キャンプ歴10年の私が語る、実際に被災して本当に役立ったアウトドア道具

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【この記事の要約】
結論から言うと、私が実際に被災した際、一番役立ったのは「普段のキャンプで使い慣れていた道具」でした。防災専用に買って一度も使わなかった道具は、いざというとき思うように使えませんでした。この記事では、キャンプ歴10年の私が、実際の被災経験から学んだ「本当に役立つ道具」を紹介します。

「防災グッズって結局、何が本当に役立つの?」という声をよく耳にします。

「専門家の意見だけでなく、実際の経験談が知りたい」という声も同じくらい多く届きます。

私のところにも、こうした声が届くことがあります。

結論から言います。

私が被災した際に一番役立ったのは、普段のキャンプで使い慣れていた道具でした。

この記事では、私自身の体験をもとに、実際に役立った道具と、逆に役立たなかった道具を正直にお伝えします。

目次

キャンプ歴10年で身についた「持ち物の感覚」

私がキャンプを始めたのは10年前、友人に誘われて訪れたソロキャンプ場がきっかけでした。当時は防災という視点は全くなく、純粋にアウトドアの楽しさに惹かれて始めたのを覚えています。

最初の数回は道具も少なく、寒さや虫、火の扱いに苦労した記憶があります。しかし回数を重ねるうちに、「何を持って行けば快適に過ごせるか」「逆に何がなくても意外と平気か」という感覚が、自然と身についていきました。

この「感覚」こそが、実際の被災時に一番役立ったものだったと、今振り返って強く思います。防災の知識をいくら頭に入れても、実際に道具を手に取り、体で覚えていなければ、いざという時に活かせません。

10年という時間の中で、失敗も数多く経験しました。火が思うようにおこせなかったり、天候の急変に対応できなかったり。そうした失敗の一つひとつが、今の「感覚」を形作ってくれたのだと思っています。

私が経験した停電・断水

私は台風による大規模停電を経験しました。

数時間から半日程度でしたが、電気・水道が止まる中での生活を実際に体験しました。

この経験を通じて、防災グッズについての考え方が大きく、根本的に変わりました。

台風が接近しているというニュースは事前に見ていたものの、まさか自分の地域で停電が起きるとは思っていませんでした。備えは「他人事ではない」と痛感した出来事でもあります。

幸い、大きな被害はありませんでしたが、この短時間の停電だけでも、普段の生活がいかに電気・水道に依存しているかを痛感しました。

実際に役立った道具

普段使っているLEDランタン

キャンプで使い慣れていたランタンは、暗い中でも迷わず点灯・調光操作ができました。

防災専用に買って一度も触っていなかったライトは、逆に操作方法を思い出すのに時間がかかりました。

ボタンの位置、点灯モードの切り替え方など、体が覚えている操作と、頭で思い出そうとする操作の差は、暗闇の中では特に大きく感じられました。

カセットコンロと使い慣れたクッカー

お湯を沸かす作業は、何度もキャンプで経験していたおかげでスムーズに行えました。

温かい食事が取れたことで、家族の気持ちも自然と落ち着いたのを覚えています。

ガス缶の交換や、細かな火加減の調整も、キャンプで何度も経験していたため、暗い中でも危なげなく作業できました。初めて扱う道具であれば、決してこうはいかなかったと思います。

寝袋

夜間の停電では、寝袋の保温性のありがたさを実感しました。

毛布だけで過ごしていた家族より、明らかに快適に眠れたと感じています。

キャンプで何度も使ってきた寝袋だったので、自分の体格に合った使い方も熟知していました。ジッパーの開閉や、体温に応じた調整も、迷わず行えたのが大きかったです。暗闇の中でも手探りで操作できたのは、体に染みついた感覚のおかげだと思います。

被災当日の時系列で振り返る

停電発生直後

台風が接近した夜、突然家中の電気が消えました。真っ暗な中、私がまず手に取ったのは、玄関に置いていたキャンプ用のヘッドライトでした。両手が使える状態で家の中を移動できたことで、私は慌てずに次の行動に移れました。

