【この記事の要約】
結論から書きます。現地に行かなくても、物を送らなくても、できることは四つあります。一、お金を送る。二、その地域のものを買う。三、正確な情報を広め、誤った情報を止める。四、忘れずにいる。このうち、意外に見落とされているのが二つ目と四つ目です。産品を買うことは相手に負担がまったくかからない支援で、しかも続けられます。そして支援が最も細るのは、報道が減ったあとです。そこで動ける人には、大きな価値があります。この記事では、遠方からできることを具体的に整理し、やってはいけないことも書きました。
結論|行かなくても、できることは四つあります
まず、全体像を示します。順番に意味があります。
四つの選択肢
| できること | 特徴 | |
|---|---|---|
| 一 | お金を送る | 最も確実。仕分けの手間がない |
| 二 | その地域のものを買う | 相手に負担がゼロ。続けられる |
| 三 | 正確な情報を広める | 費用がかからない |
| 四 | 忘れずにいる | 最も難しく、最も足りない |
行けないことを、負い目に感じないでください
仕事、家庭、体力、距離。行けない事情は誰にでもあります。
そして、実際には行かない支援のほうが数として大きい。義援金も、消費も、遠方から届きます。
形が違うだけで、優劣はありません。
物を送るのは、慎重に
四つに「物を送る」を入れていないのには理由があります。
募集が出ていない段階で送ると、現場の負担になります。仕分け、保管、そして処分。その作業が被災した自治体に乗ります。
送るなら、必ず募集を確認してから。判断の基準は被災地に送ってよい物・送らない方がよい物にまとめました。
一、お金を送る
最も確実な方法です。
なぜ確実なのか
お金には、仕分けの手間がありません。置き場所も要りません。輸送のコストもかかりません。
そして、必要なものを、必要な量だけ、必要な時期に買えます。
被災地の店で使われれば、地域の経済も回ります。
義援金と支援金を選ぶ
義援金は、被災した人へ直接届きます。都道府県が設置する配分委員会を通じて、被害の程度に応じて配分されます。
支援金は、現地で活動する団体の活動費になります。炊き出し、物資の輸送、ボランティアの受け入れ。比較的早く使われます。
どちらが優れているという話ではありません。目的で選んでください。
ふるさと納税という手もあります
返礼品なしの災害支援寄附ができます。そして代理寄付という仕組みもあります。
被災していない自治体が受付事務を代行するので、被災自治体に事務が発生しません。
窓口ごとの違いや手続きは被災地への物資の送り方に詳しく書きました。
金額の大小は気にしなくてよい
義援金は総額を配分する仕組みです。少額でも積み上がります。
そして、一度に多く出すより、長く続けるほうが効く場面があります。
二、その地域のものを買う
ここが、いちばん見落とされています。
相手に負担がかかりません
寄付には、受け取る側に事務が発生します。買い物には、それがありません。
むしろ、売れることは事業者にとって本業です。感謝されこそすれ、迷惑にはなりません。
続けられます
寄付は一度きりになりがちです。買い物は繰り返せます。
好きになった産品を、毎年注文する。これなら、意識しなくても支援が続きます。
何を買えばよいか
食品、酒、工芸品、衣類。その地域の事業者が売っているものなら何でも構いません。
自治体や商工会が、被災した事業者の通販をまとめて紹介することがあります。そこから選ぶと確実です。
ふるさと納税の返礼品として買う方法もあります。この場合は、寄附と消費の両方になります。
買うタイミング
事業者が営業を再開してからです。被災直後に注文しても、出荷できません。
そして、問い合わせの電話を増やさないでください。再開の情報は、公式に出ます。
ただし、無理はしないでください
支援のために生活を削る必要はありません。普段の買い物の行き先を変えるだけで十分です。
米を買うなら、その地域の米を。それだけで支援になります。
時期ごとに、できることが変わります
