高齢者向け防災グッズ完全ガイド【2026年最新版】介護・持病・体力低下に対応した備えを解説

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「離れて暮らす両親に防災グッズを揃えてあげたい」「高齢の自分でも使える防災グッズが知りたい」

そう思いながらも、何から揃えればいいか分からない方は多いはずです。高齢者は、災害時に命を落とすリスクが若い世代より大幅に高いです。

内閣府の調査では、災害による死者の約65%以上が65歳以上の高齢者であることが報告されています。2024年1月の能登半島地震でも、犠牲者の多くが高齢者でした。

体力の低下・持病・嚥下機能の衰え・認知機能の変化など、高齢者特有のリスクに対応した防災グッズを揃えることが、命を守るための最重要課題です。

この記事では、介護・医療・防災の知識をもとに、高齢者向け防災グッズをカテゴリ別に徹底解説します。一人暮らしの高齢者・要支援・要介護の方にも対応した実践的な内容をお届けします。

目次

高齢者の防災対策が「特別な準備」を必要とする理由

高齢者向けの防災グッズが、一般的な防災グッズと異なる理由を正確に理解しましょう。その理由を知ることで、本当に必要なものが見えてきます。

理由①:体力・筋力の低下で「逃げる」こと自体が困難

加齢により筋力・心肺機能・バランス感覚が低下します。重い防災リュックを背負って長距離を歩くことが難しくなります。

高齢者の防災リュックは「軽量・コンパクト」が大原則です。また、キャリーカートを活用して重量を分散させる工夫が必要です。

理由②:持病・服薬管理が命に直結する

高血圧・糖尿病・心臓病・腎臓病など、複数の持病を抱える高齢者は多いです。処方薬が数日途切れるだけで、深刻な健康被害が生じる可能性があります。

薬の管理・緊急連絡先の共有は、高齢者防災の最優先事項のひとつです。

理由③:嚥下機能の低下で一般的な非常食が食べられない

加齢に伴い、咀嚼力・嚥下機能が低下します。硬い食品・パサパサした食品は誤嚥・窒息のリスクになります。高齢者の非常食は「やわらかく食べやすいもの」を基準に選ぶことが重要です。

理由④:情報収集・判断力の低下で情報弱者になりやすい

視力・聴力・認知機能の低下により、緊急放送や避難指示を正確に把握できないケースがあります。スマートフォンの操作が難しい高齢者も多く、情報収集手段の確保が課題になります。

ラジオ・大文字表示の防災機器など、高齢者でも使いやすいツールを選ぶことが重要です。

理由⑤:体温調節機能の低下で気温変化に弱い

高齢者は若者に比べて体温調節機能が低下しています。冬季の低体温症・夏季の熱中症が、避難生活中に命取りになるリスクがあります。防寒グッズ・冷却グッズは若者以上に充実させる必要があります。

高齢者向け防災グッズを選ぶ5つの基準

高齢者向けの防災グッズを選ぶ際は、以下の基準を参考にしてください。

  • 軽量・コンパクトか:持ち出し袋全体の重量は5〜7kg以内を目標にする。体力的に難しい場合は3〜5kgを目安に厳選する。
  • 操作が簡単か:細かいボタン・複雑な操作が不要なシンプルな製品を選ぶ。パニック状態でも使えるかどうかを基準にする。
  • 食べやすい食品か:やわらかく・飲み込みやすく・消化しやすい食品を選ぶ。普段食べているものと大きく異なる食品は避難生活でストレスの原因になる。
  • バリアフリー対応か:車いす・歩行器・補聴器・義歯など、本人の身体状況に合った補助グッズと組み合わせて選ぶ。
  • 定期的に確認できるか:賞味期限の管理・電池の交換など、維持管理が容易なものを選ぶ。家族や介護ヘルパーと一緒に管理できる仕組みを作る。

