【この記事の要約】
手順を先に書きます。一、公式サイトで募集を確認する。二、指定された品目だけを用意する。三、一箱に一品目でまとめる。四、外側に品名・数量・サイズを書く。五、指定された住所へ、締切までに送る。この五つです。とくに「一箱一品目」と「外に中身を書く」は、国土交通省の資料でも示されている原則で、これを守るだけで現場の作業が大きく減ります。そして、募集が出ていないなら物は送らず、お金を送ってください。義援金は被災した人へ直接、支援金は現地で活動する団体へ届きます。ふるさと納税の代理寄付という方法もあります。この記事では、物とお金それぞれの送り方を、実務の手順として整理しました。
結論|物を送る手順は五つです
先に全体を示します。細かく見えますが、覚えることは多くありません。
五つの手順
| やること | 確認先 | |
|---|---|---|
| 一 | 募集が出ているか確認する | 自治体・支援団体の公式サイト |
| 二 | 指定された品目だけ用意する | 募集の要項 |
| 三 | 一箱に一品目でまとめる | — |
| 四 | 外側に品名・数量・サイズを書く | — |
| 五 | 指定の住所へ、締切までに送る | 募集の要項 |
一つでも欠けると、負担になります
この五つは、どれか一つでも抜けると受け取る側の作業が増えます。
とくに、一の「募集の確認」が抜けている荷物がいちばん困ります。制度の外側から届くことになるからです。
募集が出ていないなら、送らない
これが原則です。気持ちを形にする方法は、物だけではありません。
お金を送る手順は、この記事の後半に書きました。
手順一|募集を確認する
ここが、すべての出発点になります。
どこを見るか
被災した市区町村と都道府県の公式サイト。そして、現地の社会福祉協議会。
災害支援を専門にしているNPOも、必要な物資を公表することがあります。
公式のSNSでも発信されます。まとめサイトや個人の投稿ではなく、一次の発信を確認してください。
電話で問い合わせないでください
被災直後の自治体に電話をかけると、回線と人手を奪います。
必要な情報は公表されます。出ていないなら、まだ受け入れの体制ができていないということです。
「受け付けていない」と書かれていたら
その場合は、送らないでください。例外を作らないことが大事です。
国土交通省の資料でも、個人からの救援物資について「送るのは控えてほしい」「受け付けていない」という対応をとる被災地が増えていることが示されています。扱いが難しいためです。
確認する項目
募集が出ていたら、次の六つを読み取ってください。
品目、サイズ、数量、締切、送り先の住所、送付の方法。
この六つがそろって、初めて発送の準備に入れます。
手順二|指定された品目だけを用意する
ここは、つい何かを足したくなる工程です。
「ついでに」を入れないでください
指定されているのがタオルなら、タオルだけ。気を利かせて別のものを足さないでください。
足された分は、想定されていない物資として仕分けの対象になります。
新品・未開封のものを
指定に書かれていなくても、これは原則です。中古や使いかけは配れません。
食品なら、賞味期限に十分な余裕があるものを選んでください。届いてから配るまでに時間がかかります。
まとめて買うほうが、結果的に役立ちます
同じものが数多くあるほど、現場の作業は減ります。
家にあるものを寄せ集めるより、同じものをまとめて買うほうが、支援としては上です。
手順三|一箱に一品目でまとめる
ここが、いちばん見落とされる工程です。
詰め合わせにしないでください
親切のつもりで、いろいろな物を一箱に入れる。これが、そのまま仕分け作業になります。
国土交通省の資料でも、物資のセット化について合意がある場合を除き、同一の段ボールに複数の種類の物資を入れないことが示されています。
なぜ一品目なのか
箱を開けずに、中身が確定するからです。
「タオル100枚」と書かれた箱は、開けずにタオルの棚へ運べます。「日用品いろいろ」と書かれた箱は、開けて、分けて、それぞれの棚へ運ぶことになります。
