Dabbssonのポータブル電源は防災に使える?大容量モデルの選び方を解説

・当サイトはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト・楽天市場・各種ASP)およびGoogleアドセンスを利用しています。
・記事内リンク経由でご購入いただいた場合、サイト運営者に紹介料が発生することがあります。
・掲載内容は収益に左右されず、公的機関の資料・メーカー公表仕様などの確認できる情報をもとに作成しています。

スポンサーリンク

【この記事の要約】
結論から言うと、Dabbssonのポータブル電源は「家庭全体のバックアップ電源として本格的に導入したい人」に向いています。私が停電対策を真剣に考え始めたとき、単なる非常用の小型電源ではなく、家庭の主要な家電をまとめて動かせるレベルの容量を求めていました。その中で候補に挙がったのがDabbssonです。この記事では、ブランドの特徴、実際の活用イメージ、他社比較、そして選び方までを詳しく解説します。

他社との比較は停電長期化への備え|数日〜数週間を乗り切るグッズと行動にまとめました。

目次

Dabbssonが注目される理由

台風や大雪で長時間の停電が発生する地域では、スマートフォンの充電程度では到底足りず、冷蔵庫や照明、暖房器具など、生活に直結する家電をまとめて動かせる電源が必要だと痛感しました。そこで大容量のポータブル電源を調べる中で出会ったのがDabbssonです。大容量モデルに力を入れているブランドとして、家庭用バックアップ電源としてのポテンシャルの高さに惹かれました。

スポンサーリンク

Dabbssonというブランドの特徴

Dabbssonは、大容量ポータブル電源の分野に力を入れているブランドです。数千Whクラスの大容量モデルをラインナップの中心に据えており、家庭用蓄電池に近い感覚で使える製品を展開しています。一般的なポータブル電源が「持ち運びできる非常用電源」というイメージであるのに対し、Dabbssonはより「家庭のインフラを支える蓄電システム」に近い位置づけを意識している印象があります。

バッテリーセルにはリン酸鉄リチウムイオン(LFP)を採用しているモデルが中心で、長寿命かつ安全性の高い設計がなされています。大容量モデルほど、充放電サイクルの寿命や熱管理の重要性が増すため、こうした安全性への配慮は非常に重要なポイントです。私が調べた限りでは、大容量モデルにおいても発火リスクの低いLFPバッテリーを採用している点は、安心材料として評価できると感じました。

また、拡張バッテリーとの連携によって、さらに容量を増やせるモデルも用意されています。家庭の電力使用量に応じて、段階的に容量を増やしていける柔軟性がある点も特徴の一つです。太陽光パネルとの連携にも対応しており、非常時だけでなく日常的なエネルギー管理にも活用できる設計になっています。

Dabbssonをどう活用するか

私が実際にイメージした活用シーンを紹介します。まず一つ目は、長期停電を想定した家庭用バックアップ電源としての活用です。大容量モデルであれば、冷蔵庫や照明、Wi-Fiルーター、扇風機やヒーターといった家電を同時に稼働させることができます。特に冷蔵庫は、食品の保存という意味で停電時に真っ先に心配になる家電です。継続的に電力を供給できる容量を確保しておくことは、日常生活への影響を最小限に抑えるうえで非常に重要です。

二つ目は、太陽光パネルと組み合わせた自立運用です。大容量モデルとソーラーパネルを組み合わせることで、長期間の停電が発生した場合でも、太陽光による充電を続けながら電力を確保できます。私はこの仕組みを知ったとき、単なる「非常用のバッテリー」ではなく「小さな自家発電システム」に近い感覚を持ちました。

三つ目は、電気代の節約を目的とした日常使いです。深夜の電力プランで充電し、日中の電力使用量が多い時間帯にポータブル電源から給電するという使い方をすれば、電気代の最適化にもつながります。大容量モデルだからこそ、こうした日常的な運用にも耐えられる持続力があります。

使い方の基本としては、まず自宅の家電の消費電力を把握し、停電時にどの家電を、どれくらいの時間動かしたいのかを具体的にイメージすることが大切です。そのうえで、必要な容量と出力を逆算してモデルを選ぶことをおすすめします。

他ブランドとの違いを整理する

私はDabbssonを検討する際、EcoFlowやBluetti、Anker Solixといった大容量モデルに強いブランドとも比較しました。Dabbssonの強みは、大容量モデルに特化したラインナップ展開です。中小容量のモデルを幅広く揃えるブランドが多い中、Dabbssonは家庭用バックアップという明確な用途に照準を合わせた製品開発をしている印象があります。

