防災用救急セット・常備薬の選び方とおすすめ10選【2026年最新版】中身・薬の種類を徹底解説

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防災用救急セット・常備薬の選び方とおすすめ10選【2026年最新版】中身・薬の種類を徹底解説

地震・台風・洪水などの大規模災害が発生したとき、病院や薬局にすぐアクセスできる保証はありません。能登半島地震(2024年)では、多くの医療機関が被災し、救急車が来るまでに数時間〜数十時間かかったという報告が相次ぎました。道路の寸断・停電・医療スタッフの不足——これらが重なると、「ちょっとしたケガ」や「いつもの持病の薬切れ」が命取りになることがあります。

防災備蓄において救急セットと常備薬は、水・食料・モバイルバッテリーと並ぶ最優先アイテムの一つです。しかし、いざ揃えようとすると何を入れればいいかわからない・市販のセットで十分なのかわからない・薬の期限管理が大変そうという理由で後回しにしている方が非常に多いのが現状です。

防災・サバイバル情報を専門に発信するこのサイトでは、実際に複数の防災用救急セットを試用・比較した経験をもとに、失敗しない防災用救急セットと常備薬の選び方を中身の種類・薬の選定基準・家族構成別の必要量の3軸で徹底解説します。おすすめ市販セットと手作りセットの構成例もあわせてご紹介しますので、ぜひ最後まで読んで今日から備えを始めてください。

※本記事は一般的な防災備蓄の参考情報です。持病や服用中の薬がある方は、必ずかかりつけ医・薬剤師にご相談ください。

目次

なぜ防災に救急セット・常備薬が必要なのか:医療アクセスが失われる現実

平常時であれば、ケガをすればすぐに救急病院に行けます。薬が切れれば近くのドラッグストアで購入できます。しかし大規模災害時には、この「当たり前」が一瞬にして崩れます。

東日本大震災では、沿岸部の多くの病院が津波で壊滅・または機能不全に陥り、医療過疎状態が数日から数週間続きました。熊本地震では、余震が続く中での屋外避難生活で転倒・切り傷・打撲などの軽傷が多発しましたが、病院は重症患者への対応で手一杯でした。自分の軽傷は自分で処置するしかなかったという被災者の声は、全国で多数記録されています。

また、高血圧・糖尿病・心臓病・喘息などの慢性疾患を持つ方にとって、常備薬の途絶えは生命に直接関わるリスクです。日本高血圧学会の調査によれば、震災後に薬が入手できなかったことで血圧コントロールが悪化し、脳卒中・心筋梗塞のリスクが高まったケースが報告されています。

救急セットと常備薬の備蓄は、「大ケガの処置をする」という目的だけでなく、「医療機関へのアクセスが失われた数日間を自力でサバイバルする」ための生命維持装置です。

防災用救急セットに必要なもの:基本アイテムリスト

防災用救急セットには、大きく「傷の処置用品」「固定・搬送用品」「診断・確認用品」「衛生用品」の4カテゴリが必要です。それぞれのカテゴリに何が必要かを詳しく解説します。

カテゴリ①:傷の処置用品

災害時に最も多く発生するのが、ガラス・がれき・転倒による切り傷・擦り傷・打撲です。これらを適切に処置するための基本アイテムを揃えてください。

  • 滅菌ガーゼ(大・中・小):傷口の被覆・止血に使用。個別包装のものが衛生的でおすすめ。最低10枚以上
  • 救急絆創膏(各サイズ):小さな切り傷・擦り傷の被覆用。防水タイプと通常タイプを各10枚以上
  • 伸縮包帯(5cm幅・10cm幅):ガーゼの固定・捻挫の圧迫固定に。各2〜3本
  • 三角巾:骨折・脱臼時の固定・止血・包帯の代替として使用。2〜3枚
  • サージカルテープ(医療用テープ):ガーゼ・包帯の固定に。1〜2個
  • 弾性包帯(エラスティック包帯):捻挫・打撲の圧迫固定に。1〜2本
  • 止血パッド(止血帯):大量出血時の緊急止血に。特に家族・子どもがいる場合は必須
  • 医療用ハサミ(バンデージシザー):包帯・ガーゼのカット・衣類の切除に。先端が丸い安全設計のものを
  • ピンセット(医療用):傷口の異物除去・ガーゼの当て方の調整に
  • 使い捨て手袋(ニトリル製):他者の傷を処置する際の感染防止に。10枚以上

