手回し充電は何分回せばいい?2〜3分で1時間の目安と正しい回し方

・当サイトはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト・楽天市場・各種ASP)およびGoogleアドセンスを利用しています。
・記事内リンク経由でご購入いただいた場合、サイト運営者に紹介料が発生することがあります。
・掲載内容は収益に左右されず、公的機関の資料・メーカー公表仕様などの確認できる情報をもとに作成しています。

スポンサーリンク

【この記事の要約】
防災ラジオの手回し充電は、一般に2〜3分回して約1時間の使用が目安とされています。ただし機種によって幅があり、これより短いものも珍しくありません。ここで押さえておきたいのは、手回しは主力の電源ではないということです。1分間に約120回転という一定の速度を保つ必要があり、想像以上に体力を使います。スマートフォンの充電に至っては、数分回して通話数分ぶんという水準で、満充電にするのは現実的ではありません。手回しは、乾電池が尽きた最後の手段と位置づけてください。この記事では、何分回せばどれだけ使えるのかという目安、正しい回し方、内蔵電池が劣化して充電できなくなる問題、そして手回しに頼らない備え方までを整理します。

目次

結論:2〜3分で約1時間。ただし主力にはしないでください

先に結論をお伝えします。

手回し充電の目安は、2分から3分回して約1時間の使用です。多くの製品がこの水準を示しています。

ただし、この数字をそのまま信じないでください。理由は3つあります。

一つ目は、機種によって性能が大きく違うことです。安価な製品では、これより短いことが珍しくありません。

二つ目は、一定の速度で回し続ける必要があることです。1分間に約120回転が目安とされますが、これは思ったより速く、腕が疲れます。

三つ目は、内蔵電池が劣化していると充電されないことです。数年放置した機種では、回しても電気がたまりません。

だから私は、手回しを最後の手段と位置づけています。主力は乾電池です。手回しは、電池が尽きたあとに情報を得るための保険と考えてください。

スポンサーリンク

手回し充電の仕組み

まず、どういう仕組みで電気が生まれるのかを知っておきましょう。理解しておくと、正しい使い方が分かります。

ハンドルを回すと、内部の発電機が回転します。磁石とコイルの位置関係が変わることで電気が生まれる、という仕組みです。自転車のライトと同じ原理です。

生まれた電気は、そのままラジオを動かすのではありません。いったん内蔵の充電池にためられ、そこから供給されます。

ここが重要な点です。手回しの性能は、発電機だけでなく内蔵電池の状態にも左右されます。

回す速度が発電量を決めます

発電量は、回転の速さに比例します。ゆっくり回しても、ほとんど電気は生まれません。

目安として、1分間に約120回転。つまり1秒に2回転です。実際にやってみると、かなり速いことが分かります。

この速度を数分間、一定に保つ必要があります。だから疲れるのです。

力を入れすぎない

速く回そうとして力を入れすぎると、ハンドルや内部の歯車を壊すことがあります。

手回し機構は、精密なものではありません。無理な力を加えれば簡単に破損します。

一定のリズムで、無理のない力で回してください。速さより、継続することが大切です。

何分回せば、どれだけ使えるのか

用途ごとの目安を整理します。以下の数値は一般的な水準であり、機種によって差があります。

用途 回す時間の目安 得られる使用時間
ラジオを聴く 2〜3分 約1時間
ライトを点ける 1〜2分 10〜30分程度
スマートフォンの充電 数分 通話数分ぶん
サイレンを鳴らす 1分程度 数分間

