災害ボランティアの始め方|センターの流れ・持ち物・保険まで初参加の全手順

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【この記事の要約】
先に結論を書きます。災害ボランティアは、勝手に現地へ行ってはいけません。被災した市区町村の社会福祉協議会が立ち上げる災害ボランティアセンターを通します。センターが、いつから、どの地域の人を、何人受け入れるかを公表します。初期は「市内在住者のみ」に限られることも多い。そして自己完結が原則です。食事、水、宿、移動手段、装備。すべて自分で用意します。加えて、ボランティア活動保険への加入を、出発する前に地元で済ませてください。この記事では、参加までの流れ、持ち物、装備の選び方、現地でのふるまいまでを順に書きました。

目次

結論|センターを通し、自己完結で行く

まず、全体の原則を書きます。ここを外すと、支援のつもりが負担になります。

勝手に行かないでください

受け入れの準備ができていない場所に人が行くと、それ自体が負担になります。

宿も、食事も、トイレも足りていません。その状態で人が増えれば、被災者の分が減ります。

道路も同じです。緊急車両が通る道を、一般車が混ませることになります。

災害ボランティアセンターを通します

被災した市区町村の社会福祉協議会が、災害ボランティアセンターを立ち上げます。

ここが、受け入れの窓口です。募集の有無、対象地域、人数、必要な装備を公表します。

個人が直接、被災者の家に行くのではありません。センターが困りごとを集約し、人を割り振ります。

自己完結が原則です

食事、飲み水、宿、移動手段、そして装備。すべて自分で用意していきます。

「現地で買えばいい」は通用しません。店が開いていないか、開いていても被災者のための物です。

保険に入ってから行ってください

ボランティア活動保険があります。多くの場合、住んでいる地域の社会福祉協議会で加入できます。

現地でけがをする可能性は、決して低くありません。釘の踏み抜き、転倒、熱中症。

加入は、出発前に、地元で済ませてください。現地で加入する形は想定されていないことがあります。

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参加までの流れ

実際の手順を、順を追って書きます。

一、募集を確認する

被災した市区町村の社会福祉協議会、そして都道府県社会福祉協議会のサイトを見てください。

全国社会福祉協議会が、災害ボランティア情報をまとめて発信することもあります。

確認するのは、開設されているか、対象は誰か、何人か、いつからか、必要な装備は何かです。

二、対象地域を必ず見る

ここが最も見落とされます。初期は「市内在住者のみ」「県内在住者のみ」と限定されることが多い。

理由は、宿泊と移動の受け皿がないためです。遠方から来られても、泊まる場所がありません。

この段階で県外から行くと、断られます。そして、断る作業自体が負担になります。

三、事前登録が必要な場合があります

近年は、事前予約制をとるセンターが増えています。当日いきなり行っても受け付けられません。

ウェブから申し込む形が多い。定員に達すると締め切られます。

四、当日、受付で登録する

センターに着いたら、受付をします。氏名、連絡先、保険の加入状況を伝えます。

そして、オリエンテーションがあります。その日の注意事項、危険な場所、作業の内容。必ず聞いてください。

五、マッチングで班に分かれる

寄せられた依頼と、来た人の数を照らし合わせて、班が編成されます。

ここで、リーダーが決まります。初めての方がなることもあります。

作業内容は選べません。希望どおりにならないこともあります。そこで不満を出さないでください。

