0次防災・1次防災・2次防災の違いとは?【2026年最新】3段階の防災体制を徹底解説

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0次防災・1次防災・2次防災の違いとは?【2026年最新】3段階の防災体制を徹底解説

「0次防災・1次防災・2次防災という言葉を聞いたけど、何が違うのかわからない」

「防災グッズを揃えたいが、何から始めればいいかわからない」

「防災リュックと備蓄の違いって何?自分には何が足りていないの?」

こうした疑問を持つすべての方に向けて、この記事を書いています。

2026年に入ってからも、長野県北部での震度5強・5弱の地震(4月18日)、三陸沖M7.7の地震と後発地震注意情報(4月20日)など大規模地震が相次いでいます。

「そろそろ防災グッズを準備しなければ」と感じている方が急増しています。

しかし「何から始めればいいのかわからない」という声が後を絶ちません。

防災の備えを「0次・1次・2次」という3段階で整理することで「今の自分に何が足りていないか・何から始めるべきか」が明確になります。

この記事では「0次防災・1次防災・2次防災それぞれの意味・違い・具体的な備え方・始め方の優先順位」を、内閣府「防災情報のページ」・消防庁「家庭での地震対策」・東京都「東京防災」の推奨基準をもとに徹底解説します。

【この記事の信頼性について】
本記事は内閣府「防災情報のページ」・消防庁「家庭での地震対策」・東京都「東京防災」・東日本大震災(2011年)・北海道胆振東部地震(2018年)・能登半島地震(2024年)の被災者証言・防災士による情報・防災専門メディアの調査をもとに作成しています。防災ベース編集部が各段階の防災の実用性・優先順位を調査・比較のうえ解説しました。

目次

0次・1次・2次防災の違いを一覧で理解する

まず「0次防災・1次防災・2次防災」の違いを一覧表で確認しましょう。

「どこで・どんな状況で・何のための備えか」という3つの視点で整理すると非常にわかりやすくなります。

段階 名称 備える場面・状況 目的 代表的なグッズ
0次防災 外出中の備え 外出先・通勤・通学・移動中に被災した場合 外出先での命を守る・帰宅困難に対応する 防災ポーチ・防災ボトル
1次防災 緊急避難の備え 自宅から緊急避難する場合 避難所までの安全確保・数日間の最低限の生活維持 防災リュック(非常用持ち出し袋)
2次防災 在宅避難の備え 自宅で数日〜数週間を過ごす場合 ライフライン停止時の生活維持・長期避難への対応 備蓄食料・水・ポータブル電源・カセットコンロなど

