防災用情報収集グッズの選び方とおすすめ10選【2026年最新版】ラジオ・スマホ・アプリを徹底解説
大規模災害が発生した瞬間、人々が最初に求めるものは「今何が起きているのか」という情報です。自分がいる地域の被害状況・避難指示の発令・余震の可能性・支援物資の配給場所——これらの情報が得られるかどうかが、生死を分けることがあります。しかし多くの人が見落としているのは、災害時はまさにこの「情報を得る手段」が最も機能しなくなる瞬間でもあるという事実です。
2024年の能登半島地震では、発災直後から広範囲で携帯電話の基地局が被災・停電し、スマートフォンがほとんど使えない状態が数日続きました。インターネット・SNSでの情報収集が当たり前になった現代社会において、スマートフォンが機能しなくなるという事態は「情報の完全な遮断」を意味します。そのような状況でも情報を取得し続けるための手段を持っているかどうかが、適切な避難行動と命を守る判断につながります。
防災・サバイバル情報を専門に発信するこのサイトでは、実際に複数の防災用情報収集グッズを試用・比較した経験をもとに、失敗しない防災用情報収集グッズの選び方を手段の種類・信頼性・電源確保の3軸で徹底解説します。おすすめ製品と正しい備え方もあわせてご紹介しますので、ぜひ最後まで読んで今日から備えを始めてください。
なぜ防災に情報収集グッズが必要なのか:「情報難民」になることの危険性
災害時に情報が得られない状態、いわゆる「情報難民」になることは、判断ミスと行動の遅れを引き起こします。津波警報が発令されていることを知らずに海岸近くにとどまる・土砂崩れの二次災害リスクがある地域から避難しない・支援物資の配給が始まっているのに知らない——これらはすべて「情報が届かなかった」ことで起きる悲劇です。
現代人のほとんどはスマートフォンを情報収集の主要手段としていますが、スマートフォンは災害時に最も機能しにくいデバイスでもあります。基地局の被災・停電による電源喪失・通信回線の輻輳(集中アクセスによるつながりにくさ)・バッテリー切れ——これらが重なると、数億円の通信インフラも一瞬で機能停止に陥ります。東日本大震災では発災後数時間で携帯電話の回線が極度に混雑し、音声通話・データ通信の両方がほとんど使えない状態が続いたことが記録されています。
このような状況に備えるためには、スマートフォン以外の複数の情報収集手段を持つことが不可欠です。アナログな手段(ラジオ)とデジタルな手段(スマートフォン・衛星通信)を組み合わせた「多層的な情報収集体制」を構築することで、どのような状況でも必要な情報を取得できる環境を整えることができます。
また、情報収集は単に現在の状況を把握するためだけでなく、次に何が起きるかを予測して先手の行動を取るためにも必要です。気象情報・余震情報・避難勧告の変化をリアルタイムで追うことで、二次災害を避け、限られたリソースを最適に活用した行動が可能になります。
防災用情報収集グッズの種類:5つの情報収集手段を理解する
防災時の情報収集手段は大きく5つのカテゴリーに分けられます。それぞれの特性・強み・弱みを理解した上で、複数の手段を組み合わせることが重要です。
手段① ラジオ(最も信頼性が高いアナログ手段)
防災情報収集の「最後の砦」はラジオです。ラジオ放送は電力インフラが復旧していなくても、乾電池・手回し発電・太陽光パネルで動作し、基地局が不要なため広域で安定した情報受信が可能です。NHKラジオを中心に、大規模災害時は24時間体制で避難情報・気象情報・支援物資情報が放送されます。東日本大震災・阪神淡路大震災でも、ラジオが「唯一機能した情報源」として多くの被災者に頼られた事実があります。
手段② スマートフォン(平常時は最強だが災害時は最脆弱)
スマートフォンはインターネット・SNS・防災アプリ・Jアラートの受信など、情報収集能力としては最高のデバイスです。しかし前述のとおり、基地局被災・停電・バッテリー切れという3つの弱点を抱えています。モバイルバッテリー・ソーラーパネルで電源を確保し、オフラインでも機能する防災アプリを事前にダウンロードしておくことで、スマートフォンの情報収集能力を最大限に活用できます。
手段③ モバイルバッテリー・ポータブル電源(情報収集を支える電力インフラ)