支援には流れがあります。どの段階にいるかで、やることが決まります。
発災から数日|待つ時期
この時期、個人にできることはほとんどありません。これは事実です。
道路が使えず、受け入れの体制もできていません。物を送っても届きません。
動いているのは、国と自治体、そして専門の組織です。個人は、待つことが支援になります。
そのなかでもできるのは、誤った情報を広げないこと。そして、義援金の受付が始まったら送ることです。
数日から数週間|募集が出る時期
避難所の運営が始まり、何が足りないかが見えてきます。
物資の募集が出るのは、この段階です。ボランティアの受け入れも始まります。
ただし、初期は近隣の住民に限定されることが多い。遠方の方は、まだ動けません。
数週間から数か月|生活再建の時期
避難所を出て、住まいを立て直す段階に入ります。
必要なものは人によってまったく違います。だから、物より現金のほうが役に立ちます。
そして、報道が減り始めます。支援も細っていきます。
半年から数年|忘れられていく時期
ここが、いちばん支援の少ない時期です。そして、困りごとは続いています。
この時期にできることが、まさに買う、訪ねる、覚えているという三つです。
「みんなが忘れたころに動く」のは、有効な戦略です。
自分がどの段階にいるかを確認してください
ニュースを見て何かしたくなったとき、まず時期を確認してください。
発災直後なら、待つ。募集が出ていれば、それに応える。落ち着いていれば、買うか訪ねる。
この判断だけで、支援の質がかなり変わります。
応援消費を、もう少し詳しく
いちばん続けやすい方法なので、深く書きます。
「買う」は、経済を回します
寄付は、一方向の移動です。買い物は、事業者に売上として残ります。
そして、売上があれば雇用が守られます。働く場が残ることは、地域が続くための条件です。
復興は、行政の事業だけでは進みません。民間の事業が動くことが要ります。
探し方
自治体の公式サイトが、被災した事業者の通販をまとめて紹介することがあります。
そして、商工会や観光協会のサイト。地域の事業者が並んでいます。
ふるさと納税のサイトにも、被災地応援の特集が組まれることがあります。
一度きりにしない工夫
気に入ったものを見つけたら、定期購入や年に一度の注文にしてください。
覚えていなくても続く形にするのがコツです。意志の力に頼らないでください。
贈り物に使う
お中元、お歳暮、内祝い。その地域の産品を選ぶ。
これなら、自分の支出を増やさずに支援できます。もともと買うものの行き先を変えるだけです。
注意する点
被災直後は、事業者も被災しています。出荷できないことがあります。
そして、問い合わせの電話を増やさないでください。再開の情報は公式に出ます。
「支援のつもりで注文したのに届かない」という状況は、事業者にとっても負担になります。焦らないでください。
三、正確な情報を広める
費用がかからず、誰にでもできます。
災害のたびに、誤った情報が広がります
救助を装った偽の投稿、根拠のない被害情報、動物が逃げたという噂。災害のたびに繰り返されます。
これらは、現場に確認の手間を発生させます。存在しない被害を調べに行くことになります。
拡散する前に、一次情報を確認する
自治体、気象庁、報道機関。公式が出しているかを確かめてください。
そして、投稿の日付を見てください。過去の災害の画像が、現在のものとして再投稿されることがあります。
手口と見分け方は震災デマの見分け方にまとめました。
善意の拡散が、いちばん広がります
「本当なら助かる人がいる」という気持ちで拡散されるため、誤情報ほど速く広がります。
だから、急いでいるときこそ止まってください。一次情報の確認に、数分あれば足ります。
訂正も、広めてください
誤りが判明したら、訂正のほうも共有してください。拡散した責任は、そこまで含まれます。
四、忘れずにいる
いちばん地味で、いちばん足りていません。
支援と報道は、ずれています
大きく報じられているあいだは、寄付も物資も集まります。報道が減ると、急速に細ります。
ところが、被災地の困りごとは何年も続きます。住まいの再建、仕事、健康、地域のつながり。
