結露は拭いても解決しません|原因は水分量と冷たい面、カビを止める3手順

・当サイトはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト・楽天市場・各種ASP)およびGoogleアドセンスを利用しています。
・記事内リンク経由でご購入いただいた場合、サイト運営者に紹介料が発生することがあります。
・掲載内容は収益に左右されず、公的機関の資料・メーカー公表仕様などの確認できる情報をもとに作成しています。

スポンサーリンク

【この記事の要約】
結論から言います。結露は、拭いても解決しません。原因は「空気中の水分の量」と「冷たい面」の二つで、どちらかを変えないと毎日繰り返します。そして、結露を放置するとカビが生え、木材が腐り、建物の寿命を縮めます。やることは三つ。水分を出しすぎない、換気して外に出す、冷たい面をなくす。この順番です。そして防災の観点から言えば、結露が出る家は断熱が弱い家であり、停電したときに部屋が早く冷えます。冬に暖房を失うことは命に関わります。結露対策と、冬の停電への備えは同じ工事につながります。この記事では、仕組みから具体的な対処までをまとめました。

目次

結論|結露は三つの手順で減ります

先に、この記事の要点を書いておきます。

一、水分を出しすぎない

室内の水分は、暮らしから出ます。調理、入浴、洗濯物の室内干し、そして人の呼吸。

とくに見落とされるのが、燃焼式の暖房です。石油ストーブやガスストーブは、燃やすときに大量の水蒸気を出します。

二、換気して、外に出す

出た水分は、外へ逃がすしかありません。

寒いから窓を閉め切る。これが結露の最大の原因です。1時間に1回、数分でよいので空気を入れ替えてください。

三、冷たい面をなくす

結露は、空気が冷たい面に触れたときに起きます。だから、冷たい面がなければ起きません。

窓を二重にする、断熱シートを貼る、厚手のカーテンをかける。ここが根本の対処です。

スポンサーリンク

結露は、なぜ起きるのか

仕組みを知ると、それぞれの対処の意味が分かります。

空気が抱えられる水分には、限界があります

ここが、結露を理解する出発点です。

暖かい空気は水分を多く抱えられ、冷たい空気は少ししか抱えられません。

暖かく湿った空気が、冷たい窓に触れる。その瞬間、空気が冷やされて、抱えきれなくなった水分が水になります。これが結露です。

だから、冬に起きます

冬は、室内が暖かく、外が冷たい。その境目である窓や壁で、温度差が最大になります。

そして、暖房を使うほど室内の空気は暖かくなり、水分を多く抱えます。その空気が窓に触れれば、より多くの結露になります。

コップの表面と同じことです

夏に冷たい飲み物を入れたコップの外側が濡れます。あれと同じ現象が、冬は窓で起きています。

違うのは向きだけです。夏は外の暖かい空気が冷たいコップで冷やされ、冬は室内の暖かい空気が冷たい窓で冷やされます。

どこに出るかで、原因が分かります

結露が出る場所には、それぞれ意味があります。

出る場所 示していること
窓ガラス 最も一般的。ガラスが冷えています
アルミサッシの枠 金属は熱を通しやすく、冷えます
北側の壁 日が当たらず、壁が冷えています
押し入れ・クローゼットの奥 空気が動かず、外壁側が冷えています
家具の裏 壁との隙間がなく、空気が回りません
床に近い部分 冷たい空気は下にたまります

