熱中症で足がつるのはなぜ?原因と正しい対処法をわかりやすく解説

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【この記事の要約】
熱中症で足がつるのは、汗で失われた塩分やミネラルが補給できず、血液中の塩分濃度が下がることで筋肉がけいれんを起こすためです。私はこのブログで防災や健康に関する情報を発信していますが、「足がつっただけ」と軽く考えて、熱中症のサインを見逃してしまう人が多いと感じています。ちょっとした違和感を見過ごさない姿勢が、重症化を防ぐ最初の一歩になります。この記事では、熱中症で足がつる仕組みから、その場でできる正しい対処法、やってはいけないNG対応、他の原因との見分け方、病院を受診すべき目安までを、医師や専門家の見解をもとに整理しました。経口補水液とスポーツドリンクの使い分けや、正しいストレッチの方法、高齢者や子どもへの配慮、職場やチームでの対応についても紹介しています。読み終える頃には、足がつったときに落ち着いて正しい行動を取れるようになるはずです。

目次

熱中症で足がつるのは「熱けいれん」という初期症状です

結論からお伝えします。熱中症で足がつるのは、医学的に「熱けいれん」と呼ばれる症状です。汗をかくことで失われた塩分を十分に補給できず、血液中の塩分濃度が低下することで、筋肉のこむら返りや痛みが引き起こされます。

熱けいれんは、熱中症の重症度分類の中でも、熱失神とあわせて軽症にあたるI度に分類されています。私はこの分類を知って、「軽症だから安心」ではなく、「軽症のうちに気づいて対処できるチャンス」だと捉えることが大切だと感じました。軽い段階で立ち止まれるかどうかが、その先の経過を大きく左右します。

足がつるという症状は、熱中症の初発症状であることが多いともいわれています。つまり、体からの最初の警告サインである可能性が高いということです。ここで適切に対処できるかどうかが、その後の症状の進行を左右します。

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熱中症の重症度分類の中で、足のつりはどこに位置するのか

結論として、熱中症は症状の重さによって三段階に分類されており、足がつる熱けいれんは、最も軽いI度に含まれます。

I度は軽症にあたり、熱失神と熱けいれんが該当します。熱失神は、体温を下げるために皮膚の血管が拡張することで、脳への血流が一時的に減少し、立ちくらみが起こる症状です。熱けいれんは、先ほど説明した通り、塩分不足による筋肉のけいれんです。

II度は中等症にあたる熱疲労で、脱水が進行し、全身のだるさや集中力の低下、頭痛、吐き気などが起こります。そしてIII度は重症の熱射病で、意識障害やけいれんなど、命に関わる状態にまで進行します。

私は、この分類を知っておくことで、「今、自分がどの段階にいるのか」を客観的に判断しやすくなると考えています。足がつっただけだからと軽視せず、この先に中等症、重症へと進む可能性があるという前提で向き合うことが大切です。段階を意識して行動できるかどうかが、その後の経過を大きく左右します。

なぜ塩分不足で足がつるのか、仕組みを知っておきましょう

結論として、筋肉の収縮と弛緩には、ナトリウムやカリウムといった電解質のバランスが深く関わっており、このバランスが崩れることで、筋肉が異常に収縮したまま戻らなくなってしまいます。

私たちの筋肉は、神経からの電気的な信号によって収縮と弛緩を繰り返しています。この信号のやり取りには、ナトリウムやカリウム、マグネシウムといった電解質が欠かせません。大量の汗をかくと、水分と一緒にこれらの電解質も体外へ排出されてしまいます。

水分だけを補給して電解質の補給が追いつかないと、血液中の電解質濃度がさらに薄まってしまい、筋肉の収縮と弛緩をコントロールする信号がうまく伝わらなくなります。その結果、ふくらはぎなどの筋肉が異常に収縮したまま戻らない、こむら返りの状態が起こると考えられています。私はこの仕組みを知って、「水を飲んでいるのに足がつる」という状況が起こる理由に納得しました。汗をかいた分をただの水で埋め合わせようとすると、かえってバランスを崩してしまうという点は、意外と知られていないポイントだと感じています。

