おむつが尽きたら|ポリ袋とタオルで作る簡易おむつと、断水時の処理

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【この記事の要約】
結論から言います。おむつが尽きても、ポリ袋とタオルがあれば代わりが作れます。作り方は単純で、ポリ袋を切り開いて土台にし、その上に吸水するものを重ねるだけ。吸水材には、タオル、生理用ナプキン、キッチンペーパー、新聞紙が使えます。ただし、これはあくまで一時しのぎです。長く使えばかぶれます。そして、肌に直接ポリ袋を当てないことと、こまめに替えること。この二つを守ってください。この記事では、簡易おむつの作り方、使える材料と使えない材料、そして排泄物の処理までをまとめました。断水しているとき、汚物の扱いが感染につながります。

目次

結論|ポリ袋+吸水材 で作れます

先に、作り方の骨格を書きます。

三層で考えてください

一、いちばん外側にポリ袋。漏れを防ぐ役目です。

二、その内側に吸水するもの。タオル、ナプキン、キッチンペーパーなど。

三、肌に触れる側にやわらかい布。ガーゼやハンカチ。ポリ袋を直接肌に当てないためです。

固定はテープか、ひも

ガムテープ、養生テープ、包帯、手ぬぐい。おなかまわりで留められれば、何でも構いません。

ただし、粘着テープを直接肌に貼らないでください。剥がすときに皮膚を傷めます。

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作り方|ポリ袋を使う方法

もっとも一般的な方法です。

用意するもの

ポリ袋(レジ袋でも可)を1枚。タオルかナプキンを1枚。これだけです。

手順

一、ポリ袋の両脇を切って、開く。持ち手の部分は切り落とさず残します。あとで結ぶために使います。

二、開いたポリ袋を広げ、中央に吸水材を置く。タオルなら細長くたたみます。

三、赤ちゃんのおしりの下に敷く。吸水材が股の位置に来るように。

四、持ち手を左右で結ぶ。きつく締めすぎないでください。指が1本入る余裕を残します。

レジ袋を使うときの注意

レジ袋にはマチ(底の折り込み)があります。ここが股に当たるとごわつくので、広げるときに平らにしてください。

そして、印字のあるものは、インクが肌に触れないよう内側を裏返して使うと安心です。

吸水材に使えるもの

手元にあるもので代用できます。

使えるもの 特徴 注意
生理用ナプキン 吸水力が高い。形も近い 最も適しています
タオル・手ぬぐい やわらかく肌にやさしい 吸水量は多くありません
キッチンペーパー 吸水し、使い捨てできる 破れやすいので重ねて使う
新聞紙 意外に吸います。手でもむと柔らかくなる インクが肌に付きます。直接当てない
ペットシーツ 吸水力が非常に高い 大きいので切って使う
ガーゼ・ハンカチ 肌に触れる層に向く 吸水材としては薄い