「3段階すべてを完璧に準備しなければいけない」わけではありません。

「まず0次防災から始めて・段階的に1次・2次防災を充実させていく」という順番が現実的です。

「どれかひとつを完璧にするよりも・3段階それぞれに最低限の備えをする」という考え方が防災の専門家から推奨されています。

0次防災とは:外出中の命を守る「持ち歩く防災」

「0次防災(ゼロ次防災)」は、防災の公式用語ではありません。

SNS・防災ブログ・防災メディアを通じて広まった「市民発の防災アイデア」として定着しました。

「毎日のバッグに入れて常に持ち歩く・最小限の防災グッズセット」のことです。

0次防災が必要な理由:「外出中の被災」というリスク

内閣府の調査によると「大地震発生時に自宅にいる確率は約3分の1程度」とされています。

「残りの約3分の2では、外出中・職場・学校・移動中に被災する可能性がある」のです。

「自宅に防災リュックを準備していても・外出中では手元にない」という問題が生じます。

北海道胆振東部地震(2018年)では「最大295万戸の大規模停電(ブラックアウト)」が発生しました。

外出中に被災した方から「スマートフォンの電池がなくなった・現金が手元になかった・暗くて歩けなかった」という声が多数報告されました。

これらの問題はすべて「手元に最低限のグッズがあれば対応できた」ものです。

「0次防災は外出中の被災に備えるものである」という事実を多くの被災者の経験が示しています。

0次防災の代表的なグッズ:防災ポーチ・防災ボトル

0次防災の代表的な形として「防災ポーチ」と「防災ボトル」の2種類があります。

防災ポーチは「ポーチ・ガジェットバッグ・化粧ポーチなど・ソフトケースに防災グッズを収納したもの」です。

「普段使いのポーチに自然に馴染む・カバンのポケットに入れやすい」という点が特徴です。

防災ボトルは「ナルゲンボトルなどの硬質・防水ボトルに防災グッズを収納したもの」です。

「完全防水・硬質素材で中身を保護できる・透明で中身が見える」という点が特徴です。

「登山・アウトドアが好きな方・タフなグッズを好む方」に特に向いています。

0次防災セットに入れるべき「最優先アイテム」

0次防災セットの中身は「軽さ・コンパクトさ・命への直結度」を基準に選びます。

被災経験者の声・防災専門家の推奨をもとに「最優先アイテム」を紹介します。

  • ホイッスル(防水・金属製):瓦礫の下での救助要請に不可欠。重さ数グラム・数百円程度
  • 緊急連絡カード(ラミネート防水):スマートフォンが使えないときの家族への連絡手段・公衆電話用小銭とセットで
  • 小型LEDライト(ロック機能付き):停電・暗所での避難誘導に必須。スマートフォンのライト機能とは別に携帯する
  • 現金(小銭含む3,000〜5,000円):ATM停止・電子マネー不可時に対応。100円玉・10円玉は公衆電話用に特に重要
  • 絆創膏(複数サイズ):地震後の瓦礫・ガラス片による切り傷への応急処置
  • 小型モバイルバッテリー(5,000〜10,000mAh):スマートフォンの充電確保・常にフル充電を維持する
  • N95マスク(2〜3枚):地震後の粉塵・煙・アスベストからのど・肺を守る
  • 常備薬・持病の薬(1〜3日分):持病がある方は命に関わる最優先事項

💡 0次防災の鉄則
「毎日持ち歩けるかどうか」が0次防災グッズ選びの唯一の基準です。
「ポーチ全体で500g以内・毎日使うバッグのポケットに収まるサイズ」を守ることが重要です。
「重くて持ち歩かなくなった日に被災した」という後悔の声が多く報告されています。

1次防災とは:緊急避難に備える「防災リュック」

「1次防災」は「自宅から緊急避難する場面に備えた防災グッズの備え」のことです。

「非常用持ち出し袋・防災リュック」として多くの方がイメージする「王道の防災準備」です。

内閣府・消防庁が「各家庭に準備するよう推奨している防災グッズの備え」が1次防災に相当します。

1次防災が必要な場面:「緊急避難」という状況

1次防災が必要になる場面は「自宅にいるときに大地震・津波・火災・土砂崩れなどが発生して・自宅から緊急避難しなければならない状況」です。

「地震で建物が損壊した・津波が来る・火災が近づいている・土砂崩れのリスクがある」という場面では「1〜2分以内に必要なものを持って自宅を出る」行動が求められます。

「1〜2分で必要なものを全部持ち出せるよう・あらかじめリュックにまとめておく」のが防災リュックの役割です。

消防庁は「非常用持ち出し袋は玄関・寝室など・すぐに持ち出せる場所に置いておくこと」を推奨しています。

「押し入れの奥・倉庫の中に保管している防災リュック」は「緊急時に取り出す時間がない・倒壊した家具の下敷きになって取り出せない」というリスクがあります。

防災リュックに入れるべき基本アイテム

内閣府・消防庁が推奨する「1次防災(防災リュック)の基本アイテム」は以下の通りです。

カテゴリ アイテム 数量・目安
水・食料 飲料水(500ml〜1L) 1人あたり最低1〜2L(1日分)
水・食料 非常食(加熱不要で食べられるもの) 3日分
照明・情報 懐中電灯(LEDタイプ)・予備電池 各1〜2個
照明・情報 携帯ラジオ(手回し・ソーラー対応) 1個
救急・衛生 救急セット(絆創膏・三角巾・消毒液・包帯) 1セット
救急・衛生 常備薬・お薬手帳のコピー 3〜7日分
衛生 マスク・ウェットティッシュ・携帯トイレ 各複数
防寒・衣類 防寒シート(エマージェンシーブランケット)・着替え 各1〜2枚
書類・現金 重要書類のコピー(保険証・通帳・パスポートなど) 防水袋入りで1セット
書類・現金 現金(小銭含む) 1人あたり5,000〜10,000円
道具 軍手・防塵マスク・ホイッスル 各1〜2個
通信 モバイルバッテリー(大容量)・充電ケーブル 各1〜2個

