停電時にエアコンが使えない時の対策方法【2026年最新版】復旧後の注意点も徹底解説

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「突然の停電でエアコンが止まった。どうすればいい?」「停電が復旧したのに、エアコンが動かない」

こうした困惑と不安を感じた経験がある方は多いのではないでしょうか。エアコンは現代の生活において、夏の熱中症対策・冬の低体温症対策として命を守る重要な設備です。

それが停電によって突然使えなくなると、特に高齢者・乳幼児・基礎疾患がある方は深刻な健康リスクにさらされます。

2024年の能登半島地震・2022〜2025年の各地の台風・豪雨による停電では、エアコンが止まったことで熱中症・低体温症の被害が拡大した事例が多数報告されています。

この記事では、防災・電気設備・アウトドアの実践経験をもとに、停電時にエアコンが使えない理由・復旧後の正しい対応・エアコンなしで乗り切るための代替手段を徹底的に解説します。

「停電でエアコンが止まった時に何をすべきか」を具体的に理解することで、命を守る行動につなげてください。

目次

停電時にエアコンが使えなくなる理由

「エアコンだけなんとか動かせないか」と思う方がいますが、停電時にエアコンが使えないのには明確な理由があります。まずその仕組みを理解しましょう。

エアコンは電力がなければ一切動かない

エアコンは家電の中でも特に大量の電力を消費する機器です。家庭用の一般的なエアコン(6畳〜10畳用)は、冷房時で400〜1,200W・暖房時で500〜2,000Wの電力を消費します。

コンプレッサー(圧縮機)・ファン・制御基板・センサーなど、エアコンを構成するすべての部品が電力なしでは動作しません。停電と同時に、エアコンは完全に停止します。

エアコンの「停電自動復帰機能」について正しく理解する

「停電自動復帰機能(オートリスタート機能)」という言葉を聞いたことがある方もいるかもしれません。この機能についての誤解が非常に多いため、正確に理解しておきましょう。

停電自動復帰機能とは、「停電が復旧した後に、自動的に停電前の運転状態を再開する機能」です。「停電中でもエアコンを動かし続ける機能」では絶対にありません。

この機能がある機種は、停電復旧後に自動で運転が再開されます。この機能がない機種は、停電復旧後にリモコンで手動再起動が必要です。どちらの機種でも、停電中はエアコンは完全に停止します。

大容量のポータブル電源でもエアコンは動かせない場合がある

「ポータブル電源があればエアコンを動かせるのでは?」という疑問を持つ方が多いです。

結論から言うと、一般家庭用エアコンをポータブル電源で動かすことは、対応する出力・容量のポータブル電源があれば技術的には可能です。

ただし、多くのポータブル電源ではエアコンの起動時に必要な瞬間最大電力(起動電流)をカバーできないケースがあります。

エアコンのコンプレッサーは起動瞬間に定格電力の3〜5倍の電流を必要とするため、定格出力2,000Wのポータブル電源でも起動できない機種があります。

また、エアコンは安定した電圧と周波数を必要とするため、ポータブル電源の出力波形が正弦波(Pure Sine Wave)でない場合は正常に動作しないリスクがあります。

停電時にエアコンが止まることで起きる具体的なリスク

エアコンが止まった場合のリスクは、季節によって大きく異なります。夏と冬それぞれのリスクを正確に把握しておきましょう。

夏場のリスク:熱中症・熱射病

エアコンが止まった直後から、部屋の温度は急速に上昇します。密閉された鉄筋コンクリートマンションの南向き上層階では、真夏日に停電後1〜2時間で室温が40℃を超えるケースがあります。

環境省のデータによれば、熱中症による死亡例の約9割が屋内で発生しており、エアコンが使用されていない・または機能していない状況が共通しています。

高齢者・乳幼児・持病がある方は特に危険で、健康な成人でも室温40℃以上の環境に数時間いれば熱中症を発症します。

また、台風・豪雨による停電の場合は、高温に加えて湿度90%以上という最悪の環境になることがあります。高温・高湿の組み合わせは、発汗による体温調節機能が機能しにくくなるため、特に危険な状況です。

冬場のリスク:低体温症・凍死

冬にエアコンが止まると、室内温度は外気温に向かって急速に低下します。特に断熱性能が低い木造住宅・古いアパートでは、外気温0℃の夜間に室温が5〜10℃まで下がるケースがあります。

