜3枚を入れておく
  • 会社・職場のデスク・ロッカー:勤務中の緊急事態に備えて2〜3枚を職場にも置いておく
  • 毎日持ち歩くバッグ:外出先での緊急事態に備えて1〜2枚を畳んで入れておく
  • 学校・塾・習い事の荷物:子どもの荷物にも1〜2枚を忍ばせておく

防災袋を持ち出せない状況も十分にあります。

手元にある手ぬぐい1枚が命を救うこともあります。

分散配置を徹底してください。

実際の応急処置での手ぬぐいの使い方

三角巾として使う方法(腕の吊り下げ)

腕の骨折・脱臼時の応急処置として最もよく使う方法を解説します。

  1. 手ぬぐいを広げて対角線で折り、直角二等辺三角形の形にする
  2. 長辺(最も長い辺)を水平にして、傷めた腕の肘から手首に向けて下に当てる
  3. 三角形の頂点(長辺と反対の角)が肘に来るようにする
  4. 長辺の両端を首の後ろで結んで腕を吊り下げる
  5. 肘の部分は余ったたれを折り込んで固定する
  6. 手先が心臓より高い位置になるように調整する(腫れ・出血を軽減するため)

結び目は首の後ろ中央ではなく、やや横にずらして結ぶと首の後ろへの圧迫を防げます。

包帯として使う方法

  1. 手ぬぐいを縦に3〜4等分になるよう細長く折り重ねる
  2. 傷口にガーゼまたは清潔な布(別の折りたたんだ手ぬぐい)を当てる
  3. 細長く折った手ぬぐいを傷口の布の上かららせん状に巻いていく
  4. 最後は端を折り込んで固定するか、縦に少し裂いて2手に分けて結ぶ

包帯として使う際は、きつく巻きすぎて血流を止めないよう注意してください。

指先の色・感覚を定期的に確認して血流を確保してください。

即席マスクとして使う方法

  1. 手ぬぐいを縦に折って4〜8層になるようにたたむ
  2. 鼻・口を覆うように顔に当てる
  3. 両端を頭の後ろで結ぶ(または耳に引っ掛けられるようにゴムを通すと安定する)
  4. 可能であれば煙対策のために濡らしてから使用する

層が多いほどフィルター効果は高まりますが、呼吸しやすさとのバランスを取ることが重要です。

水のろ過に使う方法

  1. 容器(ペットボトル・コップ等)の口に手ぬぐいを複数回折り重ねて被せる
  2. 輪ゴム・細く裂いた手ぬぐいの端で固定する
  3. 上からゆっくりと水を注いで、手ぬぐいを通してろ過された水を受け取る
  4. ろ過した水は必ず5〜10分以上煮沸してから飲む

重要:このろ過法は泥・砂・大きなゴミを取り除くものです。

細菌・ウイルス・化学物質は除去できません。

煮沸なしで飲むことは絶対に避けてください。

シーン別:手ぬぐいが活躍する災害の場面

地震発生直後

地震発生直後はガラス片・瓦礫が散乱していることが多いです。

手ぬぐいを頭に巻いてガラス片から頭部を保護します。

手・足に傷を負った場合は直ちに手ぬぐいで圧迫止血します。

粉塵が舞っている場合は手ぬぐいを折り重ねてマスクとして使用します。

火災・煙への対応

火災時の煙は一酸化炭素・有毒ガスを含んでいます。

濡らした手ぬぐいで口・鼻を覆って低姿勢で移動します。

建物からの脱出後、煙を吸い込んだ場合は速やかに医療機関を受診してください。

避難所生活での使用

避難所では衛生用品・プライバシーの確保が難しくなります。

手ぬぐいは体拭き・食器の汚れ拭き・目隠し・授乳カバー・仕切りとして役立ちます。

1枚を就寝時の枕カバーに使うことで衛生状態を保てます。

夏季の熱中症対策としての使用

夏の避難時・炎天下での救助待機時には熱中症対策が急務です。

濡らした手ぬぐいを首に巻く・頭に巻くことで体温上昇を抑えます。

特に乳幼児・高齢者の体温管理に積極的に活用してください。

手ぬぐいと一緒に備えておきたい防災グッズ

手ぬぐいは万能ですが、他のグッズと組み合わせることでさらに効果を発揮します。

  • 輪ゴム・ヘアゴム:マスクとして使う際の固定・包帯の端の処理に有効
  • ビニール袋(ジッパーバッグ):手ぬぐいの保管・清潔管理に必須。水のろ過時の容器としても使える
  • 使い捨て手袋:出血している傷の処置時に感染症予防のために重要
  • 消毒液・ウエットティッシュ:手ぬぐいで処置する前の手の消毒に必要
  • 体温計:避難生活中の健康管理に欠かせない
  • ガーゼ・絆創膏:小さな傷には手ぬぐいより適している場合がある。手ぬぐいと組み合わせて使う