窓以外に出ていたら、注意が必要です

窓の結露は目に見えるので気づきます。問題は、見えない場所です。

押し入れの奥、家具の裏、壁の内部。ここで結露が起きると、気づいたときにはカビが広がっています。

そして、壁の内部で起きる結露を内部結露と呼びます。木材を腐らせ、建物の寿命を縮めます。外からは見えません。

カビが生えると、どうなるか

ここは、結露を放置した先の話です。

建物が傷みます

木材が湿ると、腐朽菌が繁殖します。そして、シロアリが好む環境にもなります。

構造材が傷めば、地震のときの強度に影響します。ここが、防災としても無視できない理由です。

健康への影響

カビの胞子は空気中に舞います。アレルギーや呼吸器の症状の原因になることがあります。

ここは医療に関わる話なので、症状がある場合は医師に相談してください。この記事では、環境を整える方法までを扱います。

掃除しても、また生えます

ここは大事な点です。

カビを落としても、湿った環境が変わらなければ、また生えます。掃除は対症療法にすぎません。

だから、結露そのものを減らすことが根本の対処になります。

部屋ごとの結露と、その対処

出る場所によって、原因も対処も変わってきます。

寝室

寝室は、意外に結露が多い部屋です。理由もはっきりしています。

人が寝ているあいだ、呼吸と汗で水分を出し続けています。そして、夜は窓を閉め切っています。

朝、窓がびっしり濡れているのはこのためです。起きたらまず換気してください。寝具を上げる前に、窓を開けます。

そして、ベッドや布団を壁にぴったり付けないでください。壁側にカビが生えます。

浴室と洗面所

浴室は、水分の発生源そのものです。

入浴後は、換気扇を数時間回してください。すぐ切ると、湿気が家じゅうに広がります。

そして、入浴後に浴室の壁を水で流し、冷やしておくと、カビの発生が遅くなります。温度が下がると、カビが育ちにくくなるためです。

最後に、浴室のドアは閉めたまま換気してください。開けると、湿気が脱衣所へ流れます。

キッチン

キッチンは、調理中の水蒸気が原因になります。

調理中は必ず換気扇を回す。そして、鍋にふたをするだけでも水蒸気の量が変わります。

見落とされやすいのが、冷蔵庫の裏です。壁との隙間がないと、熱と湿気がこもります。

押し入れ・クローゼット

ここは、いちばん気づきにくい場所です。

閉め切っていて、空気が動きません。そして、外壁に面していれば、その面は冷えています。

対策は三つです。ときどき開けて空気を通す。ものを詰め込みすぎない。すのこで床から浮かせる。

そして、季節の変わり目に一度、奥の壁を触って確認してください。湿っていれば、対処が必要です。

北側の部屋

日が当たらないぶん、壁が一日じゅう冷えています。

使っていない部屋ほど注意が要ります。暖房を入れないので、より冷え、結露しやすくなります。

「使わないから閉めておく」が、いちばんカビを育てます。ときどき開けて、空気を通してください。

結露が教えてくれること

結露は困りごとですが、情報でもあります。

断熱の弱い場所が分かります

結露が出る場所は、その家で最も熱が逃げている場所です。

窓に出るなら窓から、壁の一部だけに出るならそこから。どこを直せばよいかを、結露が教えてくれます。

だから、結露の位置を覚えておいてください。断熱改修を検討するときの材料になります。

暖房費の目安にもなります

熱が逃げているということは、その分だけ余計に燃料や電気を使っているということです。

結露がひどい家は、暖房費も高くなりがちです。断熱を直せば、両方が改善します。