一方で、ブランドとしての知名度や実績という点では、EcoFlowやAnkerといった先発ブランドの方が長い販売実績を持っています。特に日本国内でのサポート体制やユーザーレビューの豊富さという点では、これら大手ブランドに一日の長があります。Dabbssonはまだ実績を積み重ねている段階のブランドであるため、購入前に保証内容やサポート体制をしっかり確認することが重要です。

価格面では、大容量モデルという性質上、他の小中容量モデルと比較すると初期投資はどうしても大きくなります。ただし、家庭用蓄電池を本格的に導入することを考えると、工事不要で手軽に導入できるポータブル電源タイプの大容量モデルは、コストパフォーマンスの面で検討する価値があります。

デザイン面では、キャスター付きで移動しやすい大型モデルが用意されている点も特徴です。据え置きでの使用を前提としつつも、必要に応じて別の部屋に移動できる利便性は、家庭用として使ううえで地味ながら重要なポイントだと感じました。

どんな人にDabbssonが向いているか

ここまでの内容を踏まえて、私なりの結論をお伝えします。Dabbssonが向いているのは、まず家庭全体のバックアップ電源を本格的に検討している方です。単なる非常用の小型電源では物足りないと感じている方にとって、大容量モデルに特化したラインナップは魅力的な選択肢になります。

次に、太陽光パネルとの連携による自立運用や、電気代の節約を目的とした日常使いを考えている方にもおすすめです。大容量だからこそ、非常時だけでなく日常的な活用の幅も広がります。

一方で、持ち運びやすさを最優先したい方や、小容量で十分な用途を想定している方には、より軽量でコンパクトな他ブランドのモデルの方が適している場合があります。

購入前に確認しておきたいポイント

私が実際に検討する中で重要だと感じたポイントを整理します。まず容量です。家庭の主要な家電をどれくらいの時間動かしたいのかを具体的に計算し、余裕を持った容量を選ぶことが大切です。特に冷蔵庫やエアコンのように消費電力が大きく、かつ長時間稼働させたい家電がある場合は、大容量モデルの中でも上位クラスを検討する必要があります。

次に、拡張バッテリーの対応状況です。将来的に容量を増やしたいと考えている場合は、拡張ユニットのラインナップや価格も事前に確認しておきましょう。

安全性については、LFPバッテリーの採用有無、PSE認証の取得状況、そして大容量モデル特有の重量や設置スペースについても確認が必要です。据え置きで使う想定であれば、設置場所の確保や、キャスターの有無なども実用面で重要なチェックポイントになります。

よくある質問

Q. Dabbssonの大容量モデルは家庭用蓄電池の代わりになりますか?

A. 工事不要で導入できるという意味では、手軽な代替手段として機能します。ただし、家全体をカバーする本格的な蓄電システムとは仕組みが異なるため、想定する家電の範囲を明確にしたうえで検討することをおすすめします。

Q. 重量はどれくらいありますか?

A. 大容量モデルになるほど重量も増す傾向があります。多くのモデルにキャスターが搭載されており、移動のしやすさが考慮されています。購入前に重量とサイズを確認しておくとよいでしょう。

Q. 停電時にどれくらいの時間、家電を動かせますか?

A. 容量と接続する家電の消費電力によって大きく異なります。冷蔵庫程度であれば長時間の稼働も可能ですが、消費電力の大きい家電を複数同時に使う場合は稼働時間が短くなる点に注意が必要です。

Q. 太陽光パネルは必須ですか?

A. 必須ではありませんが、組み合わせることで長期停電時の自立運用がしやすくなります。日常的にコンセント充電のみで運用することも可能です。

Q. 保証はしっかりしていますか?

A. モデルによって保証期間や内容が異なります。大容量モデルは高額な買い物になるため、購入前に保証内容とサポート窓口の対応を必ず確認することをおすすめします。

まとめ

Dabbssonのポータブル電源は、大容量モデルに特化した家庭用バックアップ電源として高いポテンシャルを持つブランドです。私は、過去の停電経験から本格的な備えの必要性を痛感し、大容量モデルの選択肢としてDabbssonに注目しました。家庭の主要な家電をまとめて動かしたい方や、太陽光発電との連携による自立運用を目指す方にとって、非常に頼りになる存在です。購入前には容量や拡張性、安全性をしっかり確認し、自分の家庭に合った規模のモデルを選んでください。