手ぬぐいの正しい洗い方・衛生管理

防災用として繰り返し使う手ぬぐいは、正しい洗い方と衛生管理が重要です。

特に応急処置で使用した手ぬぐいは、血液・体液が付着している場合があります。

適切に処理しないと感染症のリスクが生じます。

通常の洗い方

  • 洗濯機使用の場合:ネットに入れて洗濯機で洗える。綿素材は縮みやすいため、初回は手洗いまたは弱水流が望ましい
  • 手洗いの場合:40〜50℃程度のお湯と洗剤で揉み洗いする。しっかりすすいで脱水後に干す
  • 乾燥:直射日光に当てて干すと除菌・漂白効果が期待できる。速乾性が高いため短時間で乾く

血液・体液が付着した場合の処理

  • 血液が付着した場合は、まず水(お湯は使わない)で洗い流す。熱湯はタンパク質が固まって取れにくくなる
  • 水洗い後に石けん・洗剤で揉み洗いする
  • 可能であれば次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤)を薄めた液に10〜30分漬け置きして消毒する
  • 煮沸消毒(100℃で5〜10分)も有効な消毒方法
  • 感染リスクが高い血液・体液が付着した場合は廃棄してビニール袋に密封して処分することも検討する

子どもと一緒に手ぬぐいの使い方を練習しておく

防災の備えは知識と道具だけでは不十分です。

実際に使ったことがある状態にしておくことが、緊急時の迅速な行動につながります。

家族で練習しておくとよい使い方

  • 三角巾の折り方と腕の吊り方:実際に手ぬぐいを使って三角巾を折り、腕を吊る練習をする。子どもでも10分程度あれば覚えられる
  • 包帯の巻き方:細長く折った手ぬぐいで腕・脚に包帯を巻く練習をする
  • 即席マスクの作り方:何層に折ればよいか・顔への当て方を確認する
  • 頭への巻き方:ガラス片対策・日よけとして頭に巻く方法を練習する

防災訓練の日・家族で防災について話し合う機会に、手ぬぐいを使った応急処置の練習を取り入れることをすすめます。

体で覚えておくことで、緊急時にパニックにならずに対処できます。

特に小学生以上の子どもには基本的な包帯の巻き方・三角巾の使い方を教えておくと、大人が怪我をした際に子どもが応急処置を行える場面もあります。

防災用手ぬぐいの維持管理

防災用品は備えっぱなしにせず、定期的な確認・交換が必要です。

定期確認のポイント

  • 年1〜2回の確認:防災の日(9月1日)・阪神淡路大震災の日(1月17日)を目安に防災袋全体を点検するついでに手ぬぐいも確認する
  • 臭い・カビの確認:長期間収納したままにするとカビ・臭いが発生することがある。ジッパーバッグに入れて保管すると防げる
  • 劣化・変色の確認:特に白い手ぬぐいは変色・劣化が分かりやすい。変色した場合は交換する

交換サイクルの目安

手ぬぐいは適切に保管すれば数年以上は品質を保てます。

ただし開封して使用した・汚れた・劣化が見られる場合はすぐに交換してください。

価格が安い(1枚100〜300円程度)ため、気になったら気軽に新しいものと入れ替えることができます。

手ぬぐいは日本古来の生活用品でありながら、現代の防災においても非常に優れたアイテムです。

軽量・コンパクト・多用途・安価という特性を最大限に活かして、防災袋・車・職場・バッグに複数枚を分散配置してください。

1枚の手ぬぐいが自分と家族の命をつなぐことがあります。

日常でも使い慣れておくことで、緊急時に迷わず活用できるようになります。

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この記事を書いた人

北海道札幌市在住の防災・サバイバル情報発信者です。2018年の北海道胆振東部地震を機に「誰でも今日から始められる防災」をモットーに活動を開始し、実際に試した防災グッズのレビューや家族構成別の備え方をわかりやすくお伝えしています。実践的で信頼できる情報を提供できるよう、がんばっています!

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