数時間後

停電がしばらく長引くと分かった時点で、リビングにキャンプ用のランタンを設置しました。普段から実際にキャンプで使っている明るさ調整の感覚があったので、電池の消費をなるべく抑えながら、必要な明るさを確保できました。

半日が経過した頃

やがて空腹を感じ始めたタイミングで、カセットコンロとクッカーを取り出しました。お湯を沸かし、レトルト食品を温めるという、キャンプで何度も行ってきた作業を、家の中でそのまま再現できたのは大きな安心材料でした。

逆に「あまり役立たなかった」もの

正直にお伝えすると、いくつか反省点もありました。

防災専用に買った簡易ライトは、電池の入れ方すら忘れていて、いざというとき手間取りました。

使ったことのない浄水器も、正しい使い方が分からず、結局そのまま使いませんでした。パッケージから出したこともなかったため、フィルターの取り付け方すら把握していませんでした。

この経験から、「買って終わり」ではなく「使ってみることの重要性」を痛感しました。防災グッズは、備えているという事実だけでは意味がなく、実際に扱えて初めて役に立つのだと実感しています。

他の防災グッズとの組み合わせ方

キャンプ道具は単体でも役立ちますが、他の防災グッズと組み合わせることで、その効果をさらに高められます。

ポータブル電源との組み合わせ

キャンプ用のUSB充電式ランタンやモバイルバッテリーは、ポータブル電源と組み合わせることで、長期の停電でも繰り返し充電しながら使い続けられます。

非常食との組み合わせ

キャンプ用のクッカーがあれば、アルファ米やフリーズドライ食品を調理できます。普段からキャンプで非常食を試しておくことで、実際の被災時にも慌てず調理できます。

簡易トイレとの組み合わせ

キャンプでは携帯トイレを使う機会があまりないかもしれませんが、一度は屋外で使ってみることで、断水時の抵抗感を減らすことができます。

キャンプ道具が防災に向いている理由

キャンプ用品は、そもそも「電気・水道・ガスがない環境で快適に過ごす」ことを前提に設計されています。これは、被災時の状況とほぼ同じです。

軽量・コンパクトである

キャンプ道具は持ち運びを前提としているため、必要最小限の機能に絞られています。この考え方は、避難時に荷物を最小限に抑えたい場面でもそのまま活きます。無駄を削ぎ落とした設計思想そのものが、防災の考え方と自然に重なっているのだと私は思います。

電源に依存しない設計が多い

ランタンやクッカー、寝袋など、多くのキャンプ道具は電源不要か、電池・バッテリーで完結する設計になっています。停電時でも問題なく使えるという点は、防災用品として非常に理にかなっています。この汎用性の高さこそが、キャンプ道具を防災グッズとして強くおすすめする大きな理由の一つです。

耐久性が高い

屋外での使用を前提としているため、多少手荒に扱っても壊れにくい設計になっています。緊急時のバタバタした状況でも、安心して使えるという安心感がありました。多少雑に扱っても壊れないという信頼感は、精神的な余裕にも大きくつながっていきます。

ソロキャンプとファミリーキャンプ、それぞれで学んだこと

私はソロキャンプとファミリーキャンプの両方を経験してきましたが、それぞれで学べることが違うと感じています。

ソロキャンプで学んだこと

一人で全ての作業をこなす必要があるため、荷物の取捨選択や、限られた時間での設営・撤収スキルが自然と身につきます。この「一人で完結させる力」は、家族が不在の時に被災した場合にも、そのままそっくり役立ちます。誰にも頼れない状況を想定した練習として、非常に大きな価値があると私は感じています。

ファミリーキャンプで学んだこと

家族で役割分担をしながら過ごすファミリーキャンプでは、チームとしての動き方を学べます。誰が何を担当するかを事前に決めておく習慣は、実際の被災時の家族内の連携にも直結しました。役割が明確なだけで、混乱する場面が大きく減ることを、私自身がはっきりと身をもって実感しています。