このブランドを検討する際の確認ポイント

Dabbssonのように大容量モデルを検討する場合、容量に見合う定格出力があるかを確認してください。1,000Whでも定格300Wでは1,000W級の電気ケトルは動きません。あわせて重量も確認が必要です。1,000Whクラスは10kg超が一般的で、持ち出しではなく自宅備蓄か車載が前提になります。

家電の消費電力から稼働時間を計算する

容量(Wh)だけでなく定格出力(W)も確認が必要です。容量が足りても出力が足りなければ、その家電は動きません。

家電 消費電力の目安 500Whでの稼働時間目安
LEDランタン 5W 約60〜80時間
スマホ充電 10〜18W 25〜30回分
扇風機 30〜50W 約8〜13時間
ノートPC 50〜80W 約5〜8時間
電気毛布 50〜80W 約5〜8時間
冷蔵庫(運転中) 100〜200W 断続運転で数時間〜半日
電子レンジ 600〜1,400W 数分の加熱を数回
電気ケトル 1,000〜1,300W 数回の湯沸かし
ドライヤー 1,000〜1,200W 実用的でない

稼働時間は「容量Wh ÷ 消費電力W」で概算できます。500Whで50Wの扇風機なら500 ÷ 50 = 10時間です。実際は変換ロスがあるため、計算値の7〜8割程度が現実に近い数値になります。

電気ケトルやドライヤーのように1,000W級の家電は、定格出力がそれを上回るモデルでなければ起動しません。購入前に、使いたい家電の消費電力を本体の表示や取扱説明書で確認してください。

定格出力と起動時の電力を区別する

カタログに表示される出力には、定格出力と最大出力(瞬間最大/サージ)の2種類があります。この違いを知らないと、動かせるはずの家電が起動しないことがあります。

定格出力は継続して供給できる電力、最大出力は短時間だけ許容できる電力です。モーターを内蔵した家電は、起動時に定格の数倍の電力を瞬間的に必要とします。

たとえば消費電力150Wの冷蔵庫でも、起動時には数百Wを要求することがあります。定格出力300Wのモデルでは、数値上は足りていても起動できない場合が生じます。

対策は、使いたい家電の消費電力の合計に対し、定格出力で2倍程度の余裕を見ることです。冷蔵庫(100〜200W)と扇風機(30〜50W)を同時に動かすなら、合計130〜250Wに対して定格500W以上を目安にしてください。

電気ケトルやドライヤーのような1,000〜1,300Wの家電を使う場合は、定格出力1,500W以上のモデルが必要になります。この水準になると本体重量も10kg超が一般的です。

スポンサーリンク

家族構成別に必要な容量を決める

必要な容量は世帯人数と用途から計算できます。3日分を基準に整理します。

世帯 用途 3日分の必要量 推奨容量
1人 スマホ+照明 約90Wh モバイルバッテリー20,000mAh〜300Wh
2人 スマホ+照明 約210Wh 300Wh前後
4人 スマホ+照明 約300Wh 300〜500Wh
4人 上記+扇風機または電気毛布 約600〜700Wh 700〜1,000Wh
4人 上記+冷蔵庫 1,000Wh超 1,000Wh以上

計算の内訳を示します。スマホ1台の充電に必要な電力は、容量3,000〜5,000mAhをWh換算した11〜18.5Whに変換ロスを加えて約15Whです。4人が1日1回なら60Wh、3日で180Wh。5WのLEDランタンを1日8時間なら40Wh、3日で120Whです。合計300Whになります。

冷蔵庫を加えると計算が変わります。運転中の消費電力は100〜200Wですが、常時運転ではなく断続運転のため、実際の1日消費量は数百Whに達します。3日分では1,000Whを超える計算になり、容量だけでなく充電手段の確保も必要になります。

私は、まず300Whで3日分の情報と照明を確保し、余裕があれば冷暖房まで賄える700Wh以上へ広げる順序をおすすめしています。

バッテリー種類とサイクル数を確認する

ポータブル電源のバッテリーには、主にリン酸鉄リチウムイオン(LiFePO4)と三元系リチウムイオン(NMC)があります。防災用として長期保有するなら、この違いは重要です。