スマートフォン・ラジオを動かし続けるための電力供給手段です。容量・充電方法(ソーラー・手回し・AC)・出力規格(USB-A/C・DC)の組み合わせによって、さまざまな機器に対応できます。大容量ポータブル電源(100〜500Wh以上)は冷蔵庫・医療機器への電力供給も可能で、長期化する停電への対応力が高まります。
手段④ 防災アプリ・デジタルサービス(平常時の備えが命運を分ける)
Jアラート(全国瞬時警報システム)・NHKニュース・Yahoo!防災速報・ハザードマップなど、スマートフォンにインストールしておくべき防災アプリが多数存在します。通信環境がある状況では、これらのアプリが最もリアルタイムで詳細な情報を提供します。一方でオフライン機能(通信なしで使える機能)が充実したアプリを選ぶことで、通信障害時にも最低限の情報が使えます。
手段⑤ 衛星通信・特定小電力無線(通信インフラ依存から独立した通信手段)
地上の通信インフラが完全に機能しなくなった場合の最後の手段です。スターリンク(Starlink)に代表される衛星インターネットは、2020年代以降に一般利用が可能になり、災害時の通信手段として注目を集めています。また、特定小電力トランシーバー・デジタル簡易無線は免許不要・電波法の範囲内で家族間・近隣コミュニティ間の通信に使用できます。
防災用情報収集グッズの選び方【6つの評価軸】
防災用情報収集グッズを選ぶ際に確認すべき6つのポイントを、優先度順に解説します。
評価軸① 電源の独立性:停電・バッテリー切れでも機能するか
防災用情報収集グッズの最重要条件は「外部電源なしでも動作すること」です。商用電力(コンセント)が使えなくなることを前提に、以下の電源確保手段を持つ製品を優先して選んでください。
- 乾電池対応:最も入手しやすく、備蓄も容量あたりのコストが低い。単3・単4乾電池対応の製品が汎用性が高い
- 手回し発電対応:電池・電力が完全に尽きた状況でも発電可能。1〜2分の手回しで数分の動作が可能な製品が多い
- ソーラーパネル対応:日照があれば継続的に充電可能。長期化する避難生活での電力持続性が高い
- USB充電対応:モバイルバッテリーから充電できる。他の機器との電力共有が可能
理想は「乾電池+手回し発電+ソーラー+USB充電」の4電源に対応した製品ですが、コスト・サイズのバランスも考慮して選んでください。
評価軸② 受信できる情報の種類・範囲:何の情報が得られるか
受信できる情報の種類と範囲は製品によって異なります。防災時に必要な情報を網羅できているかを確認してください。
| 情報の種類 | 主な情報源 | 対応デバイス |
|---|---|---|
| 地震・津波速報 | Jアラート・NHKラジオ | ラジオ・スマートフォン |
| 避難情報(避難指示・警戒レベル) | 市町村防災無線・NHKラジオ・防災アプリ | ラジオ・スマートフォン |
| 気象情報(台風・大雨・河川氾濫) | 気象庁・NHK・民間気象会社 | ラジオ・スマートフォン |
| 道路・交通情報 | NEXCO・各道路管理者 | スマートフォン・カーラジオ |
| 支援物資・避難所情報 | 自治体・NHK・地元FM局 | ラジオ・スマートフォン |
| 家族との連絡 | 通話・SMS・災害用伝言板 | スマートフォン・無線機 |
評価軸③ 操作性・耐久性:パニック状態でも使えるか
災害時はパニック・疲労・暗所という過酷な状況での使用を前提に、操作が直感的でシンプルな製品を選ぶことが重要です。また防災グッズは使用頻度が低い(いざというときまで使わない)ため、長期保存後でも確実に動作する耐久性も重要です。
- 防水・防塵性能:IP54以上(防塵・防水)の規格を満たす製品が防災向き
- 耐衝撃性:落下・衝撃に耐えられる設計。ラバーコーティングや頑丈なケースは評価ポイント
- 大きなボタン・大きな表示:暗所・疲労状態での操作しやすさ。高齢者でも使いやすい設計
- 操作音・ランプ確認:電源ON/OFFの確認ができる視覚・聴覚的なフィードバックがある製品
評価軸④ 携行性・重量:防災リュックに収まるか
防災リュックに収納することを前提に、サイズ・重量を確認してください。ポータブル電源は大容量になるほど重くなるため、容量と携行性のトレードオフを意識して選択が必要です。
- 手のひらサイズのラジオ(150g前後)は防災リュックに容易に収納可能
- モバイルバッテリー10,000mAh(200〜250g前後)は携行と容量のバランスが良い
- 大容量ポータブル電源(500Wh以上)は携行より自宅備蓄・車載向き