防災リュックの選び方:容量・重さ・防水性

防災リュックを選ぶ際の重要なポイントを解説します。

容量は「成人なら25〜35L・子どもなら15〜20L」が目安です。

「容量が大きすぎると重くなりすぎて・いざというときに担げない」という問題が発生します。

「自分の体重の15%以内の重さ」が長時間背負える上限の目安です。

防水性は「防水素材または防水カバー付き」のものを選ぶことをお勧めします。

「地震後の雨天・水害・川の氾濫」という状況では「防水リュックでないと中身が濡れて使えなくなる」リスクがあります。

色・デザインについては「明るい色(赤・オレンジ・黄色)」が「暗い場所・夜間での視認性が高い」という点で推奨されています。

防災リュックを置く場所:「すぐに取り出せる場所」に置く

防災リュックを置く場所として最も推奨されるのは「玄関の目に見える場所」です。

「玄関に置けば・自宅を出る動線上にある・靴を履いてすぐ手に取れる」という利点があります。

「寝室に置く」場合も「就寝中の地震に備えて・枕元・ベッドの下に置いておく」ことで「夜間の緊急避難にも対応できる」という考え方があります。

消防庁は「非常用持ち出し袋はすぐに取り出せる場所に置き・定期的に中身を確認すること」を推奨しています。

2次防災とは:在宅避難に備える「家庭内備蓄」

「2次防災」は「自宅で数日〜数週間を過ごす場合に備えた・食料・水・生活用品の備蓄」のことです。

「在宅避難の備え・家庭内備蓄」とも呼ばれます。

2次防災が重要な理由:「避難所に行けない・行かない」という現実

「大地震が起きたら避難所に行く」というイメージを持つ方が多いです。

しかし「避難所に行けない・行かない」ケースが現実には多くあります。

内閣府の調査・能登半島地震(2024年)の状況から、在宅避難が必要なケースとして以下が挙げられます。

  • 自宅が倒壊しておらず・ライフライン(水道・ガス・電気)だけが停止している状態
  • 避難所が満員・プライバシーの問題・ペットを連れて行けない
  • 高齢者・障害者・乳幼児がいて避難所生活が困難
  • 感染症リスク(コロナ禍のような状況)
  • 自宅近くの避難所が安全でない・遠すぎる

「大地震後に自宅で生活を続けながら・ライフライン復旧を待つ」という「在宅避難」のシナリオが現実に多く発生しています。

「ライフライン(水道・ガス・電気)が停止した状態でも・自宅で数日間生活を維持できる備蓄」が2次防災の目的です。

2次防災の備蓄量の目安:内閣府・消防庁の推奨基準

内閣府・消防庁は「最低3日分・できれば7日分以上の食料・水・生活用品を備蓄すること」を推奨しています。

近年の大規模災害(能登半島地震・北海道胆振東部地震)の経験から「7日分以上・できれば2週間分」を推奨する専門家も増えています。

品目 1人あたりの備蓄量(最低3日分) 1人あたりの備蓄量(推奨7日分)
飲料水 9L(3L×3日) 21L(3L×7日)
非常食(主食) 9食分 21食分
携帯トイレ 15〜20回分(1日5回×3日) 35〜50回分(1日5回×7日)

2次防災(在宅備蓄)の主なアイテムリスト

在宅避難に備えた2次防災のアイテムを「カテゴリ別」に紹介します。

【水・食料】

  • 長期保存水(5〜7年保存):1人3L/日×最低7日分。「2Lペットボトル×14本」が1人7日分の目安
  • アルファ米(5〜7年保存):お湯または水を注いで調理できる長期保存の主食。尾西食品・サタケなどの定番メーカーが信頼性が高い
  • レトルト食品(カレー・スープ・丼の具):常温保存・加熱なしでも食べられるものを選ぶ。賞味期限は2〜3年が多いためローリングストック法を活用
  • 缶詰(魚・肉・豆類・果物):高カロリー・長期保存・開封後すぐ食べられる。プルトップ型が道具不要で使いやすい
  • 乾麺・インスタント食品:調理用の水が確保できる場合の食料として有効
  • ナッツ・ドライフルーツ・チョコレート:高カロリー・携帯しやすい間食として有効