【カテゴリ①】高齢者向け移動補助・避難グッズ

高齢者にとって「逃げること」自体が一番の課題です。避難を助けるグッズを最優先で揃えましょう。

  • 折りたたみ杖(伸縮・ステッキタイプ):普段から杖を使っている方は、折りたたみ式の予備の杖を非常袋に入れておく。アルミ製の軽量タイプが持ち運びしやすい。
  • Sinano(信濃)折りたたみ杖 スリムタイプ:国内トップシェアの杖メーカー・信濃製の折りたたみ杖。伸縮機能付きで体格に合わせて調整可能。
  • Huvitz 歩行補助杖(4点杖):通常の1点杖より安定感が高い4点接地タイプ。足腰が弱った高齢者の歩行を強力にサポート。
  • キャリーカート・折りたたみキャリー(耐荷重30kg以上):重い防災リュックや給水タンクを運ぶ際に大きな役割を果たす。軽量アルミ製で折りたたみ収納できるものを選ぶ。
  • CAPTAIN STAG 折りたたみキャリーカート:コスパが高くAmazonで人気のキャリーカート。防災リュックを載せて引いて避難できる。
  • 折りたたみ車いす(軽量タイプ・10kg以下):要介護・歩行困難な高齢者の避難に必須。軽量で折りたたみ可能なタイプが介助者にとっても扱いやすい。
  • Panasonic 電動アシスト歩行補助車 ビビSW:電動アシスト付きの歩行補助車。通常時も使用できるため日常生活と防災を兼ねられる。
  • おんぶひも(大人用・介護タイプ):歩行困難な高齢者を背負って避難するための大人用おんぶ紐。介護施設でも採用されている標準的な避難補助具。
  • 避難用スリッパ(室内用・底部が厚くガラス片対応):夜間の地震発生時に裸足で床のガラス片を踏まないよう、ベッドサイドに常置する。高齢者は傷の回復が遅いため特に重要。
  • 折りたたみヘルメット(軽量・Lサイズ対応):白髪・薄毛でずり落ちやすい場合は、顎ひも付きでしっかり固定できるタイプを選ぶ。
  • 非常用スロープ(携帯型・車いす対応):段差がある場所で車いすを移動させるための携帯型スロープ。避難経路に段差がある高齢者住宅で特に重要。

【カテゴリ②】高齢者向け医療・薬・健康管理グッズ

高齢者の防災で、食料・水と並んで最重要なのが医療・薬の管理です。持病の薬が数日分なくなるだけで、命の危険が生じる可能性があります。

  • 防水薬収納ポーチ(お薬収納ポーチ):処方薬・常備薬を一か所にまとめて管理できる防水タイプのポーチ。薬の名前・服用量・服用タイミングを記載したメモと一緒に入れておく。
  • お薬手帳ケース(防水・コンパクト):お薬手帳・保険証・診察券をまとめて防水保管できる専用ケース。避難先での医療機関受診に必須。
  • タニタ 手首式血圧計 BP-T315:コンパクトで操作が簡単な手首式血圧計。避難生活中のストレスで血圧が上昇しやすいため、定期的なモニタリングが重要。
  • オムロン 上腕式血圧計 HEM-7281T:スマートフォン連動で記録が容易な上腕式血圧計。精度が高く医療用途にも対応している。
  • パルスオキシメーター(血中酸素濃度計):指先に挟むだけで血中酸素濃度・脈拍を測定できる機器。呼吸器疾患・心疾患がある高齢者の避難生活での体調管理に重要。
  • 体温計(非接触型・電子式):操作が簡単な非接触体温計。発熱の早期発見で感染症の拡大を防止できる。
  • 血糖値測定器(糖尿病の方):糖尿病の高齢者は、避難生活中の食事変化で血糖値が乱れやすい。測定器・試験紙・ランセット(穿刺針)を一式備蓄する。
  • 経口補水液 OS-1(大塚製薬・500ml × 24本):医療グレードの経口補水液。脱水・下痢・発熱時の水分・電解質補給に対応。高齢者は脱水症状が急速に進行するため特に重要。
  • アクアライト(和光堂・乳幼児〜高齢者対応電解質飲料):甘くないさっぱりとした電解質飲料。食欲が低下している高齢者でも飲みやすい。
  • 整腸剤(ビオフェルミン・ラクトーン):避難生活での食事変化・ストレスにより下痢・便秘が発生しやすい。腸内環境の維持に整腸剤を常備する。
  • 塗り薬・軟膏(傷・皮膚炎用):高齢者は皮膚が薄く傷つきやすい。消毒薬・傷用軟膏(ゲンタシン・テラマイシンなど)を備蓄する。
  • 使い捨てゴム手袋(ニトリルタイプ):医療処置時・衛生管理時に必要。高齢者は傷の化膿リスクが高いため清潔な手袋での処置が重要。
  • 救急セット(絆創膏・包帯・ガーゼ・三角巾):高齢者は転倒・打撲が多い。応急処置用の基本セットを非常袋に必ず入れておく。