どちらか一方だけでなく、両方の経験があることで、状況に応じた柔軟な対応ができるようになったと感じています。状況に応じて、一人で動くべきか、家族と連携すべきかを冷静に判断できる力も養われました。

防災専用グッズとの違いを実感した瞬間

今回の経験で強く感じたのは、防災専用グッズとキャンプ用品の「使い慣れ度」の差です。

防災専用に買ったライトは、電池の入れ方すら忘れていましたが、キャンプ用のヘッドライトは体が覚えていて、暗闇の中でも迷わず操作できました。

この差は、道具の性能ではなく、「使った回数」の差だと私は考えています。年に数回でもキャンプで実際に使っていれば、操作方法は自然と体に染み込みます。逆に、一度も使わずに収納しておくだけの防災グッズは、いざという時に「使い方を思い出す」という余計な工程が発生してしまいます。この一手間が、緊急時には致命的な遅れにつながることもあります。だからこそ、日頃からの実践が何よりも欠かせないのです。

近隣コミュニティとの連携という視点

被災経験を通じて、近隣住民との関係性の大切さも実感しました。

停電中、近所の方とキャンプ用のランタンを持ち寄り、少しの間立ち話をしたことがあります。お互いの状況を確認し合えたことで、漠然とした不安が和らいだのを覚えています。

普段からキャンプの話題で近所の方と交流があったことも、こうした場面でスムーズにコミュニケーションが取れた理由の一つだと思います。趣味を通じたつながりが、防災面でも思わぬ形で活きることがあると実感しました。日頃からの何気ない会話こそが、いざという時の助け合いに大きくつながるのだと感じています。

この経験から学んだこと

私が一番強く感じたのは、「使い慣れている道具こそが、本当の防災グッズになる」ということです。

高価な道具や最新の防災グッズを揃えることも大切ですが、それ以上に「実際に使って慣れておく」ことが重要だと実感しました。

キャンプという形で日常的にアウトドア用品を使う習慣があったことが、結果的に一番の備えになっていたのだと思います。

もしキャンプという趣味がなければ、私も他の家族と同じように、暗闇の中で不安を抱えながら過ごしていたかもしれません。そう考えると、趣味と防災がこれほど密接に結びついていたことに、あらためて驚かされます。

キャンプ歴10年で揃えた道具一式

ここで、私が実際に被災時に使った、そして普段のキャンプでも活躍している道具を紹介します。

ランタン・ヘッドライト

両手を使いたい場面ではヘッドライト、部屋全体を照らしたい場面ではランタンと、用途によって使い分けています。この使い分けの感覚も、キャンプを通じて身についたものです。

カセットコンロ・クッカー

お湯を沸かす、簡単な調理をするという最低限の機能があれば十分だと考えています。複雑な機能よりも、シンプルで扱いやすい道具の方が、緊急時には頼りになります。

寝袋・マット

季節に応じた保温性の寝袋を使い分けており、床からの底冷えを防ぐマットも欠かせません。停電時の夜も、この組み合わせのおかげで比較的快適に眠れました。

チェア・テーブル

床に座り続ける生活は、想像以上に体力を消耗します。普段キャンプで使っているコンパクトなチェアが、停電時のリビングでも活躍しました。

キャンプを「防災訓練」として捉える

私は、年に数回のキャンプを、単なる趣味としてだけでなく、「防災訓練」としても位置づけるようになりました。この視点を持つだけで、キャンプの過ごし方そのものが少しずつ変わってきます。

暗い中でのテント設営、慣れない天候での焚き火、限られた水での調理。これらはすべて、被災時に起こりうる状況の疑似体験です。楽しみながら学べるという点で、非常に効率の良い訓練方法だと私は感じています。

「今日はあえて懐中電灯だけで過ごしてみよう」「お湯を沸かす練習をしてみよう」といった意識的な練習を取り入れることで、キャンプの楽しみと防災の実践を両立できると感じています。こうした小さな工夫の積み重ねこそが、いざという時の落ち着いた行動に確実につながっていきます。