【水・衛生】

  • 携帯トイレ(50回分以上):断水時のトイレ問題を解決する最重要アイテムのひとつ。「マイレットシリーズ・トイレの神様」などの定番品を推奨
  • ウェットティッシュ(大量):断水時の手洗い代替・身体の清拭。「何枚あっても足りなかった」という被災者の声が多い
  • ポリタンク・ウォータータンク(10〜20L):給水車・給水所から水を運ぶために必要
  • トイレットペーパー・ティッシュ(大量備蓄):流通が止まった際のために多めに備蓄する

【電力・調理】

  • ポータブル電源(容量500Wh以上):長期停電時のスマートフォン・照明・家電の電力供給。「Jackery・EcoFlow・アイリスオーヤマ」などが定番
  • カセットコンロ・ガスボンベ(1人あたり30本以上):断ガス時の調理手段として必須。「1本で約60分使用」が目安。ガスボンベは多めに備蓄する
  • LEDランタン(充電式・電池式):部屋全体を照らせる360度照射タイプが在宅避難に向いている
  • 太陽光パネル(ソーラーパネル):長期停電時のポータブル電源の充電手段として有効

【衛生・医療・快適性】

  • マスク(大量備蓄):感染症予防・粉塵対策。100枚単位での備蓄をお勧めする
  • 消毒ジェル・アルコール除菌スプレー(大容量):断水時の手指消毒・感染症予防
  • 常備薬・処方薬(1〜4週間分):医療機関・薬局が機能停止する可能性に備えて多めに準備する
  • 防寒寝袋(冬用):暖房が使えない状況での防寒対策。特に北海道・東北・寒冷地では必須
  • アイマスク・耳栓:在宅避難・避難所生活での睡眠確保

ローリングストック法:2次防災の「最も賢い備蓄方法」

「非常食を大量に買ったが・賞味期限が切れて全部捨てた」という失敗談は非常に多いです。

この問題を解決するのが「ローリングストック法」です。

ローリングストック法とは「定期的に備蓄品を消費して・消費した分だけ新しく買い足す」という方法です。

「食べながら備える」とも表現されます。

ローリングストック法の実践ポイントは以下の通りです。

  • 「毎月1〜2品を実際に食べて・食べた分だけ買い足す」サイクルを作る
  • 「普段の食事でも食べられる食品(カレー・スープ・缶詰・ナッツ)」を備蓄品に選ぶ
  • 「賞味期限が近いものを手前に・新しいものを奥に」収納する「先入れ先出し」の原則を守る
  • 「購入日・賞味期限をマジックで容器に書いておく」と管理しやすい

「特別な非常食を買って保管するよりも・普段から食べているものを多めに買い置く」という考え方の方が、継続しやすく・無駄が少ないです。

「何から始めればいいか」:3段階防災の優先順位

「0次・1次・2次防災の違いはわかった。でも何から始めればいいの?」という疑問に答えます。

防災専門家・内閣府・消防庁の推奨をもとに「始める順番・優先順位」を解説します。

ステップ①:まず0次防災(防災ポーチ)から始める

「0次防災(防災ポーチ)から始める」ことを強くお勧めします。

その理由は以下の通りです。

  • コストが低い(3,000〜8,000円程度で作れる)
  • 準備時間が短い(数時間で揃えられる)
  • 「外出中の被災というリスク(被災する場面の約3分の2)」に最初から対応できる
  • 「今日から毎日の防災を始めた」という実感が生まれ・防災意識が高まる