カテゴリ②:固定・搬送用品

骨折・脱臼・捻挫の応急処置には固定が基本です。医療機関まで搬送するまでの間、患部を安定させるためのアイテムです。

  • 副木(シーネ・スプリント):骨折時の患部固定に使用。アルミ製の折り曲げ可能なものが便利
  • アイスバッグ・冷却シート:打撲・捻挫の腫れを抑える冷却処置に。使い捨てタイプが保管しやすい
  • 簡易担架(折りたたみ式):歩行困難な負傷者の搬送に。大家族・高齢者がいる場合は特に重要
  • 毛布・アルミブランケット:保温・ショック防止に。特に冬季の被災では低体温症予防として必須

カテゴリ③:診断・確認用品

  • 体温計(電子体温計):感染症・熱中症・低体温症の確認に。避難所での体調管理にも必須
  • 血圧計(手首式または上腕式):高血圧・心臓疾患のある家族がいる場合は必携。特に高齢者同居家庭
  • 血中酸素濃度計(パルスオキシメーター):呼吸困難・COVID-19等の感染症時の酸素飽和度確認に。2020年以降の新常識備品
  • 懐中電灯・ペンライト:瞳孔確認・傷口の詳細確認に。防災リュックのライトと兼用でも可

カテゴリ④:衛生用品

  • 消毒液(イソプロパノール系・ポビドンヨード):傷口・手指の消毒に。ただし最新の創傷治療では傷口への消毒液使用は推奨されないケースも増えているため、使用方法を事前に確認することが重要
  • 生理食塩水(洗浄用):傷口・目の洗浄に。20〜50mLのアンプル型が便利
  • ウェットティッシュ(ノンアルコール):水が使えない状況での手・傷周囲の清拭に
  • マスク(医療用・N95):粉塵の多い被災環境・感染症対策に
  • 歯ブラシ・歯磨き粉・うがい薬:避難所での口腔衛生維持に。口腔ケア不足は誤嚥性肺炎リスクを高める

防災用常備薬の選び方:何を備えるべきか

常備薬の備蓄は「症状別」で考えるのが基本です。災害時に多く発生する症状・状況に対応できる薬を優先的に揃えましょう。ただし、薬の購入・使用にあたっては必ず添付文書を確認し、持病や服用中の薬との相互作用に注意してください。

症状① 痛み・発熱:鎮痛解熱薬

災害時に最も使用頻度が高いのが鎮痛解熱薬です。打撲・骨折・頭痛・発熱など、あらゆる場面で必要になります。

推奨成分・製品

  • アセトアミノフェン(タイレノールA・カロナール等):子どもから高齢者まで使いやすい。胃への刺激が少なく、空腹時でも服用できる。NSAIDsが使えない方(腎機能低下・胃潰瘍等)に特に適している
  • イブプロフェン(イブA・ブルフェン等):抗炎症作用があり、打撲・捻挫・歯痛・生理痛に有効。ただし胃への刺激があるため食後服用が原則。NSAIDs系なので喘息患者・腎機能低下者は要注意
  • ロキソプロフェン(ロキソニンS等):市販薬の中では最も強力な鎮痛作用。ただしアセトアミノフェン・イブプロフェン同様、胃への刺激に注意

家族に子ども・高齢者がいる場合はアセトアミノフェンを中心に備えることをおすすめします。子ども用の液体タイプ・坐薬も別途備蓄してください。

症状② 下痢・腹痛:整腸薬・下痢止め

災害時は食事環境の変化・不衛生な水・精神的ストレスにより下痢・腹痛が多発します。特に避難所での集団生活では感染性胃腸炎が拡大するリスクも高いため、整腸薬は必須アイテムです。

  • 整腸薬(ビオフェルミンS・ミヤリサン等):下痢・便秘・腹部膨満感に対応。副作用が少なく子どもから高齢者まで使いやすい
  • 下痢止め(ロペラミド系・タンニン酸ベルベリン系):急性下痢への対症療法。ただし感染性下痢の場合は下痢止めが病原菌の排出を阻害する可能性があるため、使用判断に注意が必要
  • 経口補水液(OS-1・スポーツドリンク):下痢・嘔吐による脱水防止に。特に子ども・高齢者の脱水予防として最重要。粉末タイプを備蓄するか、家庭で水・塩・砂糖で作れるレシピを覚えておく