この表を見て、スマートフォンの欄に驚かれたかもしれません。ここが最も誤解されている部分です。

スマートフォンの充電は期待しすぎない

「手回しでスマホが充電できる」という説明を見ると、心強く感じます。しかし現実は厳しいものです。

数分回して得られる電力は、通話数分ぶん、あるいは待ち受け時間を少し延ばす程度です。満充電にするには、何時間も回し続けることになります。

腕の疲労を考えれば、現実的ではありません。

ではまったく無意味かというと、そうではありません。電池が完全に切れた状態から、1本だけ電話をかける。あるいはメッセージを1通送る。そのための電力を作り出せます。

命に関わる連絡ができるかどうか、という場面では大きな意味があります。この位置づけで捉えてください。

ラジオが最も効率的

手回しで動かすものとして、最も効率が良いのはラジオです。消費電力が小さいためです。

2分から3分の労力で1時間聴けるなら、費用対効果は十分です。情報を得るという目的に対して、現実的な手段になります。

ライトも比較的効率が良い部類ですが、明るさによって消費は変わります。強い光ほど早く消耗します。

正しい回し方

効率よく発電するための実務的なコツを挙げます。

安定した姿勢で行う

本体を膝の上や机に置き、片手で押さえてください。空中で持ったまま回すと、力が逃げて効率が落ちます。

本体が動かないよう固定することが、まず大切です。

一定の速度を保つ

速く回したり遅くなったりを繰り返すより、一定の速度を保つほうが効率的です。

リズムを刻むように回してください。音楽のテンポを思い浮かべると続けやすくなります。

両手を交代する

片手だけで回し続けると、すぐに疲れます。左右を交代しながら回してください。

家族が複数いるなら、交代で回すのが現実的です。一人で全部やろうとしないでください。

休みながら回す

連続で回し続ける必要はありません。1分回して休み、また1分回す。この方法でも電気はたまります。

ただし、内蔵電池は少しずつ自然放電します。ためてから何日も置くのではなく、使う直前に回すほうが無駄がありません。

使いながら回さない

ラジオを聴きながら回すこともできますが、効率は落ちます。発電した分がそのまま消費されるためです。

まず回してためてから、電源を入れて聴く。この順序のほうが確実です。

手回しが使えなくなる最大の原因

ここが、この記事で最もお伝えしたい部分です。

手回しラジオが「回しても充電できない」という状態になることがあります。原因のほとんどは、内蔵電池の劣化です。

使わないと劣化します

内蔵されているのは、リチウムイオン電池やニッケル水素電池です。これらは、使わずに放置すると劣化します。

買ってから数年、押し入れにしまったまま一度も回していない。この状態が最も危険です。

いざ災害が起きて取り出しても、回しても電気がたまらない。せっかくの機能が働きません。

半年に一度は回してください

対策そのものは、いたって単純です。定期的に回しておくこと、これに尽きます。

半年に一度、数分間回して動作を確かめてください。防災用品点検の日である3月1日、6月1日、9月1日、12月1日にあわせると忘れません。

回してみて、ラジオが動くかどうかを確認します。動かなければ、内蔵電池が寿命を迎えている可能性があります。

内蔵電池には寿命があります

一般に、充電池は数年で性能が落ちます。使い方や保管環境にもよりますが、永久に使えるものではありません。

交換できる機種もありますが、多くは本体ごとの買い替えになります。

この点も、手回しを主力にしないほうがよい理由のひとつです。乾電池なら、電池を替えるだけで新品同様の性能が戻ります。

実際の場面を想定してみる

数字だけでは実感がわきにくいと思います。具体的な場面に置き換えてみます。

停電した夜、情報を得たい場合

1日に3回、それぞれ20分ずつニュースを聴くとします。合計1時間です。

2〜3分回して1時間使えるなら、1日あたり数分の労力で済みます。これなら現実的です。

ただし、聴きたいときに毎回回す必要があります。ためておいても自然放電で減っていくためです。

ライトとして使う場合

夜間の数時間、明かりが欲しい場面を考えます。

1〜2分回して10分から30分。3時間の明かりが欲しければ、単純計算で10分から20分近く回し続けることになります。