生理用ナプキンが、いちばん近い

形も吸水の仕組みも、おむつに近い。そのまま股に当てて、ポリ袋で押さえるだけで機能します。

そして、避難所には生理用品が届きます。おむつより早く手に入ることがあります。

新聞紙は、もんでから使ってください

そのままでは硬く、肌を傷めます。くしゃくしゃにもんでから広げると、やわらかくなり吸水もよくなります。

ただし、インクが肌に付きます。必ず、ガーゼやキッチンペーパーを間に挟んでください。

使わないほうがよいもの

害になる可能性があるものを挙げます。

ラップ

密着しすぎて蒸れます。短時間でかぶれます。

そして、ずれると隙間から漏れます。ポリ袋のほうが適しています。

粘着テープを肌に直接

ガムテープや布テープを肌に貼ると、剥がすときに皮膚がむけます。

留めるのはポリ袋どうし、または布の上からにしてください。

硬いひもで締める

細いひもや輪ゴムは、食い込んで血流を妨げます。

幅のある布か、ポリ袋の持ち手を使ってください。

こまめに替えてください

ここが、簡易おむつでいちばん重要な点です。

市販のおむつより、替える間隔を短く

市販品は、吸った水分を戻さない構造になっています。簡易おむつにはその機能がありません。

だから、濡れたら早めに替える。放置すると、短時間でかぶれます。

おしりを乾かす時間を作ってください

替えるときに、数分でも空気に触れさせると、かぶれが大きく減ります。

断水していて洗えない場合、濡らしたガーゼやウェットティッシュで拭き、乾かしてから次を当ててください。

赤くなってきたら、頻度を上げる

おしりが赤い、ぶつぶつが出た。これはかぶれの始まりです。

替える回数を増やし、乾かす時間を長く取ってください。改善しない場合や、ただれ・出血がある場合は、医療者に相談してください。避難所には保健師や医療班が入ることがあります。