評価軸⑤ 多機能性:1台で複数の役割を果たせるか
防災リュックのスペースを節約するため、複数機能が一体化した製品が効率的です。現代の防災ラジオには多機能一体型モデルが豊富にあります。
- ラジオ+LED懐中電灯+モバイルバッテリー(USB充電出力)の3機能一体型が防災用として特におすすめ
- ラジオ+手回し発電+ソーラーパネル+サイレン(警報音)の4機能一体型も防災備蓄に有効
- スマートフォン+防災アプリの組み合わせは、1台で地図・情報収集・連絡・ライトの多機能を実現
評価軸⑥ 情報収集のオフライン対応:通信なしでも機能するか
スマートフォンアプリを中心に情報収集を考えている方が注意すべき点が「オフライン機能」です。通信環境がない状況でも使えるアプリ・機能をあらかじめ準備しておくことで、通信障害時の情報収集能力を維持できます。
- 国土地理院の地図・ハザードマップをスマートフォンにオフラインダウンロードしておく
- お住まいの自治体の避難所・避難経路・連絡先をスクリーンショット・メモとしてスマートフォンに保存しておく
- NHKのラジオ放送周波数(地域別)を紙にメモして防災リュックに収納しておく
防災用情報収集グッズのおすすめ製品10選
実際に試用・比較した経験と防災の専門知識から、シーン別・用途別に最適な情報収集グッズを厳選しました。
① SONY「ICF-B300」(防災ラジオ定番モデル・国内最高評価)
ソニーが製造する防災用ラジオのロングセラーモデルです。AM/FM対応・手回し発電・ソーラーパネル・USB充電・乾電池(単3×3本)の4電源対応、LED懐中電灯内蔵・スマートフォンへのUSB給電機能(手回し発電で充電可能)を備えた高機能モデルです。防水・防塵性能はIPX4相当で、雨中での使用にも対応しています。国内外の防災評価で常に上位にランクされる信頼性の高い製品で、防災ラジオの最初の1台として最もおすすめです。重量約280g・コンパクトサイズで防災リュックへの収納も問題ありません。
② Panasonic「RF-TJ20」(シンプル・高感度・ポケットサイズラジオ)
パナソニックの小型ポケットラジオです。AM/FM対応・乾電池(単4×1本)で最大80時間の連続受信が可能という驚異的な電池持ちが特徴です。手回し・ソーラーには非対応ですが、乾電池の備蓄を十分に行うことで長期使用が可能です。高感度チューナーにより受信感度が高く、山間部・地下・コンクリート建物内でもクリアな受信ができます。重量約54g・手のひらサイズで、キーホルダーに付けて常時携行することも可能です。就寝時の枕元・防災リュックのサブラジオとして最適です。
③ Anker「PowerCore 26800mAh」(大容量モバイルバッテリー)
スマートフォンを7〜8回フル充電できる26,800mAhの大容量モバイルバッテリーです。USB-A×3ポートで複数機器の同時充電が可能、高速充電規格(PowerIQ)対応でスマートフォンを素早く充電できます。Ankerブランドは品質・安全性への信頼度が高く、過充電保護・過放電保護・温度管理システムを備えた安心設計です。家族4人が7日間スマートフォンを使い続けるための電力を確保するため、1個ではなく2〜3個の備蓄が理想です。
④ Jackery「ポータブル電源 1000 Pro」(大容量ポータブル電源・自宅備蓄向け)
1,002Whの大容量を持つポータブル電源で、スマートフォン・ラジオ・照明・小型家電などほぼあらゆる電気機器に電力を供給できます。専用ソーラーパネル(別売)と組み合わせることで、停電が長期化しても太陽光で継続的に充電・使用できます。重量約10kgのため防災リュックへの収納には向きませんが、自宅での長期停電・在宅避難における「電力インフラの代替」として非常に高い価値があります。電気自動車の普及に伴いV2H(車から家への給電)技術との連携も注目されており、将来の防災電力インフラとしても期待される製品カテゴリーです。
⑤ BioLite「SolarHome 620」(ソーラー一体型・照明兼用電源)
ソーラーパネルと照明・充電機能が一体化したオフグリッドシステムです。昼間の太陽光で発電・蓄電し、夜間は照明として使用しながらスマートフォンへのUSB充電も可能です。発展途上国の電力インフラがない地域向けに設計された製品のため、「電力インフラが失われた状況」での実使用を想定した設計になっています。家族4人が最低限の照明と充電を確保するための自立型電源システムとして、長期化する停電・避難生活に有効なアイテムです。
