クマ・イノシシの出没情報はどこで見る?調べ方と通報先|伝えるのは4つだけ

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【この記事の要約】
結論から言います。クマやイノシシの出没情報は、市町村の公式サイトで公開されています。探し方は「市町村名 クマ 出没」で検索するだけです。地図で見られる自治体も、防災メールで配信している自治体もあります。そして、見かけたら必ず通報してください。危険が差し迫っているなら110番、そうでなければ市町村の担当課です。伝えるのはいつ・どこで・何を・何をしていたかの四つだけ。行政は、通報がなければ出没を把握できません。把握できなければ、警戒も対策も打てません。2025年9月に始まった緊急銃猟制度も、市町村が状況を知らなければ動きません。この記事では、情報の探し方と、通報の実務をまとめます。

目次

結論|見る場所は三つだけです

情報源を絞ります。多すぎると、結局どれも見なくなります。

一、市町村の公式サイト

これが基本です。ほとんどの市町村が、目撃情報を日付と場所つきで公開しています。

探し方は簡単です。「市町村名 クマ 出没」で検索してください。たいてい上位に出ます。

ページの名前は自治体によって違います。「鳥獣出没情報」「クマ出没マップ」「有害鳥獣情報」といった呼び方です。

二、都道府県のサイト

市町村をまたぐ情報や、その年の傾向をまとめた資料が出ています。

秋には、ブナやミズナラの実の豊凶を発表する県があります。凶作の年はクマが広く動くため、これは実用的な予報になります。

「県名 ブナ 豊凶」で調べられます。

三、自治体の防災メール

登録しておけば、向こうから届きます。これが最も確実です。

出没情報を配信している自治体があります。すでに登録している方は、配信の設定を確認してください。項目を選べる場合があります。

登録していないなら、この機会に入れておく価値があります。大雨や避難情報も、同じ経路で届きます。

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探し方を、順番に書きます

実際の手順です。5分で終わります。

手順一|市町村名で検索する

検索する言葉は、この形が確実です。

「(市町村名) クマ 出没」

クマがいない地域なら、「(市町村名) イノシシ 出没」に変えてください。

公式サイトが出てこない場合は、「(市町村名) 鳥獣」で探すと、担当課のページに行き着きます。

手順二|過去1年分を見る

大事なのは、今日の情報ではありません。年間で何件あるかです。

これで、自分の地域の警戒レベルが決まります。

年間の出没件数 必要な備え
0〜数件 家のまわりの餌を片づける程度で十分
10〜30件ほど 朝夕の外出時間に注意。情報を月に一度見る
50件以上 防災メールに登録。山に入るなら装備を用意
市街地での出没あり 子どもの通学路と、家の戸締まりを見直す

過度に恐れる必要はありません。必要なのは、自分の地域の頻度に見合った警戒です。

手順三|自宅の周辺かどうかを見る

件数だけでなく、場所を見てください。

地図で公開している自治体なら一目で分かります。一覧だけの場合は、地名を拾って、自宅からの距離を確かめてください。

とくに見るのは、川沿い、緑地、林に接した場所です。動物の通り道になります。

そして、自宅から2キロ以内に出ているかどうかを一つの目安にしてください。クマもイノシシも、一日でこれくらいは移動します。

2キロ以内に複数回出ているなら、自分の生活圏に入っていると考えて構いません。朝夕の外出経路を見直す段階です。

手順四|防災メールに登録する

ここまで来たら、あとは自動で届くようにします。

「(市町村名) 防災メール」で登録ページが見つかります。数分で終わります。空メールを送るだけで登録できる自治体もあります。

これは、災害情報を受け取る手段としても効きます。獣害だけのために登録するのではありません。

通報の実務

ここがいちばん大事な部分です。

どこに連絡するか

状況 連絡先
市街地に出ている 110番
人に向かってきた/けが人が出た 110番(けが人は119番も)
建物に入られた 110番
山や畑で見かけた 市町村の担当課
足跡や掘り跡を見つけた 市町村の担当課
農作物の被害が出た 市町村の担当課(農林課など)