そして、停電時の持ち時間が分かります

ここが防災の話につながります。

熱が逃げやすい家は、暖房が止まったときに早く冷えます。逆に、断熱の効いた家は数時間から半日、室温を保てます。

冬の停電で怖いのは、暖房を失って体温が下がることです。建物の性能が、そのまま生存時間に効いてきます。

停電時に使える暖房と合わせて考えてください。詳しくは停電対策【冬編】にまとめました。

カビへの対処

ここは、カビが生えてしまった場合の話です。

早いほど、簡単に落ちます

表面に出たばかりのカビは、拭き取るだけで落ちます。

放置して根を張ると、素材の内部に入り込み、取れなくなります。とくに木材や壁紙です。

だから、見つけたらその日のうちに対処してください。

掃除するときの注意

一、マスクと手袋をする。胞子を吸い込まないためです。

二、換気しながら作業する。洗剤の成分がこもります。

三、こすって胞子を飛ばさない。まず拭き取り、それから洗剤を使います。

四、洗剤を混ぜない。塩素系と酸性のものを混ぜると有毒なガスが出ます。これは絶対に避けてください。

落としたあと、乾かしてください

この工程を飛ばす方が、とても多い。

濡れたまま放置すると、また生えます。拭いたあと、しっかり乾燥させてください。

扇風機やサーキュレーターで風を当てると早い。冬でも、乾かすことが最優先です。

今日からできる対処

費用のかからないものから順に並べます。

換気を、正しくやる

ただ窓を開ければよい、というものではありません。

2か所の窓を開けてください。1か所だけだと、空気が入れ替わりません。入口と出口が要ります。

時間は、1時間に1回、1〜2分で十分です。長く開ける必要はありません。短時間で空気だけを入れ替えます。

寒いので抵抗があると思いますが、短時間なら壁や家具は冷えません。室温はすぐ戻ります。

24時間換気を止めないでください

新しめの住宅には、24時間換気システムが付いています。

寒いから、音が気になるからと止めている家がありますが、これは結露とカビの原因になります。

そして、フィルターが目詰まりしていると機能しません。年に数回、掃除してください。

洗濯物の室内干しを見直す

冬の結露の大きな原因です。

洗濯物1回分の水分は、相当な量になります。それが室内の空気に移ります。

対策としては、換気扇のある浴室で干すのが有効です。あるいは、除湿機を併用する。

ただし、暖房器具の近くには干さないでください。火災の原因になります。冬の火災については冬に火災が増える本当の理由にまとめました。

家具を壁から離す

これは今日すぐできます。

壁から5センチほど離すだけで、空気が流れます。とくに、外壁に面した側の家具です。

押し入れも同じで、ものを詰め込みすぎない。すのこを敷いて、床から浮かせるのも有効です。

燃焼式の暖房を見直す

石油ストーブやガスストーブは、燃やした分だけ水蒸気が出ます。

結露がひどい部屋では、エアコンに替えると改善することがあります。エアコンは水分を出しません。

ただし、停電したらエアコンは使えません。ここは防災とのつり合いを考えてください。詳しくは停電しても使える暖房はどれかにまとめました。

費用をかける対処

ここは、根本的に減らしたい場合の話です。

窓の対策が、いちばん効きます

方法 費用 効果
断熱シート・気泡緩衝材 安い 一定の効果。見た目は落ちます
厚手のカーテン 安い 窓とカーテンの間に結露が移ることがあります
内窓(二重窓) 中程度 効果が大きい。補助金の対象になることがあります
サッシごと交換 高い 最も効果が高い