六、活動し、報告して終わる

現場へ移動し、決められた時間まで作業します。そして、センターに戻って報告します。

この報告が、次の日の計画になります。途中で帰らず、最後まで参加してください。

災害ボランティアセンターとは何か

仕組みを知っておくと、動き方が分かります。

社会福祉協議会が立ち上げます

被災した市区町村の社会福祉協議会が中心になって設置します。行政や、災害支援を専門とするNPOが協力する形です。

平時から準備されているわけではありません。災害が起きてから、被害の状況を見て開設が判断されます。

だから、発災の翌日に開いているとは限りません。数日かかることもあります。

何をしている場所か

大きく三つです。

一、被災者からの困りごとを受け付ける。「泥をかき出してほしい」「家財を運び出したい」といった依頼です。

二、ボランティアを受け付ける。登録し、人数を把握します。

三、その二つを結びつける。これがマッチングです。

つまり、需要と人手をつなぐ交換所だと考えてください。

なぜ個人で行ってはいけないのか

ここが本質です。被災者が何に困っているかは、外から見て分かりません。

そして、依頼していない家に人が来ても困ります。片付けの方針が決まっていないこともあります。

センターを通すことで、本当に手が要る場所に、必要な人数が行きます。

閉所することもあります

ボランティアセンターは、いずれ役目を終えます。依頼が減れば、閉じられます。

そのあとは、地域の支え合いや、専門の団体の活動に引き継がれます。

だから、行こうと思ったときにはもう閉じていたということが起こります。情報は随時確認してください。

時期によって、できることが変わります

ボランティアの役割は、段階で変わります。

発災から数日|まだ入れません

この時期は、人命救助と安全確保が最優先です。

消防、警察、自衛隊が動いています。一般のボランティアが入る段階ではありません。

センターもまだ開設されていないことが多い。待つのが正しい行動です。

数日から数週間|片付けが中心

センターが開設され、募集が始まります。ここが、いちばん人手が要る時期です。

作業は、泥のかき出し、家財の運び出し、床下の清掃、家屋の消毒など。体力を使う作業が中心です。

そして、この時期の作業には期限があります。泥は乾くと固まり、濡れた家財はカビます。早いほど効果があります。

数週間から数か月|暮らしの支援へ

片付けが一段落すると、生活の再建に関わる支援が増えます。

引っ越しの手伝い、仮設住宅での交流、行事の運営。力仕事以外の役割も出てきます。

この時期は、ボランティアの数が減ります。報道が落ち着くためです。だから、ここで来る人には価値があります。

それ以降|専門性のある関わりへ

センターが閉じたあとも、地域には課題が残ります。

この段階は、継続して関わる団体の領域になります。単発の参加より、関係を続ける形になります。

作業の内容と、体への負担

実際に何をするのかを書きます。

泥のかき出し

浸水した家の床や床下から、泥をスコップでかき出す作業です。

泥は水を含んで重い。中腰の姿勢が続きます。腰とふくらはぎに負担が集中します。

そして、汚水を含んでいます。肌に触れないよう、装備で防ぐ必要があります。

家財の運び出し

濡れた畳、家具、家電を外へ運びます。濡れた畳は、乾いたものの何倍も重い。

複数人で持つのが原則です。一人で無理をしないでください。

床下や壁の清掃

狭い場所での作業になります。粉じんがこもります。

防じんマスクが要る場面です。そして、換気を確保してください。

消毒

泥を落として、乾かして、それから消毒する。この順番でないと効きません。

薬剤の扱いには注意が要ります。手順は被災後の片付けと消毒にまとめました。

暑い時期は、熱がこもります

