1,000円から始める防災|最低限これだけは用意する4つと、100均で買う順番

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【この記事の要約】
防災グッズにかけている金額で最も多い回答は「1,000円未満」です。@DIMEの2024年の調査で35.8%を占めました。そして防災対策の実施率は52.8%。半数近くが、まだ何もしていません。だからこの記事は、1,000円から始める前提で書きます。優先順位は四つ。明かり、携帯トイレ、水を運ぶもの、笛です。この四つは、代わりがきかないものだけを選びました。食料や水そのものは、後回しで構いません。買う場所も分けます。100円ショップで足りるものと、そうでないものがあるからです。そして最後に、余裕が出たときの3,000円と5,000円の使い道も書きました。

防災の話をすると、たいてい同じ反応が返ってきます。

「わかってはいるんですけど」。そして、そのまま何年も過ぎます。

私は防災士として活動していますが、これを責めるつもりはありません。むしろ、当然だと思っています。

防災の情報は、量が多すぎるからです。リュック、水、食料、ラジオ、簡易トイレ、寝袋、ヘルメット。全部そろえろと言われて、始められる人のほうが少ない。

だからこの記事では、1,000円だけに絞ります。

そして買う場所も、100円ショップと通販に限定しました。専門店へ行く必要はありません。

読み終えたときに「これなら今週できる」と思ってもらえるかどうか。それだけを基準に書いています。

目次

結論|1,000円で、命に関わる部分は押さえられます

先に答えを書きます。買うのは、この四つです。

優先 買うもの なぜ、これが先なのか
1 明かり(ライトと電池) 暗いと、何もできなくなる
2 携帯トイレ 断水で最初に困る。代わりがない
3 ポリ袋とラップ 水を運ぶ、汚さない、包む
4 笛(ホイッスル) 閉じ込められたときの唯一の手段