項目 リン酸鉄(LiFePO4) 三元系(NMC)
充放電サイクル数 2,000〜4,000回 500〜1,000回
熱安定性 高い 相対的に低い
同容量での重量 重い 軽い
防災用としての適性 長期保有に向く 携帯性を優先する場合

サイクル数2,000回であれば、1年に50回使う想定で40年分に相当します。500回では10年分です。防災用として10年単位で保有するなら、この差は実質的な寿命の違いになります。

一方で重量は増えます。同じ容量ならリン酸鉄の方が重くなる傾向があり、500Whクラスで5〜8kg程度です。持ち出しを想定する場合は、体重の20〜25%という荷物の上限のなかで何kgを占めるかを計算してください。

加えて、PSEマークなど電気用品安全法への適合表示を確認してください。極端に安価な製品では、この表示がないものもあります。

購入時に確認する仕様チェックリスト

ここまでの内容を、購入前に確認する項目としてまとめます。仕様表や商品ページで確認できるものだけを並べています。

確認項目 防災用の目安
容量(Wh) 1人3日分で300Wh/4人で500Wh以上
定格出力(W) 使いたい家電の合計の2倍程度
最大出力(サージ) モーター機器の起動電力に対応
バッテリー種類 リン酸鉄(2,000〜4,000回)が長期保有向き
PSEマーク 表示があること
AC充電時間 急速対応で1〜2時間/標準で5〜8時間
ソーラー入力 100W級パネルで晴天6〜8時間
シガーソケット充電 車載を想定するなら対応必須
パススルー充電 充電しながら給電できるか
重量 500Whクラスで5〜8kg
動作温度範囲 使用環境が範囲内に収まるか
容量単価 本体価格 ÷ 容量Whで比較

この12項目のうち、最初に決めるべきは容量です。1人3日分でスマホと照明を確保するなら300Wh、4人家族で冷暖房まで賄うなら700Wh以上という目安から入ると、選択肢が絞れます。

次に定格出力です。容量が足りていても出力が不足すると家電が起動しません。使いたい家電の消費電力を合計し、その2倍程度を目安にしてください。

選定で起きやすい失敗パターン

ポータブル電源の選定でよくある失敗を、数値の観点から整理します。

1つ目は、容量だけを見て定格出力を確認しないケースです。1,000Whの大容量でも定格出力が300Wなら、消費電力1,000W級の電気ケトルは動きません。容量と出力は別の指標です。

2つ目は、必要量を計算せずに大容量を買うケースです。1人でスマホと照明だけなら3日分で90Wh前後、4人でも300Wh前後です。1,000Whを買っても使い切らないうえ、重量は10kg超になります。

3つ目は、起動電力を見落とすケースです。モーターを内蔵した家電は起動時に定格の数倍を瞬間的に要求します。消費電力150Wの冷蔵庫でも、起動時に数百Wを必要とすることがあります。

4つ目は、充電手段を1つしか確保しないケースです。ACは停電時に使えません。ソーラーかシガーソケットのいずれかに対応していないと、本体の電力を使い切った時点で終わります。

5つ目は、購入後に一度も動かさないケースです。充電残量は50%前後を保つのが望ましく、3か月に1度の確認が目安です。満充電や完全放電での長期保管は劣化を早めます。

停電の実データから必要容量を逆算する

どこまでの容量を確保すべきかは、実際の停電記録から考えられます。2016年の熊本地震では、4月14日の前震で最大約1万7千戸、4月16日の本震で最大約47万7千戸が停電しました。

ただし本震の約6時間半後、16日午前8時の時点では約18万1千戸まで減少しています。系統の切り替えによって半日程度で6割以上が復旧した計算です。一方で残る数万戸は、設備の損壊や道路の不通により復旧に数日以上かかりました。

したがって備えの設計は「自分が最後まで復旧しない側に入った場合」で組むのが安全です。3日分を最低ライン、1週間を目標とする一般的な推奨は、この分布を踏まえたものです。

3日間、スマホ4台の充電と5WのLEDランタン1台を1日8時間点灯する想定なら、必要量は「スマホ 4台×3日×15Wh=180Wh」に「ランタン 5W×8時間×3日=120Wh」を足して300Wh前後になります。冷蔵庫まで動かすなら500Wh以上が必要です。

なお、電力が復旧しても水道の復旧はさらに遅れる傾向があります。配管の破損は地中を掘って修復する必要があるためです。電源系より水とトイレの備蓄を厚めに確保しておくのが安全です。