使ったあとの処理

断水時は、ここが感染につながります。

便は取り除いてから包む

固形の便は、トイレに流せるなら流してください。流せない場合は、新聞紙などに包みます。

そして、においと衛生のために、二重に袋詰めしてください。

防臭袋があると、まったく違います

避難所のような閉じた空間では、においが大きな問題になります。

おむつ用の防臭袋は、普通のポリ袋とは性能が違います。備蓄に入れておく価値があります。

なければ、ポリ袋を二重にし、口をしっかり縛る。そして、新聞紙で包んでから入れると、においが軽くなります。

捨てる場所を、確認してください

避難所では、おむつの廃棄場所が決められていることがあります。

そして、災害時のごみ収集は止まります。数日ためることを前提に、保管場所を考えてください。

手を洗ってください

断水していても、これは省略しないでください。

ウェットティッシュで汚れを拭き取り、そのあとアルコールで消毒。この順番です。汚れが残っていると、消毒の効果が落ちます。

感染症の広がり方は冬の避難所で怖いのは寒さと感染症にまとめました。

月齢と体格で、作り方を変えてください

同じ簡易おむつでも、赤ちゃんの大きさで調整が要ります。

新生児から3か月ごろ

体が小さく、皮膚も薄い時期です。いちばん配慮が要ります。

ポリ袋は小さめのものを使うか、大きいものを切って調整してください。余った部分がごわつくと、股ずれの原因になります。

そして、この時期は排泄の回数が多い。1日に10回を超えることもあります。替える回数を多く見積もってください。

肌に触れる層は、ガーゼなど、できるだけやわらかいものを選んでください。

寝返り前と、寝返り後

寝返りを始めると、じっとしていません。作業中に転がるので、ずれやすくなります。

この時期からは、おなかまわりでしっかり結ぶことが大事になります。ただし、締めすぎないでください。

そして、寝ているあいだに外れることがあります。下にタオルやペットシーツを敷いておくと、寝具が汚れずに済みます。

つかまり立ち以降

動きが大きく、簡易おむつは外れやすくなります。

パンツ型に近い形にすると安定します。ポリ袋の底を切って足を通し、腰の位置でテープで留める方法です。

この月齢なら、本人がいやがって外そうとすることもあります。上から服を着せると、外しにくくなります。

トイレトレーニング中の子

すでに自分で伝えられるなら、簡易おむつより、こまめにトイレへ連れて行くほうが早いことがあります。

ただし、避難所ではトイレが遠い、行列ができる、夜は暗い。環境が変わると、できていたことができなくなるのは自然なことです。

そこで責めないでください。災害時に後戻りするのは、ごく普通に起きます。落ち着けば戻ります。

避難所で、おむつを替える場所

作り方とは別に、場所の問題があります。

替える場所がありません

体育館のような広い空間では、周囲の目があります。そして、床は硬く冷たい。

多くの避難所では、時間が経つと授乳・おむつ替えのスペースが用意されます。ただし、最初の数日はないことが多い。

ないときは、運営者に伝えてください

遠慮する方が多いのですが、これは伝えてよいことです。

段ボールとブルーシートがあれば、簡単な仕切りが作れます。「必要としている人がいる」と分かれば、対応が動きます。

そして、同じ状況の親は他にもいます。一人のための要望ではありません。

自分でできる工夫

大判のバスタオルやブランケットがあると、その場で目隠しになります。持ち出し袋に1枚入れておくと、いくつもの用途で使えます。

そして、おむつ替えシートがあると、床の冷たさと汚れを防げます。なければ、ポリ袋を開いて敷くだけでも違います。

断水しているときのおしりケア

洗えない状況での対処です。

拭くだけになります

おしりふきが最優先の備蓄品です。おむつより先に切れることがあります。

なければ、ガーゼやキッチンペーパーを、少量の水で湿らせて使います。乾いたもので強くこすらないでください。

こすらず、押さえて拭く

皮膚が弱っているときに強くこすると、すぐに傷ができます。

押し当てて、汚れを移し取るようにしてください。何度かに分けるほうが、結果としてきれいになります。

ワセリンが役に立ちます

薄く塗っておくと、皮膚と排泄物の間に膜ができます。かぶれを防ぎ、次に拭くときも楽になります。

小さな容器のものが、備蓄に向いています。唇や手の乾燥にも使えるので、無駄になりません。

ただし、すでにただれている場合や、症状が改善しない場合は、自己判断で塗り続けず医療者に相談してください。

おしりを洗いたいとき

水が少しでも使えるなら、ペットボトルのふたに穴を開けて簡易シャワーにする方法があります。

少ない水で、こすらずに汚れを流せます。キリや画びょうで穴を数か所開けるだけです。

そして、洗ったあとは必ず乾かしてください。濡れたまま包むと、かぶれが早く進みます。

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備えておくと、作らずに済むもの

簡易おむつは、あくまで最後の手段です。事前に置いておけば、そもそも使わずに済みます。

おむつは、何日分あればよいか

内閣府は、家庭の備蓄について最低3日分、できれば1週間分という考え方を示しています。乳児用品も、この考え方の延長で構いません。

ただし、おむつには事情があります。支援物資で届くまでに時間がかかることと、サイズが合わないと使えないことです。

避難所に届くおむつは、サイズが偏ります。Mばかり、Lばかりということが起こります。自分の子に合うものが来るとは限りません。

だから、1週間分を目安に、多めに置いてください。かさばりますが、腐りません。

サイズが変わる時期の考え方

備蓄の落とし穴が、ここです。買いだめした直後にサイズアウトする。よくあります。

対処は単純で、次のサイズも少しだけ混ぜておくことです。ひとパックでも構いません。

そして、大きめは使えますが、小さめは使えません。迷ったら大きいほうを残してください。

回転させながら備える

おむつは、しまい込むより普段使いの棚に多めに置くほうが管理しやすい。

使ったら買い足す。常に一定量が家にある状態を保つという方法です。これなら期限切れも、サイズアウトも起きにくい。

この考え方は、食料の備蓄と同じです。特別な準備をするのではなく、いつもの買い物を少し多めにする。

あわせて備えておきたいもの

もの なぜ要るか 目安
おしりふき 断水すると洗えません おむつより多めに
防臭袋 避難所ではにおいが問題になります 50枚程度
ポリ袋(大小) 簡易おむつの材料にもなります 各20枚
ワセリン かぶれを防ぎます。他の用途にも使えます 小容器1個
大判のバスタオル 目隠し、敷物、防寒 1〜2枚
ガーゼ 肌に触れる層、拭き取り 10枚程度