足がつったときの正しい対処法

結論として、足がつったときは、涼しい場所へ移動したうえで、つっている筋肉をゆっくりストレッチし、水分と塩分を補給することが基本の対処法です。

  • まず、日陰やエアコンの効いた室内など、涼しい場所へ移動します。炎天下にとどまったまま対処しても、症状が悪化しやすくなります。
  • つっている筋肉を、ゆっくりとストレッチします。ふくらはぎがつった場合は、つま先を手前に引き寄せるようにして、ふくらはぎの筋肉をじっくり伸ばします。無理に強く引っ張ると、筋肉を痛めることがあるため、ゆっくりと行ってください。
  • ストレッチと並行して、経口補水液やスポーツドリンクなど、塩分を含んだ水分を補給します。水だけを飲むと、電解質のバランスがかえって崩れやすくなります。
  • 筋肉を軽くマッサージして、血流を良くすることも、緊張をほぐす助けになります。

私は、これらの対処を一人で抱え込まず、周囲に人がいる場合は付き添ってもらうことをおすすめしています。症状が軽いうちは自分で対処できても、その後にめまいや吐き気が出てくることもあるため、しばらくは一人にならないようにすることが大切です。対処が一段落したあとも、少なくとも30分程度は様子を見守ってもらうと安心です。周囲の理解と協力があることで、無理をせず休む判断もしやすくなります。

経口補水液とスポーツドリンク、どちらを選ぶべきか

結論として、症状が出ている段階では経口補水液、日常的な予防としてはスポーツドリンクという使い分けが基本になります。

飲み物 向いている場面 特徴
経口補水液 足がつる、めまいなど、すでに熱中症の症状が出ている場面 ナトリウムなどの電解質が多く、体への吸収効率が高く設計されている
スポーツドリンク 汗をかく前後の、日常的な予防としての水分補給 適度な塩分と糖分が含まれ、飲みやすさに配慮されている
水・麦茶 涼しい環境で、あまり汗をかいていないときの水分補給 塩分をほとんど含まないため、大量発汗時の補給には不向き

私はこの表を見て、「熱中症対策の飲み物はこれ一つで十分」という単純な話ではなく、そのときの状況によって使い分けることが大切なのだと感じました。経口補水液は、5分から10分の間隔で、50から100ミリリットルほどずつ、ゆっくり飲むことが推奨されています。一気に飲むと吸収効率が下がってしまうため、慌てず少しずつ補給することを意識してください。目安として、成人であれば1日500ミリリットルから1000ミリリットル程度を、症状の程度に応じて調整しながら摂取するとよいでしょう。

やってはいけないNG対応

結論として、足がつったときに、水だけを大量に飲む、無理に動き続ける、我慢して放置するという対応は避けるべきです。

  • 水だけを大量に飲むこと。塩分を含まない水だけを大量に飲むと、体内の塩分濃度がさらに薄まり、症状が悪化することがあります。
  • 痛みを我慢して運動や作業を続けること。筋肉に負担がかかり続け、症状が悪化しやすくなります。
  • 症状を軽視して涼しい場所に移動しないこと。炎天下にとどまったままでは、体温の上昇が続き、より重い症状に進行するおそれがあります。
  • 一人で様子を見ようとすること。症状が急に悪化することもあるため、周囲の人に伝えておくことが安全です。

私は、特に「痛みを我慢して続けてしまう」という対応を、スポーツの現場などでよく見聞きします。足がつった時点で、体はすでにSOSを出しています。無理をせず、その場で立ち止まる勇気を持つことが、重症化を防ぐ一番のポイントだと私は考えています。周囲の目を気にして無理を続けてしまう人も多いので、休むことを恥ずかしいと感じない雰囲気づくりも大切です。

私は、これらのNG対応を意識しておくだけでも、いざというときの判断ミスをかなり減らせると考えています。

足がつる原因は熱中症だけではありません

結論として、足がつる原因は熱中症以外にも複数あり、暑い時期でなくても起こり得ます。それぞれの特徴を比較してみます。

原因 特徴 熱中症との見分け方
熱中症(熱けいれん) 暑い環境や運動後に発症し、大量の発汗を伴う 暑さ・発汗と足のつりが同時期に起こる
冷え 血行不良により、主に就寝中や寒い時期に起こりやすい 暑さとは無関係に、冷房の効いた部屋や冬場に起こる
妊娠中の変化 体重増加による血管の圧迫や、ミネラル需要の増加が関係する 妊娠中、特に妊娠後期に起こりやすい
持病によるもの 糖尿病、腎臓病、肝臓病、甲状腺疾患などが影響することがある 暑さに関係なく、繰り返し足がつる場合は持病の可能性を考える