症状③ アレルギー・かぶれ:抗ヒスタミン薬・外用薬

がれきの粉塵・カビ・食物アレルギーの悪化など、災害時はアレルギー症状が出やすい環境が整います。

  • 経口抗ヒスタミン薬(ロラタジン系・セチリジン系):花粉症・アレルギー性鼻炎・蕁麻疹に対応。眠くなりにくいタイプ(第二世代)を選ぶと活動中でも使いやすい
  • ステロイド外用薬(ヒドロコルチゾン系・市販弱ステロイド):虫刺され・かぶれ・湿疹の炎症を抑える。市販薬では「ウナコーワ」「オイラックスH」等
  • 目薬(防腐剤なし・人工涙液型):粉塵・煙による目の刺激・乾燥に。防腐剤なしの使い切りタイプが衛生的

症状④ 風邪・鼻炎・咳

  • 総合感冒薬(パブロンゴールドA・新ルルA等):避難所での風邪症状に対症療法的に使用。ただし成分が複数含まれているため、服用する際は含有成分と重複に注意
  • 鎮咳薬・去痰薬(デキストロメトルファン系):乾いた咳・痰が絡む咳に対応。避難所での夜間の咳は周囲への迷惑にもなるため備蓄推奨
  • トローチ・うがい薬(イソジン等):喉の殺菌・炎症予防に

症状⑤ 胃腸症状:胃薬・制酸薬

  • 制酸薬・胃粘膜保護薬(ガスター10・ロキソニンSプラス等):ストレス性胃炎・鎮痛薬服用による胃の不快感に
  • 消化酵素薬(タカジアスターゼ含有製品):非常食(保存食)への切り替えによる消化不良に

症状⑥ 傷・やけど:外用薬

  • 抗菌外用薬(フシジン酸系・市販抗菌クリーム):切り傷・擦り傷の感染予防に
  • やけど用外用薬(アズノール軟膏等):軽度のやけど(1度・浅い2度)の応急処置に。ただし深いやけどは医療機関での処置が必須
  • ワセリン(保湿・傷の乾燥防止):湿潤療法(モイストヒーリング)対応。傷口を適度に湿潤した状態に保つことで治癒を促進。多用途で虫刺され・ひび割れにも使える

症状⑦ 精神的ストレス・睡眠:市販の睡眠補助薬

避難所での生活は、見知らぬ人との共同生活・騒音・不安による睡眠障害が多発します。市販の睡眠補助薬(ドリエルなど)は一時的な使用に留め、できるだけ睡眠環境(耳栓・アイマスク)の改善を優先してください。薬への依存には注意が必要です。

持病がある方の「処方薬」の備蓄:最重要ポイント

市販薬の備蓄と同様に、あるいはそれ以上に重要なのが処方薬(慢性疾患薬)の備蓄です。高血圧・糖尿病・心臓病・喘息・てんかん・精神疾患などの慢性疾患薬が途絶えることは、命に直結するリスクです。

処方薬の備蓄方法:かかりつけ医に相談する

処方薬を余分にストックするには、かかりつけ医に「防災用に少し多めに処方してほしい」と相談するのが最も安全な方法です。多くの医師は防災目的の予備備蓄に理解を示しており、1〜2週間分の追加処方に応じてくれるケースが増えています。

処方薬備蓄のポイント

  • 最低でも7日分(理想は14日分)の余分な備蓄を目標にする
  • 薬の名前・用量・服用スケジュールを書いたメモを薬と一緒に保管し、家族全員が確認できるようにしておく
  • お薬手帳を防災リュックにコピーして入れておく(デジタルコピーもおすすめ)
  • インスリン・一部の生物学的製剤など冷蔵保管が必要な薬については、停電時の保管方法を事前にかかりつけ医・薬剤師に確認しておく
  • 避難先の医療機関でも同じ薬を処方してもらえるよう、薬の一般名(成分名)も控えておく

「お薬手帳」を防災リュックに入れる

お薬手帳は避難先の医療機関・薬局でも薬の処方を受けるために必須のツールです。紙のお薬手帳のコピーを防災リュックの救急セットに同封してください。スマートフォンのお薬手帳アプリを利用している方は、スクリーンショットをスマートフォンの写真フォルダに保存し、オフラインでも確認できる状態にしておきましょう。