長袖、長ズボン、長靴、手袋、マスク。この装備は、そのまま熱をこもらせます。

身を守るための装備が、熱中症の原因になる。この矛盾を分かったうえで参加してください。

こまめに休み、水分と塩分をとる。我慢は美徳ではありません。

持ち物と装備

ここからは、けがを防ぐための実務的な話になります。

足元|いちばん重要です

災害の現場には、釘、ガラス、金属片が散らばっています。

スニーカーでは踏み抜きます。底の厚い長靴か、安全靴を履いてください。

作業用の長靴が基本ですが、水を扱わない現場なら安全靴のほうが動きやすいこともあります。

そして、踏み抜き防止のインソールを入れると、より安全です。普通の長靴では釘を防げません。

手|二種類を使い分けます

種類 使う場面 理由
厚手の作業手袋 がれき、ガラス、木材 軍手では切れます
ゴム手袋 泥、汚水、消毒 水と汚れを通しません

がれきを扱うなら耐切創手袋、泥や汚水を扱うなら厚手のゴム手袋両方を持っていくのが確実です。

呼吸|粉じんを吸わないこと

乾いた泥は、風で舞い上がります。そこにはカビや細菌が含まれます。

布マスクでは足りません。防じんマスクを用意してください。規格の表示があるものを選びます。

そして、ゴーグルもあると目を守れます。粉じんが入ると、作業が続けられなくなります。

服装

長袖、長ズボン。肌を出さないことが原則です。

汚れて捨ててもよいものを選んでください。泥は落ちません。

そして、着替えを一式持っていってください。汚れた服のまま帰ることになります。

その他

飲み物を多めに。夏場は、水だけでなく経口補水液も入れてください。

昼食。現地では買えません。

タオル、ウェットティッシュ、ごみ袋、常備薬。そして健康保険証。

片付け作業の詳しい手順は被災後の片付けと消毒にまとめました。装備の意味も、そちらで詳しく書いています。

ボランティア活動保険の詳細

ここは、必ず押さえてください。

なぜ必要なのか

災害の現場では、けがが起こります。釘の踏み抜き、転倒、切り傷、熱中症。

そして、自分がけがをする側だけとは限りません。作業中に物を壊す、人にけがをさせる。そうした場合の備えも要ります。

ボランティア活動保険は、この両方を対象にしているのが一般的です。

どこで加入するか

住んでいる地域の社会福祉協議会で加入するのが基本です。

被災地のセンターで加入する形は、想定されていないことがあります。受付が混雑し、事務が増えるためです。

そして、加入の手続きに日数がかかる場合があります。前日に思い立っても間に合わないことがあります。

いつまで有効か

年度単位で契約する形が一般的です。一度入れば、その年度内は繰り返し使えます。

年度が変わったら、加入し直す必要があります。継続して活動する方は、忘れないでください。

天災タイプを選んでください

プランが分かれていることがあります。地震・噴火・津波による被害を対象に含むかどうかで違いが出ます。

災害ボランティアで行くなら、これらを含むプランを選んでください。詳細は加入窓口で確認できます。

健康保険証も持っていってください

保険とは別に、医療機関にかかる可能性があります。

現物かコピーを持参してください。そして、常備薬も忘れずに。

持ち物チェックリスト

出発前に、これだけ確認してください。

分類 もの 備考
底の厚い長靴か安全靴 踏み抜き防止が理想
厚手の作業手袋+ゴム手袋 使い分けます
呼吸 防じんマスク 布マスクでは不十分
ゴーグル 粉じん対策
ヘルメットか帽子 指定があれば従う
長袖・長ズボン 汚れてよいもの
飲み物 水と経口補水液 多めに
食事 昼食 現地では買えません
衛生 タオル、ウェットティッシュ 手洗いできません
その他 ごみ袋、着替え、常備薬、保険証 着替えは必須