⑥ ガーミン「inReach Mini 2」(衛星通信デバイス・通信インフラ不要)
イリジウム衛星網を利用し、地上の通信インフラが完全に機能しない状況でも世界中からメッセージ送受信・SOS信号発信・GPSトラッキングができる衛星通信デバイスです。重量約100g・手のひらサイズで、防災リュックへの収納も容易です。月額サービス料(サブスクリプション)が必要ですが、「すべての通信インフラが機能しない最悪のシナリオ」での最後の通信手段として、登山・アウトドア愛好家だけでなく防災備蓄として注目が高まっています。家族の安否確認・救助要請手段として1台備えることを検討してください。
⑦ アイコム「IC-4110」(特定小電力トランシーバー・免許不要)
電波法で認められた特定小電力無線機で、免許・資格不要で使用できるトランシーバーです。見通しで約1〜1.5km程度の通信が可能で、避難所内・近隣コミュニティ内での情報共有・連絡に使用できます。スマートフォンの通信が使えない状況でも家族・グループ内でリアルタイムに音声通信ができる唯一の手段です。家族全員分(2〜4台)を同一チャンネルで設定して備蓄しておくことで、災害時の家族間連絡手段として機能します。乾電池対応で電源確保も容易です。
⑧ Yahoo!防災速報アプリ(スマートフォン必須アプリ)
ヤフーが提供する無料の防災アプリです。地震速報・津波警報・気象警報・避難情報・Jアラートをプッシュ通知でリアルタイム受信できます。居住地・会社・実家など最大30ヶ所の地点を登録でき、家族が離れた場所にいるときにも各地点の情報を受け取れます。「危険度マップ」では現在地周辺の土砂・洪水・高潮などのリスクをリアルタイムで確認でき、避難の判断に役立ちます。Android・iOS両対応で、今すぐインストールして設定することをおすすめします。
⑨ NHK「らじるらじる」アプリ(ラジオのスマートフォン代替)
NHKのラジオ放送をスマートフォンでリアルタイム受信できる無料アプリです。通常時はインターネット経由で全国のNHKラジオ局を聴取できますが、大規模災害時はNHKが特設ページを設けてライブ配信を行うため、通信環境が維持されている状況では最も詳細な防災情報を取得できます。FM補完放送(NHK-FM)の受信機能が内蔵されているスマートフォンでは、オフラインでのFM受信も可能です(機種による)。防災ラジオのバックアップとして位置づけてください。
⑩ 国土地理院「地理院地図」(オフライン対応ハザードマップ)
国土地理院が提供する無料の地図・ハザードマップサービスです。洪水浸水想定区域・土砂災害警戒区域・津波浸水想定区域・活断層の位置など、あらゆるハザード情報を地図上で確認できます。お住まいの地域のハザードマップをスクリーンショットとして保存しておくことで、通信なしでも自宅周辺のリスクを確認できます。「自分の家はどのリスクがあるか」を平常時に把握しておくことが、適切な避難行動の前提条件です。このアプリの情報を元に、家族で避難ルート・避難場所を事前に確認・共有しておくことが最も重要な防災準備の一つです。
防災情報収集の「多層化」:3つのレイヤーで備える
単一の手段に依存せず、複数の手段を組み合わせた「多層的な情報収集体制」を構築することが、どのような状況でも情報を得続けるための鍵です。3つのレイヤーで考えるとわかりやすくなります。
レイヤー1(最優先・最も信頼性が高い):ラジオ
電力インフラ・通信インフラに依存せず、乾電池・手回し発電で動作するアナログラジオが防災情報収集の基盤です。NHKラジオ第1(地域ごとの周波数)を受信できる状態を常に維持することが、レイヤー1の目標です。防災リュックには必ずAM/FM対応ラジオを1台収納し、乾電池(単3または単4)を予備含めて多めに備蓄してください。NHKラジオの地域別周波数は紙にメモして防災リュック・財布に入れておくことで、どのラジオでも素早くチャンネルを合わせられます。
レイヤー2(通常時の主力・通信環境があれば最強):スマートフォン+防災アプリ
通信環境が維持されている状況では、スマートフォン+防災アプリが最もリアルタイムで詳細な情報を提供します。Yahoo!防災速報・NHKニュース・らじるらじる・地理院地図を事前にインストール・設定しておくことで、通信環境がある限り最高水準の情報収集が可能です。モバイルバッテリーを十分に備蓄してスマートフォンのバッテリー切れを防ぐことが、レイヤー2を維持するための条件です。通信が不安定な状況でも機能するよう、必要なハザードマップ・避難所情報をオフラインで参照できる状態を事前に作っておいてください。