つまり、支援が最も集まる時期と、最も必要な時期がずれています。
だから、時間差で動く価値があります
すぐに何かをしなければ、と焦る必要はありません。
むしろ、数か月後に送るお金のほうが貴重になることがあります。そして、そのころには何が必要かも明らかになっています。
仕組みにしてください
意志の力では続きません。忘れるのは自然なことです。
だから、カレンダーに印をつける。災害が起きた月に、毎年何かをする。
年に一度でも構いません。続くことに意味があります。
訪ねるのも、支援です
落ち着いてから、その地域を訪ねる。泊まって、食べて、買って帰る。
ただし、受け入れ体制が整ってからにしてください。復旧の最中に観光客が増えれば、それは負担です。
自治体が「来てください」と発信し始めたら、それが合図です。
訪ねるという支援
時間が経ってからの選択肢です。
観光は、負担のない支援です
泊まる、食べる、買う、乗る。すべてが地域の収入になります。
そして、相手にとっては本業です。受け入れの負担が発生しません。
寄付やボランティアと違って、楽しんでよい支援でもあります。気を張る必要がありません。
ただし、時期を間違えないでください
復旧の最中に観光客が増えれば、道路が混み、宿が埋まります。
その宿は、被災者や工事関係者が使っていることがあります。先に確認してください。
自治体や観光協会が「来てください」と発信し始めたら、それが合図です。
行ったときの、ふるまい
被害の跡を、面白がって見て回らないでください。そこで暮らしている人がいます。
そして、撮影には気をつけてください。壊れた家や、片付けをしている人を撮らない。
普通の旅行者として過ごす。それがいちばん歓迎される形です。
語り部の活動もあります
被災地には、体験を語り継ぐ取り組みが生まれることがあります。震災の遺構や伝承の施設です。
そこを訪ねることは、支援であり、同時に自分の防災の学びにもなります。
見て、聞いて、自分の家に持ち帰る。これが最も実りのある形かもしれません。
忘れないための、具体的な方法
意志の力では続きません。仕組みにしてください。
カレンダーに入れる
災害が起きた日か、その月。毎年繰り返す予定として登録してください。
その日に何をするかも、決めておくと迷いません。「その地域の産品を注文する」でも構いません。
定期購入にする
好きになった産品を、定期便で。何も考えなくても続きます。
これが、いちばん確実な方法です。
ふるさと納税の行き先を決める
毎年どこかに寄附するなら、その一つを被災した自治体にする。
返礼品を受け取る形でも、受け取らない形でも構いません。どちらも地域に届きます。
SNSでフォローしておく
被災した自治体や、現地で活動している団体。フォローしておけば、情報が流れてきます。
報道が減っても、現地の発信は続きます。これが、忘れないための装置になります。
家族で話す機会にする
その日が来たら、家族で話してみてください。あのとき何が起きたか。自分の家はどうか。
支援の話が、そのまま自分の備えの見直しになります。
自分の備えも、支援の一部です
意外に思われるかもしれませんが、これは本当です。
助けを必要としない人が、一人増える
支援には限りがあります。物資も、人手も、お金も。
自分が最初の数日を自力で乗り切れれば、その分が本当に困っている人に回ります。
周りを助ける側に回れます
備えのある人は、自分が落ち着いているぶん、周囲に手を貸せます。
災害の直後、いちばん近くにいるのは行政ではありません。隣の人です。
見てきたことを、持ち帰ってください
被災地を訪ねたなら、あるいは報道で見たなら。それを自分の家に当てはめてください。
同じことが起きたら、うちはどうなるか。何が足りないか。
この問いに答えることが、最も具体的な行動になります。
今日できること
持ち出し袋を開ける。備蓄の期限を見る。家族と集合場所を決める。
どれも数分で終わります。災害のニュースを見た日に、一つだけやってみてください。
立場別|あなたにできること
置かれている状況で、向いている形が変わります。