内窓は、補助金が使えることがあります

断熱改修は、省エネの観点から補助制度の対象になっていることがあります。

国の制度と、自治体独自の制度があります。「市区町村名 内窓 補助金」で調べられます。

注意点として、多くの制度は交付決定の前に契約すると対象外になります。工事を頼む前に確認してください。

スポンサーリンク

湿度計を、一つ置いてください

結露対策で最初にやることを一つ挙げるなら、これです。

数字が見えないと、判断できません

「なんとなく乾燥している」「なんとなく湿っぽい」では、対処のしようがありません。

温湿度計は数百円から手に入ります。これを置くだけで、加湿すべきか換気すべきかが分かるようになります。

目安は40〜60パーセント

この範囲であれば、のどや肌への負担が少なく、ウイルスも活動しにくく、そしてカビも生えにくいとされています。

冬の室内は、暖房を使うと20パーセント台まで下がることがあります。一方、加湿しすぎると70パーセントを超え、結露とカビの原因になります。

つまり、低すぎても高すぎても困るということです。だから数字を見る必要があります。

置く場所で数字が変わります

窓のそば、暖房の近く、部屋の中央。それぞれ違う数字が出ます。

目安としては、人が過ごす高さで、窓や暖房から離れた場所に置いてください。

そして、結露が気になる部屋にはそれぞれ一つずつあると、どの部屋が問題なのかが分かります。

除湿機という選択

これは、換気だけでは足りない場合の道具です。

冬に効くのは、デシカント式です

除湿機には大きく二つの方式があります。

コンプレッサー式は、空気を冷やして水分を取ります。夏に強く、電気代が安い。ただし、気温が低いと効きが落ちます。

デシカント式は、乾燥剤で水分を吸います。低温でも性能が落ちません。ただし、電気代は高めで、室温が少し上がります。

冬の結露対策として買うなら、デシカント式か、両方を切り替えられるハイブリッド式が向いています。

洗濯物の室内干しと組み合わせる

これは相性がよい使い方です。

室内干しは結露の大きな原因ですが、除湿機を一緒に使えば、水分が空気に出る前に回収できます。

そして、洗濯物も早く乾きます。生乾きのにおいも減ります。

置き場所と手入れ

洗濯物のそば、あるいは結露のひどい窓の近くに置いてください。

そして、タンクの水は毎日捨ててください。ためたままにすると、そこ自体がカビの発生源になります。

フィルターの掃除も忘れないでください。目詰まりすると性能が落ちます。

新築・リフォームを考えている方へ

ここは、これから家に手を入れる予定がある方向けです。

断熱と換気は、セットで考えてください

片方だけでは、うまくいきません。

断熱を強くして気密が上がると、水分が外に出にくくなります。そこで換気が足りないと、かえって結露が増えます。

逆に、換気だけ増やしても、冷たい面が残っていれば結露は起きます。

だから、「断熱と換気を、どう組み合わせるか」を業者に確認してください。ここを説明できるかどうかが、業者を選ぶ目安になります。

窓は、家でいちばん熱が逃げる場所です

壁や屋根より、窓からの熱の出入りが最も大きいとされています。

だから、断熱の投資対効果がいちばん高いのは窓です。内窓を入れる、複層ガラスにする、樹脂サッシに替える。

そして、アルミサッシは熱を通しやすいという性質があります。古い住宅では、ガラスより枠のほうが結露していることがあります。

補助金の確認は、契約の前に

断熱改修には、国や自治体の補助制度があります。

ただし、多くの制度は交付決定の前に契約すると対象外になります。ここを知らずに先に契約してしまう例があります。

同じ仕組みは耐震改修の補助にもあります。手続きの順番は、制度ごとに必ず確認してください。詳しくは耐震診断・耐震改修の補助金にまとめました。

災害のあとに起きる、別の結露とカビ

防災の記事なので、ここにも触れておきます。

浸水したあとの家は、カビとの戦いになります

水害で床上浸水すると、水が引いたあとに、壁や床の内部に水分が残ります。

見た目が乾いても、断熱材や木材の内部は湿ったままです。そのままふさぐと、数か月後にカビと腐りが出ます。

だから、被災後の片づけでは、壁を開けて乾かすという作業が必要になることがあります。急いで元通りにしないでください。

乾燥には、思った以上に時間がかかります

季節にもよりますが、数週間から数か月かかることがあります。

送風機や除湿機を使って、強制的に乾かすのが基本です。自治体やボランティア団体が機材を貸し出すことがあります。

そして、この工程を飛ばすと、あとで大きな工事が必要になります。

避難所や車中泊でも、結露は起きます

これは意外な場所かもしれません。

車の中で夜を過ごすと、呼吸の水分で窓が真っ白になります。そして、寝具が湿ります。

湿った寝具は体温を奪います。冬の車中泊では、これが低体温につながることがあります。

対策は、少し窓を開けて空気を通すことです。寒くても、密閉しないでください。一酸化炭素中毒の予防にもなります。

車中泊の注意は車中泊避難に必要なもの完全リストにまとめました。

備蓄品も、湿気で傷みます

備蓄にも、結露が関係してきます。

押し入れや物置に置いた備蓄が、湿気で傷むことがあります。とくに、外壁に面した収納です。

缶詰やレトルトは比較的強いものの、紙箱や乾物は湿気に弱い。そして、金属の缶も湿った場所では錆びます。

備蓄の置き場所は、結露しにくい場所を選んでください。そして、定期的に中身を確認する。ローリングストックの仕組みが役に立ちます。

やり方はローリングストックは「買い足して古い順に食べる」だけにまとめました。

季節ごとにやること

やることを、一年の流れで整理します。

時期 やること
秋(10〜11月) 温湿度計を置く。窓に断熱シートを貼る。換気扇のフィルター掃除
冬(12〜2月) 毎朝の換気。家具の裏と押し入れを確認
春(3〜4月) 押し入れを開けて乾かす。カビの点検
梅雨(6〜7月) 除湿機の出番。備蓄品の置き場所を確認
断熱改修を検討するなら、この時期に見積もり

