防災の日にやる3つの点検|9月1日までに30分で終わること【防災週間は8月30日から】

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【この記事の要約】
結論から言います。防災の日は9月1日、防災週間は8月30日から9月5日までです。9月1日になったのは、1923年の関東大震災が起きた日だからです。死者・行方不明者は10万5千人を超え、そのうち9万1千人が火災による死でした。そして、この日は台風の被害が多い二百十日にもあたります。ただ、由来より大事なのは、この日に何をするかです。おすすめは三つ。備蓄の期限を確認する。ハザードマップを開き直す。家族の集合場所を決め直す。どれも費用がかかりません。年に一度、点検する日として使ってください。この記事では、由来と、当日にやることの手順をまとめます。

目次

結論|由来を覚えるより、点検の日にしてください

防災の日の記事は、由来の説明で終わることが多い。それでは、備えは1ミリも進みません。

この日にやる三つ

一、備蓄の期限を確認する。水と非常食を全部出して、日付を見てください。年に一度これをやれば、期限切れは起きません。

二、ハザードマップを開き直す。引っ越していなくても、更新されていることがあります。

三、家族の集合場所と連絡方法を決め直す。子どもの学年が変わっていれば、行動範囲も変わっています。

なぜ、この三つなのか

どれも費用がゼロで、年に一度でよく、しかも忘れやすいからです。

防災グッズを買うのは、思い立ったときにできます。けれど、点検は「いつやるか」を決めておかないと、永遠にやりません。

そのための日として、9月1日は使いやすい。ニュースが流れるので、思い出せます。

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防災の日は、いつなのか

まず、日付を正確に押さえます。

名称 期間
防災の日 9月1日
防災週間 8月30日から9月5日まで
津波防災の日 11月5日

防災週間は、防災の日を挟んだ1週間です。この期間に、全国で訓練や啓発が行われます。

11月5日の津波防災の日は別に設けられています。理由は津波から命を守る完全ガイドにまとめました。

なぜ9月1日なのか

理由は二つあり、それが重なっています。

一、関東大震災が起きた日です

1923年9月1日11時58分。マグニチュード7.9の地震が関東を襲いました。

死者・行方不明者は10万5千人を超えます。日本の災害史で、最も多くの命が失われた地震です。

そして、亡くなった方の約87%は火災でした

ここが、この震災の最も重要な事実です。

10万5,385人のうち、9万1,781人が火災による死とされています。揺れそのものではなく、そのあとの火事です。

発生は昼食の支度をする時間帯でした。各家庭で火が使われていた時刻です。木造家屋が密集し、水道も断たれ、当時は台風の影響で強い風が吹いていました。

詳しくは関東大震災とは?死者10万5千人のうち9万1千人が火災にまとめました。

二、二百十日にあたります

もう一つの理由です。

二百十日とは、立春から数えて210日目のこと。おおむね9月1日ごろにあたります。

この時期は、台風の被害が多い日として、古くから警戒されてきました。農家にとっては、稲が実る大事な時期に当たります。

統計を見ても、台風の上陸が最も多いのは9月です。昔の人の経験則は、いまのデータとも合っています。

制定されたのは1960年です

関東大震災から37年後、1960年に防災の日が制定されました。

きっかけは、前年の伊勢湾台風です。高潮によって5,000人を超える方が亡くなり、災害への備えを見直す機運が高まりました。

この台風をきっかけに、災害対策基本法も作られています。いまの防災体制の土台です。

高潮の仕組みは台風で危険なのは風より水にまとめました。

関東大震災から、何が変わったか

由来を知ることに意味があるとすれば、ここにあります。

火災の被害を減らす仕組みができました

関東大震災で9万1千人の命を奪ったのは火災でした。いま、その教訓は制度になっています。