処方薬の備蓄について医師・薬剤師に相談すること

処方薬は、通常7〜30日分しか処方されません。非常時に備えて余分に処方してもらうには、かかりつけ医・薬剤師への事前相談が必要です。

「災害に備えて3日分余分に処方してほしい」と伝えるだけで、対応してくれる医療機関は多いです。

また、薬の名前・用量・効能を紙に書いてラミネート加工したカードを作成しておくと、避難先での受診がスムーズになります。

【カテゴリ③】高齢者向け非常食・食料グッズ

高齢者の非常食は「食べられること」が最優先です。咀嚼力・嚥下機能が低下した高齢者に、硬い・パサパサした食品を与えることは誤嚥・窒息の危険があります。

「やわらかく・食べやすく・消化しやすい」食品を選びましょう。

主食・炭水化物系

  • サトウ食品 サトウのごはん やわらかごはん(200g):通常より軟らかく炊き上げたレトルトパックご飯。高齢者・咀嚼が難しい方にも食べやすい。湯煎・電子レンジ対応。
  • 尾西食品 アルファ米 白飯(100g・5年保存):水を注ぐだけで食べられる。軟らかめに仕上がるよう、お湯を使用すると高齢者でも食べやすくなる。
  • タマチャン商店 玄米雑穀おじや(フリーズドライ):お湯を注ぐだけで柔らかいおじやが完成。消化に優しく高齢者にも適している。
  • アマノフーズ フリーズドライ 雑炊・おじや(各種):お湯を注いで2〜3分で本格的な雑炊ができる。やわらかく消化がよく、嚥下機能が低下した高齢者でも食べやすい。
  • 亀田製菓 ハイハイン(米菓):口の中で溶けやすい軽い食感のお菓子。固いものが食べにくい高齢者の補食として適している。
  • クノール カップスープ(クリーム系・コンソメ系各種):お湯を注ぐだけで飲めるスープ。固形物が苦手な高齢者でも温かい食事を摂れる。塩分が摂れる点でも有効。

介護食・ユニバーサルデザインフード

  • キユーピー やさしい献立 シリーズ(区分1〜4):日本介護食品協議会が定めたユニバーサルデザインフード(UDF)の代表的ブランド。噛む力・飲み込む力に合わせて4段階の区分から選べる。
  • ハウス食品 やさしくラクケア やわらか食(各種):やわらか食シリーズ。肉・魚・野菜がやわらかく調理されていて、嚥下機能が低下した高齢者でも食べやすい。
  • ニュートリー テルミールミニ(栄養補助食品・125ml):1本で200kcal補給できる高濃度の栄養補助飲料。食事量が少ない高齢者の栄養不足を効率よく補える。
  • 明治 メイバランスMini(125ml):たんぱく質・ビタミン・ミネラルをバランスよく含む栄養補助飲料。一口から飲める小型ボトルタイプ。
  • アサヒグループ食品 1本満足バー プロテイン:高タンパクで小腹を満たせるバータイプの補助食品。やわらかめのバータイプは高齢者にも食べやすい。
  • 井村屋 えいようかん(5本入り・5年保存):水不要・アレルゲン28品目不使用。口に入れると溶けやすい羊羹は高齢者に向いている。1本171kcalの効率的なエネルギー補給。
  • 森永製菓 inゼリー エネルギー(180g):ゼリー状で嚥下しやすく食欲がない時でもエネルギー補給できる。高齢者の非常食として特に使いやすい形状。
  • 大塚製薬 カロリーメイト ゼリー(200g):ゼリー飲料タイプのカロリーメイト。噛む必要がなく、飲み込みが難しい高齢者でもエネルギー補給できる。
  • アルフレッサ ファーマ 補水ゼリー(200g・各種フレーバー):水分補給と栄養補給を同時に行えるゼリー。食事量が少ない・水分を摂りにくい高齢者に特に向いている。
  • ネスレ日本 リソース ハイプロテイン(各種):1缶で高タンパク質を補給できる栄養補助飲料。避難生活中の筋肉量低下(サルコペニア)予防に有効。