四つとも、100円ショップで買えます。合計しても1,000円に届きません。

この四つを選んだ基準は、ひとつです

「他のもので代わりができないか」。それだけで判断しました。

食べ物は、家にあるもので数日はしのげます。水も、風呂に張っておけば生活用には使えます。しかし明かりと、トイレと、笛には代わりがありません。

スマートフォンのライトは使えますが、そのぶん電池を消耗します。連絡手段を削って明かりに使うのは、割に合いません。

なぜ1,000円から始めるのか

この金額には、根拠があります。

いちばん多い金額が、1,000円未満です

@DIMEが2024年に1,000名を対象に行った調査では、防災グッズにかけている金額として「1,000円未満」と答えた人が35.8%で最多でした。

平均額は6,054円と出ていますが、これは一部の人が高額な買い物をしているために引き上げられた数字です。

実態の中心は、1,000円未満にあります。

そして、半数近くが何もしていません

インテージが2026年8月に公表した調査では、防災対策の実施率は52.8%でした。過去最高の数字です。

言い換えれば、47%以上は未対策ということになります。

1年間の防災対策費は1人あたり2,877円。前年の2,892円からわずかに減りました。

詳しい費用のデータは防災にかける費用は年2,877円にまとめました。

だから、5,000円から始めなくていい

防災の記事はたいてい、1万円や3万円の話から始まります。その時点で、多くの人が読むのをやめます。

1,000円なら、今日始められます。そしてゼロと1,000円の差は、5,000円と1万円の差よりずっと大きい。

何もない状態から、四つ持っている状態へ。ここが、いちばん効果の大きい変化です。

① 明かり|これが最優先です

停電した部屋がどれくらい暗いか、想像しにくいと思います。

夜の停電は、本当に何も見えません

街灯も消えます。信号も消えます。近所の家の明かりも消えます。

都市部でも、月が出ていなければ手元が見えません。そして暗い中では、片付けも、避難も、着替えもできません。

ガラスが割れていても見えない。裸足で歩けば、それだけでけがをします。

100円ショップで買えるもの

LEDライトは、100円ショップに複数の種類があります。まずはこれで十分です。

選ぶときの基準を三つ挙げます。

一、電池の種類を確認する。単三か単四が扱いやすい。特殊な電池のものは避けてください。

二、置いて使えるか。手に持つだけのものより、立てられるほうが作業しやすい。

三、電池を別に買う。ライト本体より、こちらを忘れがちです。

ヘッドライトがあると、格段に楽になります

これは100円ショップでは見つかりにくいものです。ただし、両手が空くという利点は大きい。

暗い中で片付けをする、階段を降りる、子どもの手を引く。片手がふさがっているだけで、できないことが増えます。

予算に余裕があれば、ヘッドライトをひとつ加えてください。ただし1,000円の枠なら、まずは100円のライトで構いません。

ろうそくは、おすすめしません

災害時に火を使うのは、危険が大きすぎます。

余震で倒れれば火災になります。ガス漏れがあれば引火します。子どもやペットがいれば、なおさらです。

明かりは、電池のものにしてください。

② 携帯トイレ|いちばん軽く見られています

ここが、備えの中でもっとも軽視されている部分だと感じています。

断水したら、トイレは使えません

水が出なければ流せません。そして人は、水や食料より先にトイレに困ります。

食事は一日抜いても耐えられます。トイレは、数時間で限界が来ます。

「風呂の水で流せばいい」は危険です

よく聞く方法ですが、条件があります。

地震の場合、建物の下の排水管が壊れている可能性があります。そこへ水を流すと、下の階や床下に漏れます。

集合住宅では、階下に被害を出すことになります。

安全が確認されるまでは、流さないでください。だから携帯トイレが要ります。

くわしくはマンションの断水は停電で起きるにまとめました。

100円ショップでも買えます

凝固剤つきの携帯トイレが、100円ショップで扱われています。数回分入っているものもあります。

まずは家族の人数×数回分を目標にしてください。1,000円の枠なら、これで十分です。

本格的に備えるなら、携帯トイレのまとめ買いが安く済みます。ただし、それは次の段階です。

選び方は防災用携帯トイレの選び方にまとめました。

ポリ袋と新聞紙でも代用できます

買えないときのために、方法だけ書いておきます。

便器にポリ袋を二重にかぶせ、中に細かくちぎった新聞紙やペットシートを入れる。使ったら口を縛って捨てます。

ただし、においは防げません。市販の凝固剤には消臭剤が入っています。そこが違いです。

③ ポリ袋とラップ|一枚で何役もこなします

地味ですが、実際に使う頻度がいちばん高いものです。

ポリ袋にできること

用途 使い方
水を運ぶ 二重にしてリュックに入れる
簡易トイレ 便器にかぶせる
調理 耐熱のものなら湯せんに使える
防寒 頭と腕を出して着る
ごみ・汚物の処理 においを閉じ込める