一、建物の不燃化。木造の密集地を減らし、燃えにくい材料を使う方向に進みました。

二、広い道路と公園。火を止める帯として機能します。防災公園という考え方もここから来ています。

三、感震ブレーカー揺れを感知して電気を止め、通電火災を防ぎます。

ただし、首都直下では27万棟が焼失すると想定されています

対策が進んでも、危険がなくなったわけではありません。

首都直下地震の被害想定では、火災による焼失が27万棟規模とされています。木造の密集地は、いまも残っています。

火災から身を守る方法は火事から身を守る方法に、通電火災の防ぎ方は電気火災とは?にまとめました。

「広い場所に逃げれば安全」ではありません

関東大震災が残した、最も重い教訓です。

陸軍被服廠の跡地という広い空き地に、多くの人が家財道具を持って避難しました。安全だと思われた場所です。

そこへ四方から火が押し寄せ、火災旋風が発生しました。この一か所で、およそ38,000人が亡くなっています。逃げた先で、逃げたがゆえに亡くなった方たちです。広い場所そのものが悪いのではなく、周囲が燃えればどんな空き地も安全ではなくなるということです。だから避難場所は、広さだけで選ばず、自治体が指定したものを確認してください。

荷物を持って逃げたことも、被害を大きくしました。燃えるものを、避難場所に集めてしまったからです。

だから、逃げる場所は二つ以上決めてください

一つが使えないことがあります。これが、この日に集合場所を決め直す理由です。

9月は、災害が重なる月です

防災の日が9月にあるのは、偶然ではありません。

台風の上陸が最も多い月です

統計では、台風の上陸が最も多いのは9月です。8月ではありません。

理由は二つあります。海水温がまだ高く、台風が発達しやすい。そして、太平洋高気圧が弱まり、日本へ進むコースを取りやすくなる。

そこに秋雨前線が重なります

ここが、9月の危険の本質です。

秋雨前線があると、台風が来る前から雨が降り続きます。地盤が水を含んだところに、台風の大雨が加わる。

同じ雨量でも、被害がまったく違ってきます。土砂災害は、この組み合わせで起きやすくなります。

仕組みは秋雨前線とは?台風との組み合わせが危険な理由にまとめました。

そして、地震はいつでも起きます

関東大震災は9月1日。けれど、阪神・淡路は1月17日、東日本大震災は3月11日、能登半島地震は1月1日でした。

季節は関係ありません。だから、9月に点検して、一年持たせるという発想が要ります。

職場と学校での防災の日

家庭以外の場面についても書いておきます。

職場では、帰宅の判断を決めておいてください

大規模な地震では、むやみに移動しないことが原則とされています。

徒歩での帰宅は危険です。そして、道路が人であふれると、救助の車両が通れなくなります。

この日に確認してほしいのは三つです。

一、職場に何日分の備蓄があるか。

二、どこに留まることになるか。

三、家族にどう連絡するか。職場から連絡できる手段を決めておいてください。

学校では、引き渡しの方法を確認してください

災害時、子どもを保護者に引き渡す手順が決まっています。

誰が迎えに行くのか、代理は誰か、迎えに行けないときはどうなるのか。年度が変わっていれば、登録内容も見直す必要があります。

訓練の日程を確認してください

多くの自治体が、この時期に総合防災訓練を行います。

参加しなくても、日程と場所を知っておくだけで違います。避難場所がどこか、誰が運営するのかが分かるからです。

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地域によって、点検する項目が変わります

点検の項目は、一律ではありません。

お住まいの条件 この日に重点的に見るもの
海に近い低い土地 津波と高潮。逃げる高さと経路
川沿い・低地 浸水想定の深さ。2階へ上がるか、移動するか
斜面のそば 土砂災害警戒区域か。斜面と反対の部屋で寝る
木造の密集地 火災。感震ブレーカーと逃げる方向
マンションの高層階 エレベーター停止。備蓄を多めに
雪の多い地域 冬の停電。灯油と暖房の確保