ごみ袋を多めに

汚れた服、長靴、手袋を持ち帰るために使います。そのままかばんに入れられません。

大きめのものを数枚。これがあるかないかで、帰りが変わります。

着替えは必ず

泥だらけで帰ることになります。公共交通を使うなら、なおさら必要です。

靴も、履き替えられるものがあると助かります。

現金を持ってください

被災地では、カードや電子決済が使えないことがあります。停電や通信障害のためです。

小額紙幣と小銭を、多めに。

装備は借りられると思わないでください

センターによっては、スコップや一輪車などの資機材を貸し出すことがあります。

ただし、手袋やマスクといった個人装備は自分で用意するのが原則です。数に限りがあります。

行く前に、確認しておくこと

これが準備の最後になります。

自分の体調

持病がある、体力に不安がある。その場合は、無理をしないでください。

力仕事以外の役割もありますが、希望どおりになるとは限りません。

不安があれば、事前に医師に相談しておくほうが安全です。

家族への連絡

どこへ行き、いつ帰るか。必ず伝えてから出発してください。

被災地は通信が不安定です。連絡がつかない時間があることも、先に伝えておいてください。

移動と宿の手配

被災地の宿は、被災者が使っていることがあります。支援者向けに開放されているかを確認してください。

離れた場所から通う形になることも多い。移動の時間も計算に入れてください。

天候の確認

雨なら、作業が中止になることがあります。そして、二次災害の危険も上がります。

特に、地盤が緩んでいる地域では、雨が降ると土砂災害の危険が戻ります。

帰ったあとのことも考えておく

泥や汚水に触れた服と道具は、そのまま家に持ち込まないでください。

屋外で泥を落とし、他の洗濯物と分けて洗う。これが基本です。

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初参加の一日を、通しで見る

流れを一度つかんでおくと、当日が楽になります。

朝|受付とオリエンテーション

指定された時刻にセンターへ。受付で登録し、保険の加入状況を伝えます。

そのあと、全体への説明があります。その日の作業内容、危険な場所、体調管理の注意。ここは必ず聞いてください。

午前|班に分かれて現場へ

マッチングで班が決まり、リーダーが選ばれます。資機材を借りて、現場へ移動します。

到着したら、まず依頼者に挨拶をします。そして、何をどこまでやるかを確認します。

ここで勝手に始めないでください。方針の確認が先です。

昼|必ず休みます

持参した昼食をとります。そして、しっかり休んでください。

暑い時期は、この休憩が熱中症を防ぎます。もったいないと感じても、短くしないでください。

午後|片付けまでが作業です

作業を再開し、終了時刻の前に片付けを始めます。道具を洗い、数を確認します。

そして、依頼者にその日の状況を伝えます。どこまで進んだか、次に何が残っているか。

夕方|センターに戻って報告

資機材を返し、活動の報告をします。作業の進み具合、気づいたこと、次に必要なこと。

この報告が、翌日の計画になります。省略しないでください。

そして、泥を落としてから帰ります。汚れた装備は、持参したごみ袋へ。

現地でのふるまい

ここは、作業の技術以上に大事な部分です。

写真を撮らないでください

被災した家の中、壊れた家財、被災者の姿。許可なく撮らないでください。

そして、SNSに上げないでください。「支援している自分」を見せる場ではありません。

センターが記録用に撮影する場合は別です。個人の判断で撮らない。これを原則にしてください。

「思い出の品」を勝手に捨てない

外から見てごみに見えても、持ち主にとっては違うことがあります。

アルバム、位牌、子どもの作品。判断に迷ったら、必ず持ち主かリーダーに確認してください。

これは、災害ボランティアで最も多く指摘される点です。

被災者に、根掘り葉掘り聞かない

そのときの状況、失ったもの、家族のこと。こちらから聞き出さないでください。

話したい方は、自分から話します。そのときは、否定せずに聞いてください。

助言や励ましは、求められてからで十分です。

指示に従ってください

よかれと思って独自に動くと、全体の計画が崩れます。

気づいたことがあれば、リーダーに伝えて判断してもらう。これが正しい流れです。

無理をしないでください

倒れれば、あなたを助けるために現地の人手が使われます。

疲れたら休む。体調が悪ければ申し出る。これは迷惑ではなく、責任です。

力仕事以外の関わり方

体力に自信がなくても、できることがあります。