どちらか迷ったら、110番で構いません。警察から市町村へつながります。

何を伝えるか

四つだけです。

一、いつ。何時ごろか。

二、どこで。住所が分からなければ、目印になる建物や交差点で構いません。

三、何を、何頭くらい。種類が分からなければ、大きさと色を伝えてください。

四、何をしていたか。歩いていた、餌を食べていた、人に向かってきた。

種類を調べてから連絡しようとして遅れるほうが問題です。これ以上の情報は要りません。正確さより、早さです。

写真があれば、添えてください

種類と大きさが分かると、行政の判断が変わります。緊急銃猟の要件にあたるかどうかにも関わります。

ただし、撮るために近づかないでください。遠くから、あるいは屋内からで十分です。

その場でなくても構いません

安全な場所に移ってから連絡してください。逃げることが先です。

家に帰ってからでも、市町村へ電話一本入れれば足ります。数分で終わります。

なぜ、通報が要るのか

面倒に感じるかもしれないので、理由を書きます。

行政は、通報がなければ何も知りません

当たり前のようですが、ここが要点です。

職員が山を見回っているわけではありません。出没情報の地図は、住民からの通報でできています。

通報がなければ、その地域は「出没なし」として扱われます。警戒の看板も立たず、パトロールも入りません。

緊急銃猟も、市町村が知らなければ動きません

2025年9月1日に施行された改正鳥獣保護管理法で、市町村長の判断により、市街地でも銃を使えるようになりました。

けれど、この判断をするのは市町村です。状況を知らなければ、判断のしようがありません。

そして条件の一つに「弾が住民に当たるおそれがないこと」があります。だから、通報したあとは屋内に入り、外に出ないでください。

見物に出るのは、対応そのものを止める行為になります。

次の人を守ることになります

「大したことではないから」と黙っていると、同じ個体が次の人に出会います。

とくに、人を恐れない個体の情報は重要です。近づいてきた、逃げなかった、人を見ても餌を食べ続けた。こうした行動は、次の被害を予告しています。

自治体ごとに、公開の仕方が違います

探すときに迷わないよう、型を並べておきます。

地図で見せる型

目撃地点を地図上に落としているものです。自宅からの距離が一目で分かるので、最も使いやすい。

日付ごとに色分けしているものや、直近1か月だけを表示するものがあります。いつ時点の情報かを、必ず確認してください。

一覧で見せる型

日付、場所、種類、頭数が表になっているものです。

地図より手間はかかりますが、年間で何件あるかを数えるには、こちらのほうが向いています。

お知らせとして都度出す型

出没のたびに、新着情報として掲載する形です。

この型は、過去の情報が探しにくいという難点があります。サイト内検索で「クマ」と入れると、まとめて出てきます。

都道府県が地図でまとめている場合もあります

市町村ごとではなく、県全体を一枚の地図で見せている自治体があります。

この形は、隣接する市町村の状況もまとめて分かるという利点があります。動物は行政の境界を知らないので、実態に近い見え方になります。

「県名 クマ 出没 マップ」で探してみてください。市町村のページより見やすいことがあります。

掲載していない自治体もあります

出没が少ない地域では、公開ページを持っていないことがあります。

これは、情報を隠しているのではなく、公開するほどの件数がないという意味です。その場合は、優先度が低いと判断して構いません。

気になるなら、担当課に電話で聞いてください。記録は取っています。

情報を、どのくらいの頻度で見るか

毎日見る必要はありません。

時期・状況 確認の頻度
9月から11月(クマの被害が集中) 月に1〜2回
山や畑に入る前 その都度
自宅の近くで出没があったあと しばらくは週1回
それ以外の時期 年に2〜3回で足ります