低体温症は体の深部体温が35℃を下回った状態で、35℃を下回ると判断力の低下・ふるえが起き、28℃以下では心停止のリスクがあります。

高齢者は体温調節機能が低下しており、「寒くない」と感じていながら低体温症が進行する「かくれ低体温症」が起こりやすいです。

電力依存による連鎖的な問題

エアコンが止まるのと同時に、以下の機器も停電で使えなくなります。

  • 電気ファンヒーター・電気ストーブ(冬)
  • 扇風機(夏)
  • テレビ・インターネット(情報収集手段の喪失)
  • 冷蔵庫(食品の腐敗リスク)
  • 電動シャッター(外の換気ができなくなるケース)
  • 在宅医療機器(在宅酸素療法・人工呼吸器など)

エアコンが止まることは、単独の問題ではなく連鎖的な困難の始まりになります。

停電が起きた直後にエアコンに対してやるべきこと

停電直後にエアコンに対して適切な対応を取ることで、復旧後のトラブルを防げます。

停電確認後すぐにエアコンのコンセントを抜く(または専用ブレーカーをOFFにする)

停電が起きた直後に最初にすべきエアコンへの対応は、電源プラグをコンセントから抜くことです。電源プラグが高い位置にあって抜けない場合は、エアコン専用のブレーカーをOFFにします。

これをしておく理由は主に2つあります。

  • 理由①:電力復旧時のブレーカー再トリップ防止:停電が復旧した瞬間、家中の電気機器が一斉に動き出すと大電流が流れてブレーカーが再び落ちる「過電流トリップ」が発生しやすい。エアコンは消費電力が大きいため、コンセントを抜いて復旧時の一斉通電を防ぐ。
  • 理由②:通電火災のリスクを減らす:地震など物理的な損傷を伴う停電の場合、復旧時に傷んだ配線・機器から通電火災が発生するケースがある。エアコンのコンセントを抜いておくことはこのリスクを軽減する安全対策になる。

エアコンのリモコンの電池を確認する

停電中はエアコンのリモコンが使われないため、電池の残量確認を忘れがちです。電力復旧後にリモコンの電池が切れていると、エアコンを再起動できません。

停電が長引きそうな場合は、単三・単四電池の予備を確認しておきましょう。

停電が復旧した後のエアコン再起動の正しい手順

停電復旧後にエアコンをすぐに使いたい場合、正しい手順で再起動することが重要です。間違った再起動は故障・二次的なトラブルの原因になります。

基本的な再起動手順

  • Step 1:エアコンの電源プラグをコンセントに差し直す(または専用ブレーカーをONにする):停電中に抜いていたコンセントを差し直す。抜いていない場合はそのまま次のステップへ。
  • Step 2:30秒〜1分待つ:通電直後は内部の制御基板が初期化を行っている。すぐにリモコン操作をせず、30秒〜1分待ってから操作することで誤動作を防げる。
  • Step 3:リモコンで通常通り運転開始する:リモコンの電源ボタンを押して通常通り運転を開始する。この操作でエアコンが正常に起動すれば問題なし。
  • Step 4:タイマー・温度設定の再確認:オートリスタート機能がない機種は停電前の設定(タイマー・温度・風量)がリセットされることがある。設定を再確認して調整する。
  • Step 5:室外機の状態を確認する:台風・地震・豪雨による停電の場合、室外機が物理的に損傷・浸水していることがある。室外機に異物が当たっていないか・水没・転倒していないかを目視確認してから運転する。

停電復旧後もエアコンが動かない場合のトラブルシューティング

電力が復旧したにもかかわらずエアコンが動かない場合、以下の原因が考えられます。

ランプが点滅している場合

エアコンのランプが点滅している状態は、内部の保護機能が働いているサインです。過電流・センサー異常・冷媒回路の異常などが原因で、自己保護のため動作を停止しています。

対処法は以下の通りです。

  • 一度コンセントを抜き、5分以上待ってから再度差し直す(リセット動作)
  • リセット後も点滅が続く場合は、エアコンのブレーカーをOFF→ONにする
  • それでも解消しない場合は、メーカーのサポートセンターに連絡する