「ホイッスル・緊急連絡カード・小型LEDライト・現金・絆創膏」の5点から始めるだけで「何もない状態より格段に安全な0次防災」が実現します。

ステップ②:次に1次防災(防災リュック)を準備する

0次防災の準備が整ったら「防災リュック(1次防災)」の準備に取り組みます。

「防災リュックは1〜2万円程度・準備に数日〜数週間かかる」というハードルがありますが「家を出なければならない緊急事態」への備えとして必須です。

「防災リュックはまず玄関に置くだけでいい・中身は段階的に追加していく」という考え方で気軽に始めることをお勧めします。

ステップ③:2次防災(在宅備蓄)を充実させる

1次防災の準備が整ったら「在宅備蓄(2次防災)」の充実に取り組みます。

「まず3日分から始めて・少しずつ7日分・2週間分と増やしていく」という段階的な方法が長続きします。

「一気に全部揃えようとすると・コストが高くなる・何を買えばいいかわからなくなる」という問題が起きやすいです。

「毎月の食料品の買い物のときに・少しずつ多めに買い置きする」というローリングストック法が継続の鍵です。

家族構成・居住環境別の「3段階防災のカスタマイズ」

「0次・1次・2次防災の備え方」は「家族構成・居住環境・地域のリスク」によって異なります。

主なケースごとのカスタマイズポイントを解説します。

一人暮らし・社会人の場合

一人暮らしの方は「外出中に被災した場合・誰も助けてくれない」という状況になりやすいです。

0次防災(防災ポーチ)を最優先に整備することが特に重要です。

「帰宅困難時の現金・モバイルバッテリー・緊急連絡カード」を必ず用意してください。

1次防災の防災リュックには「一人で担げる重さ(体重の15%以内)」を守ることが大切です。

2次防災の在宅備蓄では「一人分の食料・水(最低3日分〜7日分)」を基準に揃えてください。

ファミリー(子育て中)の場合

子どもがいる家庭では「子ども専用の0次防災グッズ(ホイッスル・緊急連絡カード)を子どものランドセルに入れておく」ことをお勧めします。

「学校・保育園・幼稚園に子どもがいる間に被災した場合の連絡方法・お迎えルート」を家族で事前に決めておくことが0次防災の重要な要素です。

1次防災の防災リュックは「大人用・子ども用を分けて準備する」ことが理想的です。

2次防災の在宅備蓄には「子ども用の食料(離乳食・アレルギー対応食)・おむつ・おやつ」を家族全員分揃えてください。

高齢者・持病がある方の場合

高齢者・持病がある方にとって「0次防災の最優先アイテムは常備薬・処方薬」です。

「毎日服用が必要な薬を防災ポーチに1〜3日分入れておく」ことが最重要の対策です。

1次防災の防災リュックには「薬(7日分以上)・お薬手帳のコピー・かかりつけ医院の情報」を必ず入れてください。

2次防災の在宅備蓄では「薬の在庫を常に2〜4週間分確保する・定期的に補充する習慣をつける」ことが重要です。

「補聴器の電池・眼鏡の予備・血圧計(携帯型)」も忘れずに準備してください。

北海道・東北・寒冷地に住んでいる場合

北海道・東北・日本海側の雪国では「冬の大地震・停電・ブリザード」という複合的なリスクがあります。

0次防災では「エマージェンシーブランケット・カイロ」が冬季の必須アイテムです。

1次防災の防災リュックには「防寒着・冬用手袋・ニット帽・防水ブーツ(または防水スパッツ)」を必ず追加してください。

2次防災の在宅備蓄では「暖房器具の燃料(灯油・カセットガス)・防寒寝袋(−10〜−20℃対応)」が特に重要です。

北海道胆振東部地震(2018年)の「大規模停電(ブラックアウト)」の教訓から「ポータブル電源・カセットコンロのガスボンベ(30本以上)」の備蓄が特に推奨されます。

よくある疑問:Q&A

Q:0次・1次・2次防災を「全部揃えるのにいくらかかりますか?

「最低限の準備コスト」の目安は以下の通りです。

段階 最低限の準備コスト より充実した準備のコスト
0次防災(防災ポーチ) 3,000〜8,000円 8,000〜15,000円
1次防災(防災リュック) 10,000〜20,000円 20,000〜40,000円
2次防災(在宅備蓄) 10,000〜20,000円(3日分) 30,000〜100,000円以上(7日〜2週間分)
合計 23,000〜48,000円 58,000〜155,000円以上

「一度に全部揃えようとするとコストが高くなる」ため「月々5,000〜10,000円程度を防災費として少しずつ準備していく」という方法が現実的です。

Q:賃貸住まいでも2次防災の在宅備蓄は必要ですか?

はい、必要です。

「賃貸住まいでも・ライフラインが停止した状態での在宅避難は発生しうる」ため、2次防災の備蓄は賃貸・持ち家関係なく必要です。

「スペースが少ない賃貸住まいの場合」は「コンパクトに収納できる長期保存食・水・携帯トイレ」から優先して揃えることをお勧めします。

「押し入れ・床下収納・クローゼットの一角・ベッド下」などのデッドスペースを活用した備蓄収納が有効です。

Q:防災グッズの「定期的な見直し」はどのくらいの頻度でやればいいですか?