防災メールに登録しておけば、この手間はほぼ不要になります。向こうから届くからです。

秋は、豊凶の情報もあわせて見てください

ブナやミズナラの実は、豊作と凶作がはっきり分かれます。凶作の年の秋は、クマが広い範囲を歩き回ります。

多くの県が、夏の終わりにこの調査結果を発表しています。「県名 ブナ 豊凶」で調べられます。

凶作と出ていたら、その年の秋は警戒を一段上げてください。これは、天気予報に近い性質の情報です。

出没情報の読み方

数字を見るだけでは足りません。中身の読み方があります。

「目撃」と「痕跡」は分けて見てください

多くの自治体が、この二つを区別して載せています。

目撃は、実際に姿を見た情報です。そこに、そのとき、いたということ。

痕跡は、足跡、糞、爪跡、掘り跡です。いつ通ったかは分かりませんが、通り道であることは確かです。

痕跡が繰り返し出ている場所は、目撃がなくても警戒すべき場所です。

時間帯を見てください

目撃の時刻が記録されていれば、そこを見てください。

早朝と夕方に集中しているはずです。その時間の外出を避けるだけで、確率が下がります。

逆に、日中の目撃が続いている地域は要注意です。人を恐れなくなった個体がいる可能性があります。

「人を恐れない」という記述に注意してください

情報の中に、こうした記述が出ることがあります。

「人を見ても逃げなかった」「近づいてきた」「餌を食べ続けた」。

これは、次の被害を予告している記述です。その地域では、通常より一段強い警戒が要ります。

市街地か、山かを見分けてください

同じ「出没1件」でも、意味がまったく違います。

山の中での目撃は、日常です。そこは相手の生活圏だからです。

住宅街、学校の近く、駅前。これらは違います。人の生活圏に入ってきているということです。

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情報が届く仕組みを、作っておく

自分から探しに行くやり方は、続きません。

登録しておくもの

手段 届くもの 手間
自治体の防災メール 出没情報、避難情報、気象警報 登録に数分
自治体の公式アプリ 同上。地図で見られることも 導入に数分
学校の連絡網 通学路に関わる情報 すでに登録済みのはず
町内会の回覧・連絡 地域に密着した情報
防災無線 屋外にいるときに届きます