これは現実的ではありません。明かりは別の道具に任せるべきだと分かります。

スマートフォンを充電したい場合

家族に無事を伝える電話を1本かけたい。この用途なら、数分回す価値があります。

一方、地図アプリを見る、動画で情報を得るといった用途は、まったく足りません。

手回しでできることと、できないことの線引きは、ここにあります。

複数人で分担する場合

家族が4人いれば、1人1分ずつ交代すれば4分回せます。1人あたりの負担は小さくなります。

実際、手回しは1人で抱え込むものではありません。分担する前提で考えてください。

手回し機構の故障を防ぐ

せっかくの機能も、壊れてしまえば意味がありません。長持ちさせる扱い方を挙げます。

ハンドルの扱い

折りたたみ式のハンドルは、開閉部分が弱点になります。無理に曲げたり、開ききらないまま回したりしないでください。

収納するときは、必ず所定の位置に戻してください。出したまま持ち運ぶと、荷物に押されて折れることがあります。

逆回転させない

機種によっては、回す向きが決まっているものがあります。取扱説明書で確認してください。

指定と逆に回すと、内部の機構に負担がかかります。矢印が刻印されている製品もあります。

濡らさない

手回し部分から水が入ると、故障の原因になります。防水性能のある機種でも、ハンドルの根元は弱点になりがちです。

雨天で使う場合は、袋に入れたまま操作するなどの工夫をしてください。

落とさない

当たり前のようですが、落下は最も多い故障原因です。内部の歯車がずれると、回しても発電しなくなります。

停電の暗闇では、物を落としやすくなります。ストラップが付いている機種なら、手首に通しておくと安心です。

乾電池との使い分け

両者の性質を比べておきます。

項目 乾電池 手回し
確実性 高い。替えれば必ず動く 内蔵電池の状態に左右される
持続時間 数十時間以上 回した分だけ
体力 不要 かなり使う
備蓄の必要 電池を用意する必要がある 不要
長期保管 期限内なら問題なし 放置すると劣化する
入手性 災害時は品切れになりやすい 手元にあれば使える

両者の関係は、主力と保険にたとえられます。役割がはっきり分かれています。

普段は乾電池で動かし、電池が尽きて入手もできない段階で手回しに切り替える。この順序が現実的です。

両方使える機種を選ぶ

したがって、選ぶべきは両方に対応した機種です。

手回しだけの機種は、内蔵電池が劣化した時点で使えなくなります。乾電池だけの機種は、電池が尽きたら終わりです。

両方使えれば、どちらかが駄目でも情報を得られます。この冗長性が、防災では意味を持ちます。

スポンサーリンク

手回し以外の充電手段

手回しに頼りすぎないために、ほかの手段も知っておきましょう。

ソーラー充電

防災ラジオに付いているソーラーパネルは小さく、発電量は限られます。

晴天下に長時間置いて、ようやく少し充電できるという水準です。曇りや室内ではほとんど期待できません。

ただし、手回しと違って体力を使いません。日中、窓際に置いておくだけで少しずつたまります。

手回しとソーラーは、組み合わせて使うものだと考えてください。

モバイルバッテリーから給電

給電端子のある機種なら、モバイルバッテリーから電源を取れます。これが最も効率的です。

ただし、モバイルバッテリーはスマートフォンの充電にも使いたいものです。優先順位を考えてください。

車から給電

車のシガーソケットから給電できる場合もあります。

ただしバッテリー上がりに注意してください。またエンジンをかける際、大雪で車が埋もれていると一酸化炭素中毒の危険があります。マフラー周辺の除雪を必ず行ってください。

手回し以外の「自力で発電する道具」

手回しラジオの話をしてきましたが、自力で電気を作る道具はほかにもあります。比較しておきます。

道具 発電量 体力の消耗 向いている用途
手回しラジオ 小さい 大きい ラジオ、ライト、緊急の通話
手回し充電器(単体) 小さい 大きい スマートフォンの緊急充電
ソーラーパネル(小型) 小さい なし 日中の少しずつの充電
ソーラーパネル(大型) 中程度 なし ポータブル電源への充電
発電機 大きい 燃料が必要 家電の使用。ただし屋外限定