嚥下補助グッズ

  • アサヒグループ食品 トロメリン(とろみ調整食品):水・お茶・スープなどにとろみをつけて嚥下しやすくするとろみ剤。嚥下機能が低下した高齢者の誤嚥防止に必須。
  • キユーピー トロミアップエース(とろみ剤):少量で均一なとろみがつく。溶けやすくダマになりにくいため、避難時でも扱いやすい。
  • フードケア ソフティア(とろみ剤):温度が変わってもとろみが安定する高品質なとろみ剤。介護現場での採用実績も高い。

【カテゴリ④】高齢者向け水・飲料グッズ

高齢者は若者に比べて体内の水分量が少なく、脱水症状が急速に進行します。水分補給の重要性は高齢者にとって特に高いです。

  • アサヒ おいしい水 天然水 長期保存水(2L・5年保存):5年保存対応の備蓄専用水。高齢者世帯はローリングストックの管理が難しいため、長期保存タイプが最も適している。
  • クリタック 非常用飲料水(500ml・5年保存):持ち運びやすい500mlサイズ。高齢者でも手で持ちやすい軽量サイズが使いやすい。
  • IRIS OHYAMA 折りたたみウォータータンク(10L):給水車から水を運ぶ用の折りたたみタンク。キャリーカートと組み合わせることで高齢者でも運搬しやすくなる。
  • 大塚製薬 OS-1 ゼリー(200g):飲料タイプより飲み込みやすいゼリータイプの経口補水液。嚥下機能が低下した高齢者の水分補給に特に向いている。
  • ポカリスエット 粉末(1L用 × 10袋):水に溶かすだけで電解質飲料になる。軽量・コンパクトで備蓄スペースを節約できる。

【カテゴリ⑤】高齢者向け光源・情報収集グッズ

停電時の光源確保と正確な情報収集は、高齢者の安全に直結します。高齢者が「ひとりで操作できる」シンプルな製品を選ぶことが最も重要です。

  • 東芝 LEDランタン(KFL-103S):スイッチひとつで点灯する超シンプル操作のLEDランタン。単1電池対応で長時間点灯。電池交換も簡単。
  • Panasonic LED懐中電灯(BF-BG01K):単1電池対応でボタンが大きく操作しやすい。長時間点灯モード付きで避難生活中の照明として安心。
  • GENTOS SOL シリーズ LEDライト(足元灯):普段はコンセントに挿して充電し、停電時に自動点灯する足元灯。夜間の転倒防止に特に効果的。
  • 東芝 ラジオ付LEDランタン(KFL-204S):ランタンとラジオが一体になった高齢者向けの使いやすいグッズ。FM/AMラジオでNHKの緊急情報を受信できる。
  • SONY ICF-B99(手回し・ソーラー・USB充電対応防災ラジオ):ソニーの信頼性の高い防災ラジオ。手回し充電対応で電池切れを心配しない。ボタンが大きく高齢者でも操作しやすい設計。
  • AudioComm 大文字表示ワイドFM防災ラジオ(OHM製):表示が大きく視力が低下した高齢者でも見やすい防災ラジオ。ワイドFM対応でラジオの受信エリアが広い。
  • Panasonic RF-TJ20(コンパクトポケットラジオ):軽量でポケットに入るサイズのシンプルなラジオ。余計な機能がなく高齢者でも迷わず操作できる。
  • 拡大鏡・ルーペ付きライト(LEDライト内蔵):老眼が進んだ高齢者が処方箋・注意書きを読むために役立つ。薬の服用量確認にも使える。