いちばん上の防災メールだけで、ほぼ足ります。他は補助として考えてください。

防災無線が聞こえない場合

雨や風の日、家の構造によっては聞き取れません。

多くの自治体が、放送内容を電話で聞き直せる番号を用意しています。「(市町村名) 防災行政無線 電話」で調べられます。

そして、同じ内容がメールでも配信されていることが多い。やはり、登録しておくのが確実です。

夜間に放送が入ると、内容が聞き取れないまま不安だけが残ります。電話番号を冷蔵庫に貼っておくと、家族の誰でも確認できます。これは災害時にも同じように役立ちます。

登録は、家族の全員で

一人だけ登録していても、その人が外出していれば伝わりません。

大人は全員が登録してください。費用はいっさいかかりません。

地域として、情報を共有する

個人でできることには限りがあります。

回覧と掲示板が、いまも効きます

高齢の方は、メールを使わないことがあります。

町内会の回覧、掲示板、口頭での声かけ。こうした手段が、実際にはいちばん届きます。

出没があったとき、近所に一声かけるだけで、次の被害が防げることがあります。

自主防災組織が使えます

災害のためだけの組織ではありません。

連絡網、見回り、注意喚起。獣害でも、そのまま使えます。

そして、草刈りや果樹の管理といった地域でまとめて行う対策も、この枠組みで動かせます。

仕組みは自主防災組織とは?にまとめました。

ひとりでやっても、限界があります

自分の家の柿を落としても、隣の家に放置された柿があれば、動物は来ます。

情報も同じです。自分だけが知っていても、地域は変わりません。

だから、見たら伝える。そして、聞いたら広める。この二つが、いちばん費用のかからない対策です。

家族で、決めておくこと

情報を見るだけでは足りません。

誰が見て、誰に伝えるか

家族の一人が防災メールに登録していても、他の人に届かなければ意味がありません。

できれば、大人は全員登録してください。そして、子どもには口頭で伝える役を決めておきます。

出没が伝えられたときの行動を、先に決める

その場で考えると遅れます。あらかじめ決めておくのは三つです。

一、通学路を変えるか、送迎するか。

二、犬の散歩の時間と経路をどうするか。

三、朝夕の外出を控えるか。

これを一度話しておくだけで、実際の場面で迷いません。避難場所を決めておくのと同じ考え方です。

子どもには、短い言葉で

「走らない」「近づかない」「すぐ大人に言う」。

この三つだけで足ります。長い説明は、とっさに思い出せません。

そして、「見つけたら教えてね」と伝えてください。子どもが最初に見つけることが、実際にあります。

子どもだけで過ごす時間の備えは子どもが留守番中に災害が起きたらにもまとめています。

緊急銃猟の仕組みを、もう少し詳しく

通報がどう使われるかを知っておくと、伝え方も変わります。

2025年9月1日から始まりました

改正鳥獣保護管理法が施行され、市街地でも銃を使えるようになりました。

それまでは、人がいる可能性のある場所での発砲は原則として認められていませんでした。市街地にクマが入っても、麻酔や追い払いで対応するしかなかったのです。

新しい制度では、市町村長の判断と指示によって、委託されたハンターが銃を使えます。

四つの条件がすべて必要です

一、住居や公共の場所に侵入している、または侵入するおそれがあること。

二、危険を防ぐために緊急の必要があること。

三、銃以外の方法では、迅速かつ確実な捕獲が難しいこと。

四、弾が住民に当たるおそれがないこと。

この四つが揃わなければ、撃てません。制度ができたからといって、すぐに撃ってもらえるわけではないのです。

だから、通報したあとは屋内に入ってください

四つ目の条件が、私たちに直接関わります。

現場に人がいれば、撃てません。住宅が密集した場所ほど、この条件を満たしにくくなります。

出没が伝えられたら、屋内に入り、窓と戸を閉め、外に出ないでください。

見物に出る、写真を撮りに行く、様子を見に行く。これらは、行政の対応そのものを止める行為です。

通報の内容が、判断の材料になります

だからこそ、伝える内容が大事です。

「住宅街にいる」「建物に入った」「人に向かってきた」。これらは、一つ目と二つ目の条件に直結します。

逆に、「山の中で見かけた」なら、緊急銃猟の対象にはなりません。それでも記録としては重要です。

調べ方を、地域別に補足します

お住まいの地域によって、見るべき情報が変わります。

地域 主に調べる相手 とくに見る時期
北海道 ヒグマ 春と秋
東北 ツキノワグマ 9〜11月
関東・中部・近畿 イノシシ、サル、シカ、クマ 通年(クマは秋)
中国・四国 イノシシ、シカ 通年
九州 イノシシ、シカ、サル 通年(クマはいないとされる)