私はこの表を見て、「暑い時期に足がつった=必ず熱中症」と決めつけるのではなく、状況を丁寧に振り返ることが大切だと感じています。とはいえ、暑い環境で汗をかいた後に足がつった場合は、まず熱中症の可能性を疑い、対処することが安全です。判断に自信が持てないときほど、安全側に倒して対応することをおすすめします。

病院を受診すべき判断基準

結論として、涼しい場所で休み、水分と塩分を補給しても症状が改善しない場合や、他の症状を伴う場合は、医療機関を受診することをおすすめします。

  • 頭痛や吐き気、強い倦怠感を伴う場合。熱疲労など、より重い段階に進行している可能性があります。
  • 自力で水分を飲めない場合。脱水が進んでいるサインであり、早急な対応が必要です。
  • 意識がもうろうとする、呼びかけへの反応が鈍いといった様子が見られる場合。この場合はためらわずに救急要請を検討してください。
  • 涼しい場所で休み、水分・塩分を補給しても、30分以上たっても足のつりや痛みが改善しない場合。

私は、これらの症状を見逃さず、涼しい場所で休み、水分・塩分を補給しても改善しない場合は、無理をせず医療機関に相談することが、自分自身と大切な人の命を守る一番の方法だと考えています。この記事の内容を、いざというときの判断材料として役立てていただければ幸いです。

足のつりを繰り返さないための予防策

結論として、汗をかく前から、こまめに水分と塩分を補給しておくことが、足のつりを防ぐ一番の予防策です。日々の小さな習慣の積み重ねが、暑い季節を安全に乗り切る力になります。

  • のどが渇く前に、こまめに水分を補給する習慣をつけます。のどの渇きを感じた時点で、すでに脱水が始まっているといわれています。
  • 汗を多くかく日や、屋外での作業・運動の前後には、塩分を含む飲み物や塩分タブレットを活用します。
  • 暑さ指数(WBGT)が高い日は、無理な運動や作業を控え、こまめに休憩を取ります。
  • 普段からストレッチを行い、筋肉の柔軟性を保っておくことも、こむら返りの予防につながります。
  • 睡眠不足や疲労が続くと、自律神経の働きが乱れ、体温調節機能が低下しやすくなります。十分な休養も、予防の土台になります。

私は、これらの予防策を「特別なこと」ではなく、「毎日の小さな習慣」として捉えることをおすすめしています。足がつってから対処するよりも、そもそもつらないように備えておくほうが、体への負担も少なく済みます。習慣化してしまえば、意識しなくても自然と対策が続けられるようになります。

スポーツや屋外作業をする人が特に注意すべきこと

結論として、運動量や作業量が多い人ほど、汗をかく量も多くなるため、通常より意識的に塩分・水分補給を行う必要があります。

私が調べた限り、スポーツドリンクだけでは、猛暑日の大量の発汗による塩分損失に追いつかないケースがあるとされています。気温が35度を超えるような日に屋外でスポーツや作業をする場合は、スポーツドリンクに加えて、より塩分濃度の高い経口補水液も選択肢に入れておくことをおすすめします。特に長時間にわたる屋外での活動では、休憩のたびに水分・塩分の状態を確認する習慣をつけておくと安心です。

また、運動前・運動中・運動後という三つのタイミングで、それぞれ水分補給を行うことも大切です。運動前に一気に飲むのではなく、開始前・休憩中・終了後と分けて、少しずつこまめに補給する習慣をつけておくと、足のつりを予防しやすくなります。

高齢者や子どもは、特に注意が必要です

結論として、高齢者や子どもは、自分自身で異変に気づきにくいため、周囲の大人が意識的に見守る必要があります。

高齢者は、加齢によってのどの渇きを感じにくくなり、水分補給が遅れがちです。また、体内の水分量そのものが若い頃より少なくなっているため、同じ発汗量でも脱水が進みやすい傾向があります。足がつったという訴えがあれば、「年のせい」で片づけず、熱中症の可能性も考えて対応することをおすすめします。