全部やろうとせず、自分に当てはまる行だけ見てください。

都道府県ごとに何を警戒すべきかは47都道府県の災害リスク一覧にまとめました。

雪の多い地域は、この時期から冬の準備を

9月は早いと感じるかもしれません。けれど、灯油も除雪の道具も、寒くなってからでは品薄になります。

冬の停電で怖いのは、暗さではなく低体温症と一酸化炭素中毒です。備えは停電しても使える暖房はどれかにまとめました。

当日にやること|備蓄の点検

ここからが実務の話です。全部やっても1時間はかかりません。

全部、床に出してください

棚の中で確認しようとすると、奥のものを見落とします。いったん全部出すのが確実です。

出したら、三つに分けます。

一、期限が切れているもの。処分するか、食べられるなら食べてください。

二、半年以内に切れるもの。普段の食事に回して、買い足します。

三、まだ持つもの。戻します。

数えるのは、この四つです

もの 目安 確認する点
1人1日3リットル×3日以上 期限。4人家族なら36リットル
食料 3日から1週間分 期限。そして食べられるか
携帯トイレ 1人1日5回×3日 数。足りていないことが多い
電池 単3・単4を多めに 液漏れしていないか

携帯トイレが最も不足しやすい項目です。4人家族の3日分なら60回分になります。手持ちの数を、実際に数えてみてください。

電池は、液漏れを見てください

見落とされがちな点です。

長く放置した乾電池は、液漏れして機器を壊すことがあります。懐中電灯やラジオに入れっぱなしなら、一度抜いて確認してください。

使う機器と電池は、別にして保管するのが安全です。とくに、年に一度しか使わない懐中電灯やラジオでは、入れっぱなしにしないでください。液漏れした電池は、機器の端子を腐食させて使えなくします。

そして、ライトを実際に点けてください

持っているだけでは分かりません。点かないライトは、無いのと同じです。

年に一度、この日に点けて確かめる。それだけで、いざというときの空振りが防げます。

当日にやること|ハザードマップ

もう一度開き直す日にしてください。

更新されていることがあります

ハザードマップは、一度作ったら終わりではありません。

河川の改修、想定の見直し、新しい調査。こうした理由で、内容が変わることがあります。

とくに、数年前に見たきりという方は、確認する価値があります。

見るのは三つです

一、浸水想定区域か。何メートル浸かる想定かまで見てください。

二、土砂災害警戒区域か。斜面のそば、崖の上下です。

三、避難場所はどこか。そして、そこまでの道が安全か。

手順はハザードマップの見方にまとめました。5分で終わります。

避難場所までの道を、歩いてみてください

地図で見るのと、実際に歩くのは違います。

途中に川はないか。狭い道は通らないか。夜でも歩けるか。

防災の日は、たいてい休日か、前後に休みがあります。15分ほど歩いてみる価値があります。

当日にやること|家族で決め直す

これが、いちばん忘れられている項目です。

集合場所を、二つ決めてください

一、家の近く。火事や倒壊で家を出たときに集まる場所です。

二、離れた場所。地域全体が危ないときに向かう場所です。

そして、時間も決めてください。「何時まで待つか」を決めておかないと、その場に留まり続けることになります。危険な場所で待ち続けるのが、いちばん避けたい形です。

連絡方法は、電話以外を

災害時、電話は真っ先につながらなくなります。

使えるのは三つです。メッセージアプリ、災害用伝言ダイヤル171、SNS。

そして、遠くに住む親戚を中継役にする。被災地の中どうしはつながりにくく、遠方とはつながりやすいためです。

この「三角形の連絡」は、覚えておく価値があります。被災地のAとBが直接つながらなくても、遠方のCを経由すれば伝わります。

だから、家族で決めるときは「まず誰に連絡するか」を統一してください。全員が同じ相手に連絡すれば、その人のところに情報が集まります。

そして、その相手にも伝えておいてください。知らされていない人は、中継役になれません。

171は、体験利用してください

災害用伝言ダイヤルは、毎月1日と15日などに体験利用ができます。

9月1日は、その体験日にあたります。使ったことのない仕組みは、本番で使えません。家族で一度試してください。録音して、別の人が再生してみる。この往復を一度やっておくだけで、本番の迷いが消えます。