容量単価(円/Wh)で価格を比べる

ポータブル電源の価格は容量によって大きく変わるため、金額だけでは比較できません。判断の軸になるのが容量単価です。

計算式は「本体価格 ÷ 容量Wh」です。たとえば300Whのモデルが3万円なら100円/Wh、500Whが4万円なら80円/Wh、1,000Whが10万円なら100円/Whという計算になります。

この指標を使うと、一見高価な大容量モデルのほうが単価では有利になる場合があることが見えてきます。逆に小容量モデルは単価が高くなりがちですが、必要以上の容量を買わずに済むという利点があります。

あわせて確認したいのがサイクル数との組み合わせです。リン酸鉄リチウムイオンなら2,000〜4,000回、三元系なら500〜1,000回が目安です。100円/Whでサイクル数2,000回の製品と、80円/Whで500回の製品では、長期的な費用対効果が逆転します。

私は、容量単価とサイクル数の2つを並べて見ることをおすすめしています。初期価格だけで判断すると、10年単位で保有する防災用品としては割高になることがあります。

低温環境での性能低下を数値で押さえる

リチウムイオン電池は温度によって性能が変わります。冬季の停電や車中泊を想定するなら、この特性を知っておく必要があります。

一般的に、リチウムイオン電池は低温環境で内部抵抗が上がり、取り出せる容量が低下します。0℃前後では公称容量の7〜8割程度、氷点下ではさらに落ちるとされています。500Whのモデルでも、冬季の屋外では350〜400Wh相当しか使えない計算になります。

この点で、リン酸鉄リチウムイオン(LiFePO4)と三元系(NMC)にも差があります。一般にリン酸鉄は低温での特性が課題になりやすく、充電時の下限温度が設定されている製品もあります。仕様表の動作温度範囲を確認してください。

対策は保管場所です。屋外や断熱のない車内ではなく、室内で保管しておけば、使用開始時の温度低下を抑えられます。冬季の車中泊では、寝袋や毛布で本体を包んで温度を保つ方法もあります。

逆に高温にも弱く、真夏の車内のような環境では劣化が加速します。動作温度範囲と保管温度範囲の両方を、仕様表で確認しておいてください。

他の防災グッズと組み合わせて考える

ポータブル電源は単体で完結する道具ではありません。何と組み合わせるかで実効性が変わります。

最も相性が良いのがLED照明です。消費電力5W前後のLEDランタンであれば、500Whで単純計算100時間の点灯が可能です。4.5畳の通常照明が2,200〜3,199lmであることを踏まえると、100〜300lmのランタンを複数台使う構成が現実的です。

次に扇風機と電気毛布です。夏場の停電では熱中症のリスクが上がり、暑さ指数(WBGT)28℃以上31℃未満が厳重警戒、31℃以上が危険に相当します。扇風機30〜50Wなら500Whで8〜13時間動きます。冬場は低体温症の基準が深部体温35℃以下であることを踏まえ、電気毛布50〜80Wで5〜8時間を確保できます。

情報収集の面では、ワイドFM対応ラジオとの併用が有効です。AM放送は522〜1629kHz、FM放送は76.1〜94.9MHzで、うち90.0〜94.9MHzがワイドFMに割り当てられています。ポータブル電源でスマートフォンを充電しつつ、ラジオで電波を直接受信する二系統にしておくと確実です。

一方で、電気ケトル(1,000〜1,300W)やドライヤー(1,000〜1,200W)のような大電力機器は、定格出力1,500W以上のモデルでないと動きません。湯を沸かす用途なら、カセットガス1本250gで強火約60分という熱源のほうが効率的です。

点検スケジュールを数値で決める

ポータブル電源は長期間使わないことが多い機器です。点検の間隔を決めておくと、いざというときに動かないという事態を防げます。

点検項目 頻度 確認内容
充電残量 3か月に1回 50%前後を保つ
充放電の動作確認 半年に1回 実際に家電を接続して確認
外観の点検 年2回 膨らみ・変形・端子の汚れ
付属ケーブルの確認 年2回 断線・被覆の劣化
本体の交換検討 サイクル数の目安に応じて リン酸鉄2,000〜4,000回/三元系500〜1,000回