子どもの場合は、体温調節の機能がまだ発達しきっていないため、大人よりも早く脱水状態になりやすいとされています。遊びに夢中になっていると、足がつっても言葉でうまく伝えられないことがあります。周囲の大人が、こまめに水分補給の声かけをしたり、足を痛そうにしていないか気にかけたりすることが大切です。プールや公園など、屋外で長時間過ごす日は特に、休憩のタイミングをあらかじめ決めておくと安心です。

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夜間に足がつる場合との違い

結論として、就寝中に足がつる場合は、熱中症よりも冷えや血行不良が関係していることが多いですが、日中に大量の汗をかいた日は、熱中症の影響も考えられます。

私は、真夏の夜にエアコンを我慢して寝ていて、明け方に足がつって目が覚めたという経験談をよく耳にします。これは、就寝中の発汗によって水分と塩分が失われ続けた結果、熱中症に近い状態になっている可能性があります。冷房を我慢せず、就寝前にもコップ一杯程度の水分を摂っておくことが、こうした夜間のつりを防ぐ助けになります。寝室の室温を26度から28度程度に保つことも、あわせて意識しておきたいポイントです。

一方で、日中はそれほど汗をかいていないのに、就寝中に足がつる場合は、冷房の効きすぎによる冷えや、単純な血行不良が関係していることが多いと考えられます。エアコンの設定温度や、風が直接体に当たっていないかを見直すことも、あわせて検討してみてください。

塩分タブレットも上手に活用しましょう

結論として、塩分タブレットは、屋外での作業やスポーツの合間に、手軽に塩分補給できる便利なアイテムです。

多くの塩分タブレットは、1粒あたりの食塩相当量が0.1グラム程度になるよう設計されています。飲み物と違ってかさばらず、ポケットに入れて持ち運べる手軽さも魅力です。私は、経口補水液やスポーツドリンクと組み合わせて、汗をかく前から少しずつ塩分を補っておく使い方をおすすめしています。梅干し味やレモン味など、味のバリエーションも豊富なので、好みに合わせて選ぶと続けやすくなります。

ただし、塩分タブレットだけでは水分そのものは補給できません。あくまで水分補給とセットで活用することが大切です。また、持病で塩分制限をしている人は、塩分タブレットの利用について、事前にかかりつけの医師に相談しておくと安心です。

経口補水液は自宅でも簡単に作れます

結論として、経口補水液は、水と塩、砂糖があれば、自宅でも手作りすることができます。

目安としては、水1リットルに対して塩1グラムから2グラム、砂糖を30グラム程度加えて溶かすと、塩分0.1パーセントから0.2パーセント、糖質3パーセントから8パーセントという、水分・塩分補給に適した濃度に近づけることができます。市販の経口補水液が手元にないときの応急的な対応として、覚えておくと役立ちます。分量を細かく計量できない場合は、少し塩気を感じる程度を目安に調整してみてください。

私は、常備しておける市販の経口補水液を用意しつつ、いざというときのために作り方も知っておくことをおすすめしています。ただし、手作りの場合は衛生面に配慮し、作り置きせず、その都度飲みきる量を作るようにしてください。

塩分だけでなく、マグネシウムやカリウムも関係しています

結論として、足のつりにはナトリウムだけでなく、マグネシウムやカリウムといった、他の電解質のバランスも関わっています。

マグネシウムは、筋肉の収縮と弛緩をコントロールする働きに関わっており、不足すると筋肉が過剰に収縮しやすくなるといわれています。カリウムも、神経から筋肉への信号伝達に関わる重要なミネラルです。汗をかくことで、ナトリウムだけでなく、これらのミネラルも一緒に失われていきます。

私は、経口補水液やスポーツドリンクによる塩分補給に加えて、日頃の食事からもマグネシウムやカリウムを補っておくことをおすすめしています。海藻類やナッツ、バナナやいも類といった食材には、これらのミネラルが豊富に含まれています。飲み物と食事、両方の面から備えておくことで、足のつりを起こしにくい体づくりにつながります。特定の飲み物だけに頼るのではなく、日々の食卓全体でバランスを整えるという意識が、長い目で見ると効果的です。