この差が、箱の数だけ積み重なります。
箱の大きさも考えてください
大きすぎる箱は、重くなって一人で運べません。
現場では、人が手で運びます。持ち上げられる重さに収めてください。
手順四|外側に品名・数量・サイズを書く
これも、実務では決定的です。
開けなくても分かる状態にする
国土交通省の資料では、送付者に、救援物資の内容(品物・数量・サイズ等)が分かるように明記してもらうことが必要とされています。
油性ペンで、箱の側面に大きく。上面だけでなく側面にも書くと、積み上げた状態でも読めます。
書き方の例
「タオル(新品) 100枚」
「男性用肌着 Lサイズ 50枚(新品)」
品目、状態、サイズ、数量。この四つが並んでいれば十分です。
複数の箱を送る場合
通し番号を振ってください。「1/5」「2/5」という形です。
途中で紛れても、何が足りないかがすぐ分かります。
手順五|指定された住所へ、締切までに
ここが最後の工程です。あと少しですが、間違えやすい点が二つあります。
市役所に送らないでください
物資の受付場所は、市役所とは別に設けられることが多いものです。集積所や倉庫が指定されます。
思い込みで送ると、受け取る担当者がいません。必ず指定された住所へ。
締切を守ってください
募集には期限があります。受け入れの体制が、その期間だけ組まれているからです。
期限を過ぎて届いたものは、行き場を失います。間に合わないと分かったら、送らずにお金に切り替えてください。
送料は自分で負担する
着払いで送らないでください。受け取る側に費用が発生します。
そして、送料も含めて支援の一部だと考えてください。その額を寄付に回すという選択もあります。
お金を送る場合の手順
ここからは、物ではなくお金を送る場合の話に移ります。
まず、義援金か支援金かを決めます
| 義援金 | 支援金 | |
|---|---|---|
| 届く先 | 被災した人へ直接 | 現地で活動する団体へ |
| 使われ方 | 被害に応じて公平に配分 | 炊き出し、輸送、運営などの活動費 |
| 速さ | 配分の手続きを経る | 比較的早く使われる |
| 窓口 | 日本赤十字社、被災自治体、共同募金会など | NPO、支援団体など |
どちらが優れているという話ではありません。目的が違うので、選んでください。
義援金が届くまでの流れ
段階を追うと、こうなります。
一、日本赤十字社や自治体などの窓口が受け付ける。
二、被災した都道府県が設置する義援金配分委員会へ送られる。日本赤十字社の場合、寄せられた義援金は全額この委員会へ送金されると説明されています。
三、委員会が、被害の程度に応じた配分の基準を決める。
四、市区町村を通じて、被災した人へ届く。
公平に分けるための手続きです。そのぶん、手元に届くまでには段階があります。
支援金を送るときの選び方
団体を選ぶ基準は三つです。
一、実際に現地で活動しているか。活動報告を公開している団体を選んでください。
二、災害支援の実績があるか。平時から準備している組織は、発災後すぐ動けます。
三、お金の使い道が説明されているか。何にいくら使ったかが分かる団体が望ましい。
ふるさと納税という方法
被災自治体へ、返礼品なしの災害支援寄附ができます。
そして代理寄付。被災していない自治体が、被災自治体に代わって寄付の受付事務を引き受ける仕組みです。
これなら、被災自治体に事務作業が発生しません。受付、証明書の発行、入金の管理を、代理の自治体が担います。
寄附金控除の対象になります
義援金も、ふるさと納税の災害支援寄附も、税の控除の対象になることがあります。
領収書や受領証明書は必ず保管してください。確定申告のときに必要になります。
ただし、対象になるかどうかは窓口や災害によって扱いが異なります。それぞれの窓口の案内を確認してください。
なぜ手順が決まっているのか
細かく感じる規則にも、理由があります。
受け取る側の工程を、想像してみてください
荷物が集積所に届きます。そこには、何十、何百という箱が積まれています。
担当者は、それを一つずつ処理していきます。開ける、確認する、分類する、棚に運ぶ、記録する。