この表を見ると、体力を使わずに発電できるのはソーラーだけだと分かります。

手回しは即座に発電できる点が強みですが、それは人の労力と引き換えです。

発電機は屋内で使わない

ここで重要な注意点を記します。ガソリンやカセットボンベを使う発電機は、屋内で絶対に使わないでください。

古いものは使わず、カセットボンベを新しく用意してください。

一酸化炭素中毒で死亡する事故が、実際に起きています。屋外でも、窓や換気口の近くは避けてください。

手軽さでは手回しやソーラーに劣りますが、安全性という点では手回しに大きな利点があります。屋内で使えるからです。

組み合わせが基本

結局のところ、どれかひとつで足りるものはありません。

日中はソーラーで少しずつため、必要なときに手回しで補い、主力は乾電池でまかなう。この組み合わせが現実的です。

そして、大容量が必要な場面ではポータブル電源を使う。役割を分けて考えてください。

買うときに確認したいこと

手回し機能のある機種を選ぶ際の着眼点をまとめます。

仕様表で見るべき項目

  • 手回し1分あたりの使用可能時間
  • 内蔵電池の容量
  • 乾電池にも対応しているか
  • ハンドルの大きさと形状
  • 本体の重量

1番目が記載されていない製品は、性能が高くない可能性があります。自信のあるメーカーは、この数値を明記します。

2番目の内蔵電池の容量も重要です。数値が小さいと、いくら回してもためられる量が限られます。目安として、500mAh以上あると扱いやすくなります。

3番目は必須条件だと考えてください。乾電池が使えない機種は、内蔵電池が劣化した時点で使えなくなります。

ハンドルの作りを見る

意外に重要なのが、ハンドルの形状です。

小さすぎるハンドルは、力が入りにくく回しにくいものです。折りたたみ式のものは、収納には便利ですが、強度に不安が残る場合があります。

可能であれば、店頭で実物を触ってみてください。回しやすさは、数値では分かりません。

極端に安い製品には注意

数百円で買える手回しラジオもあります。しかし、発電効率が低く、内蔵電池の容量も小さいことがあります。

いくら回しても十分に充電できず、結局使えないという結果になりかねません。

防災用として選ぶなら、価格だけで判断しないでください。

家族で使うことを想定する

手回しには、意外な側面があります。子どもでも参加できるという点です。

子どもと分担する

ハンドルを回す作業は、小学生くらいの子どもでもできます。むしろ、やってみたがることが多いものです。

停電した夜、大人が疲れているときに交代してもらえると助かります。

また、自分が回すことで電気が生まれ、ラジオが鳴る。この体験は、防災を学ぶ機会にもなります。

高齢の方には負担が大きい

逆に、高齢の方にとって手回しはかなりの負担です。1分間に120回転を数分続けるのは、腕や肩に無理がかかります。

高齢の家族だけの世帯では、手回しを前提にしないでください。乾電池を多めに備えるほうが確実です。

離れて暮らすご家族がいる場合、電池の在庫を気にかけてあげてください。

点検の具体的な手順

半年に一度の確認を、具体的にどう行うかを示します。5分で終わります。

手順

  1. 本体から乾電池を抜く(手回しだけで動くかを見るため)
  2. ハンドルを2分ほど、一定の速度で回す
  3. 電源を入れ、ラジオが受信できるか確認する
  4. ライトが点灯するか確認する
  5. そのまま10分ほど放置し、まだ動くか見る
  6. 確認できたら乾電池を戻さず、袋に入れて本体と一緒に保管する