ストレッチの正しいやり方をもう少し詳しく

結論として、足がつったときのストレッチは、勢いをつけずに、ゆっくりと時間をかけて行うことが大切です。

ふくらはぎがつった場合は、座った状態か、誰かに支えてもらいながら、つった側の脚をまっすぐに伸ばします。そのうえで、つま先を自分の体のほうへゆっくりと引き寄せます。このとき、反動をつけて一気に引っ張らないように注意してください。急に強く伸ばすと、筋肉や腱を痛めてしまうことがあります。立ったまま行う場合は、壁や手すりなどにつかまり、バランスを崩さないようにすることも忘れないでください。

ふくらはぎ以外にも、太ももの裏や足の裏がつることもあります。太ももの裏がつった場合は、脚を伸ばした状態で、上体をゆっくり前に倒すようにしてストレッチします。足の裏がつった場合は、足の指を手で持ち、甲のほうへゆっくり反らせるようにします。私は、いずれの場合も「痛みが強くなる手前で止める」という意識を持つことをおすすめしています。

「なんとなく足がつりやすい」が続くときは、蓄積型熱中症の可能性も

私はこのブログで、以前に「蓄積型熱中症」という、暑さによる疲労が数日かけてじわじわと蓄積していくタイプの熱中症についても取り上げました。実は、足のつりを繰り返す背景に、この蓄積型熱中症が隠れていることがあります。

一日だけ大量の汗をかいたわけではないのに、ここ数日、何度も足がつるという場合は、日々の水分・塩分不足がじわじわと積み重なっている可能性があります。単発の対処だけでなく、直近数日の水分補給や睡眠、食事の状況を振り返ってみることをおすすめします。一つひとつの症状は軽くても、積み重なることで大きなリスクになるという意識を持っておくとよいでしょう。

私は、「今日は特に暑くなかったのに、なぜか足がつった」という違和感を、体からの大切なサインとして受け止めることが大切だと考えています。その日だけでなく、ここ数日の生活リズム全体を見直すきっかけにしてみてください。

足のつりを繰り返す場合は、記録をつけてみましょう

結論として、足がつる頻度や状況を記録しておくことは、原因を見極めるうえでとても役立ちます。

私は、いつ、どんな状況で足がつったかを、簡単にメモしておくことをおすすめしています。暑い環境で汗をかいた後なのか、夜間の就寝中なのか、運動中なのか。こうした情報が積み重なることで、熱中症によるものなのか、それとも別の原因が関係しているのかが見えやすくなります。スマートフォンのメモ機能や、カレンダーアプリの記録欄を活用するだけでも十分です。

特に、暑さと関係なく頻繁に足がつる場合や、水分・塩分補給を心がけても改善しない場合は、糖尿病や腎臓病、甲状腺の病気など、他の要因が関わっている可能性もあります。記録をもとに医療機関に相談することで、より的確な診断につながりやすくなります。

職場やチームでは、周囲の気づきも大切です

私はこのブログで、以前に「熱中症予防管理者」という職場の役職についても取り上げました。実は、足がつるという症状は、現場での早期発見のサインとして、とても分かりやすい特徴でもあります。

職場やスポーツチームの中で、「足がつった」と申し出があった場合、それを個人の体力不足として片づけず、熱中症対策の一環として組織全体で対応することが大切です。私は、足のつりを訴えた人がいたら、その日の作業や練習を一時的に中断し、周囲の人も含めて水分・塩分補給を促すという対応をおすすめしています。一人の症状は、同じ環境にいる他の人にも共通するリスクのサインである可能性が高いからです。声を上げやすい雰囲気づくりも、組織として取り組むべき大切なポイントだと私は考えています。

結論として、暑い環境で足がつるのは、体からの重要な警告サインです。私はこの記事を通じて、その仕組みと正しい対処法を、できるだけ具体的にお伝えしてきました。知識として知っておくだけでも、いざというときの落ち着きにつながります。

泥のかき出しで、足がつる人が増えます

この記事を、災害のあとに読んでいる方がいるかもしれません。

2026年8月、千葉県で豪雨災害が起きました。真夏の被災地では、泥のかき出しや家財の運び出しが続きます。この作業中に足がつる方が、実際に増えます。

理由ははっきりしています。長靴と長袖と手袋という装備は、熱がこもります。中腰の作業が続き、ふくらはぎと太ももに負担が集中します。そして水道が止まっていると、水分補給そのものを無意識にがまんします。

トイレに行きにくいから飲まない。これが被災地で起きることです。足がつったら、それは我慢の限界を体が知らせている合図だと考えてください。

対処は、この記事に書いたとおりです。日陰に移り、塩分を含む水分を取り、ゆっくり伸ばす。そしてその日の作業は、そこで切り上げてください。片づけは明日もできます。

作業の装備と手順は被災後の片付けと消毒に、今回の災害の状況は令和8年8月千葉豪雨の記録にまとめています。

よくある質問

足がつるのは熱中症の初期症状として、どれくらい多いのですか?