時間はないが、お金はある
寄付と応援消費が向いています。手続きは数分で終わります。
ふるさと納税の災害支援寄附なら、控除の手続きまで含めて仕組みが整っています。
そして、定期購入にすれば以降は手間がかかりません。
お金に余裕はないが、時間はある
情報の確認と共有は、費用がかかりません。
そして、近隣にお住まいならボランティアという選択があります。募集の対象地域を確認してください。
手順は災害ボランティアの始め方にまとめました。
体力に自信がない
ボランティアにも、力仕事以外の役割があります。センターの受付、記録、資機材の管理。
そして、遠方からの支援なら体力は関係ありません。買う、送る、広める。
専門の技能がある
医療、福祉、建築、法律、通訳、調理。専門性のある支援は常に不足しています。
ただし、多くの分野で職能団体を通じた枠組みがあります。個人で動く前に確認してください。
企業に勤めている
社内募金の提案。自社の本業を生かした支援。そして、ボランティア休暇の制度があるかの確認。
個人ではできない規模の支援ができる立場です。
子どもがいる
一緒に募金する。被災地の産品を選んで食べる。なぜ物を送ってはいけないのかを話す。
支援について考えることが、そのまま防災教育になります。
被災地に知人がいる
この場合は、話が変わります。個人あてに直接送るなら、自治体の負担にはなりません。
ただし、宅配便が動いているかと、相手が受け取れる状況かを確認してください。
何が必要かは、本人に聞くのがいちばん正確です。「何か送ろうか」ではなく「何が要る?」と聞いてください。
声のかけ方は被災した人に何と声をかければいいかに書きました。
支援疲れについて
続けるために、知っておいてほしいことです。
無理をすると、続きません
生活を削ってまで支援する必要はありません。一度で燃え尽きるより、細く長いほうが役に立ちます。
金額も、頻度も、無理のない範囲で決めてください。
ニュースを見続けると、消耗します
被害の映像を繰り返し見ることは、見る側にも影響します。
気分が沈む、眠れない、不安が強くなる。こうした反応が出ることがあります。
情報を追う時間を決める。そして、続くようなら専門家に相談してください。私は防災士であって、心理の専門家ではありません。
できなかったことを、責めないでください
もっと早く動けばよかった。もっと出せばよかった。そう感じる方は少なくありません。
けれど、支援に正解はありません。できる範囲でやったなら、それで十分です。
他人の支援を、評価しないでください
やり方が違う、金額が少ない、遅い。そうした評価は、支援の総量を減らします。
「支援なんてしないほうがマシだ」という空気を作るのは、被災地にとって損です。
知らない人には、理由を添えて伝える。それで十分です。
やってはいけないこと
善意から出る行動でも、避けるべきものがあります。
募集を確認せずに物を送る
最も多く、最も困る行動です。仕分けと処分の作業が現場に乗ります。
被災直後に、様子を見に行く
道路を混ませ、宿と食事を奪います。心配は、連絡で伝えてください。
自治体に電話で問い合わせる
回線と人手を奪います。必要な情報は公式サイトに出ます。
確認せずに情報を広める
誤情報は、確認の手間を現場に発生させます。一次情報を見てから。
支援したことを、見せるために使う
被災者の状況を、自分を見せる材料にしないでください。
支援しない人を責める
それぞれに事情があります。非難は、支援の総量を増やしません。
過去の災害から見えること
繰り返されてきた構図があります。
支援は、報道の量に連動します
大きく報じられているあいだは、寄付も物資も集まります。そして、報道が減ると急速に細ります。
ところが、被災地の課題はそこから何年も続きます。住まい、仕事、健康、地域のつながり。
このずれが、災害支援の構造的な問題です。
時期を外した物資が、負担になってきました
2016年の熊本地震のあと、熊本市は避難者が少なくなったあとも個人の支援物資が大量に届き続けたことに処置を困ったと説明しています。