電源が全くつかない場合

リモコンを操作してもエアコンが全く反応しない場合、以下の原因が考えられます。

  • エアコン専用ブレーカーが落ちたまま:エアコン専用のブレーカー(分電盤内)がOFFになっていないか確認する。OFFになっていれば電力復旧後もエアコンに電気が来ないため動かない。
  • リモコンの電池切れ:リモコンの電池を新品に交換して再操作する。本体の手動スイッチで動作するか確認すると電池の問題か本体の問題かを切り分けられる。
  • 過電流による内部保護の作動:停電復旧時の急激な通電で内部の保護回路が作動して電源が入らなくなるケースがある。コンセントを抜いて10分以上置いてから再度差し直す。
  • 物理的な損傷:台風・地震の振動・水害による浸水で基板・コンプレッサーが損傷しているケース。この場合はメーカー修理が必要。

電源は入るが冷えない・暖まらない場合

停電後、エアコンの電源は入るものの温度調節が機能しない場合があります。

  • 設定温度・風量がリセットされた:停電前の設定が消えていることがある。設定温度・風量・運転モードを再設定する。
  • 冷媒(フロンガス)の回路異常:振動・衝撃で冷媒回路にエアが入ったり配管が損傷したりするケースがある。この場合は専門業者に点検を依頼する。
  • フィルター掃除機能の作動中:自動フィルター掃除機能がある機種は、復旧後に自動的にクリーニングを開始するため、一時的に通常運転が開始されないことがある。クリーニングが完了するまで(通常数分〜30分)待つ。

停電時にエアコンが使えない状況を乗り切る代替手段【夏編】

「エアコンが使えない時間をどう乗り切るか」が、停電対策の実践的な核心です。夏の停電でエアコンが使えない場合に役立つ代替手段を詳しく解説します。

体を直接冷やす方法(最優先)

  • 冷却タオル(水に濡らして絞るタイプ):首・脇下・鼠径部(足の付け根)などの太い血管がある場所に当てることで効率よく体温を下げる。繰り返し使えるタイプは水さえあれば半永久的に使用可能。複数枚を家族全員分備蓄しておく。
  • 瞬間冷却スプレー(熱中症対策用):皮膚に吹きかけるだけで急速冷却できる。首元・頭部・腕など広い面積に使える。電源不要で即効性があるため停電直後に最初に使うべきグッズ。熱中症の応急処置にも活用できる。
  • 濡れタオル+扇風機(充電式):体を水で濡らした状態で充電式ハンディファンの風を当てると、水の蒸発冷却(気化熱)で体感温度が大幅に下がる。「濡れる+風」の組み合わせがエアコンなしの冷却の基本原理。ミストファンはこの効果を一体化した優秀な器具。
  • 保冷剤・氷:事前に冷凍庫で凍らせておいた保冷剤を、タオルに包んで首・脇・鼠径部に当てる。特に高齢者・体調不良者への応急処置として有効。
  • 水分と電解質の補給:熱中症予防の最重要事項は水分・電解質補給。30分に1回、意識的に水・スポーツドリンク・経口補水液を摂取する。特に高齢者は渇きを感じにくいため保護者が積極的に促す。

室内環境を整える方法

  • 通風を確保する(窓の正しい開け方):対角に位置する2か所の窓を開けることで、室内を通り抜ける風の流れを作る。外気温が室温より低い場合(主に朝夕・夜間)のみ有効。日中の最も気温が高い時間帯(11〜15時)は外気温の方が高いことが多いため逆効果になる場合がある。
  • 遮光カーテン・遮熱シートで直射日光を遮断する:南・西向きの窓からの直射日光が室内温度を最も上昇させる原因。遮光カーテン・遮熱フィルムを事前に設置しておくことで、停電後の室温上昇を大幅に抑制できる。
  • 打ち水で周辺温度を下げる:玄関前・ベランダ・庭への打ち水は地表温度を下げる効果がある。浴槽に溜めた水・ペットボトルの水を活用する。
  • 上階・南向きの部屋を使わない:上階は熱が溜まりやすく、南向きは直射日光の影響が大きい。北向き・下階・日陰になる場所で過ごすことで体感温度を下げる。