足がつる症状、いわゆる熱けいれんは、熱中症の中でも比較的よく見られる初期症状の一つとされています。熱中症の重症度分類ではI度の軽症に含まれますが、症状が出た時点で適切に対処しないと、より重い段階に進行するおそれがあります。

足がつったあと、運動や作業を再開してもいいですか?

症状が改善しても、すぐに元の運動量や作業量に戻すことはおすすめしません。涼しい場所で十分に休み、水分・塩分を補給したうえで、体調に問題がないことを確認してから、徐々に再開することをおすすめします。無理に再開すると、症状がぶり返すことがあります。

水をたくさん飲んでいるのに、なぜ足がつるのですか?

水だけを大量に飲むと、体内の塩分濃度がかえって薄まってしまうことがあります。汗で失われるのは水分だけでなく、塩分やミネラルも含まれるため、水分と塩分をあわせて補給することが大切です。

子どもが「足が痛い」と言った場合、どう見分ければいいですか?

暑い場所で遊んだり運動したりした後に足の痛みを訴えた場合は、熱けいれんの可能性を考えてください。涼しい場所に移動させ、水分・塩分補給を行いながら様子を見て、改善しない場合や他の症状を伴う場合は医療機関を受診してください。

スポーツドリンクと経口補水液、常に併用したほうがいいですか?

常に併用する必要はありません。日常的な予防にはスポーツドリンク、すでに足がつるなどの症状が出ている場面や、脱水リスクが特に高い状況では経口補水液という使い分けが基本です。状況に応じて選ぶことを心がけてください。

足のつりを予防するために、運動前にできることはありますか?

運動前に水分と軽い塩分補給を済ませておくことに加えて、筋肉をほぐすストレッチを行っておくことも予防に役立ちます。急に激しい運動を始めるのではなく、軽い準備運動から始めることで、筋肉への急な負担を減らすことができます。

持病があっても経口補水液を飲んで大丈夫ですか?

経口補水液にはナトリウムやカリウムが多く含まれているため、腎臓病や心臓病などで水分・塩分の制限を受けている人は、使用前にかかりつけの医師に相談することをおすすめします。自己判断で大量に摂取することは避けてください。

まとめ

熱中症で足がつるのは、汗で失われた塩分やミネラルを補給できず、血液中の電解質バランスが崩れることで起こる「熱けいれん」という症状です。熱中症の重症度分類ではI度の軽症にあたりますが、体からの大切な初期サインでもあります。

私がこの記事を通じてお伝えしたかったのは、「足がつっただけ」と軽く考えず、体からのメッセージとして受け止めてほしいということです。涼しい場所への移動、ゆっくりとしたストレッチ、水分と塩分の補給。この基本を押さえておくだけで、多くの場合は落ち着いて対処できます。症状が改善しない場合や、他の症状を伴う場合は、迷わず医療機関に相談してください。

足がつるという症状は、決して珍しいものではありません。だからこそ、正しい知識を持っておくかどうかで、その後の対応が大きく変わってきます。この記事の内容が、暑い季節を安全に過ごすための助けになれば、私としてもうれしく思います。日頃からの少しの備えが、いざというときの落ち着いた対応につながります。

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9月1日は防災の日/8月30日〜9月5日は防災週間

1年に一度、備えを点検する日です。10分でできることから始めてください。

この記事を書いた人

北海道札幌市在住の防災・サバイバル情報発信者です。2018年の北海道胆振東部地震を機に「誰でも今日から始められる防災」をモットーに活動を開始し、実際に試した防災グッズのレビューや家族構成別の備え方をわかりやすくお伝えしています。実践的で信頼できる情報を提供できるよう、がんばっています!

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