給水所へ行くとき、容器がないという場面があります。ポリ袋を二重にしてリュックに入れれば、水を運べます。

ただし湯せんに使うなら、耐熱温度の表示があるものを選んでください。普通のポリ袋を加熱に使うのは危険です。

ラップは、水を使わないための道具です

断水したとき、いちばん効きます。

皿にラップを敷いて食べる。食べ終わったらラップだけ捨てる。皿は洗わなくて済みます。

これだけで、水の消費が大きく変わります。

ほかにも使い道があります

けがの応急処置に使えます。傷口を清潔なもので覆ったうえで、ラップを巻けば汚れを防げます。

防寒にも使えます。体に巻けば、熱が逃げにくくなります。

割れた窓の応急補修にも。テープと合わせれば、風雨をしのげます。

100円ショップで買えて、普段も使う。だから無駄になりません。

④ 笛|これだけは、代わりがありません

四つの中で、いちばん出番が少ないものです。しかし、出番が来たときに命を分けます。

声は、すぐ出なくなります

家具の下敷きになった、建物が崩れて閉じ込められた。そのとき、助けを呼ぶ方法が声だけだとします。

叫び続けられるのは、せいぜい数分です。のどが枯れて、そのあとは声が出ません。

そしてほこりを吸い込んだ状態では、はじめから大声が出ません。

笛なら、弱った力でも鳴らせます

息を吹くだけです。体力が落ちていても、瓦礫の中でも鳴らせます。

そして笛の音は、人の声より遠くまで届きます。がれきの中でも通りやすい。

持ち歩けるところに付けてください

これがいちばん大事です。引き出しにしまった笛は、役に立ちません。

鍵につける。会社の入館証のストラップにつける。子どものランドセルにつける。

被災するのは、家にいるときとは限りません。常に身につけているものに付けてください。

選び方は、ひとつだけ

玉が入っていないタイプを選んでください。中の玉が濡れたり凍ったりすると鳴らなくなります。

100円ショップにも防災用の笛があります。「防災」と書かれたものは、たいていこの形式です。

買う場所を、分けてください

すべてを100円ショップでそろえる必要はありません。向き不向きがあります。

もの おすすめの購入先 理由
ポリ袋・ラップ 100円ショップ 品質差が出にくい
100円ショップ 構造が単純
簡易のライト 100円ショップ まずはこれで十分
携帯トイレ(少量) 100円ショップ 試すには手頃
ヘッドライト 通販・ホームセンター 明るさと耐久性が違う
携帯トイレ(まとめ買い) 通販 1回あたりが安い
乾電池 通販・ドラッグストア 本数あたりの単価が安い

100円ショップが向いているもの

構造が単純で、品質の差が出にくいものです。ポリ袋、ラップ、笛、簡易な容器。

これらは、高いものを買っても性能はほぼ変わりません。100円で十分です。

お金をかけたほうがいいもの

電気で動くものと、体を守るものです。

ライトの明るさ、電池の持ち、ヘルメットの強度。ここは価格の差が、そのまま性能の差になります。

ただし、それは次の段階の話です。最初の1,000円では、まず「持っている」状態を作ってください。

100円ショップの防災グッズは100均の防災グッズおすすめ完全ガイドに、実際の評価はダイソーの防災グッズ レビューにまとめました。

「興味がない」は、悪いことではありません

ここは、私の考えを書かせてください。

備えていない人を、責める話ではない

防災の記事はときどき、備えていない人を叱るような書き方になります。

「まだ用意していないのですか」「後悔しますよ」。そう言われて動く人は、そう多くありません。

実施率52.8%という数字は、半数近くが動いていないことを示しています。これだけの人数が動かないのには、理由があります。

理由の最多は「必要だが後回し」です

調査で挙がる理由の中で、いちばん多いのがこれです。必要性は分かっている。順番が後ろになっているだけ。

つまり、必要性を訴えても状況は変わりません。変えられるのは、始めるときの負担のほうです。

1万円と時間がかかると思えば、後回しになります。1,000円と、買い物ついでの5分なら、順番が上がります。

だから、この記事は四つに絞りました

本当は、もっと必要なものがあります。水も食料もヘルメットも、あったほうがいい。

それでも四つにしたのは、始められることを最優先にしたからです。

完璧な備えを持つ1人より、四つを持つ10人のほうが、地域全体では強くなります。

この四つで、何ができるようになるか

具体的な場面で考えます。

夜中に大きな地震が起きたとき

枕元の笛を握れます。家具の下敷きになっても、助けを呼べます。

ライトをつければ、部屋の状況が見えます。どこにガラスが散っているか、扉が開くか。

スリッパを履けば、割れたガラスの上を歩けます。

この三つができるかどうかで、最初の10分がまるで変わります。

断水が始まったとき

携帯トイレがあれば、慌てずに済みます。

そしてポリ袋があれば、給水所から水を持ち帰れます。容器を探す必要がありません。

ラップがあれば、皿を洗わずに食事ができます。貴重な水を減らさずに済みます。

停電が続くとき

ライトがあれば、スマートフォンの電池を明かりに使わずに済みます。

これは地味ですが、実際には大きい。連絡手段を残せるかどうかの差になります。

買い物に行く前の、3分

店へ行く前に、家の中を見てください。すでに持っているものがあるかもしれません。

探す場所 あるかもしれないもの
キッチンの引き出し ポリ袋、ラップ、輪ゴム
玄関・下駄箱 使わなくなったスニーカー
防災の配布物 自治体からもらった笛やライト
アウトドア用品 ランタン、ヘッドライト
子どもの学用品 防犯ブザー(笛の代わりになる)