おしりふきは、おむつより先に切れます

見落とされがちな点です。1回の交換で数枚使います。おむつ1枚に対して、おしりふきは複数枚。

そして、断水すると代わりがありません。水で洗い流せないので、拭くしかない。

備蓄では、おむつと同じかそれ以上の量を見てください。

持ち出し袋に入れる分

家の備蓄とは別に、すぐ持ち出せる分を分けておいてください。

目安は1日分です。おむつ数枚、おしりふき1パック、防臭袋。これだけでも、最初の数時間がまったく違います。

持ち出し袋の中身全体は乳児向け防災グッズ完全ガイドにまとめました。

支援物資が届くまでの時間

「すぐ届く」という前提で考えないでください。

最初の3日は、自分の備えで持たせる

大きな災害では、道路が寸断されます。物資が動くまでに時間がかかります。

そして、届いても配布までにさらに時間がかかります。仕分けと配布の体制が要るためです。

だから、最初の数日は自分の備えで持たせる。これが、簡易おむつの出番を減らす唯一の方法です。

届いたときに、サイズを確認してください

支援物資のおむつは、箱ごと届いて、サイズが偏ることがあります。

合わないサイズしかない場合、大きめを工夫して使うほうが現実的です。テープ型なら、留める位置で調整できます。

そして、合わないサイズを抱え込まないでください。他の家庭で合う子がいます。運営者に伝えると、交換が成立することがあります。

足りないことは、伝えてよい

避難所の運営者は、何がどれだけ足りないかを把握していません。声が上がって初めて分かります。

遠慮して黙っていると、次の物資要請に反映されません。これは、わがままではなく情報提供です。

状況別|どこで、どう対処するか

場所によって、使えるものが変わります。

自宅で被災し、在宅避難するとき

いちばん条件がよい状況です。家にあるものが、すべて使えます。

タオル、ナプキン、キッチンペーパー、新聞紙、レジ袋。探せば、たいてい何か見つかります。

問題になるのは、ごみです。収集が止まるため、家の中にたまります。

ベランダや玄関の外に、ふたつきの容器を置いて保管してください。直射日光の当たらない場所を選びます。においと虫を抑えられます。

避難所にいるとき

材料は限られますが、人がいます。これが大きな違いです。

生理用品は比較的早く届きます。おむつがなくても、ナプキンならあることがあります。運営者に聞いてください。

そして、同じ月齢の子を連れた家庭がいれば、サイズの融通が利くことがあります。声をかけてみる価値があります。

避難所での過ごし方全般は冬の避難所で怖いのは寒さと感染症にも書きました。

車中泊をしているとき

狭く、替える場所に困ります。後部座席を倒して、平らな面を作ってください。

そして、においがこもります。防臭袋がないと、車内で過ごすのがつらくなります。

使用済みのものは車外に出すのが基本です。ふたつきの容器をトランクに置いておくと扱いやすい。

車中泊そのものにも危険があります。エコノミークラス症候群一酸化炭素中毒です。長引く場合は、避難所や親戚宅への移動も考えてください。

外出先で被災したとき

いちばん手持ちが少ない状況です。

まず、コンビニやドラッグストアを探してください。営業していれば、おむつかナプキンが手に入ります。

閉まっていても、駅や商業施設の授乳室には、おむつが備えられていることがあります。

そして、ハンカチとレジ袋があれば、その場をしのげます。この記事の方法が役に立つのは、まさにこの場面です。

やってはいけないこと

害が大きいものを、あらためて挙げます。

汚れたおむつを、そのままにしない

「替えがないから、もう少し我慢させよう」これがいちばん危険です。

数時間放置すると、皮膚がただれます。そうなると、その後どんなおむつを使っても悪化していきます。

替えがないなら、外して、乾かしておくほうがまだよい。下にタオルを敷けば、寝かせておけます。

洗って再利用しようとしない

紙おむつは、洗って乾かしても機能が戻りません。吸水材が壊れています。

そして、断水中に汚物を洗うのは、感染の観点で危険です。

使うなら布おむつです。紙のものを洗おうとしないでください。

においを抑えるために、密閉しすぎない

使用済みのものを袋に入れて縛るのは正しい。ただし、それを室内の暖かい場所にためないでください。

密閉した袋の中は、菌が増える環境です。破れたときの被害が大きくなります。

涼しい場所で、外に出す。これを原則にしてください。

症状が出ているのに、様子を見続けない

おしりの赤みが広がる、ただれている、出血している、機嫌が悪く発熱がある。