防災用救急セットのおすすめ製品10選

市販の救急セットから専門的な防災用セットまで、実際に試用・比較した観点からおすすめ製品を紹介します。

① 白十字「FC救急箱 スタンダード」(防災入門スタンダードモデル)

国内大手医療用品メーカー白十字の市販救急セット。滅菌ガーゼ・包帯・絆創膏・三角巾・ハサミ・ピンセットなど基本アイテムが一通り揃っており、防災入門者が最初に購入するセットとして最適です。収納ケースが頑丈で防災リュックへの収納性も高く、価格帯も手頃です。

② ファーストエイドキット「アウトドア用防水タイプ」(防水・携行性優秀モデル)

防水ジッパーバッグ型のコンパクトなアウトドア向け救急セット。IPX4相当の防水性能があり、雨中の避難・屋外活動でも濡れを気にせず使えます。携行性が高く、防災リュックのサイドポケットや緊急持ち出し袋にそのまま収納できます。登山・キャンプ用途との兼用にも適しています。

③ ジョンソン・エンド・ジョンソン「レッドクロス ファーストエイドキット」(信頼のグローバルブランド)

世界的医療用品ブランドによる救急セット。内容物の品質・信頼性が高く、絆創膏・ガーゼ・テープ・消毒関係のアイテムがバランスよく揃っています。ブランドへの信頼を重視する方・医療品質を最優先にしたい方に向いています。

④ VSSL「ファーストエイドキット」(北米防災基準対応)

カナダ発のアウトドアギアブランドVSSLの救急セット。アルミニウム製の耐久性の高い容器に、北米の防災・アウトドア基準に基づいたアイテムが収納されています。耐衝撃性・防水性に優れており、長期備蓄と屋外使用の両立に適したプレミアムモデルです。

⑤ Surviveware「防水ファーストエイドキット 200ピース」(大容量ファミリー向け)

200アイテム入りの大容量ファミリー向け救急セット。ガーゼ・包帯・絆創膏・三角巾・冷却パック・緊急ブランケット・ハサミ・ピンセット・消毒シートなど、ほぼすべての基本アイテムが網羅されています。家族4人以上・自治会や職場の共同備蓄に向いています。

⑥ 止血パッド「クイックルット(QuikClot)コンバット ゲーゼ」(大量出血対策)

米軍・救急医療現場で採用されている高機能止血ガーゼ。通常のガーゼでは止血困難な大量出血に対して、血液の凝固を促進し数分で止血できる性能を持ちます。価格は高めですが、ガラス・金属による大きな切り傷が多発する災害時には、一般救急セットへの追加備蓄として特におすすめです。

⑦ 三角巾(日本赤十字社推奨サイズ)

日本赤十字社の救急法講習で使用される標準サイズの三角巾。骨折の固定・腕の吊り下げ・大型のガーゼカバーとして万能に使えます。救急セットに最初から含まれていない場合や、枚数が少ない場合は単品で追加購入してください。使い方を事前に練習しておくことで、いざというときに正確に使えます。

⑧ エーザイ「チョコラBBプラス」(ビタミン補給・避難生活用)

厳密には救急用品ではありませんが、避難生活での栄養偏りによる口内炎・皮膚荒れ・疲労感の対策として非常に有効なビタミンB群サプリメントです。非常食中心の食生活が続くと、ビタミン不足による身体症状が出やすくなります。マルチビタミン・ミネラルのサプリメントを救急セットに加えることをおすすめします。

⑨ パルスオキシメーター「PULOX PO-200」(酸素飽和度計)

指に挟むだけで血中酸素飽和度(SpO2)と脈拍数を測定できるデバイス。COVID-19以降、一般家庭への普及が進みましたが、災害時の粉塵による気道・肺へのダメージ・圧迫による呼吸障害の早期発見にも役立ちます。医療機関への搬送判断の参考としても使えるため、防災救急セットへの追加をおすすめします。

⑩ アルコール消毒ジェル・消毒シート(感染対策用)

避難所での集団生活では感染症予防が最重要課題の一つです。アルコール消毒ジェル(手指用)・アルコール消毒シート(物の除菌用)を十分な量(最低でも1週間分)備蓄してください。コロナ禍以降の経験から、感染対策の重要性は広く認識されましたが、次の大規模災害に備えて常備することが求められます。