センターの運営を支える

受付、名簿の管理、資機材の貸し出し、記録。センター自体にも人手が要ります。

屋内での作業が中心になるため、体への負担は現場より軽いことが多い。

専門を生かす

資格や職能がある方は、それを申し出てください。

医療、福祉、建築、法律、通訳、調理。専門性のある支援は、常に不足しています。

ただし、専門職として活動する場合は、それぞれの職能団体を通す枠組みがあることが多い。センターに確認してください。

仮設住宅での交流

時間が経つと、孤立が課題になります。知らない土地で、知らない人の隣で暮らすことになるためです。

お茶会や行事の運営など、話し相手になる役割が求められる場面があります。

これは、力仕事とはまったく違う支援です。そして、長く続けられる形でもあります。

遠方から支える

現地に行かなくてもできることがあります。

義援金や支援金を送る。その地域の産品を買う。正確な情報を広め、誤った情報を止める。

そして、落ち着いてから訪ねる。観光や消費は、相手に負担のかからない支援です。

やってはいけないこと

あらためて整理します。

募集を確認せずに現地へ行く

最も多く、最も困る行動です。受け入れの体制がない場所に人が増えます。

対象地域を無視する

「県内在住者のみ」と書かれているのに、県外から行く。断る作業が発生します。

保険に入らずに参加する

けがをしたときに、自分も相手も困ります。受付で断られることもあります。

写真を撮ってSNSに上げる

被災した家、家財、被災者の姿。許可なく撮らない。そして、上げない。

これは、支援ではなく消費になります。

思い出の品を勝手に捨てる

判断は、必ず持ち主かリーダーに。外から見た価値で決めないでください。

被災者に持論を語る

「こうすればよかった」「これからはこうしたほうがいい」。求められていない助言は、負担になります。

無理をして倒れる

あなたを助けるために、現地の人手が使われます。体調管理も、支援の一部です。

心の面での注意

体だけの話ではありません。

支援する側も、影響を受けます

壊れた家、失われた生活、被災者の話。それを見聞きすることは、支援する側にも負担になります。

帰ってから眠れない、映像が浮かぶ、気分が沈む。こうした反応が出ることがあります。

これは弱さではありません。災害心理の分野では、支援者自身のケアの必要性が繰り返し指摘されています。

抱え込まないでください

感じたことを、信頼できる人に話す。それだけでも違います。

そして、症状が続く場合は専門家に相談してください。私は防災士であって、心理の専門家ではありません。ここから先は、その領域です。

背景となる知識は災害心理学とはにまとめました。

「自分は何もできなかった」と感じることがあります

一日作業して、片付いたのは家の一部だけ。そう感じる方は少なくありません。

けれど、その一日がなければ、その一部も片付いていません。

大きな成果を求めないでください。手が一組増えることに、意味があります。

一度で終わらせなくてよい

行けるときに行き、行けないときは別の形で関わる。続けられる形を探すほうが、結果として長く支えられます。

参加の前に、自分の備えを

最後に、これを書いておきます。

装備は、自分のためにも使えます

長靴、手袋、防じんマスク、ゴーグル。これらは、自分が被災したときの片付けでそのまま使います。

ボランティアのために買った装備が、そのまま自宅の備えになります。無駄になりません。

被災地で見たことを、家に持ち帰ってください

何が壊れ、何が残り、何があれば助かったか。現場で見たことは、想像よりはるかに具体的です。

帰ったら、自分の家を見回してください。同じことが起きたら、どうなるか。

備えることも、支援です

自分が助けを必要としない状態でいることは、限られた支援を他の人に回すことでもあります。

備え方の全体像は防災は何から始める?にまとめました。

よくある質問

Q. 服装で、いちばん気をつけることは何ですか

肌を出さないことです。泥には汚水や細菌が含まれます。

夏でも長袖・長ズボン。暑さは、休憩と水分でしのいでください。

Q. けがをしたら、どうすればよいですか

すぐにリーダーとセンターに伝えてください。我慢して続けないでください。

小さな傷でも、汚水に触れていれば感染の危険があります。洗って、消毒して、必要なら受診してください。

症状が続く場合は、医療機関で「災害の片付けをしていた」と伝えてください。診断の助けになります。

Q. 一人で参加しても大丈夫ですか

問題ありません。当日、班に編成されます。

むしろ、人数の調整がしやすいので歓迎される場面もあります。