秋の準備が、いちばん効きます

結露が始まってから対処するより、始まる前に手を打つほうが楽です。

10月のうちに温湿度計を置き、窓の対策をして、換気扇を掃除する。これだけで、冬の結露はかなり減ります。

冬支度の全体は冬支度チェックリストにまとめました。

よくある誤解

結露について、聞くことの多い言い方を整理します。

一、「結露は新しい家では起きない」

これは、そうとは限りません。

気密性が高い家ほど、水分が外に逃げにくいという面があります。換気が正しく働いていなければ、新しい家でも結露します。

とくに、24時間換気を止めている場合です。省エネのつもりで止めると、結露とカビを招きます。

二、「窓を開けると寒くなるから、換気しないほうがよい」

短時間なら、室温はほとんど下がりません。

下がるのは空気の温度だけで、壁や床、家具は冷えていません。窓を閉めれば、すぐに元の室温に戻ります。

むしろ、湿った空気のほうが暖まりにくいという面もあります。換気したほうが、結果として快適になることがあります。

三、「結露防止スプレーを使えば解決する」

一時的に水滴が付きにくくなる製品はありますが、空気中の水分が減るわけではありません。

窓で結露しなくなった分、別の冷たい面で結露することがあります。壁の中や押し入れなど、見えない場所です。

補助として使うのは構いませんが、換気の代わりにはなりません。

四、「除湿剤を置けば足りる」

押し入れなどの狭い空間では有効です。

ただし、部屋全体の湿度を下げる力はありません。吸える量には限りがあります。

そして、たまった水を放置すると、それ自体が湿気の元になります。定期的に交換してください。

五、「カビは見えるところだけ取れば大丈夫」

表面のカビは、下に根が広がっていることがあります。

壁紙の表面を拭いても、裏側の石膏ボードに広がっていれば再発します。

同じ場所に繰り返し生えるなら、表面の掃除では追いつかない段階だと考えてください。原因である結露を止める必要があります。

よくある質問

Q. 結露を拭くだけではだめですか

拭くこと自体は必要です。放置すればカビが生えます。

ただし、拭いても翌日また出ます。原因が変わっていないからです。

拭くのは応急処置。換気と断熱が根本の対処という位置づけで考えてください。

Q. 加湿器を使っているのですが

乾燥対策として加湿は有効ですが、やりすぎると結露になります。

目安は湿度40〜60パーセントです。温湿度計を置いて、数字を見ながら調整してください。

そして、窓が結露しているなら、その部屋は加湿しすぎです。結露は分かりやすい信号になります。

Q. 賃貸でカビが生えたら、退去時に請求されますか

状況によります。

換気を怠るなど、住み方に問題があった場合は借主の負担とされることがあります。

一方、建物の構造上の問題であれば、貸主の責任になります。

大事なのは、気づいた時点で管理会社に伝え、記録を残しておくことです。写真を撮り、いつ伝えたかを残してください。

Q. 結露で窓のまわりの木枠が黒くなってきました

カビが根を張り始めている状態です。木は水を吸うので、表面を拭いただけでは戻りません。

軽いうちは、乾かしてから、木材用のカビ取り剤で処理する方法があります。塩素系の漂白剤は木を傷めるので、素材に合ったものを選んでください。

そして、黒ずみが取れない場合は、腐り始めている可能性があります。押して柔らかければ、業者に見てもらってください。

Q. 冬でも除湿したほうがよいのですか

湿度が60パーセントを超えているなら、冬でも除湿してください。

「冬は乾燥するもの」と思われがちですが、結露が出ている部屋は、その付近の湿度が高いということです。

ただし、加湿と除湿を同じ部屋で同時にやらないでください。電気の無駄になります。まず温湿度計で数字を確かめてください。

Q. 押し入れのカビ臭さが取れません

においが残るのは、まだどこかにカビが残っているか、湿気が抜けていないからです。

やることは三つです。中身をすべて出す。奥の壁と床を拭いて乾かす。扇風機で風を送る。

そして、戻すときに詰め込みすぎないでください。すのこを敷き、壁との間に隙間を作ります。

それでも繰り返すなら、外壁側の断熱に問題がある可能性があります。

Q. 電気代を抑えながら結露を防ぐには

費用のかからない順に並べると、次のようになります。

一、換気。費用はゼロです。2か所開けて1〜2分。

二、家具を壁から離す。これもゼロです。

三、室内干しをやめる、または浴室で干す。

四、窓に断熱シートを貼る。数千円で効果があります。