購入年を本体に書き込んでおくと、交換の目安を管理しやすくなります。リン酸鉄で1年に50回使う想定なら、2,000回で40年分に相当します。

付属ケーブルの確認も忘れないでください。本体が正常でも、対応するケーブルがなければ充電も給電もできません。予備のケーブルを1本、本体と同じ場所に保管しておくと確実です。

mAhとWhの換算式を押さえる

ポータブル電源とモバイルバッテリーを比較しにくい原因は、表記単位が違うことです。モバイルバッテリーはmAh、ポータブル電源はWhで表記されます。

換算式は「Wh = mAh ÷ 1000 × 電圧(V)」です。モバイルバッテリーのセル電圧は多くが3.7Vなので、10,000mAhは10 × 3.7 = 37Whに相当します。20,000mAhなら74Whです。

一方、ポータブル電源は300Wh、500Wh、1,000Whといった水準が主流です。500Whは10,000mAhのモバイルバッテリー(37Wh)の約13倍にあたります。この差が、動かせる機器の違いにそのまま表れます。

製品 表記容量 Wh換算 スマホ満充電の回数目安
モバイルバッテリー小型 5,000mAh 約18.5Wh 約1回
モバイルバッテリー標準 10,000mAh 約37Wh 約2回
モバイルバッテリー大容量 20,000mAh 約74Wh 約4回
ポータブル電源 小型 300Wh 約15〜20回
ポータブル電源 中型 500Wh 約25〜30回
ポータブル電源 大型 1,000Wh 約50〜60回

スマートフォンの容量は3,000〜5,000mAh、Wh換算で11〜18.5Wh程度です。変換ロスを2〜3割見込むと、上の表の回数が実用的な目安になります。

持ち出しを想定した重量設計

ポータブル電源を持ち出し前提で考えるなら、重量の上限から逆算する必要があります。

登山の分野では、背負う荷物は体重の3分の1以内、無理のない範囲では体重の20〜25%程度が目安とされます。体重60kgなら12〜15kg、50kgなら10〜12.5kgです。

この枠に対して、水が大きく食い込みます。飲料水の目安は1人1日3リットルで、3日分の9リットルは約9kgです。体重60kgの上限12kgに対し、水だけで9kgを占めます。

500Whクラスのポータブル電源は5〜8kg程度です。水9kgと合わせると14〜17kgになり、上限を超えます。したがって持ち出し袋には1日分の水3リットルを入れ、ポータブル電源は自宅備蓄か車載に振り分ける設計が現実的です。

持ち出しを最優先するなら、10,000〜20,000mAh(37〜74Wh)のモバイルバッテリーが適します。重量0.2〜0.4kg程度で、スマホ2〜4回分の充電を確保できます。用途を分けて考えるのが合理的です。

充電方式ごとの所要時間を比べる

ポータブル電源の充電方式は、AC(家庭用コンセント)、ソーラーパネル、シガーソケットの3系統が主流です。所要時間に差があります。

充電方式 500Wh満充電の目安 特性
AC(急速対応) 1〜2時間 最速。平常時の充電はこれが基本
AC(標準) 5〜8時間 就寝中の充電で足りる
ソーラー(100W級) 晴天で6〜8時間 天候に大きく左右される
シガーソケット 8〜12時間 移動中に充電できる

防災の観点で重要なのは、停電中に充電を継続できるかどうかです。ACは停電時には使えません。ソーラーパネルとシガーソケットが、停電下で残る選択肢になります。

ソーラーパネルの発電量は天候に大きく左右されます。公称値は晴天時を基準としており、曇天では大幅に低下します。数日分の計画を立てる際は、公称値の半分程度で見積もると現実に近づきます。

車を持っている方であれば、シガーソケット充電に対応しているかを確認してください。エンジンをかけた状態であれば、8〜12時間で500Whを充電できます。ただしアイドリングを続ける場合は、一酸化炭素中毒と燃料消費に注意が必要です。

スポンサーリンク
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

9月1日は防災の日/8月30日〜9月5日は防災週間

1年に一度、備えを点検する日です。10分でできることから始めてください。

この記事を書いた人

北海道札幌市在住の防災・サバイバル情報発信者です。2018年の北海道胆振東部地震を機に「誰でも今日から始められる防災」をモットーに活動を開始し、実際に試した防災グッズのレビューや家族構成別の備え方をわかりやすくお伝えしています。実践的で信頼できる情報を提供できるよう、がんばっています!

目次