こうした場合は、様子を見るのをやめてください。避難所の医療班、保健師、あるいは開いている医療機関に相談してください。

災害時は受診をためらいがちですが、皮膚のトラブルは早いほど軽く済みます。

大人用・介護用の簡易おむつ

赤ちゃんだけの問題ではありません。

必要量が、まったく違います

大人の1回あたりの量は、乳児の比ではありません。ポリ袋とタオル1枚では足りません。

吸水材は、ペットシーツ、大判タオル、大人用の尿とりパッドを重ねて使ってください。

そして、漏れたときの被害が大きい。下に防水シートかレジャーシートを敷いておくと、寝具を守れます。

床ずれを防いでください

ここが、乳児との最大の違いです。

自分で体を動かせない方の場合、濡れたまま同じ姿勢でいると、短時間で皮膚が傷みます。

こまめに替え、体の向きを変えることを意識してください。避難所の硬い床では、なおさら重要です。

プライバシーの確保が、より切実です

意識のはっきりしている大人にとって、人前で排泄の世話を受けることは、大きな負担になります。

仕切りを求めることを、遠慮しないでください。これは尊厳の問題です。

避難所には福祉避難所という枠組みもあります。介助が必要な方は、市区町村に相談する道があることを覚えておいてください。

備蓄も、別に考えてください

介護が必要な家族がいる場合、その方の分は乳児とは別に備えてください。

大人用おむつ、尿とりパッド、防臭袋、使い捨て手袋。1週間分を目安にしてください。

そして、使い捨て手袋は忘れられがちですが、介助する側を守ります。断水時は特にそうです。

子どもの気持ちにも、目を向けてください

技術の話だけでは足りません。

慣れないおむつは、いやがります

ごわつく、締めつける、感触が違う。子どもは敏感に気づきます。

ぐずるのは自然な反応です。ここで叱らないでください。ただでさえ、環境が変わって不安になっています。

できるだけ、肌に触れる層をやわらかくする。それだけで、受け入れが変わることがあります。

できていたことが、できなくなります

災害後、おねしょが戻る、トイレに行けなくなることがあります。

これはごく普通に起こる反応です。異常ではありません。

責めずに、簡易おむつやパンツ型のおむつで受け止めてください。落ち着けば、多くは自然に戻ります。

長く続く場合や、他の変化が強い場合は、保健師や小児科医に相談してください。

親が疲れきらないように

断水のなかで、何度も替えて、洗えなくて、においに囲まれて。これは、相当な負担です。

ひとりで抱えないでください。避難所には保健師が入ります。同じ立場の親もいます。

代わってもらえる場面があれば、代わってもらう。親が倒れると、子どもを守る人がいなくなります。

よくある質問

Q. 簡易おむつは、何時間くらい使えますか

市販品のように長時間は持ちません。吸水量が少なく、逆戻りもします。

目安を示すのは難しいのですが、「濡れたら替える」を基本にしてください。時間で区切るより、状態で判断するほうが安全です。

Q. 布おむつのほうがよいですか

洗える環境があるなら、布は有力な選択肢です。繰り返し使えます。

ただし、断水していれば洗えません。そして、乾かす場所も要ります。

災害の状況によって、どちらが現実的かが変わります。両方を想定しておくのが安全です。

Q. 大人用でも同じ方法が使えますか

基本の考え方は同じです。ポリ袋を土台にし、吸水材を重ねる。

ただし、量が多くなるため、ペットシーツや大判のタオルのほうが向きます。

そして、介護が必要な方の場合、床ずれの危険があります。長時間放置しないでください。

Q. ポリ袋がないときは、どうしますか

ごみ袋、レジ袋、食品用の保存袋、クリーニングのカバー。水を通さないものなら、代わりになります。

大きすぎる場合は、切って調整してください。股のまわりがごわつかないことが、いちばんの条件です。

それもない場合は、吸水材だけを当てて、上から衣類で押さえる方法があります。漏れやすくなるので、下に敷物を置いてください。

Q. 生理用ナプキンは、どのタイプがよいですか

夜用の長いものが向きます。面積が広く、吸水量も多いためです。

羽つきのものは、羽をポリ袋に留めると、ずれにくくなります。

そして、乳児に使う場合は、香料のないものを選んでください。肌への刺激が少なくて済みます。

Q. 何日くらい、簡易おむつで持たせられますか

日数で答えるのは難しいのですが、短いほどよいとは言えます。

肌の状態が判断材料です。赤みが出ていなければ続けられますし、出ていれば限界が近い。