すでにあるものは、買わなくていい。足りないものだけ買えば、1,000円でも余ります。

とくに自治体の防災訓練やイベントで配られたものは、家のどこかに眠っていることがあります。笛、ライト、簡易トイレ、アルミの保温シート。

探して、まとめて一か所に置くだけでも備えになります。これも費用はゼロです。

そして、電池の残量を確かめてください

家にライトがあっても、電池が切れていれば意味がありません。

リモコンや時計から抜いて使うこともできますが、災害時にそれを探すのは大変です。

予備の電池を数本、ライトと一緒に置いておく。これだけで確実になります。

繰り返し使える充電池セットを使う方法もあります。ただし、それは次の段階で構いません。

買わなくていいもの

ここも書いておきます。選択肢が多いことが、始められない理由になるからです。

最初に買わなくていいもの、五つ

もの なぜ後回しでいいか
非常食セット 家にある食品で数日はしのげる
防災リュック(完成品) 金額が大きく、中身が合わないことがある
寝袋・テント 在宅避難なら布団がある
大容量の電源 数万円。優先順位は低い
浄水器 使う場面が限られる

どれも「あれば良い」ものです。しかし、なくても代わりが利きます。

非常食を、最初に買わなくていい理由

意外に思われるかもしれません。

家の中を見てください。カップ麺、レトルト、缶詰、お菓子。何かしらあるはずです。

それで2〜3日はしのげます。専用の非常食を買うのは、そのあとで構いません。

むしろ、普段食べているものを少し多めに買っておくほうが確実です。これがローリングストックです。

やり方はローリングストックは「買い足して古い順に食べる」だけにまとめました。

お金をかけずにできることが、先にあります

これは声を大にして言いたい部分です。

家具を固定する。すでにある家具の位置を変えるだけでも、寝ている場所の安全は上がります。

ハザードマップを見る。無料です。自分の家が浸水する場所かどうか、5分で分かります。

家族の集合場所を決める。費用ゼロです。

風呂の水を張っておく。これも無料で、トイレを流す水になります。

これらは1,000円より先にできます。そして効果は、買い物より大きいことがあります。

「お金をかけない対策」を、もう少し具体的に

費用ゼロでできることを、順番に書きます。1,000円を使う前に、これだけやってください。

一、寝室から倒れる家具をどける。本棚やタンスが倒れてくる位置で寝ていないか。動かすだけなら無料です。

二、ハザードマップを開く。市町村のサイトで見られます。自分の家が浸水するか、5分で分かります。

三、家族の集合場所を決める。連絡がつかない前提で、どこで会うかを決めておく。

四、風呂に水を張る習慣をつける。トイレを流す水になります。小さなお子さんがいる家庭では、事故防止のため蓋をしてください。

この四つは、買い物より効果が大きい場合があります。そして今日できます。

1,000円の次は、3,000円です

四つを買って、まだ続けられそうなら次の段階です。

追加するもの 目的
乾電池(多めに) ライトを使い続けるため
携帯トイレを増やす 数回分から、数日分へ
飲料水(2リットル数本) 給水が始まるまでの分
ウェットティッシュ 水が使えないときの衛生
常備薬の予備 薬局が開かない日のため

1人1日3リットルが水の目安です。ただし最初から3日分そろえる必要はありません。

数本あるだけで違います。ゼロと数本の差は、大きい。

5,000円まで出せるなら

ここまで来ると、生活の質が変わります。

追加するもの 変わること
ヘッドライト 両手が空く。作業ができる
手回し充電ラジオ 電池が切れても情報が取れる
モバイルバッテリー スマートフォンを生かす
厚手の手袋 片付けでけがをしない
ホイッスル付きライト 一つで二役