【カテゴリ⑥】高齢者向け衛生・トイレグッズ

避難生活での衛生管理が、高齢者の二次感染・皮膚トラブル・尿路感染を防ぎます。特にトイレ対策は、高齢者が最も困る問題のひとつです。

高齢者向けトイレグッズ

  • ドクターズONE ポータブルトイレシート 介護用(30枚入):既存の便器にセットして使う高吸収・消臭の簡易トイレシート。要介護の高齢者でも簡単に使えるシンプルな構造。
  • マイレット サニタクリーン(簡易トイレ 40回分):国内メーカー製の高品質な簡易トイレセット。消臭・凝固剤付きで衛生的。
  • 排泄ケア用 ポータブルトイレ(折りたたみ式):歩行困難な高齢者の室内トイレとして機能するポータブルトイレ。断水時でもそのまま使用できる。
  • 大王製紙 エリエール リフレ(軽失禁パッド・各種):排泄コントロールが難しい高齢者向けの軽失禁パッド。避難生活でのストレスによる失禁対策として備蓄しておく。
  • ユニ・チャーム ライフリー 大人用おむつ(各種サイズ):要介護の高齢者向けの大人用おむつ。3〜7日分を備蓄する。使い慣れているブランドを選ぶことが重要。
  • 消臭袋(BOS おとな用・LLサイズ):使用済みの大人用おむつを完全に消臭・密封できる専用袋。避難所での他者への配慮にも不可欠。

高齢者向け清潔・衛生グッズ

  • ライオン キレイキレイ 薬用泡ハンドソープ(詰め替えセット):感染症予防のための手洗いに。避難所での手洗い・除菌に役立てる。
  • 花王 ビオレu 手指の消毒液(大容量・700ml):アルコール除菌ジェル。断水時の手洗い代替として必須。関節炎・手の力が弱い高齢者でも使いやすいポンプタイプを選ぶ。
  • ウェットティッシュ(ノンアルコール・肌への優しさ重視・大容量):断水時の体拭き・手拭き・口腔ケアに大量活用する。高齢者の皮膚はアルコールで荒れやすいため、ノンアルコールタイプを優先する。
  • ドライシャンプー(無香料):断水時の頭皮・髪の清潔維持に使用する。頭皮の痒みは避難生活のストレスを増大させる。
  • 口腔ケア用スポンジブラシ(使い捨て):口腔ケアが難しい高齢者でも使いやすいスポンジタイプの歯ブラシ。断水時でも少量の水で使用可能。
  • コンクールF(口腔洗浄液):うがいするだけで口腔内を清潔に保つ液体歯磨き。高齢者の誤嚥性肺炎予防にも口腔ケアは重要。
  • 床ずれ(褥瘡)防止シート・クッション:避難所の硬い床での長時間生活で生じる床ずれを予防する。要介護・移動困難な高齢者に特に重要。

【カテゴリ⑦】高齢者向け防寒・快適グッズ

体温調節機能が低下した高齢者にとって、冬季の避難生活は低体温症のリスクがあります。防寒グッズは若者以上に充実させましょう。

  • SOL アルミエマージェンシーブランケット(静音タイプ):体温の90%以上を反射して保温する軽量アルミシート。一般的なアルミブランケットはカサカサ音がうるさいため、高齢者向けには静音タイプを選ぶ。
  • アルミシート入り毛布(3層構造・シングルサイズ):アルミシートと布を組み合わせた高保温毛布。通常の毛布より温かく、軽量で扱いやすい。
  • 桐灰 カイロ マグマ 貼るタイプ(30枚入り):最高温度76℃・最長12時間持続の高性能カイロ。冬季の避難生活で腰・背中・お腹に貼ることで体温低下を防ぐ。
  • アイリスオーヤマ 着る毛布(ガウンタイプ):着たまま動ける毛布型のガウン。避難所での体温維持に役立つ。大きめサイズを選ぶと着脱しやすい。
  • ユニクロ ヒートテック インナー(上下セット):薄手で保温性が高いインナー。日常使いしながら防寒備蓄できるローリングストックに最適な定番品。
  • 携帯カイロ用インナーポケット付きベスト:カイロを収納できるポケット付きの保温ベスト。避難生活中に体幹を温め続けることができる。
  • 防水防風アウタージャケット(軽量・高齢者向け):雨天避難に対応した軽量ジャケット。フードが付いていて一着で防雨・防寒を兼ねられるタイプが使いやすい。