そして、被災地のニーズは時間がたつにつれて変わるという指摘もされています。
役に立つはずのものでも、時期を外せば置き場所を圧迫し、最後は処分することになります。
だから、この記事の四つなのです
お金、消費、情報、記憶。この四つには、時期を外すという問題がほぼありません。
お金はいつ届いても使えます。買い物は事業者の売上になります。情報は現場の手間を減らします。そして、覚えていることに期限はありません。
物を送ることを否定しているのではありません
誤解のないように書いておきます。募集された品目を、指定どおりに送るのは有効な支援です。
問題は、求められる前に送ること。それだけです。
判断の基準は被災地に送ってよい物・送らない方がよい物に、送り方の手順は被災地への物資の送り方にまとめました。
そして、次はこちらが被災するかもしれません
支援する側と、される側は入れ替わります。日本に住んでいる以上、どこでも起こりえます。
いま支援の作法を知っておくことは、自分が受け取る側になったときにも役に立ちます。
何を頼めばよいか。どう伝えれば届くか。その知識が、そのまま使えます。
よくある質問
Q. 少額の寄付でも意味がありますか
あります。義援金は総額を配分する仕組みなので、金額にかかわらず積み上がります。
そして、送料をかけて物を送るより、その額をそのまま寄付したほうが多くを買えます。この計算は、一度してみる価値があります。
Q. どの団体に送ればよいか分かりません
迷ったら、日本赤十字社や被災自治体の義援金が確実です。公的な受け皿です。
団体を選ぶなら、活動報告を公開しているかを見てください。何にいくら使ったかが分かる団体が望ましい。
Q. 詐欺が心配です
災害のあとには、必ず現れます。公式の入口から入ってください。
検索結果の広告や、送られてきたリンクからではなく。そして、個人名義の口座は疑ってください。
手口は震災詐欺の手口と対策にまとめました。
Q. 子どもと一緒にできることはありますか
あります。募金は、子どもにも分かりやすい形です。
そして、なぜ物を送ってはいけないのかを一緒に考える。これは、そのまま防災の学びになります。
被災地の産品を一緒に選んで食べるのも、続けやすい方法です。
Q. 会社としてできることは
社内募金を集めて一括で送る形が、手続きとして簡単です。
そして、自社の本業を生かす方法があります。輸送業なら運ぶ、通信業なら回線を確保する。
物資を送る場合は、必ず事前に受け入れ先と調整してください。
情報を見分ける、具体的な手順
三つ目の「正確な情報を広める」を、実務に落とします。
一、発信元を見る
誰が言っているのか。自治体、気象庁、報道機関、それとも個人か。
公式のアカウントには、認証の表示があることが多い。似た名前のなりすましに注意してください。
二、日付を見る
過去の災害の画像や動画が、現在のものとして再投稿されることがあります。
投稿の日付、写真に写っている季節や服装。違和感があれば、広めないでください。
三、他の情報源で確認する
本当に大きな出来事なら、複数の報道機関が伝えます。
一か所しか言っていない情報は、いったん保留にしてください。
四、急かす表現に注意する
「拡散希望」「今すぐ」「まだ誰も知らない」。急がせる言葉が入っていたら、いったん止まってください。
本当に緊急なら、公式が発表しています。
五、迷ったら、広めない
これがいちばん確実です。広めないことで失われるものは、ほとんどありません。
逆に、誤った情報を広めると現場に確認の手間が発生します。
救助を求める投稿を見たとき
拡散する前に、まず119番や自治体へ通報することを考えてください。
拡散は、救助そのものではありません。公的機関に伝わって初めて動きます。
そして、救助済みの投稿が残り続けるという問題があります。日付を確認してください。
よくある質問
Q. 結局、いちばん役に立つのは何ですか
お金です。仕分けの手間がなく、必要なものを必要な時期に買えます。
ただし、続けやすさで言えば応援消費です。買い物の行き先を変えるだけなので、負担が増えません。
両方を組み合わせるのが、いちばん現実的だと考えています。