情報が取れるかどうかは、大きい

停電が長引くと、スマートフォンの電池が尽きます。そこで情報が途切れます。

何が起きているか分からない状態は、それ自体が消耗します。ラジオがあると、精神的にも安定します。

手回し充電ラジオは、明かりと充電を兼ねるものが多くあります。一台で複数の役割を持つのは、この価格帯では有利です。

モバイルバッテリーは、普段も使えます

防災用に買って、しまい込まないでください。普段から使って、充電を保つほうが確実です。

ただし使いっぱなしで空にしないこと。月に一度は充電しておいてください。

買ったあとに、もう一つやること

ここを飛ばすと、買った意味が半分になります。

置き場所を決めてください

買って、押し入れの奥にしまう。これがいちばん多い失敗です。

地震は夜も起きます。暗い中で、押し入れの奥は探せません。

置く場所の基準は、三つです

一、寝る場所の近く。ライトと笛は、枕元が理想です。

二、玄関。逃げるときに手に取れる場所。

三、家族の全員が知っている。本人だけが知っている場所は、意味がありません。

枕元に置くものを、絞ります

ライト、笛、スリッパか靴。この三つだけで構いません。

スリッパは、割れたガラスから足を守ります。暗い中を裸足で歩くのは、それだけで危険です。

これも100円ショップで買えます。使い古したスニーカーを置いておくだけでも構いません。

家族の状況で、優先が変わります

四つの基本は同じです。そのうえで、足すものがあります。

状況 1,000円の枠で足すなら
一人暮らし 笛を必ず。誰も気づいてくれません
小さな子どもがいる おむつ、おしりふき、好きなお菓子
高齢の家族がいる 常備薬の予備、お薬手帳の写し
ペットがいる フード数日分、ペットシート
持病がある 薬の予備。何より優先