レイヤー3(通信インフラが完全に機能しない最悪のシナリオ向け):衛星通信・無線機
地上の通信インフラが完全に機能しない状況、または長期間にわたって通信が使えない状況に備えるレイヤーです。衛星通信デバイス(Garmin inReach等)・特定小電力トランシーバー・デジタル簡易無線を備えることで、あらゆる状況でも最低限の情報収集・家族との連絡が可能になります。コストはかかりますが、登山・アウトドア活動にも活用できる製品を選ぶことで日常的な使用を通じた習熟も可能です。
家族構成別の防災情報収集グッズ備蓄計画
家族の状況によって優先すべきデバイス・備蓄量は異なります。家族構成ごとの備蓄計画の考え方を解説します。
一人暮らしの場合
すべての情報収集・判断・行動を自分一人で行うため、コンパクトかつ高機能な製品の組み合わせが基本です。
- 多機能防災ラジオ(SONY ICF-B300等):1台(防災リュック収納)
- ポケットラジオ(Panasonic RF-TJ20等):1台(日常携行用)
- 大容量モバイルバッテリー(20,000mAh以上):1〜2個
- 乾電池(単3・単4):各20本以上
- Yahoo!防災速報・地理院地図:インストール・設定済み
- ハザードマップのスクリーンショット:スマートフォンに保存済み
- NHKラジオ周波数メモ:財布・防災リュックに収納
2人暮らし(カップル・夫婦)の場合
- 多機能防災ラジオ:1〜2台
- 大容量モバイルバッテリー(20,000mAh以上):各自1個(計2個)
- 特定小電力トランシーバー:2台セット(外出中に離れ離れになった場合の連絡用)
- ポータブル電源(中容量・300Wh程度):1台(在宅避難用)
- 乾電池(単3・単4):各30本以上
子どもがいる家族(4人家族)の場合
- 多機能防災ラジオ:2台(自宅用・リュック用)
- 大容量モバイルバッテリー(26,800mAh以上):2〜3個
- 大容量ポータブル電源(1,000Wh以上):1台(在宅避難・長期停電対応)
- 特定小電力トランシーバー:4台(家族全員分)
- 乾電池(単3・単4):各50本以上
- 子ども向け防災アプリの説明:小学生以上は自分でアプリを操作できるよう練習させておく
高齢者が同居している場合
- 操作がシンプルな防災ラジオ(大きなボタン・表示が見やすいモデル):1台(高齢者専用)
- 高齢者向けスマートフォン設定:文字サイズ拡大・防災アプリの通知設定を家族が代わりに設定しておく
- 緊急連絡カード(家族の連絡先・かかりつけ医・常備薬リスト):防災リュック・財布に収納
- 特定小電力トランシーバー:高齢者にも使いやすいシンプルな操作モデルを選ぶ
平常時にやっておくべき防災情報収集の準備
防災用情報収集グッズは「持っているだけ」では機能しません。平常時から以下の準備をしておくことで、いざというときに確実に情報を取得・活用できます。
ハザードマップの確認と家族共有
お住まいの自治体が発行するハザードマップを必ず確認し、自宅・職場・学校周辺の洪水・土砂崩れ・津波のリスクエリアを把握してください。国土地理院の「重ねるハザードマップ」(ウェブサイト・アプリ)では複数のリスクを一画面で確認できます。確認した情報は家族全員で共有し、「このリスクが発生したらここへ逃げる」という具体的な避難計画を立てておくことが重要です。
避難所・避難ルートの事前確認
お住まいの自治体が指定する一次・二次避難所の場所と、自宅からのルートを実際に歩いて確認しておいてください。地図アプリ上で確認するだけでなく、実際に歩くことで「夜間・雨天・パニック状態でも迷わない」感覚的な記憶を形成できます。複数のルートを把握しておくことで、1つのルートが通行不能になった場合にも対応できます。
NHKラジオ周波数の把握と記録
お住まいの地域でNHKラジオ第1(AM)・NHK-FM(FM)が受信できる周波数を事前に調べて記録しておいてください。総務省・NHKのウェブサイトで地域別周波数を確認できます。記録した周波数は紙にメモして防災リュック・財布に収納しておくことで、どのラジオでも素早くチャンネルを合わせられます。