子どもの行動範囲は、毎年変わります

ここを見落とさないでください。

学年が上がれば、行動する範囲も、一人でいる時間も変わります。去年決めたことが、今年も有効とは限りません。

子どもだけで過ごす時間の備えは子どもが留守番中に災害が起きたらにまとめました。

防災週間の使い方

1日で全部やろうとしなくて構いません。

やること
8月30日 備蓄を全部出して、期限を確認
8月31日 足りないものを買い足す
9月1日 ハザードマップ。171の体験利用
9月2日 家族で集合場所と連絡方法を確認
9月3日 避難場所まで歩いてみる
9月4日 家具の固定を点検
9月5日 ライトを点けて、電池を確認

1日15分ずつなら、負担になりません。

全部やる必要もありません。7日のうち、3日できれば十分です。やらなかった日は、来年に回してください。

そして、いちばん上の「備蓄を出して期限を見る」だけは、毎年やってください。これを飛ばすと、いざというときに食べられないものが並びます。

実際、期限切れに気づくのは、たいてい災害が起きたあとです。停電した夜に、賞味期限を過ぎた食料を前にしても、どうにもなりません。点検は、その場面を防ぐための作業です。

訓練に参加するなら

この時期、多くの自治体で防災訓練が行われます。

参加する価値は、訓練そのものより顔を合わせることにあります。阪神・淡路大震災では、生き埋めになった方の多くを助けたのは近所の人でした。

行政や消防が到着する前に、隣の人が助けています。これは根性論ではなく、物理的な距離の問題です。

そして、あなたがそこに住んでいることを、誰かが知っているかどうかが効きます。倒壊した家の前で「ここに人がいる」と言える人がいるか。訓練は、その関係を作る場です。

地域の仕組みは自主防災組織とは?にまとめました。

訓練の種類は防災訓練の種類とやり方にまとめました。

家具の固定を、この日に点検する

備蓄より優先すべき項目です。

阪神・淡路の死因の77.0%は、窒息・圧死でした

倒れた建物と家具の下敷きです。火事でも、津波でもありません。

そして、亡くなった方の多くが地震の当日、それも短い時間のうちに亡くなっています。「揺れてから逃げる」という発想が成り立ちませんでした。

備えのすべてが、揺れる前に決まっていたということです。

点検するのは四か所です

一、寝ている場所の周り。横になって、天井と頭の周りを見てください。落ちてくるもの、倒れてくるもの、割れるもの。

二、廊下と出入口。ここに物が倒れると、逃げ道が塞がります。

三、キッチン。食器棚と冷蔵庫。扉が開いて中身が飛び出します。

四、テレビと電子レンジ。重く、高い位置にあり、固定されていないことが多い。

固定具は、劣化します

これが、年に一度点検する理由です。

粘着マットは硬くなり、突っ張り棒は緩みます。数年たったものは、押してみて確認してください。

賃貸でもできる方法は突っ張り棒で地震対策にまとめました。穴を開けなくても、組み合わせれば効果が上がります。

寝室に靴を置いてください

費用ゼロで、この日にできることです。

地震のあと、割れたガラスの上を歩くことになります。スリッパでは足りません。底の厚い運動靴を、枕元かベッドの下に置いてください。

備蓄の期限切れを、防ぐ仕組み

点検の話をしましたが、そもそも切らさない方法があります。

専用の非常食を買い込むと、必ず切れます

5年保存や7年保存の食品は便利です。けれど、5年後に思い出せる人は多くありません。

そして、期限が切れたときにまとめて処分することになります。費用も、罪悪感も大きい。

普段食べるものを、多めに持ってください

レトルトのカレー、缶詰、乾麺、パスタ、レトルトのご飯。どれも1年前後は持ちます。

これを少し多めに買い、古いものから食べ、減った分を買い足す。それだけで備蓄になります。

点検も、期限の管理も要りません。普段の生活の中で回るからです。

水は、専用のものを持つ意味があります

ただし、水だけは別です。

普段飲む水も備蓄になりますが、保存水は5年から7年持ちます。置き場所さえあれば、こちらのほうが管理は楽です。