一人暮らしの方へ

笛は、必ず持ってください。

家族と暮らしていれば、誰かが気づきます。一人だと、誰も探しに来ません。

そして職場や外出先で被災する可能性もあります。鍵につけておいてください。

小さなお子さんがいる方へ

おむつは、代わりが利きません。数日分は多めに持っておいてください。

尽きたときの対処はおむつが尽きたらにまとめました。

そしていつものお菓子を一つ。災害時、子どもは食欲が落ちます。食べ慣れたものがあると違います。

持病がある方へ

薬が、四つのどれより優先です。

災害時は薬局が開かず、処方も受けられません。数日分の予備を、持ち出せる場所に置いてください。

そしてお薬手帳の写真をスマートフォンに保存しておいてください。手帳を失っても、処方の内容が分かります。

ただし薬の量や飲み方については、必ず医師や薬剤師にご相談ください。自己判断で調整しないでください。

やってはいけないこと

完璧を目指す

これがいちばんの敵です。

全部そろえようとすると、金額も手間も大きくなり、結局やめてしまいます。

四つでいい。そこから始めてください。

買って安心する

買った時点で満足してしまう。そして、しまい込む。

置き場所を決めるまでが、買い物です。

使い方を知らないまま置く

携帯トイレは、封を開けて手順を確認しておかないと、いざというとき戸惑います。ライトも、電池を入れて点くか確かめてください。

買った日に、一度ずつ手に取って動かす。それだけで違います。

電池を入れっぱなしにする

長く入れたままだと、液漏れして機器が壊れます。

電池は別にして、一緒に置いておくのが確実です。

ろうそくを備える

繰り返します。災害時に火を使うのは危険です。

余震で倒れれば火災に、ガス漏れがあれば引火します。

よくある質問

Q. 本当に1,000円で足りますか

「命に関わる部分の入口」としては足ります。十分な備えかと言われれば、足りません。

ただしゼロと1,000円の差は、5,000円と1万円の差より大きいと考えています。

明かりがある。トイレがある。助けを呼べる。この三つがあるかどうかは、決定的な違いです。

Q. 100円ショップのものは、すぐ壊れませんか

ものによります。ポリ袋、ラップ、笛は、価格差がほぼ性能に出ません。

一方、ライトは差が出ます。明るさも、電池の持ちも違います。

ただし「安いものでも、あるほうがいい」という判断です。何もないよりはるかにましです。

Q. 防災リュックを買ったほうが早くないですか

時間はかかりません。ただし金額が上がります。

そして中身が自分に合っているとは限りません。使わないものが入っていることもあります。

市販セットを買うなら、足りないものを買い足す前提で選んでください。考え方は防災セットは市販を買って足すのが早いにまとめました。

Q. どこに置けばいいですか

ライトと笛は枕元、それ以外は玄関が基本です。

そして家族全員が場所を言えるようにしてください。本人しか知らない場所は、意味がありません。

Q. 水と食料は要らないのですか

要ります。ただし、最初の1,000円では優先度が下がるという意味です。

家に食べ物がまったくない、という方は少ないと思います。水も、風呂に張れば生活用にはなります。

次の3,000円の段階で、長期保存水を足してください。

Q. マンションと戸建てで違いますか

四つは共通です。ただしマンションでは、携帯トイレの優先度がさらに上がります。

停電するとポンプが止まり、水が出なくなります。そして排水管の安全が確認できるまで流せません。

Q. 賞味期限や使用期限はありますか

四つのうち、期限を気にするものは限られます。

乾電池には使用推奨期限があります。パッケージに記載されているので、年に一度は確認してください。

携帯トイレの凝固剤も、製品によって期限が設けられています。長期保存に対応したものを選ぶと管理が楽です。

ポリ袋、ラップ、笛は実質的に期限を気にする必要がありません。この点でも、最初に買うものとして向いています。

Q. 家族の人数分そろえるべきですか

笛だけは、人数分あったほうがよいと考えています。それぞれが別の場所で被災する可能性があるからです。

ライトは、まず1つで構いません。ただし家族が別々の部屋で寝ているなら、部屋ごとに1つが理想です。

携帯トイレは人数×回数で考えてください。1人1日5回程度が目安になります。

Q. 会社にも置いたほうがいいですか

置けるなら、置いてください。被災するのは家にいるときとは限りません。

デスクの引き出しにライト、笛、携帯トイレ、歩きやすい靴。これだけで、帰宅困難になったときの選択肢が増えます。

覚えておくのは、三つです

一、まず四つだけ

明かり、携帯トイレ、ポリ袋とラップ、笛。代わりが利かないものだけです。

全部そろえようとすると、始められません。

二、置き場所まで決めて、完了

買っただけでは終わりません。ライトと笛は枕元。それ以外は玄関。

そして家族全員が場所を知っていること。

三、お金をかけない対策が、先にある

家具の位置を変える。ハザードマップを見る。集合場所を決める。風呂に水を張る。

すべて無料です。1,000円を使う前に、これらができます。

まとめ

防災グッズにかけている金額で、最も多い回答は「1,000円未満」でした。@DIMEの2024年の調査で35.8%です。

そして防災対策の実施率は52.8%。半数近くが、まだ何もしていません。

だから、1万円の話から始めなくていい。1,000円で、四つ買ってください。

明かり。携帯トイレ。ポリ袋とラップ。笛。この四つは、他のもので代わりができません。

すべて100円ショップで手に入ります。合計しても1,000円に届きません。

今日できることを、ひとつだけ書きます。

次に100円ショップへ行くとき、この四つをかごに入れてください。

そして帰ったら、ライトと笛を枕元に置く。それで今日の防災は終わりです。

完璧である必要はありません。ゼロから四つになった。それだけで、大きく前進しています。

次に何をするかは防災は何から始める?にまとめました。

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9月1日は防災の日/8月30日〜9月5日は防災週間

1年に一度、備えを点検する日です。10分でできることから始めてください。

この記事を書いた人

北海道札幌市在住の防災・サバイバル情報発信者です。2018年の北海道胆振東部地震を機に「誰でも今日から始められる防災」をモットーに活動を開始し、実際に試した防災グッズのレビューや家族構成別の備え方をわかりやすくお伝えしています。実践的で信頼できる情報を提供できるよう、がんばっています!

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