箱が100個あれば、この工程が100回です。そして、それをするのは被災した自治体の職員やボランティアです。
「一箱一品目」が省く工程
外に「タオル100枚」と書かれていれば、開ける工程と分類する工程が、まるごと消えます。
そのまま棚へ運べます。1箱あたり数分の差でも、100箱なら数時間です。
その数時間が、避難所の運営や罹災証明の受付に回ります。
締切がある理由
受け入れには、場所と人手を確保する必要があります。
倉庫を借り、担当者を置き、配送の手配をする。この体制は、期間を決めて組まれます。
期限を過ぎて届いたものは、その体制が解かれたあとに来ることになります。行き場がありません。
だから、手順は支援の一部です
「気持ちがあれば形は問わない」とは、残念ながらいきません。
手間は、必ずどこかで誰かが払います。送る側が払うか、被災地が払うか。それだけの違いです。
宅配便で送るときの実務
実際に発送するときに気をつける点をまとめます。
送れないものがあります
宅配便には、取り扱えない品目があります。
とくに注意が要るのは、カセットボンベなどのガス製品、リチウムイオン電池を含む製品、可燃性の液体です。
これらは、輸送に制限がかかることがあります。事前に運送会社の案内を確認してください。
着払いにしないでください
受け取る側に費用が発生します。被災した自治体に、その予算はありません。
送料は、支援の一部として自分で負担してください。
伝票の品名も、具体的に書く
伝票の品名欄に「雑貨」「日用品」とだけ書かないでください。受け取り時の判別ができません。
「タオル100枚」のように、箱の外書きと同じ内容を書いてください。
複数口で送る場合
まとめて送ると、到着がばらつくことがあります。
通し番号を振り、「1/5」から「5/5」までを各箱と伝票に書いておくと、受け取る側が管理しやすくなります。
配送が止まっていることもあります
被災地への配送は、一時的に停止されることがあります。道路が使えない、営業所が被災している。
発送の前に、運送会社が被災地域への配送を受け付けているかを確認してください。
お金を送る、具体的な方法
窓口ごとの違いを、順に整理します。
日本赤十字社を通す
もっとも知られた窓口です。災害が起きると、その災害専用の義援金の受付が始まります。
寄せられた義援金は、全額が義援金配分委員会へ送金されると説明されています。日本赤十字社が手数料として差し引くことはありません。
振込のほか、クレジットカードでの受付が用意されることもあります。
被災した自治体に直接送る
都道府県や市区町村が、独自に義援金の口座を設けることがあります。
公式サイトに口座情報が掲載されます。必ず公式の入口から確認してください。
共同募金会を通す
中央共同募金会や、各都道府県の共同募金会も窓口になります。
ここでは、義援金だけでなく、ボランティア活動を支える支援金の受付が行われることもあります。
支援団体に直接送る
現地で活動しているNPOに送る形です。活動費として、比較的早く使われます。
団体を選ぶときは、活動報告を公開しているかを見てください。何にいくら使ったかが分かる団体が望ましい。
ふるさと納税のサイトから
大手のふるさと納税サイトには、災害支援の専用ページが用意されることがあります。
ここから、返礼品なしの寄附や、代理寄付を受け付けている自治体を選べます。手続きが簡単で、控除の書類も発行されます。
迷ったときの決め方
三つの問いで決まります。
一、被災した人に直接届いてほしいか。はいなら義援金。
二、いますぐ現場で使ってほしいか。はいなら支援金。
三、手続きの簡単さを優先したいか。はいならふるさと納税のサイト経由。
ふるさと納税と代理寄付の使い方
もう少し詳しく書きます。
災害支援寄附とは
被災した自治体へ、返礼品を受け取らずに寄附する形です。
通常のふるさと納税では返礼品が届きますが、災害支援ではそれを辞退します。返礼品の調達も、被災自治体にとっては作業だからです。
寄附した全額が、復旧や被災者の支援に使われます。
代理寄付という仕組み
ここが、よくできた仕組みです。