数日を超えそうなら、入手の手段を探すことに力を向けてください。避難所の運営者、市区町村、開いている店。方法はいくつかあります。

Q. 防臭袋は、普通のポリ袋と何が違いますか

においの分子を通しにくい素材でできています。二重に縛った普通の袋とは、はっきり差が出ます。

とくに、閉じた空間で効きます。車中泊や避難所では、あるとないとで過ごしやすさが変わります。

普段のおむつ替えでも使えるので、買っておいて無駄になりません。

Q. 使い捨てと布、どちらを備えるべきですか

結論としては、紙を主にして、布を少しという組み合わせが現実的です。

断水すると布は洗えません。だから主力にはなりません。

ただし、水が使える状況が戻ったとき、布があれば供給が途絶えても続けられます。保険として数枚あると心強い。

Q. 避難所でおむつをもらうには、どうすればよいですか

運営の受付か、物資の担当者に直接伝えてください。サイズと必要な枚数を、具体的に言うことが大事です。

「おむつが足りません」より、「Mサイズを1日6枚、3日分ほしい」のほうが動きます。数量が分からないと、要請の形にできないためです。

そして、届いていないだけで倉庫にはあることがあります。仕分けが追いつかず、出ていないだけという状況です。聞いてみる価値があります。

Q. 停電しているとき、夜のおむつ替えはどうしますか

両手が空くことが条件になります。ヘッドライトか、首から下げられるライトがあると、作業がまったく違います。

手に持つ懐中電灯だと、片手がふさがります。置いて使えるランタンでも構いません。

そして、明かりはやわらかいものを。強い光を顔に当てると、子どもが起きてしまいます。

Q. 平時に一度、作ってみたほうがよいですか

はい。一度でも手を動かしておくと、本番の速さが変わります。

難しい作業ではありません。ポリ袋を切って、タオルを重ねて、結ぶ。数分で終わります。

そして、実際にやってみると手持ちの袋の大きさが合うかどうかが分かります。合わないと気づけば、備蓄を見直せます。

防災訓練の日や、備蓄の点検日に合わせてやってみてください。子どもと一緒にやれば、それ自体が防災の練習になります。

まとめ|備えておけば、作らずに済みます

最後に整理します。

この記事の要点

一、ポリ袋を土台に、吸水材を重ねる。三層で考えます。

二、生理用ナプキンが、最も代用に向いています。

三、ポリ袋を肌に直接当てない。間に布を挟みます。

四、市販品より頻繁に替える。逆戻りするためです。

五、処理は二重の袋で。防臭袋があると大きく違います。

そのうえで、備蓄が最優先です

この記事は、尽きてしまったときの手段を書きました。

けれど、いちばんよいのは尽きないことです。おむつは軽くてかさばるだけで、腐りません。多めに置いておいて損はありません。

目安として、普段使っている分に加えて、1週間分を別に確保しておいてください。サイズが変わる時期は、次のサイズも少し。

覚えておくのは、三つだけです

災害のときに、手順を思い出すのは難しい。だから、絞ります。

一、外は防水、中は吸水、肌はやわらかく

この三層さえ覚えていれば、材料が何であっても組み立てられます。

外側にポリ袋。中に吸水するもの。肌に触れる面に布。順番を間違えなければ、形は問いません。

二、濡れたら替える

時間で管理しないでください。状態で判断します。

簡易おむつは、吸った水分を肌に戻します。市販品と同じ感覚でいると、かぶれます。

三、汚物は二重にして、外へ

断水しているとき、汚物の扱いが感染につながります。

二重に袋詰めし、口を縛り、涼しい場所か屋外へ。室内にためないでください。

そして、いちばんの対策は備蓄です

ここまで書いてきましたが、簡易おむつを作らずに済むのがいちばんです。

おむつは腐りません。場所は取りますが、それだけです。普段の買い物を少し多めにする。それだけで、この記事の出番はなくなります。

そのうえで、作り方を知っておいてください。知っているだけで、尽きたときの不安がまったく違います。

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この記事を書いた人

北海道札幌市在住の防災・サバイバル情報発信者です。2018年の北海道胆振東部地震を機に「誰でも今日から始められる防災」をモットーに活動を開始し、実際に試した防災グッズのレビューや家族構成別の備え方をわかりやすくお伝えしています。実践的で信頼できる情報を提供できるよう、がんばっています!

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