5番目が意外に大切です。回した直後は動いても、内蔵電池が劣化していると急速に電力を失うことがあります。

10分持たないようであれば、内蔵電池の交換か買い替えを検討してください。

記録を残す

点検した日付と結果を、メモに残しておくことをおすすめします。

前回はどうだったか、性能が落ちてきていないかを比べられます。買い替えの判断がしやすくなります。

ラジオと一緒に入れている周波数のメモに、点検日を書き足していけば十分です。

家族にもやってもらう

点検の機会に、家族にも回してもらってください。

使い方を覚えられますし、どのくらい疲れるかも体感できます。「思ったより大変だ」と分かることに意味があります。

そのうえで、乾電池の備蓄が必要だという認識を共有できます。

手回しにまつわる誤解

最後に、よく見かける誤解を整理しておきます。

誤解1:電池が不要になる

最も多い誤解です。手回しがあれば電池を備えなくてよい、という考え方です。

これまで述べたとおり、内蔵電池は劣化しますし、体力も消耗します。電池の代わりにはなりません。

誤解2:回せば回すほどためられる

内蔵電池には容量の上限があります。満充電になれば、それ以上回しても意味がありません。

また、ためた電気は自然放電で少しずつ減ります。何日も前に回しておく、という使い方は効率が悪いのです。

誤解3:どの機種も同じ性能

実際には大きな差があります。発電機の効率、内蔵電池の容量、ハンドルの作り。どれも製品によって違います。

仕様表に「1分回して○分使用可能」と明記している製品を選んでください。数値を出さない製品は、性能に自信がない可能性があります。

誤解4:スマートフォンの充電が主目的

広告ではスマートフォン充電が前面に出ることがありますが、現実的な用途はラジオとライトです。

スマートフォンへの給電は、緊急時に1本電話をかけるための機能だと理解してください。

私が北海道で考えていること

私は札幌に住んでいます。2018年の胆振東部地震では、全道が停電するブラックアウトを経験しました。

あのとき、手回しラジオを持っていた方の話を聞く機会がありました。印象に残っているのは、思ったより疲れたという感想です。

ニュースを聴くために回し、また聴くために回す。この繰り返しは、精神的にも消耗します。

不安な状況では、体力も気力も普段どおりではありません。そのときに「回さなければ情報が入らない」という状態は、負担が大きすぎます。

冬だったらと考えると

あの地震は9月に起きました。もし真冬だったらと考えると、事情はさらに厳しくなります。

寒さで手がかじかんでいれば、ハンドルを回すのも困難です。低温では内蔵電池の性能も落ちます。

寒冷地にお住まいの方ほど、乾電池を厚めに備えることをおすすめします。

もうひとつ、冬に気をつけたいことがあります。手がかじかんだ状態で無理に回すと、力の加減が分からず破損させやすくなります。

回す前に、手を温めてください。カイロがあれば握って数分待つだけで、作業のしやすさが変わります。

細かいことのようですが、極寒の停電下では、こうした一手間が結果を左右します。

それでも手回しは持っておく

ここまで手回しの限界を述べてきましたが、不要だと言いたいわけではありません。

停電が1週間を超え、店頭からも電池が消えた。そのとき残るのは手回しだけです。この可能性がある限り、備えておく価値はあります。

大切なのは、期待の水準を正しく持つことです。「手回しがあるから電池はいらない」という考え方が危ういのであって、手回しそのものが悪いわけではありません。

過信が備えを弱くする

私が防災の相談を受けるなかで感じるのは、機能の多さが安心につながりやすいということです。

手回しもソーラーもスマートフォン充電もできる。そう聞くと、これ1台で足りると考えたくなります。

しかし実際には、どの機能も性能には限りがあります。そして限界を知らないまま持っていると、いざというときに「思っていたのと違う」となります。

備えで大切なのは、道具の数でも機能の多さでもありません。何がどこまでできるかを、正しく把握していることです。

この記事で数字を細かく挙げてきたのは、そのためです。2〜3分で1時間、スマートフォンは通話数分ぶん。この水準を覚えておいてください。

期待値が正しければ、手回しは頼りになる道具になります。

よくある質問

Q. 手回しは何分回せばよいですか

A. 一般に2分から3分回して約1時間の使用が目安とされています。ただし機種によって差が大きく、安価な製品ではこれより短いことがあります。ライトなら1分から2分で10分から30分程度が目安です。

Q. どのくらいの速さで回せばよいですか

A. 1分間に約120回転、つまり1秒に2回転が目安です。実際にやってみるとかなり速く感じます。発電量は回転の速さに比例するため、ゆっくり回してもほとんど充電されません。

Q. 手回しでスマートフォンを満充電にできますか