寄附を受け付けると、自治体には事務が発生します。入金の管理、受領証明書の発行、問い合わせへの対応。
被災直後の自治体に、その余力はありません。そこで、被災していない自治体が受付事務を代行します。これが代理寄付です。
寄附する側の手続きは変わりません。被災自治体には、お金だけが届きます。
控除を受けるには
寄附金控除の対象になります。ただし、書類が要ります。
受領証明書を必ず保管してください。確定申告のときに使います。
そして、ワンストップ特例が使えるかどうかは、自治体や寄附の形によって異なります。案内を確認してください。
義援金も控除の対象になることがあります
日本赤十字社や共同募金会を通じた義援金も、寄附金控除の対象になることがあります。
この場合も、領収書が必要です。振込の控えだけでは足りないことがあるので、発行を依頼してください。
ただし、扱いは災害や窓口によって異なります。それぞれの案内を確認してください。
ボランティアとして行く場合
物やお金ではなく、体で支援する形です。
勝手に行かないでください
物資と同じ構造です。受け入れの準備ができていない場所に人が行くと、負担になります。
宿も、食事も、トイレも足りていません。そこに人が増えれば、被災者の分が減ります。
災害ボランティアセンターを通す
被災した市区町村の社会福祉協議会が、災害ボランティアセンターを立ち上げます。
そこが、いつから、どの地域の人を、何人受け入れるかを公表します。
初期は「市内在住者のみ」に限られることもあります。必ず確認してから動いてください。
自己完結が原則です
食事、水、宿、移動手段。すべて自分で用意していきます。
装備も同じです。厚手の手袋、長靴、マスク。現地で借りられると思わないでください。
片付け作業の実際は被災後の片付けと消毒にまとめました。
保険に入ってください
ボランティア活動保険があります。多くの場合、地元の社会福祉協議会で加入できます。
現地でけがをする可能性は、決して低くありません。行く前に、住んでいる地域で加入しておいてください。
行けない人が、劣っているわけではありません
仕事、家庭、体力。行けない事情は誰にでもあります。
お金を送ることも、産品を買うことも、忘れずにいることも支援です。形が違うだけで、優劣はありません。
企業・団体として送る場合
個人とは、できることが違います。
まず、窓口に連絡する
被災した自治体の担当課、都道府県の物資担当、あるいは支援団体。企業からの申し出を受ける窓口が設けられることが多い。
公式サイトに案内が出ます。そこに連絡してから動いてください。
伝える内容は四つ
何を、いくつ、いつ、どこへ。この四点を先に伝えます。
受け入れ側は、置き場所と人手を確保する必要があります。先に分かれば準備ができます。
輸送まで自社で手配する
「用意したので取りに来てください」では、負担を移すだけです。
指定された場所まで届けるところまで含めて計画してください。
同一品目でまとめる
個人よりも、ここが守りやすいはずです。同じ製品を、同じ箱に、同じ数だけ。
そして、外装に品名・数量・サイズを明記。パレット単位で扱えると、なお助かります。
自社の強みを生かす
物だけが支援ではありません。
輸送業なら運ぶこと。通信業なら回線を確保すること。飲食業なら炊き出し。
自社が普段やっていることを、そのまま被災地に向けるのがいちばん効率的です。
社内募金という選択
物資の調整が難しい場合、社内で募金を集めて一括で送る形が現実的です。
手続きが簡単で、確実に役立ちます。会社として上乗せする形をとる企業もあります。
やってはいけないこと
あらためて、避けるべき行動を挙げます。
募集を確認せずに送る
これが最も多く、最も困ります。制度の外側から荷物が届くことになります。
被災直後の自治体に電話をかける
問い合わせのつもりでも、回線と人手を奪います。
必要な情報は公表されます。公式サイトを見てください。
避難所に直接持ち込む
受け取りの担当者がいません。そして、置き場所もありません。
持ち込みを受け付ける場合は、集積所が別に指定されます。
詰め合わせにする