家族でキャンプに行く場合は、子どもにも簡単な作業を任せることで、自然と防災意識を育てることにもつながります。楽しい思い出として記憶に残ることで、防災という言葉への抵抗感も自然と薄れていくように思います。

これから防災グッズを揃える方へのアドバイス

私の経験から、これから防災グッズを揃える方に伝えたいことが2つあります。

一つ目は、道具を買ったら必ず一度は実際に使ってみることです。

二つ目は、キャンプなど楽しみながら継続的に使える形で防災グッズを選ぶことです。

この2つを意識するだけで、いざというときの安心感は大きく変わります。

特別なことをする必要はありません。近くの公園でお湯を沸かしてみる、部屋の電気を消してランタンだけで一晩過ごしてみる。そんな小さな体験の積み重ねが、確実な備えになっていきます。

収納・保管場所の工夫

キャンプ道具は、いざという時にすぐ取り出せる場所に保管しておくことが何よりも重要です。

私の場合、玄関そばの収納スペースに、ランタン・ヘッドライト・モバイルバッテリーをまとめて入れた袋を常設しています。キャンプに出かける際もこの袋をそのまま持ち出すため、常に使える状態が保たれています。持ち出す→使う→戻すというサイクルが、自然と点検の役割も果たしてくれています。

なお、大きな道具(テントやチェアなど)は別の場所に保管していますが、すぐに使う小物類は一箇所にまとめておくことで、停電時にも迷わず対応できました。定期的に中身を見直し、電池切れなどがないかをしっかり確認する習慣もつけています。

キャンプ道具と防災専用品、賢い併用の考え方

キャンプ道具だけですべてを賄おうとする必要はありません。両者にはそれぞれ得意な役割があります。

キャンプ道具が得意なこと

光源・調理・睡眠環境の確保など、日常的に使いながら習熟できる分野は、キャンプ道具が最も力を発揮します。使い慣れているという安心感は、何にも代えがたい価値です。

防災専用品が得意なこと

簡易トイレや長期保存食など、日常的に使う機会が少なく、専用設計が求められる分野は、防災専用品に任せる方が合理的です。

この使い分けをきちんと意識することで、無駄なく、かつ実効性の高い備えを整えることができると私は考えています。すべてを一つのカテゴリで揃えようとせず、それぞれの強みを活かすという発想が大切です。

家族構成別に考える「使い慣れ」の作り方

一人暮らしの場合

一人暮らしであれば、ソロキャンプ用のコンパクトな道具を揃えるだけで、十分な備えになります。荷物が少ない分、道具一つひとつへの理解も深まりやすいと感じています。

夫婦二人暮らしの場合

夫婦でキャンプに行く場合は、役割分担を決めておくと、被災時にもスムーズに動けます。私の家庭では、火を扱う係と荷物整理係を分けており、この分担が停電時にもそのまま活きました。

小さな子どもがいる家庭の場合

子どもがいる家庭では、ファミリーキャンプを通じて、子ども自身に簡単な作業を経験させることをおすすめします。ランタンの点灯やテーブルの準備など、小さな役割からで十分です。小さな成功体験の積み重ねが、子どもの自信にも大きくつながっていきます。

高齢の家族がいる家庭の場合

高齢の家族がいる場合は、無理のない範囲でキャンプに参加してもらい、道具の使い方を一緒に確認しておくと安心です。実際に触れておくことで、いざという時の負担が大きく減ります。無理強いせず、できる範囲で関わってもらうことが、何よりも長続きのコツです。

季節別に考えるキャンプ道具の備え

夏場の備え

夏のキャンプで使う虫除けや冷却グッズは、そのまま夏場の被災時にも役立ちます。熱中症対策を兼ねた道具選びを意識しています。

冬場の備え

冬キャンプで使う防寒着や保温性の高い寝袋は、停電による暖房喪失時にそのまま活用できます。厳しい寒さの中でキャンプを経験しているからこそ、本当に必要な防寒レベルが体感として分かります。