家族構成別の防災救急セット備蓄計画

家族の状況によって必要なアイテム・薬の種類・量は大きく異なります。

一人暮らしの場合

コンパクトかつ必要十分なセットを1つ備えましょう。基本的な傷の処置・発熱・下痢・アレルギーへの対応を中心に構成し、防災リュックの中に収納できるサイズにまとめます。

  • 基本救急セット(市販品)×1セット
  • 鎮痛解熱薬(アセトアミノフェン)×1箱
  • 整腸薬×1箱
  • 市販抗ヒスタミン薬×1箱
  • 総合感冒薬×1箱
  • 経口補水液(粉末)×5〜10袋
  • 持病の処方薬(7〜14日分の余分な備蓄)
  • 体温計×1本

2人暮らし(カップル・夫婦)の場合

  • 基本救急セット(大判)×1セット
  • 各種薬(2人分×7日分)
  • 両者の持病の処方薬(各7〜14日分)
  • 体温計×1本・血圧計×1台(高血圧の方がいる場合)
  • 追加の止血パッド・三角巾

子どもがいる家族(4人家族)の場合

子どもがいる家庭では、子ども専用の薬(用量・剤形が異なる)が必要です。子ども用薬は必ず年齢・体重に合わせた製品を選び、用量を事前に確認しておきましょう。

  • 基本救急セット(大容量・200アイテム以上)×1セット
  • 大人用鎮痛解熱薬(アセトアミノフェン系)×2箱
  • 子ども用解熱鎮痛薬(年齢・体重別の液体タイプ)×1本
  • 子ども用整腸薬・下痢止め(ビオフェルミンR等)×1箱
  • 経口補水液(子ども用・大人用)×各10袋以上
  • 子ども用絆創膏(キャラクターデザイン等、怖がらせないタイプ)×多め
  • アルコール消毒ジェル×大容量1本・携行用×2本
  • 体温計×2本(子どもの検温は頻繁にあるため予備があると安心)
  • 全員の処方薬・お薬手帳コピー

高齢者が同居している場合

高齢者は免疫力の低下・皮膚の脆弱性・転倒リスクの高さから、傷の処置・感染症対策・慢性疾患管理が特に重要です。

  • 基本救急セット(標準)×1セット
  • 血圧計・パルスオキシメーター
  • 高齢者の処方薬(14日分以上の備蓄を目標に)
  • 口腔ケア用品(歯ブラシ・歯磨き・うがい薬):誤嚥性肺炎予防として最重要
  • 褥瘡(床ずれ)予防用品(ポジショニングクッション・保湿クリーム):避難所での長期生活に向けて
  • 補聴器の予備電池

救急セット・常備薬の正しい保管・メンテナンス方法

どんなに優れた救急セットと常備薬も、適切に保管・管理しなければ「使えない備蓄」になってしまいます。以下のポイントを守ることで、いつでも使える状態を維持できます。

薬の使用期限を確認・ローテーションする

市販薬には使用期限(有効期限)が設定されています。期限を過ぎた薬は成分の効力が低下・変質する可能性があるため、定期的に確認して新しいものと入れ替えてください。

主な市販薬の使用期限目安

薬の種類 未開封の使用期限(目安) 開封後の目安
錠剤・カプセル 製造から3〜5年 6ヶ月〜1年以内
液体薬・シロップ 製造から2〜3年 1〜3ヶ月以内
外用薬(軟膏・クリーム) 製造から3〜5年 6ヶ月〜1年以内
目薬 製造から2〜3年 開封後1ヶ月以内(防腐剤なしは使い切り)
滅菌ガーゼ・包帯 製造から3〜5年(個別包装) 開封後は即使用

「ローリングストック法」(古いものを使い切りながら新しいものを補充する習慣)を薬にも適用することで、期限切れのロスを最小化できます。

高温・多湿・直射日光を避けて保管する

薬は熱・湿気・光に弱く、これらにさらされると成分が変質します。浴室近くの棚・車のトランク・南向きの窓際への保管は避け、室温が安定したクローゼット・引き出し・床下収納に保管してください。