「年2回(防災の日9月1日・元旦1月1日)」を見直しのタイミングに設定することを強くお勧めします。

見直しの内容は「消費期限の確認と交換・モバイルバッテリーの充放電・緊急連絡先の更新・季節に応じたアイテムの入れ替え」です。

「スマートフォンのカレンダー・リマインダーに毎年設定する」と忘れずに実行できます。

Q:マンション・高層階に住んでいる場合の注意点はありますか?

マンション・高層階に住んでいる方は「以下の点に特に注意が必要」です。

  • エレベーター停止のリスク:地震後はエレベーターが長期間停止する可能性がある。「高層階では食料・水を多めに備蓄して・自力での持ち出しができない状況への備えが重要」
  • 水道の停止と断水:高層マンションでは「停電→ポンプ停止→断水」という連鎖が起きやすい。「浴槽への事前の貯水・ポリタンクへの備蓄」が特に重要
  • 在宅避難の可能性が高い:高層階では「重い防災リュックを担いで階段で避難する」ことが困難なケースがある。「在宅避難を前提とした2次防災(在宅備蓄)の充実」が特に推奨される

「家族で共有する」3段階防災:防災計画の作り方

「0次・1次・2次防災の備えは・グッズを揃えるだけでは不十分」という点を強調したいです。

「家族全員が『何を・どこに・どう使うか』を理解していること」が防災準備の完成形です。

「家族防災計画」として決めておくべきことは以下の通りです。

  • 家族の集合場所の確認:「自宅近くの避難場所・学校・公民館のどこで落ち合うか」を全員で共有する
  • 連絡方法の確認:「災害用伝言ダイヤル(171)・SNS・LINE・緊急連絡カード」の使い方を全員で練習する
  • 防災グッズの場所の共有:「防災ポーチはどこに・防災リュックはどこに・在宅備蓄はどこに」を全員が知っている状態にする
  • 避難場所の確認:「ハザードマップを見て・近くの避難場所・避難経路を全員で確認する」
  • 年2回の見直し・防災訓練:「防災の日(9月1日)・元旦に家族全員で防災グッズを確認する習慣をつける」

内閣府は「家族・地域・職場での防災意識の共有と訓練の実施」を「最も有効な防災対策のひとつ」として推奨しています。

「一人だけが防災グッズを準備しても・家族全員が使い方・場所を知らなければ意味がない」という視点が重要です。

まとめ:0次・1次・2次防災を「段階的に・無理なく」始める

0次防災・1次防災・2次防災の違いをあらためて整理します。

  • 0次防災:外出中の被災に備える「防災ポーチ・防災ボトル」。毎日持ち歩く最小限のグッズ
  • 1次防災:緊急避難に備える「防災リュック(非常用持ち出し袋)」。自宅から緊急避難する場面のための備え
  • 2次防災:在宅避難に備える「家庭内備蓄(食料・水・電力・衛生用品)」。ライフライン停止時の生活維持のための備え

「3段階すべてを一度に完璧に揃えなければいけない」わけではありません。

「0次防災から始めて・少しずつ1次・2次防災を充実させていく」という段階的なアプローチが最も現実的で・長続きします。

  • 今日できること:ホイッスル・緊急連絡カード・小型LEDライト・現金(小銭)・絆創膏を揃えてバッグに入れる(0次防災の第一歩)
  • 今月中にすること:防災リュックを玄関に置く・中身を少しずつ揃え始める(1次防災の第一歩)
  • 今後3ヶ月でやること:3日分の食料・水・携帯トイレを揃える(2次防災の第一歩)
  • 毎年継続すること:防災の日(9月1日)・元旦に全グッズを見直す

2026年も大規模地震が相次いでいます。

「今日この記事を読んだことを・防災の第一歩を踏み出すきっかけにしてください」。

防災ベースでは今後も「防災・減災に関する正確で実践的な情報」をお届けします。

Image by Pixabay,Unsplash,Freepik,写真AC

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この記事を書いた人

北海道札幌市在住の防災・サバイバル情報発信者です。2018年の北海道胆振東部地震を機に「誰でも今日から始められる防災」をモットーに活動を開始し、実際に試した防災グッズのレビューや家族構成別の備え方をわかりやすくお伝えしています。実践的で信頼できる情報を提供できるよう、がんばっています!

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