親切のつもりが、そのまま仕分け作業になります。一箱一品目を守ってください。
着払いで送る
受け取る側に費用が発生します。送料は自分で負担してください。
締切を過ぎてから送る
受け入れの体制が解かれています。行き場を失います。
様子を見に現地へ行く
心配からの行動ですが、道路を混ませ、現場の手を止めます。
親族の安否が心配な場合は、災害用伝言ダイヤルなどの手段を使ってください。
詐欺に気をつけてください
支援したい気持ちにつけ込む手口があります。ここも押さえておいてください。
災害のあとには、必ず現れます
実在しない団体、公式を装ったサイト、なりすましの募金。そして、急かしてきます。
確認すること
一、公式の入口から入る。検索結果の広告や、送られてきたリンクからではなく。
二、振込先の名義を見る。個人名義の口座は、まず疑ってください。
三、急かされたら、いったん止める。支援に締切があっても、その場で判断を迫る正規の団体はありません。
手口の詳細は震災詐欺の手口と対策にまとめました。
時期ごとに、できることが変わります
支援には流れがあります。
発災から数日|待つ時期
個人にできることは、ほとんどありません。これは事実です。
道路が使えず、受け入れの体制もできていません。物を送っても届きません。
この時期に動くのは、国と自治体、そして専門の組織です。個人は、待つことが支援になります。
できるのは、誤った情報を広げないこと。そして、義援金の受付が始まったら送ることです。
数日から数週間|募集が出る時期
避難所の運営が始まり、何が足りないかが見えてきます。
物資の募集が出るのは、この段階です。公式サイトを確認してください。
ボランティアの受け入れも始まります。ただし、地域を限定した募集から始まることが多い。
数週間から数か月|生活再建の時期
避難所を出て、住まいを立て直す段階に入ります。
この時期に必要なものは、人によってまったく違います。だから、物より現金のほうが役に立ちます。
そして、報道が減り始めます。支援も細っていきます。
それ以降|忘れられていく時期
ここが、いちばん支援の少ない時期です。そして、困りごとは続いています。
この時期に送るお金には、大きな価値があります。「みんなが忘れたころに動く」のは、有効な戦略です。
そして、その地域を訪ねる、産品を買う。相手に負担がかからない支援です。
支援と報道は、ずれています
集まる時期と、必要な時期。この二つがずれているのが、災害支援の構造的な問題です。
それを知っているだけで、自分の支援を、より効く時期に置けます。
自分が受け取る側になったら
視点を反転させておきます。
具体的に伝えるほど、届きます
「何か送って」ではなく、「Mサイズの下着を3枚」。
受け入れ側も、支援する側も、数量と規格が分かって初めて動けます。
遠慮すると、必要量に入りません
避難所の運営者は、声が上がって初めて不足を把握します。
黙っていれば、次の要請に反映されません。これは情報提供です。
備えておけば、頼らずに済みます
ここが結論です。支援が届くまでの空白を、自分の備えで埋めておく。
そのぶん、限られた支援が本当に困っている人に回ります。備えることは、他人への支援でもあります。
備え方の全体像は防災は何から始める?にまとめました。
支援を続けるための考え方
最後に、長く関わるための話を書きます。
一度きりで終わらせない
災害の直後に何かをして、それで終わり。多くの人が、そうなります。
けれど、困りごとは何年も続きます。だから、少額でも続けるほうが効きます。
毎年、災害の起きた月に思い出して送る。そういう形でも構いません。
負担にならない範囲で
無理をして支援すると、続きません。そして、支援疲れを生みます。
自分の生活を削ってまでやるものではありません。できる範囲を、淡々と。
誰かを責めるために使わない
支援の作法を知ったあと、知らない人を責める材料にしないでください。
それをすると、「支援なんてしないほうがマシだ」という空気が生まれます。被災地にとって損です。
知らない人には、理由を添えて伝える。それだけで十分です。