A. 現実的ではありません。数分回して得られるのは通話数分ぶん程度です。満充電には何時間も回し続けることになります。ただし電池が完全に切れた状態から1本電話をかける、という用途では大きな意味があります。

Q. 回しても充電できません

A. 内蔵電池が劣化している可能性が高いです。長期間使わずに置いておくと、リチウムイオン電池やニッケル水素電池は劣化します。半年に一度は回して動作を確かめてください。数年経った機種では買い替えが必要な場合もあります。

Q. 力を入れて速く回したほうがよいですか

A. 力を入れすぎるとハンドルや内部の歯車を破損することがあります。手回し機構は精密なものではありません。無理のない力で、一定のリズムを保って回してください。速さより継続が大切です。

Q. 聴きながら回してもよいですか

A. できますが効率は落ちます。発電した分がそのまま消費されるためです。まず回してためてから、電源を入れて聴くほうが確実です。

Q. 手回しがあれば乾電池は不要ですか

A. 不要にはなりません。手回しは内蔵電池の状態に左右され、劣化していれば使えません。また体力も消耗します。乾電池を主力とし、手回しは電池が尽きた最後の手段と位置づけてください。

Q. 高齢の家族でも使えますか

A. 負担が大きいと考えてください。1分間に120回転を数分続けるのは、腕や肩に無理がかかります。高齢の方だけの世帯では手回しを前提にせず、乾電池を多めに備えるほうが確実です。

Q. 子どもに回してもらえますか

A. 小学生くらいであれば可能です。むしろやってみたがることが多いものです。停電した夜に交代してもらえると助かりますし、電気が生まれる仕組みを体感する学びの機会にもなります。

Q. ためておいてから使うことはできますか

A. できますが、効率は良くありません。内蔵電池は自然放電で少しずつ減るためです。何日も前に回しておくより、使う直前に回すほうが無駄がありません。また満充電になれば、それ以上回しても意味がありません。

Q. 手回しの点検はどうすればよいですか

A. 乾電池を抜いた状態で2分ほど回し、ラジオが受信できるか確認してください。そのまま10分放置してまだ動くかも見ます。10分持たない場合は内蔵電池が劣化している可能性が高く、買い替えを検討する時期です。

Q. 発電機があれば手回しは不要ですか

A. 用途が違います。発電機は出力が大きい一方、一酸化炭素中毒の危険があるため屋内では絶対に使えません。手回しは発電量こそ小さいものの、屋内で安全に使えます。この違いは大きいものです。

Q. ソーラー充電と手回し、どちらがよいですか

A. 併用することをおすすめします。ソーラーは発電量が小さいものの、体力を使わず日中に少しずつたまります。手回しは即座に発電できますが疲れます。性質が違うので、両方あると補い合えます。

この記事とあわせて読まれています

まとめ

手回し充電について、要点を整理します。

  • 目安は2〜3分回して約1時間の使用。ただし機種差が大きい
  • 回す速度は1分間に約120回転。想像以上に速い
  • 発電量は回転の速さに比例する。ゆっくりでは充電されない
  • 力を入れすぎるとハンドルや歯車が壊れる
  • スマートフォンの満充電は現実的でない。通話数分ぶんが限界
  • 最も効率が良いのはラジオ。消費電力が小さいため
  • 使わないと内蔵電池が劣化し、回しても充電できなくなる
  • 半年に一度は回して動作を確かめる
  • 主力は乾電池。手回しは最後の手段と位置づける
  • 高齢の方には負担が大きい。乾電池を厚めに備える

手回し充電は、防災グッズの中でも心強く見える機能です。電池がなくても電気が作れる、という響きには安心感があります。

しかし実際には、体力を使い、性能にも限界があります。過信すると、いざというときに困ります。

正しい期待を持ち、乾電池と組み合わせて備えてください。そして半年に一度、実際に回してみてください。動くことを確かめておくだけで、安心の質が変わります。

点検の日は決めてしまうのが確実です。防災用品点検の日である3月1日、6月1日、9月1日、12月1日にあわせれば、忘れずに続けられます。

今日この記事を読み終えたら、押し入れから取り出して2分だけ回してみてください。動けば安心できますし、動かなければ買い替えの時期だと分かります。

どちらの結果でも、確かめた意味は十分にあります。

スポンサーリンク
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

9月1日は防災の日/8月30日〜9月5日は防災週間

1年に一度、備えを点検する日です。10分でできることから始めてください。

この記事を書いた人

北海道札幌市在住の防災・サバイバル情報発信者です。2018年の北海道胆振東部地震を機に「誰でも今日から始められる防災」をモットーに活動を開始し、実際に試した防災グッズのレビューや家族構成別の備え方をわかりやすくお伝えしています。実践的で信頼できる情報を提供できるよう、がんばっています!

目次