ここまでやっても改善しない場合に、除湿機や内窓を検討するという順番です。上から順にやってみてください。

結露を止めると、家全体が変わります

最後に、もう少し視野を広げておきます。

同じ工事が、いくつもの問題を解きます

この記事では断熱と換気の話を繰り返してきました。理由は、この二つが同時に複数の問題を解くからです。

結露が減ります。カビが生えにくくなります。暖房費が下がります。そして、屋外側では、つららやすが漏りが減ります。

さらに、停電しても部屋が冷えにくくなります。冬の災害で最も怖い「暖房を失うこと」への備えになります。

建物の寿命も延びます

内部結露は、木材を静かに腐らせます。外からは見えないので、気づいたときには構造材が傷んでいることがあります。

構造材が弱れば、地震のときの強度に影響します。耐震補強を考える前に、まず腐らせない環境を作ることが土台になります。

優先順位をつけるなら

すべてを一度にはできません。順番をつけるなら、こうです。

一、換気の習慣。今日から、費用ゼロでできます。

二、温湿度計を置く。数百円で、判断できるようになります。

三、窓に断熱シート。数千円で、いちばん結露する場所に効きます。

四、内窓や断熱改修。費用はかかりますが、根本の対処です。補助金を確認してから。

この記事を読んだあとに

まずは、いま住んでいる家のどこに結露が出ているかを見て回ってください。

窓だけなのか、壁にも出ているのか、押し入れの奥はどうか。場所が分かれば、次にやることが決まります。

結露は毎年繰り返しますが、放っておくかどうかで、10年後の家の状態が変わります。

Q. 一人暮らしで、日中は家にいません。それでも換気は必要ですか

必要です。むしろ、閉め切っている時間が長いぶん、湿気がこもります。

おすすめは、朝出かける前に数分の換気です。寝室の窓を開け、玄関を出るまでに閉める。それだけでも違います。

そして、浴室の換気扇は回したままにしてください。電気代はわずかです。24時間換気がある住宅なら、止めないでください。

洗濯物を干して出かける場合は、除湿機とタイマーを組み合わせる方法があります。

一人暮らしの備え全体は一人暮らしの防災にまとめました。

Q. 結露が原因で、床がぶよぶよしてきました

これは早めに専門家に見てもらってください。床材の下で腐りが進んでいる可能性があります。

そのまま使い続けると、踏み抜く危険があります。そして、範囲が広がれば工事も大きくなります。

賃貸であれば、すぐに管理会社へ連絡してください。建物の構造に関わる部分です。

Q. 窓の下にたまった水を吸うグッズは効果がありますか

窓枠やサッシに水がたまるのを防ぐ、という点では有効です。木枠の腐りやサッシのカビを減らせます。

ただし、結露そのものは減りません。出た水を受け止めているだけです。

そして、吸ったまま放置すると、それ自体がカビます。定期的に乾かすか、交換してください。

あくまで補助的な道具として、換気や断熱と組み合わせて使ってください。

まとめ|換気と断熱に戻ります

最後に、あらためて整理します。

この記事の要点

一、結露は拭いても解決しません。原因は水分量と冷たい面です。

二、換気は2か所開けて、1時間に1〜2分。24時間換気を止めないでください。

三、燃焼式の暖房は水蒸気を出します。室内干しも大きな原因です。

四、見えない場所の結露が怖い。押し入れの奥、家具の裏、壁の内部。

五、断熱を直すと、冬の停電にも強くなります。

今日できること

窓を2か所開けて、2分だけ換気してください。これが最も費用のかからない対処です。

そして、外壁に面した家具を、壁から少し離してください。押し入れの奥も見てください。

あわせて読みたい

冬の備え全体は冬支度チェックリストに、冬の停電は停電対策【冬編】にまとめました。

屋外側では、同じ「熱の漏れ」が原因でつららができます。屋根まわりの対策は屋根の雪対策は3方式から選ぶにまとめました。

スポンサーリンク
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

9月1日は防災の日/8月30日〜9月5日は防災週間

1年に一度、備えを点検する日です。10分でできることから始めてください。

この記事を書いた人

北海道札幌市在住の防災・サバイバル情報発信者です。2018年の北海道胆振東部地震を機に「誰でも今日から始められる防災」をモットーに活動を開始し、実際に試した防災グッズのレビューや家族構成別の備え方をわかりやすくお伝えしています。実践的で信頼できる情報を提供できるよう、がんばっています!

目次