外部施設を活用する

停電が2時間以上続く場合・室温が32℃を超える場合は、外部施設への移動を検討します。

  • クーリングシェルター:2024年度から熱中症対策特別措置法に基づき全国に設置されている冷房開放施設。図書館・公民館・商業施設などが指定されている。近隣の停電が起きていなければ利用可能。市区町村の公式ウェブサイトで場所を事前確認する。
  • コンビニエンスストア・ファミリーレストラン:24時間営業で冷房が効いている。電力が維持されていれば一時避難場所として利用できる。
  • 温泉・銭湯:体を水・ぬるま湯で冷やすことができる。コインランドリー付きの銭湯では衣類も洗える。

充電式グッズを活用する

  • 充電式ハンディファン(大風量・首掛け型):USB充電対応でモバイルバッテリーから給電できる。首掛け型は両手が空くため作業・避難中でも使いやすい。大容量バッテリー内蔵タイプは8〜20時間の連続使用が可能。
  • 充電式ミストファン(霧吹き+ファン一体型):ミストと風の組み合わせで気化熱による冷却効果が高い。子どもの体温管理にも使いやすい形状のものが多い。
  • モバイルバッテリー(Anker PowerCore 20000):ハンディファン・スマートフォン・LED照明を稼働させるためのベース電源。停電前に満充電にしておく習慣が重要。
  • ポータブル電源(EcoFlow RIVER 2・Jackery Explorer 1000):大容量のポータブル電源があれば、大型扇風機・ミストクーラーなどより冷却力の高い電気機器を停電中も稼働できる。エアコンほどの冷却力はないが、ハンディファンより大幅に効果が高い。

停電時にエアコンが使えない状況を乗り切る代替手段【冬編】

冬の停電でエアコンが使えない場合は、低体温症・一酸化炭素中毒の二重リスクへの対応が必要です。

電力不要の暖房手段を確保する

  • カセットガスストーブ(イワタニ カセットガスストーブ マイ暖):カセットガスで動く屋内使用可能なストーブ。最大2.2kWの暖房能力。電源不要でエアコンの代替暖房として機能する。ただし不完全燃焼のリスクがあるため30分に1回の換気が必須。就寝中の使用は絶対に避ける。
  • 石油ストーブ(トヨトミ・アラジン・対流型):灯油を燃料にした電源不要のストーブ。18L缶1缶で数日分の暖房が可能。天板でお湯を沸かせる実用性が高い。定期的な換気を徹底する。就寝中の使用禁止。
  • 湯たんぽ(金属製・2.5L):カセットコンロでお湯を沸かして使用する。寝袋・布団の中に入れることで就寝時の体温維持に最大限の効果を発揮する。電源ゼロで安全に使える最も信頼性の高い暖房グッズ。
  • 一酸化炭素警報器(Kidde・GAREX・小型タイプ):燃焼式暖房器具を使用する際に必ず設置が必要な命綱グッズ。一酸化炭素は無色無臭で気づかないまま意識を失う危険がある。カセットガスストーブ・石油ストーブを使用する場合は必ずセットで用意する。

体を直接温める方法

  • アルミ保温ブランケット(SOL エマージェンシーブランケット):体温の90%以上を反射する薄型アルミシート。登山・山岳救助の現場で実証された命を守るグッズ。10g以下の軽量でコンパクト。停電直後に全員が装着することで低体温症の進行を大幅に遅らせる。
  • 寝袋(シュラフ・対応温度-5℃以上):就寝時の最強の保温グッズ。エアコンなしでも安全に就寝できる。コールマン・モンベルなど信頼性の高いブランドを選ぶ。家族人数分を揃えておく。
  • 貼るカイロ(マグマ・30枚入り):背中・お腹・腰など体幹部に貼って体温を維持する。エアコンが止まった直後から使い始めることが重要。家族全員の7日分を計算して備蓄する。
  • 電気毛布(ポータブル電源対応・省電力タイプ):ポータブル電源がある場合、電気毛布は安全かつ高効率で体温を維持できる最良の選択肢。40〜60Wの省電力タイプなら1,000Whのポータブル電源で約15〜25時間稼働できる。就寝中も安全に使用できる唯一の電熱グッズ。

ポータブル電源でエアコンを動かすことは可能か?