目安は1人1日3リットル、最低3日分。4人家族なら36リットルです。

選び方は防災用飲料水の選び方に、長期保存できる理由は防災・非常食のお水はなぜ長期保存できるの?にまとめました。

携帯トイレには、期限がほぼありません

意外に知られていない点です。

製品にもよりますが、凝固剤は長く持ちます。買い足しても無駄になりにくい。

そして、これが最も不足しやすい項目です。4人家族の3日分なら60回分。手持ちを数えてみてください。

必要数の考え方は防災用携帯トイレの選び方にまとめました。

この日に、家族で話しておくこと

物の点検だけでは足りません。

「誰が何をするか」を決めてください

災害が起きた瞬間、全員が同じことを考えるわけではありません。

誰がブレーカーを落とすか。誰が子どもを連れるか。誰がペットを見るか。決めておくと、迷いません。

そして、「決めたことを、決めたとおりにできないこともある」と共有してください。誰かがその場にいない前提も要ります。

平日の昼間に地震が起きれば、家族はばらばらの場所にいます。全員が家にいる前提の計画は、たいてい役に立ちません。

だから、「一人でも動ける」形にしておいてください。誰の指示も待たずに、自分で判断して安全な場所へ移る。そのうえで、決めた方法で連絡する。

これは子どもにも同じです。「大人が来るまで待つ」ではなく、「自分で安全な場所へ動く」を先に教えてください。

持ち出すものを、実際に背負ってみてください

これは、この日にやる価値があります。

目安は男性で15キロ、女性で10キロまで。それ以上は、階段を下りられません。

実際に背負って、玄関まで歩いてみる。想像より重いはずです。重ければ、中身を減らしてください。

中身の考え方は一次持ち出し袋と二次持ち出し袋の違いと中身リストにまとめました。

高齢の家族がいるなら、別に考えてください

移動に時間がかかる方は、避難のタイミングが変わります。

警戒レベル3「高齢者等避難」は、そのための情報です。レベル4を待たずに動く必要があります。

そして、常用薬とお薬手帳。写真に撮っておくだけで、避難先での対応が変わります。

レベルの意味は災害の警戒レベルとは?にまとめました。

離れて暮らす家族にも、伝えてください

実家が遠い方は、この日に電話をする口実にしてください。

ハザードマップを見たか。備蓄はあるか。連絡方法は決まっているか。3分で終わります。

そして、高齢の親ほど「自分は大丈夫」と考えがちです。年に一度、外から確認する人がいることに意味があります。

やらなくてよいこと

この日に、無理をしないための話です。

全部そろえようとしないでください

防災の日の情報は、「あれも必要、これも必要」となりがちです。その結果、何もできずに終わる方が多い。

調査では、対策をしていない理由の最多が「必要だが後回し」で4割超でした。必要性は、もう伝わっています。

だから、この日にやることを三つに絞ってください。点検・地図・連絡。それで十分です。

高価なものを、この日に買う必要はありません

ポータブル電源も、防災セットも、急ぎません。

点検して、足りないものが分かってから買うほうが、無駄が出ません。順番が逆になると、使わないものが増えます。

不安になりすぎないでください

この日は、災害の映像がよく流れます。

数字を冷静に見てください。備えている人は52.8%で、半数近くが何もしていません。あなたが遅れているわけではありません。

そして、費用ゼロでできることが、いちばん効きます。ハザードマップを見る。家具を固定する。風呂の水を抜かない。

1年を通した、点検のカレンダー

防災の日だけで完結させなくて構いません。

時期 やること 理由
9月1日 備蓄の点検・地図・連絡方法 防災の日。台風のピーク前
10月 冬の準備。灯油、暖房、タイヤ 寒くなってからでは品薄
1月1日・17日 能登半島地震と阪神・淡路の日 冬の被災を考える機会
3月11日 東日本大震災の日。津波の確認 逃げる高さと経路
6月 梅雨入り前。側溝と雨どい 水害の準備
11月5日 津波防災の日 沿岸にお住まいなら