Q. 交通費や宿泊費は出ますか

原則として自己負担です。ボランティアは、費用を持ち出して行くものと考えてください。

自治体や団体が補助を出す例もありますが、期待しないほうが確実です。

Q. 会社を休んで行くべきでしょうか

そこまでする必要はありません。無理のない範囲で構いません。

近年は、ボランティア休暇の制度を設ける企業もあります。就業規則を確認してみてください。

行けない場合は、お金を送る形があります。優劣はありません。

よくある質問

Q. 初めてでも参加できますか

できます。経験者だけの活動ではありません。

当日にオリエンテーションがあり、班にはリーダーがつきます。指示に従えば作業できます。

ただし、体力は要ります。泥のかき出しや家財の運び出しは、想像以上の重労働です。

Q. どれくらいの期間、行くべきですか

決まりはありません。1日でも構いません。

ただし、移動に時間がかかる場合、日帰りは現実的でないことがあります。宿の確保も含めて計画してください。

そして、被災地の宿を使う場合は、支援者向けに開放されているかを確認してください。被災者が使っていることがあります。

Q. 子どもを連れて行けますか

センターによって方針が異なります。年齢制限があることが多い。

災害の現場は危険です。釘、ガラス、重機。安全の確保が難しい場面があります。

必ず、事前に確認してください。

Q. 車で行ってもよいですか

駐車場が用意されているかを確認してください。ないことも多い。

そして、被災地の道路は混雑します。緊急車両や工事車両の妨げになる場面があります。

公共交通が使えるなら、そちらを優先してください。

Q. 行けない場合は、どうすればよいですか

お金を送る方法があります。義援金は被災した人へ、支援金は現地で活動する団体へ。

詳しくは被災地への物資の送り方にまとめました。

行けない人が劣っているわけではありません。形が違うだけです。

Q. 情報はどこで探すのがいちばん確実ですか

被災した市区町村の社会福祉協議会が一次情報です。ここが開設と募集を決めています。

次に、都道府県の社会福祉協議会。広域の状況がまとまっています。

全国社会福祉協議会も、災害ボランティア情報を集約して発信することがあります。

個人のSNS投稿やまとめサイトは、一次情報ではありません。古い内容が残っていることがあります。必ず公式で確認してください。

Q. 募集が「県内在住者のみ」でした。県外の私にできることは

まず、その制限が解除されるのを待つという選択があります。数週間で広がることがあります。

そのあいだにできるのは、お金を送ることです。義援金か支援金かを選んでください。

そして、保険への加入を済ませておく。解除されたときにすぐ動けます。

Q. 高齢の親が「行きたい」と言っています

年齢だけで判断はできませんが、作業は想像以上の重労働です。

センターによっては年齢の目安を示していることがあります。事前に確認してください。

そして、力仕事以外の役割を希望できるか聞いてみてください。センターの運営や、交流の支援なら負担が軽くなります。

Q. ペットを連れて行けますか

できません。危険物が散乱し、重機も動いています。

そして、活動中は目を離すことになります。預けてから行ってください。

まとめ|準備が、そのまま支援の質になります

最後に、要点を整理します。

この記事の要点

一、勝手に行かない。災害ボランティアセンターを通します。

二、対象地域を必ず確認する。初期は近隣に限定されます。

三、保険は出発前に、地元で加入する。

四、自己完結。食事、水、宿、移動、装備をすべて自分で。

五、写真を撮らない。思い出の品を勝手に捨てない。

装備は、自分を守るためのものです

長靴も手袋もマスクも、けがをすれば支援どころではなくなります。

そして、これらは自分が被災したときの片付けにも、そのまま使えます。無駄になりません。

一度そろえておけば、次に行くときも同じ装備で足ります。最初の一回だけ、少し費用がかかると考えてください。

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この記事を書いた人

北海道札幌市在住の防災・サバイバル情報発信者です。2018年の北海道胆振東部地震を機に「誰でも今日から始められる防災」をモットーに活動を開始し、実際に試した防災グッズのレビューや家族構成別の備え方をわかりやすくお伝えしています。実践的で信頼できる情報を提供できるよう、がんばっています!

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