災害用伝言板の使い方を家族で練習する
NTTが提供する「災害用伝言板(web171)」は、大規模災害時にスマートフォン・PCから家族の安否を登録・確認できるサービスです。毎年1月1日・3月1日・9月1日・防災週間(8月30日〜9月5日)に体験利用ができます。家族全員が使い方を把握しておくことで、通話が繋がらない状況でも安否確認ができます。
スマートフォンの防災設定を完了させる
- 緊急速報メール(Jアラート)の受信設定をONにする
- Yahoo!防災速報の通知設定(居住地・勤務地・家族の住所)を完了させる
- スマートフォンの省電力設定を確認し、緊急時に電池を長持ちさせるモードを把握しておく
- 緊急連絡先(家族・職場・かかりつけ医)を電話帳に登録し、ロック画面からでも呼び出せる「緊急SOS」機能の使い方を確認する
- クラウドバックアップ(写真・連絡先)を設定しておくことで、スマートフォンが物理的に破損した場合でもデータを失わない
よくある失敗と対策:防災情報収集グッズ備蓄の落とし穴
失敗① スマートフォンだけを情報収集手段にしていた
最も多い、そして最も危険な失敗です。スマートフォンは便利ですが、バッテリー切れ・通信障害・基地局の被災で一瞬にして機能停止します。ラジオを「もしものバックアップ」ではなく「主要な情報収集手段の一つ」と位置づけて、必ず備蓄してください。
失敗② ラジオを持っていたが電池が切れていた
防災グッズは準備しても、電源が確保できない状態では機能しません。乾電池は「防災リュックの中に常時ストックした状態」を維持し、年1回の棚卸しで期限確認・交換を実施してください。手回し発電・ソーラー対応モデルであれば電池切れのリスクを大幅に軽減できます。
失敗③ モバイルバッテリーを満充電していなかった
モバイルバッテリーは使わずに保管しているだけでも自己放電で容量が減少します。3〜6ヶ月に1回は充電・放電を繰り返して容量を確認し、常に80%以上の充電状態を維持する習慣をつけてください。
失敗④ ハザードマップを確認したことがなかった
グッズを揃えても、自分の住む地域のリスクを把握していなければ適切な避難行動ができません。防災情報収集の最大の目的は「いつ・どこへ逃げるかを判断すること」です。ハザードマップの確認は今日すぐにできる最も重要な防災準備です。
失敗⑤ 家族で情報共有の手段を決めていなかった
「災害時はLINEで連絡しよう」と決めていても、通信障害時にはLINEが使えません。「通話が繋がらなければSMS→SMSも繋がらなければ災害用伝言板→伝言板も使えなければ集合場所に直接向かう」という優先順位を家族全員で決めておくことが重要です。
まとめ:今日から始める防災情報収集グッズ備蓄の3ステップ
防災用情報収集グッズの備蓄は、今日からすぐに始めることができます。
STEP 1(今日):スマートフォンにYahoo!防災速報をインストールして居住地・勤務地の通知設定を完了させる。国土地理院の重ねるハザードマップで自宅周辺のリスクを確認し、スクリーンショットを保存する。これだけで「情報が得られない」という最大のリスクを大幅に軽減できます。
STEP 2(今週中):SONY ICF-B300などの多機能防災ラジオを購入して防災リュックに収納する。Anker等の大容量モバイルバッテリーを購入してフル充電状態にする。単3・単4乾電池を各20本以上備蓄する。NHKラジオの地域別周波数を調べてメモし、防災リュックに収納する。
STEP 3(今月中):家族全員で避難所・避難ルートを実際に歩いて確認する。災害用伝言板(web171)の使い方を家族全員で練習する。特定小電力トランシーバーを家族の人数分購入し、同一チャンネルに設定して防災リュックに収納する。9月1日を「防災情報収集グッズの確認日」としてカレンダーに登録する。
情報は現代の「命のインフラ」です。食料・水・電力と同じく、情報が得られない状況は命の危機につながります。「スマートフォンがあれば大丈夫」という油断を捨て、ラジオ・モバイルバッテリー・防災アプリ・無線機の多層的な情報収集体制を今日から築いていきましょう。
まずは防災バッグに必要なもの完全リスト【2026年最新版】優先度別・家族構成別に徹底解説を確認し、災害が発生したときにすぐに持ち出せる防災リュックを作成しましょう。
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