年に2回でも十分です。9月1日と3月11日。どちらもニュースが流れるので、忘れません。

記録を残してください

最後に、ひとつだけ提案させてください。

点検した日と、そのとき確認した内容をメモしてください。紙でも、スマートフォンでも構いません。

そうすると、翌年に「去年から何が変わったか」が分かります。期限、家族構成、住まい。変わった部分だけを見直せば済みます。

備蓄の管理の考え方はローリングストックとは?にまとめました。普段の買い物に組み込めば、点検そのものが軽くなります。

よくある質問

Q. 防災の日は祝日ですか

祝日ではありません。国民の祝日には含まれていません。

1960年に閣議了解によって定められた記念日です。学校や職場が休みになるわけではありません。

Q. 二百十日とは何ですか

立春から数えて210日目のことです。おおむね9月1日ごろにあたります。

この時期は台風の被害が多いため、農家にとって警戒すべき日とされてきました。二百二十日という言葉もあります。

統計でも、台風の上陸が最も多いのは9月です。経験則が、データと一致している例です。

Q. 防災の日と、津波防災の日は何が違いますか

由来も、目的も違います。

防災の日は9月1日で、関東大震災が由来です。災害全般が対象です。

津波防災の日は11月5日。1854年の安政南海地震の際、稲むらに火を放って村人を高台へ導いたという「稲むらの火」の逸話にちなんでいます。津波に特化した日です。

沿岸にお住まいなら、11月5日も点検の機会にしてください。

Q. 防災訓練には参加すべきですか

できれば、一度は参加してください。年に一度、1時間ほどです。

訓練そのものより、顔を合わせることに意味があります。阪神・淡路大震災では、生き埋めになった方の多くを助けたのは近所の人でした。

そして、避難所に何が備えられているかが分かります。段ボールベッドはあるか、仮設トイレの数は足りるか。自分で確認できる数少ない機会です。

Q. 何を買えばよいですか

買う前に、点検してください。足りないものが分かってから買うほうが、無駄になりません。

点検して足りなければ、水・携帯トイレ・電池の順です。この三つで3,000円ほど。

費用の目安は防災にかける費用は年2,877円にまとめました。

Q. 一人暮らしでも、やることは同じですか

点検の内容は同じです。ただし、優先順位が変わります。

一人暮らしで最も大事なのは、安否を知らせる相手を決めておくことです。倒れても、誰も気づかないためです。

詳しくは一人暮らしの防災にまとめました。

点検は9月だけではありません。年4回の防災用品点検の日に見る5つもあわせてご覧ください。

まとめ|年に一度の点検日にしてください

最後に整理します。

覚えること

一、防災の日は9月1日。防災週間は8月30日から9月5日。

二、由来は関東大震災と二百十日。制定は1960年、伊勢湾台風がきっかけです。

三、関東大震災の死者の約87%は火災。揺れではありません。

この日にやること

四、備蓄を全部出して、期限を見る。

五、ハザードマップを開き直す。

六、家族の集合場所と連絡方法を決め直す。171を体験利用する。

そして、来年もやってください

防災は、一度やって終わるものではありません。期限は切れ、家族は変わり、地図は更新されます。

年に一度、点検する日を持っておく。それが、防災の日のいちばん実用的な使い方だと思います。

今年の9月は、とくに意味があります

2026年は、7月28日に令和8年熊本地震が起きた年です。宇城市と氷川町で震度7を観測し、7,300戸を超える断水が続きました。

そして、台風の発生も多い夏でした。「他人ごとではない」と感じている方が、例年より多いはずです。

気持ちが動いているときが、いちばん動きやすい。この9月に、点検を習慣にしてしまってください。

令和8年熊本地震の経緯は令和8年熊本地震とは?にまとめました。

何から始めるかで迷う方は防災は何から始める?最初にやること8ステップから順に進めてください。

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9月1日は防災の日/8月30日〜9月5日は防災週間

1年に一度、備えを点検する日です。10分でできることから始めてください。

この記事を書いた人

北海道札幌市在住の防災・サバイバル情報発信者です。2018年の北海道胆振東部地震を機に「誰でも今日から始められる防災」をモットーに活動を開始し、実際に試した防災グッズのレビューや家族構成別の備え方をわかりやすくお伝えしています。実践的で信頼できる情報を提供できるよう、がんばっています!

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