台風・豪雨が多い時期の備え

雨キャンプの経験があると、防水対策や浸水時の荷物の扱いにも慣れることができます。私自身、雨の中でのテント設営を経験したことで、悪天候への心構えが変わりました。

キャンプ仲間・コミュニティとのつながり

キャンプを通じて知り合った仲間との関係も、実は防災の面で大きな支えになっています。

キャンプ仲間とは、道具の情報交換だけでなく、いざという時に助け合える関係性も自然と築かれていきます。私自身、被災時に近隣のキャンプ仲間から声をかけてもらい、情報を共有し合った経験があります。同じ趣味を持つ者同士だからこそ生まれる安心感は、想像以上に大きなものでした。こうしたつながりを日頃から大切にしておきたいと、あらためて強く感じています。

趣味を通じたつながりが、防災面でのセーフティネットにもなるという点は、キャンプを続けてきて実感している大きなメリットの一つです。

初心者がキャンプを防災に活かすための第一歩

「これからキャンプを始めて防災に活かしたい」という方に向けて、私からのアドバイスをお伝えします。

まずは、日帰りのデイキャンプから始めることをおすすめします。宿泊を伴わない分、気軽に道具を試すことができます。

次に、少しずつ道具を増やしながら、実際に使う頻度を増やしていきます。高価な道具を一度に揃える必要はありません。使いながら、自分に合った道具を見極めていくプロセス自体が、防災力を高めることにつながります。こうした試行錯誤の過程そのものが、何より貴重な経験値になっていきます。

最後に、年に数回でも継続することが大切です。一度だけの経験では、いざという時の「体が覚えている感覚」までは身につきません。継続こそが、本当の意味での備えを作り上げていくのだと、10年の経験を通じてはっきりと確信しています。

よくある質問

Q. キャンプ経験がなくても同じような備えはできますか?

A. できます。まずは近くの公園やベランダで、実際に道具を使ってみることから始めてみてください。

Q. 停電はどのくらいの時間続きましたか?

A. 私の場合は半日程度でしたが、地域や災害の規模によってはさらに長引くこともあります。長期化を想定した備えをおすすめします。

Q. 一番最初に買うべき道具は何だと思いますか?

A. 私はランタンをおすすめします。停電時の不安を和らげる効果が大きく、日常のキャンプでも頻繁に使う機会があります。

Q. キャンプ道具はどのくらいの頻度で使えばいいですか?

A. 年に2〜3回でも、継続して使っていれば操作感覚は十分に維持できます。大切なのは頻度よりも、久しぶりでも「体が覚えている」状態を保つことです。

Q. 防災専用グッズは不要ということですか?

A. いいえ、簡易トイレなど専用品でしか代用しにくいものもあります。私は、代用が効く道具はキャンプ用品で、代用が難しい道具は防災専用品でというように使い分けています。

Q. 一人暮らしでもキャンプは防災に役立ちますか?

A. 役立ちます。むしろ一人暮らしの方こそ、限られた荷物で快適に過ごす工夫が身につきやすく、ソロキャンプの経験がそのまま防災力につながると感じています。

Q. キャンプ経験者の家族がいない場合、どう始めればいいですか?

A. 最近はレンタル道具を使ったキャンプ場も増えています。まずは道具を持たずに体験できる施設を利用し、自分に合うかどうかを確かめてみることをおすすめします。

予算配分の考え方

キャンプ道具を防災用に揃える際、いきなりすべてを高機能なモデルで揃える必要はありません。

私がおすすめするのは、まずランタン・ヘッドライト・カセットコンロという最優先の道具から揃え、余裕が出てきたら寝袋やチェアなどを買い足していく方法です。

アウトドアショップのセールやアウトレット品を活用することで、費用を抑えながら質の高い道具を揃えることも可能です。

防災グッズを選ぶ時の失敗と対策

失敗①:使わないまま収納してしまう

私自身、防災専用に買った道具を一度も使わずに収納していたことで、いざという時に扱えなかった経験があります。購入後は必ず一度、実際に使ってみることをおすすめします。使用感を確かめておくだけで、いざという時の心構えが大きく変わります。