クマがいない地域では、検索の言葉を「イノシシ」に変えてください。「クマ 出没」で調べても出てきません。

北海道にお住まいの方へ

私が住んでいる北海道は、少し事情が違います。

ヒグマの出没情報は、道と市町村の両方で公開されています。そして、札幌のような都市でも出没があります。

「都会だから関係ない」とは言えないのが、この地域の特徴です。市街地に近い緑地や河川敷の情報を、一度見ておいてください。

都市部にお住まいの方へ

年に数件も出ていなければ、優先度は低くて構いません。

ただ、一度だけ調べてみてください。「関係ない」と「調べた結果、関係なかった」は違います。

そして、実家や旅行先の情報も、必要になったときに調べられるようにしておいてください。やり方は同じです。

被害が出たときの手続き

通報の先にある話です。

けがをした場合

受診と通報の両方をしてください。

医療機関では、動物によるけがであることを必ず伝えてください。破傷風や感染症への対応が変わります。

そして、人身被害として市町村に記録されます。これが、その地域の対策を動かす根拠になります。

救急セットの考え方は防災用救急セット・常備薬の選び方にまとめました。

農作物や家屋の被害

市町村の農林担当に連絡してください。

被害の記録は、捕獲の許可や、柵の補助金の根拠になります。黙っていると、その地域は「被害なし」として扱われます。

写真を撮っておくと、手続きが早くなります。日付が分かる形で残してください。被害の範囲が分かるよう、引きの写真も撮っておくと確実です。

車がぶつかった場合

警察に連絡してください。物損事故の証明がなければ、車両保険の請求ができません。

そして、その場所は事故が起きやすい区間だという情報になります。標識や注意喚起につながります。

車に積んでおくものは車中泊避難に必要なものにまとめました。三角表示板とライトは、この場面でも使います。

山に入るときの、直前の確認

登山や山菜採りをする方向けです。

登山口の掲示が、最も新しい情報です

多くの登山口に、直近の目撃情報が貼り出されています。

「今週、この登山道で目撃あり」と書かれていたら、コースを変えるか、日を改めてください。

天気予報を見てから山に入るのと同じことです。情報があるのに見ないのが、いちばんもったいない。

山小屋やビジターセンターにも情報があります

その山を毎日見ている人たちが、最も詳しい。入る前に一声かけてください。

入山の記録を残してください

登山届、あるいは家族への連絡でも構いません。

どこへ、いつ入り、いつ戻るか。これがあれば、戻らなかったときの捜索が早くなります。

これは獣害に限りません。沢の増水や道迷いでも、同じことが効きます。晴れていても水が来る仕組みは鉄砲水は晴れていても来るにまとめました。

会社や学校での扱い

個人の家庭以外の場面も、押さえておきます。

職場が山や川に近い場合

通勤経路と、敷地内の両方を考えてください。

駐車場、資材置き場、裏手の草むら。こうした場所が通り道になります。

そして、敷地内のゴミ置き場です。においが遠くまで届きます。囲いがあるか、確認してください。

出没が伝えられたら、朝夕の見回りや、屋外作業の時間を調整するという判断が要ります。これは会社側の対応です。

学校からの連絡は、必ず受け取れるように

通学路に出た場合、集団登校、送迎、時間の変更といった対応が取られます。

連絡網やメール配信の登録を、一度確認してください。届かなければ、対応そのものが伝わりません。

訓練や行事の前には、確認を

屋外での行事、遠足、部活動の合宿。入る場所の出没情報を、事前に見てください。

これは、天気予報を確認するのと同じ手続きです。5分で済みます。引率する立場なら、なおさら見ておく責任があります。

防災訓練の使い方は防災訓練の種類とやり方にまとめました。

旅行先や、実家に帰るとき

普段と違う場所では、条件も変わります。

行き先の情報を、出発前に見てください

調べ方は同じです。「(行き先の市町村名) クマ 出没」。

とくに、キャンプ場、登山、温泉地、道の駅に行くなら、見ておく価値があります。

キャンプでは、食べ物の管理が最優先です

においは、想像よりはるかに遠くまで届きます。

テントの中に食料を置いて眠らないでください。調理した場所と寝る場所は離す。ごみは密閉して持ち帰る。

これは自分のためだけではありません。人の食べ物を覚えた個体は、次の利用者を襲います。

実家が山あいなら、親と情報を共有してください

高齢の方は、畑仕事や散歩の時間が、動物の活動時間と重なりやすい。

そして、メールでの情報を受け取っていないことがあります。

帰省したときに、一度いっしょに市町村のページを見てください。そして、防災メールの登録を手伝ってあげてください。

これは、ハザードマップを一緒に確認するのと同じ性質の手助けです。離れて暮らしていても、できることの一つです。

よくある質問

Q. 情報が公開されていない自治体もあります

その場合は、担当課に直接聞いてください。農林課、環境課、産業振興課などです。

公開していなくても、記録は取っています。電話で「この地区で最近出ていますか」と聞けば教えてもらえます。

Q. 民間のアプリや地図は使えますか

補助としては使えます。ただ、基本は自治体の情報にしてください。

理由は、出どころが確かで、行政の対応と連動しているからです。民間のものは、更新が止まっていることがあります。

防災アプリの選び方はNERVアプリとは?も参考になります。

Q. 隣の市の情報も見るべきですか

境界の近くにお住まいなら、見てください。

動物は行政の境界を知りません。川ひとつ隔てた隣の市の情報が、そのまま自分の地域に関わります。

Q. 通報したら、どうなりますか

状況によりますが、おおむねこの流れです。

一、記録される。出没情報として地図や一覧に反映されます。

二、周辺に注意喚起が出る。看板、防災無線、メール配信。

三、必要ならパトロールや捕獲。わなの設置や、緊急銃猟の検討に進みます。

通報した人に何かの負担が生じることはありません。費用も、手続きも、その後の義務もありません。

まれに、場所の特定のために折り返しの連絡が来ることがあります。それだけです。

「間違いだったら申し訳ない」と考えて、通報をためらう方がいます。けれど、行政の側は誤報を前提に受けています。見間違いでも構いません。伝えないことのほうが、はるかに問題です。