停電対策のグッズとして近年急速に普及しているポータブル電源。「ポータブル電源でエアコンを動かせるのか」という疑問を持つ方が多いため、詳しく解説します。

技術的には可能だが、条件が厳しい

ポータブル電源でエアコンを動かすことは、技術的には可能です。ただし、以下の条件をすべて満たす必要があります。

  • 出力が正弦波(Pure Sine Wave)であること:エアコンのコンプレッサーは正弦波の交流電流を必要とする。擬似正弦波(Modified Sine Wave)出力のポータブル電源では、エアコンが正常に動作しない・故障リスクがある。
  • 定格出力が2,000W以上あること:家庭用エアコンの定格消費電力は500〜2,000W程度だが、起動時の瞬間最大電力はその3〜5倍になる。起動に失敗する・ポータブル電源の過負荷保護が作動するケースが多い。
  • 容量が十分であること:エアコンを1時間動かすのに必要な電力は600〜2,000Wh。2,000Whのポータブル電源があっても1〜3時間程度しか動かせない。
  • EPS機能(瞬時電力切替機能)対応であること:停電を検知した瞬間(10〜30ミリ秒以内)にバッテリーからの給電に切り替えるEPS機能があれば、エアコンを停電前後で継続運転させられる。

EPS機能付きポータブル電源の活用

EPS機能を持つポータブル電源は、壁のコンセントとエアコンの間に接続しておくことで、停電を瞬時に検知してバッテリーからの供給に切り替えます。

EcoFlow DELTA Pro・EcoFlow DELTA 2 Maxなど、EPS機能付きの大容量モデルが2024年以降に普及しています。

ただし、エアコンを動かせる時間は容量に依存し、2,000Wh程度の容量で1〜3時間が目安です。夏の熱中症・冬の低体温症を防ぐ「命をつなぐ数時間」を確保する手段として有効です。

エアコンをポータブル電源で動かすよりも現実的な選択

多くの家庭で現実的なのは、エアコンをポータブル電源で動かすことではなく、ポータブル電源で以下の機器を動かすことです。

  • 夏:扇風機(50〜80W)・ミストファン・USB充電式ハンディファン・スマートフォン充電・LEDランタン
  • 冬:電気毛布(50〜60W)・小型セラミックヒーター(500〜1,000W)・スマートフォン充電・LEDランタン・ラジオ

ポータブル電源の容量(Wh)÷ 機器の消費電力(W)= 使用可能時間(h)という計算で、何時間使えるかを事前に把握しておきましょう。

停電に備えたエアコン周辺の事前準備チェックリスト

停電が起きてから慌てないために、事前に準備しておくべきことをチェックリストにまとめます。年に2回(夏前の5〜6月・冬前の10〜11月)に確認する習慣をつけましょう。

エアコン関連の事前確認事項

  • 使用しているエアコンが「オートリスタート機能(停電自動復帰機能)」を持っているか取扱説明書で確認した
  • エアコン専用ブレーカーの位置を家族全員が把握している
  • リモコンの電池を新品に交換済み(予備電池あり)
  • エアコンのフィルターを定期清掃済み(汚れたフィルターは消費電力を増大させ・停電復旧後の再起動に時間がかかる)
  • 室外機の周囲に倒れやすい物・飛ばされやすい物がない

停電対策グッズの確認事項

  • 充電式ハンディファン:充電残量80%以上
  • 冷却タオル:使用可能な状態で保管済み
  • 瞬間冷却スプレー・瞬間冷却パック:未使用品が複数ある
  • 保冷剤:冷凍庫で凍らせてある(夏)
  • アルミ保温ブランケット:家族人数分ある(冬)
  • カイロ(貼るタイプ):7日分以上備蓄済み(冬)
  • カセットガスストーブ:動作確認済み・ガスボンベ備蓄あり(冬)
  • 一酸化炭素警報器:設置済み・電池交換済み(冬)
  • モバイルバッテリー:満充電
  • ポータブル電源(保有している場合):80%以上充電
  • 手回し充電対応ラジオ:動作確認済み・電池交換済み
  • 飲料水:7日分以上備蓄済み
  • 経口補水液OS-1:家族人数分 × 3日分以上備蓄済み(夏)