年1回(防災の日)に全アイテムの棚卸しをする

毎年9月1日の防災の日を「救急セット棚卸しの日」と決め、全アイテムの残量確認・使用期限チェック・補充リスト作成を行いましょう。1年に1回のルーティン化で、常に最良の状態の救急セットを維持できます。

救急セットの場所を家族全員が知っている状態にする

災害時に負傷するのがあなた本人とは限りません。家族の誰でも救急セットの場所・使い方がわかる状態にしておくことが重要です。保管場所を決めたら家族全員に共有し、緊急時の使い方(三角巾の結び方・止血の方法)を基本的な範囲で練習しておくことが、いざというときの行動速度を大幅に改善します。

救急セットと合わせて備えたい知識:応急手当の基本

優れた救急セットを持っていても、使い方がわからなければ宝の持ち腐れです。以下の応急手当の基本を事前に学んでおくことで、いざというときの対応力が大幅に向上します。

止血の基本:直接圧迫法

切り傷・擦り傷の止血には「直接圧迫法」が基本です。清潔なガーゼまたは布を傷口に当て、強く圧迫し続けます。血がガーゼを染みてきても上からさらにガーゼを重ね、圧迫を続けてください。最低5〜10分は圧迫を続けることが重要で、途中で確認するために圧迫を緩めると止血が妨げられます。

骨折・捻挫の固定:RICE処置

骨折・捻挫・打撲の応急処置の基本はRICE(レスト・アイシング・コンプレッション・エレベーション)です。安静(Rest)→冷却(Icing)→圧迫(Compression)→挙上(Elevation)の4ステップで処置し、医療機関への搬送を行います。副木・三角巾を使った固定方法は日本赤十字社の救急法講習で実技練習できます。

心肺蘇生法(CPR)の基本知識

心停止・溺水・窒息時の心肺蘇生(CPR)は、知っているだけで命を救える技術です。日本赤十字社・消防署・AED財団が定期的にCPR講習会を無料〜格安で開催しています。防災意識を高めるとともに、家族の中で1人でも修了者がいると安心感が大きく変わります。

まとめ:今日から始める防災救急セット備蓄の3ステップ

防災用救急セットと常備薬の備蓄は、今日から段階的に始めることが最も重要です。完璧なセットを一気に揃えようとして失敗するより、まず基本から始めて徐々に充実させていく方が現実的です。

STEP 1(今日):ドラッグストアまたはネット通販で市販の救急セット(白十字またはサバイブウェア)を1セット購入する。鎮痛解熱薬(アセトアミノフェン)・整腸薬・経口補水液の粉末を各1パッケージ追加購入して救急セットに同封する。これだけで「ケガ・発熱・下痢」の3大災害症状に対応できる最低限の体制が整う。

STEP 2(今週中):持病がある家族の処方薬を確認し、かかりつけ医に「防災用に7日分多めに処方してほしい」と相談する。お薬手帳のコピーを作成して救急セットに同封する。家族全員の薬・アレルギー情報をメモにまとめて保管する。

STEP 3(今月中):家族全員の処方薬を14日分備蓄する。子ども・高齢者がいる場合は専用アイテムを追加する。日本赤十字社の救急法講習に申し込む。9月1日を救急セット棚卸しの日としてカレンダーに登録する。

ケガや体調不良は、いつ誰に起きるかわかりません。そして災害時こそ、医療機関が最も頼りにならない状況になります。救急セットと常備薬の備蓄は、あなたと家族の命を守る最後の砦です。今日このページを読んだその日から、一歩ずつ備えを進めてください。

まずは防災バッグに必要なもの完全リスト【2026年最新版】優先度別・家族構成別に徹底解説を確認し、災害が発生したときにすぐに持ち出せる防災リュックを作成しましょう。

このサイトでは、防災用懐中電灯・ヘッドライト・モバイルバッテリー・非常食・飲料水の選び方など、救急セットと合わせて知っておきたい防災情報を継続的に発信しています。ぜひあわせてご覧ください。

Image by Pixabay,Unsplash,Freepik,写真AC

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この記事を書いた人

北海道札幌市在住の防災・サバイバル情報発信者です。2018年の北海道胆振東部地震を機に「誰でも今日から始められる防災」をモットーに活動を開始し、実際に試した防災グッズのレビューや家族構成別の備え方をわかりやすくお伝えしています。実践的で信頼できる情報を提供できるよう、がんばっています!

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