Q. 通報すると、駆除されてしまうのでしょうか

すべての通報が駆除につながるわけではありません。

山の中での目撃なら、記録されるだけです。市街地に出た場合でも、まず追い払いや、わなによる捕獲が検討されます。

ただ、正直に書いておきます。人を恐れなくなった個体は、最終的に駆除される可能性が高い。これは事実です。

だからこそ、餌を与えない、生ゴミを外に置かないことが大事になります。人の食べ物を覚えさせないことが、結果としてその動物を守ります。

通報を控えることは、解決になりません。把握されないまま被害が拡大し、より大規模な捕獲につながります。

Q. 匿名でも通報できますか

できます。名前を伝えたくなければ、その旨を言えば構いません。

ただ、連絡先を残しておくと、追加の確認ができて対応が早くなります。場所の特定などで折り返しがあることもあります。

Q. 何度も同じ場所で見ます

そのたびに伝えてください。「もう知っているはず」と考えないでください。

同じ場所で繰り返し通報があると、行政の優先度が上がります。件数そのものが、対策を動かす根拠になります。

実際に出会ったときの行動は、相手によって変わります。野生動物に遭遇したらで四種類を比べたうえ、クマイノシシは個別にまとめました。近づけない工夫は野生動物を寄せつけない方法にあります。

あわせて、サルとシカの被害もご覧ください。相手によって、取るべき行動が変わります。

まとめ|5分で調べて、見たら伝える

最後に整理します。

今日やること

一、「市町村名 クマ 出没」で検索する。年間の件数を見てください。

二、自宅の近くで出ているかを確かめる。川沿いと林のそばが要注意です。

三、防災メールに登録する。災害情報も同じ経路で届きます。

以上の三つで、5分です。

そして、結果がどうであれ、それが判断の材料になります。出ていなければ安心してよいし、出ていれば手を打てばよい。

調べないままでいると、ニュースを見るたびに漠然と不安になるだけです。それは、いちばん消耗する状態だと思います。

見かけたときにやること

一、まず離れる。安全な場所へ。

二、市街地なら110番、そうでなければ市町村へ。

三、いつ・どこで・何を・何をしていたかを伝える。

四、屋内に入り、外に出ない。人がいると、行政は対応できません。

調べた結果を、どう使うか

件数を見て終わりにしないでください。次の行動につなげます。

年に数件しか出ていなかった場合。それで十分です。家のまわりの生ゴミと果実だけ片づけて、あとは忘れて構いません。不安に時間を使う必要はありません。

年に数十件出ていた場合。防災メールに登録し、朝夕の外出経路を見直してください。子どもの通学路も確かめます。

市街地での出没があった場合。家の戸締まりを見直し、庭の果実を落とし、ゴミの出し方を変えてください。そして、地域で共有します。

調べることの目的は、安心することでも不安になることでもありません。自分に必要な行動の量を決めることです。

そして、これは防災と同じです

自分の場所の危険を調べ、情報が届く仕組みを作り、起きたら伝える。ハザードマップを見て、防災メールに登録し、被害を通報するのと、まったく同じ流れです。

自宅の災害リスクはハザードマップの見方で確認できます。備え全体の順番は防災は何から始める?最初にやること8ステップにまとめました。

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9月1日は防災の日/8月30日〜9月5日は防災週間

1年に一度、備えを点検する日です。10分でできることから始めてください。

この記事を書いた人

北海道札幌市在住の防災・サバイバル情報発信者です。2018年の北海道胆振東部地震を機に「誰でも今日から始められる防災」をモットーに活動を開始し、実際に試した防災グッズのレビューや家族構成別の備え方をわかりやすくお伝えしています。実践的で信頼できる情報を提供できるよう、がんばっています!

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