住まいの環境整備事項

  • 南・西向きの窓に遮光カーテン・遮熱フィルムを設置済み(夏)
  • 窓・ドアの隙間テープ(気密テープ)を設置済み(冬)
  • 停電感知型ナイトライトをトイレ・廊下・寝室に設置済み
  • 最寄りのクーリングシェルター・暖房開放施設の場所を確認済み
  • 電力会社の停電情報サービスをスマートフォンにブックマーク済み

家族の状況別:停電時エアコンが使えない場合の優先対応

家族の構成・健康状態によって、停電時の優先対応が変わります。

高齢者がいる家庭

高齢者は体温調節機能が低下しており、熱中症・低体温症どちらのリスクも若い成人より格段に高いです。

  • 停電後すぐに高齢者の部屋を訪ね、体調・体温を確認する
  • 夏:すぐに冷却タオル・扇風機を使用させ、クーリングシェルターへの移動を迅速に検討する
  • 冬:すぐにアルミブランケット・カイロを使用させ、電気毛布(ポータブル電源使用)の準備をする
  • 在宅医療機器(人工呼吸器・在宅酸素など)がある場合は電力会社の「要配慮者登録制度」を事前に利用する
  • 体温計で深部体温を定期確認し、38℃以上(夏)または35℃以下(冬)になったら医療機関に連絡する

乳幼児がいる家庭

乳幼児は体温調節機能が未発達で、環境温度の変化を直接受けやすいです。

  • 夏:乳幼児は体重当たりの体表面積が大きく熱を受けやすい。常に保護者が側について体温・発汗状態を確認する
  • 冬:薄着の乳幼児は低体温症になりやすい。ベビー用の防寒ウェア・スリーピングバッグ(アウトドア用ベビー寝袋)を準備しておく
  • 液体ミルク(常温対応タイプ)を備蓄しておくとエアコンなし・停電中でも授乳に対応できる

持病(心臓病・呼吸器疾患・糖尿病など)がある家庭

持病がある方は、体温異常・脱水・ストレスが症状を悪化させるリスクがあります。

  • かかりつけ医の連絡先・緊急時の対応方法を停電前に確認しておく
  • 常備薬の管理(特に冷蔵保存が必要な薬)を停電前から計画しておく
  • 停電が2時間以上続く場合は早めに医療機関・避難所へ移動することを優先する

停電復旧後にエアコンを「再び使えない状態」にしないための予防策

停電復旧後にエアコンが故障・誤動作するリスクを最小化するための予防策を整理します。

  • 停電前後にサージプロテクター(雷・電圧変動対策タップ)を使用する:停電復旧時の電圧変動・サージ(瞬間的な高電圧)がエアコンの基板を損傷する原因になることがある。サージプロテクター付きの電源タップを使用することで基板を保護できる。
  • 停電中はエアコンのコンセントを必ず抜く習慣をつける:復旧時の一斉通電によるブレーカートリップ・通電火災のリスクを減らす。停電を確認したら最初にエアコンのコンセントを抜くことを習慣化する。
  • 台風・地震後は室外機の状態を必ず確認してから運転する:室外機が浸水・転倒・異物接触している状態で運転すると故障・事故の原因になる。目視確認後に問題がなければ運転する。不安な場合はエアコン業者に点検を依頼する。
  • 定期的なフィルター清掃と年1回のプロ点検:フィルターが汚れたエアコンは消費電力が増大し・停電復旧後の再起動に時間がかかる。年1回の専門業者によるクリーニング・点検は停電時の確実な再起動につながる。

停電時にエアコンが使えないことは、避けることができない現実です。しかし、「エアコンが使えない時間を生き延びる準備」は、今日から始めることができます。

冷却タオル・カイロ・アルミブランケット・充電式ハンディファン。一つひとつは小さなグッズですが、組み合わせることで「エアコンなし」の環境を乗り越える力になります。

まず今日、ひとつでもグッズを揃えることから始めてください。「備えある家庭」にとって、停電は「不便なイベント」のひとつに過ぎなくなります。

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この記事を書いた人

北海道札幌市在住の防災・サバイバル情報発信者です。2018年の北海道胆振東部地震を機に「誰でも今日から始められる防災」をモットーに活動を開始し、実際に試した防災グッズのレビューや家族構成別の備え方をわかりやすくお伝えしています。実践的で信頼できる情報を提供できるよう、がんばっています!

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