そして、自分の備えを整える
この記事を読んで何かしたいと感じたなら、まず自分の持ち出し袋を開けてみてください。
自分が助けを必要としない状態でいること。それも、確実な支援の一つです。
よくある質問
Q. いつ送るのがよいですか
物は、募集が出てから、締切までです。それ以外の時期は送りません。
お金は、いつでも構いません。むしろ、報道が減って支援が細るころに送ると、貴重になります。
Q. 少額でも意味がありますか
あります。義援金は集まった総額を配分する仕組みなので、金額の大小にかかわらず積み上がります。
そして、送料をかけて物を送るより、その額をそのまま寄付したほうが多くを買えます。
Q. 匿名で送れますか
多くの窓口で可能です。ただし、税の控除を受けるなら受領証明書が要ります。
控除を使うつもりなら、氏名と住所を登録する形を選んでください。
Q. 会社でまとめて送る場合は
社内で募金を集めて一括で送る形が、手続きとして楽です。
物資を送る場合は、必ず事前に窓口と調整してください。何を、いくつ、いつ、どこへ届けるかを先に伝えます。
Q. 支援したあと、使われ方は分かりますか
義援金は、配分の基準と実績が公表されます。被災した都道府県のサイトで確認できます。
支援金は、団体の活動報告で確認してください。報告を出していない団体は、避けたほうが無難です。
Q. 物資の募集は、どこで見つかりますか
被災した市区町村と都道府県の公式サイト。そして、現地の社会福祉協議会です。
災害支援を専門にしているNPOも、必要な物資を公表することがあります。
探すときは、「自治体名+支援物資」で検索し、必ず公式のページを開いてください。まとめサイトの情報は、古いことがあります。
Q. 送ったものが届いたか、確認できますか
個別の連絡は、基本的にありません。受け取りの確認や礼状を求めないでください。
その対応も作業になります。「届いた前提で、忘れる」くらいがちょうどよいと考えています。
配送状況は、宅配便の追跡で確認できます。
Q. 支援物資に手紙を添えてもよいですか
物資の箱に入れるのは避けてください。開封して取り出す工程が増えます。
そして、中身の確認をしにくくします。外から品名が分かる状態を保ってください。
Q. 個人宛てに送る場合も同じですか
親族や知人に直接送る場合は、自治体の負担にはなりません。ここは例外です。
ただし、宅配便が動いているかと、相手が受け取れる状況かを確認してください。
何が必要かは、本人に聞くのがいちばん正確です。「何か送ろうか」ではなく「何が要る?」と聞いてください。
Q. 支援には、どれくらいの金額が適当ですか
決まりはありません。無理のない範囲で構いません。
義援金は総額を配分する仕組みなので、金額の大小にかかわらず積み上がります。
そして、一度に多く出すより、長く続けるほうが効く場面もあります。
まとめ|手順を守れば、支援は届きます
最後に、要点を整理します。
この記事の要点
一、募集を確認してから送る。出ていなければ送らない。
二、指定された品目だけを、新品で。「ついでに」を足さない。
三、一箱に一品目。詰め合わせは仕分けを生みます。
四、外側に品名・数量・サイズを明記する。開けずに中身が分かる状態に。
五、迷ったらお金を。義援金は被災者へ、支援金は活動する団体へ。
手順を守ることが、支援そのものです
細かいと感じるかもしれません。ただ、この手間は必ずどこかで誰かが払うものです。
送る側が引き受けるか、被災した現場が引き受けるか。それだけの違いです。
箱に品名を書く数分が、現場の数時間を生みます。手順を守ることが、そのまま支援の量になります。
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何を送ってよいかは被災地に送ってよい物・送らない方がよい物に、千羽鶴をめぐる議論は被災地に千羽鶴は迷惑なのかにまとめました。
衣類が届きにくい理由は災害時、服は支援物資で届きますかに、災害ごみの扱いは災害ごみの出し方にまとめました。被災したあとの手続き全般は被災した後にやること全ガイドにあります。