Q. 支援が届いているか、確認できますか
義援金は、配分の基準と実績が公表されます。被災した都道府県のサイトで確認できます。
支援金は、団体の活動報告で確認してください。報告を出していない団体は避けたほうが無難です。
Q. 何年たっても支援していいのですか
もちろんです。むしろ、そこが最も足りていません。
報道が減ったあとも、住まいや仕事の課題は続きます。忘れない人の存在自体に意味があります。
Q. 複数の災害が起きたら、どこを支援すべきですか
迷う必要はありません。自分が関心を持てるところで構いません。
被害の大小で優先順位をつける必要もありません。報道が少ない災害ほど、支援も少ないという傾向はあります。
Q. 支援したいのに、何も思いつきません
まず、その地域の産品を一つ買ってみてください。それだけで支援になります。
そして、自分の持ち出し袋を開けてください。それも支援の一つです。
Q. ボランティアに行く人と、行かない人で差はありますか
ありません。形が違うだけです。
ボランティアは目に見えやすいので、価値が高いように感じられます。けれど、義援金がなければ現地の活動そのものが回りません。
そして、行ける人には条件があります。時間、体力、距離、仕事。誰にでも当てはまるものではありません。
Q. 支援の効果が見えないと、続きません
その感覚は自然です。寄付は、使われ方が見えにくい。
だから、活動報告を出している団体を選んでください。何にいくら使ったかが分かります。
あるいは、応援消費に切り替える方法もあります。商品が届き、味が分かり、事業者の顔が見える。効果を実感しやすい形です。
Q. 一度の災害だけでなく、継続的に関わりたい
災害支援を専門にしている団体を、月額で支援するという方法があります。
この形なら、次の災害が起きたときにすぐ動ける体制を支えることになります。
平時の準備があるから、発災後に動けます。そこを支えるのは、目立ちませんが重要です。
Q. ふるさと納税で支援すると、返礼品はもらってよいのですか
どちらでも構いません。返礼品を受け取る形でも、寄附は自治体に届きます。
ただし、被災直後は返礼品の発送そのものが負担になることがあります。事業者も被災しているためです。
そのため、返礼品なしの災害支援寄附という枠が用意されることが多い。時期に応じて選んでください。
落ち着いてからなら、返礼品を受け取る形のほうが、事業者の売上にもなります。これも応援消費です。
Q. 支援先の情報は、どこで探せばよいですか
被災した自治体と都道府県の公式サイトが一次情報です。義援金の口座も、物資の募集も、ここに出ます。
日本赤十字社や中央共同募金会のサイトにも、災害ごとの受付窓口が掲載されます。
まとめサイトや個人の投稿は、情報が古いことがあります。必ず公式で確認してください。
まとめ|行かなくても、続けられます
最後に、要点を整理します。
この記事の要点
一、お金を送る。義援金は被災者へ、支援金は活動する団体へ。
二、その地域のものを買う。相手に負担がかからず、続けられます。
三、正確な情報を広め、誤った情報を止める。費用はかかりません。
四、忘れずにいる。支援が細る時期に動くと、価値が大きい。
五、募集を確認せずに物を送らない。ここだけは守ってください。
そして、自分の備えも支援です
自分が助けを必要としない状態でいることは、限られた支援を他の人に回すことでもあります。
災害のニュースを見た日は、そのまま自分の備えを点検する日にしてください。
寄付をして、産品を注文して、そして持ち出し袋を開ける。この三つを一日でやれば、支援としてはもう十分です。あとは、それを覚えていられるかどうかだけです。
備え方の全体像は防災は何から始める?にまとめました。
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送り方の手順は被災地への物資の送り方、ボランティアとして関わる方法は災害ボランティアの始め方にまとめました。
被災した人への声のかけ方は被災した人に何と声をかければいいかにあります。