失敗②:高機能・高価格な道具に頼りすぎる

値段が高い道具ほど安心だと思いがちですが、操作が複雑だと緊急時にはかえって扱いにくくなります。シンプルで使い慣れた道具の方が、実際の場面では頼りになると実感しています。機能の多さよりも、扱いやすさを優先する視点が、何よりも重要だと私は考えています。

失敗③:家族全員が使い方を知らない

自分だけが使い方を知っていても、いざという時に自分が不在であれば意味がありません。家族全員が一度は道具に触れておくことが大切です。誰か一人だけに頼り切る備えは、非常にリスクが高いということを忘れないようにしたいものです。

キャンプ初心者の方へ伝えたいこと

「キャンプなんて自分には無理そう」と感じる方もいるかもしれません。しかし、最初から本格的な道具を揃える必要はありません。

私自身、最初は友人に道具を借りてキャンプを始めました。レンタル道具を使えるキャンプ場も増えているので、まずは体験してみることが第一歩になります。

一度体験してみると、「この道具は自分に合う」「これはなくても平気そうだ」という感覚がつかめてきます。この感覚こそが、後々の防災力に直結していくのだと、私は実感しています。

最初から完璧な道具一式を揃えようとせず、少しずつ経験を積み重ねていくことをおすすめします。焦らず、楽しみながら続けることこそが、結果的に一番の近道になると私は考えています。

周囲の反応から見えた「実体験」の価値

この体験を職場や友人に話したところ、多くの反響がありました。

「防災グッズを見直すきっかけになった」「キャンプを始めてみようと思った」という声を数多くいただき、自分の実体験が誰かの行動につながることに、大きなやりがいを感じました。中には実際にキャンプ道具を揃え始めたという報告をくれた友人もいて、本当に非常に励みになりました。

専門家による一般的な防災知識も大切ですが、それに加えて「実際に経験した人の生の声」には、また違った説得力があるのだと感じています。数字や理論だけでは伝わりにくい「実感」の部分を、少しでも多く共有できればという思いがあります。

だからこそ、私はこうした経験を積極的に発信するようにしています。同じような不安を抱えている方の、少しでも参考になればと思っています。

私が今後も大切にしたいこと

この経験を通じて、私は「防災は特別なことではなく、日常の延長線上にある」と考えるようになりました。

キャンプという趣味を続けているだけで、自然と災害への備えができているという感覚は、大きな心の余裕にもつながっています。

これからも年に数回のキャンプを続けながら、道具の入れ替えや点検も兼ねて、備えを継続していきたいと思っています。趣味と防災、その両方を無理なく両立できることこそが、長く続けられる備え方なのだと私は強く考えています。

この記事を書いた理由

私がこの経験を記事にしようと思ったのは、防災情報の多くが「専門家目線」で語られがちだと感じていたからです。

もちろん専門的な知識は重要ですが、実際に体験した者にしか語れないリアルな感覚もあると思っています。キャンプという趣味を10年続けてきた一人の生活者として、実体験に基づいた情報を届けたいという思いで、この記事を書きました。

同じように「防災グッズ、結局何が役立つの」と悩んでいる方の参考に、少しでもなれば大変嬉しいです。完璧な備えを目指す必要はありません。まずは自分にとって最も続けやすい形から、少しずつ始めてみてください。

まとめ

実際の被災経験から言えるのは、「使い慣れた道具が一番の防災グッズになる」ということです。

買って終わりにせず、キャンプなどを通じて実際に使ってみてください。

その積み重ねが、いざというときの落ち着いた行動につながります。

道具の性能以上に、「使い慣れているかどうか」が、災害時の安心感を大きく左右すると、私は身をもって実感しています。

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この記事を書いた人

北海道札幌市在住の防災・サバイバル情報発信者です。2018年の北海道胆振東部地震を機に「誰でも今日から始められる防災」をモットーに活動を開始し、実際に試した防災グッズのレビューや家族構成別の備え方をわかりやすくお伝えしています。実践的で信頼できる情報を提供できるよう、がんばっています!

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