【カテゴリ⑧】高齢者向け睡眠・休息グッズ

避難所での睡眠不足は、高齢者の体力回復を妨げ、健康状態を急速に悪化させます。睡眠の質を維持するためのグッズを備えましょう。

  • コールマン 封筒型スリーピングバッグ(C5対応):使いやすい封筒型の寝袋。ファスナーを開けることで毛布としても使える。高齢者でも扱いやすい。
  • LOGOS セルフインフレートマット(厚手・5cm):空気が自動で入る断熱マット。硬い避難所の床・地面からの冷気を遮断し、腰・背中への負担を軽減する。
  • アイマスク(3D立体型・耳栓セット):避難所の照明・音による睡眠妨害を軽減するセット。高齢者は睡眠が浅くなりやすいため、睡眠補助グッズが特に重要。
  • 折りたたみ椅子(軽楽耐 軽量・アウトドアチェア):床に座れない・立ち上がれない高齢者向けの軽量折りたたみチェア。長時間の待機でも腰・ひざへの負担を軽減できる。避難所・避難場所での待機に必須。
  • 低反発クッション(円形・携帯タイプ):長時間の椅子・車中泊での坐骨への圧力を分散する携帯用クッション。床ずれ・痔・腰痛がある高齢者に特に有効。

【カテゴリ⑨】身元確認・緊急情報グッズ

認知症・意識障害が発生した場合に備え、身元が分かる情報を常に携帯することが重要です。

  • SOSカード(防水ラミネート加工):氏名・住所・生年月日・血液型・持病・服薬内容・緊急連絡先・かかりつけ医を記載したカード。財布・非常袋に必ず入れておく。
  • 医療情報ブレスレット(シリコン製・文字刻印タイプ):手首に装着して緊急時の医療情報を伝えるブレスレット。アレルギー・持病・血液型を刻印できる。意識がない状態でも救急隊員が情報を確認できる。
  • GPS発信器(見守りGPS・高齢者向け):認知症の高齢者が避難途中で迷子になった際に居場所を特定できる。SIMカード内蔵の小型GPS端末をリュック・ポケットに入れておく。
  • 防水名前シール(荷物・持ち物管理用):防災リュック・薬ポーチ・杖などすべての持ち物に名前を貼っておく。避難所での紛失防止・持ち主確認に役立つ。

高齢者向け防災グッズの保管・管理のポイント

高齢者世帯での防災グッズ管理は、家族・介護者と連携して行うことが理想です。

  • 取り出しやすい場所に置く:玄関・廊下に常置して、最短経路で持ち出せるようにする。棚の高い場所・重い物の下に収納することは絶対に避ける。
  • リュックではなくキャリーカート型を検討する:背負う力・体力に不安がある場合は、引いて運べるキャリー付きの非常袋が最も実用的。
  • 家族・ケアマネージャーと一緒に年2回点検する:処方薬の更新・食料の賞味期限確認・電池交換を家族訪問時や担当ケアマネージャーのモニタリング時に実施する習慣をつける。
  • 「いつ・誰が・どこへ」を紙に書いて壁に貼っておく:避難場所・避難経路・緊急連絡先を大きな文字で書いた紙を玄関・冷蔵庫など目立つ場所に貼っておく。認知症の進行に備えた措置として重要。
  • 介護事業者・民生委員への共有:訪問介護・デイサービスを利用している場合、非常袋の場所・内容物を担当者に伝えておく。被災時に第三者が動ける体制を整える。

離れて暮らす家族が高齢の親に準備する際のポイント

離れて暮らす高齢の親に防災グッズを準備する場合、以下のポイントを意識してください。

  • 使い方を一緒に確認する:帰省時などにグッズの使い方を一緒に確認する。使い方が分からないグッズは意味がない。
  • シンプルなものを選ぶ:高機能・多機能な製品より、ボタンが少なくシンプルに操作できるものを優先する。
  • 定期的に補充・更新を続ける:処方薬・食料の賞味期限管理は継続的に必要。帰省のたびに確認するルーティンを作る。
  • 地域の支援ネットワークを把握する:市区町村の「避難行動要支援者名簿」への登録を確認する。民生委員・自治会との関係を把握しておく。
  • 見守りサービスを活用する:GPS見守りサービス・緊急通報システムを導入することで、被災時の安否確認が迅速にできる。

高齢者向け防災グッズ チェックリスト(完全版)

最後に、高齢者向け防災グッズの完全チェックリストをまとめます。一度にすべてを揃える必要はありません。週に1〜2項目ずつ準備を進めていきましょう。

今週中にできること

  • □ 処方薬を最低3日分余分に確保する(医師・薬剤師に相談)
  • □ お薬手帳・保険証・診察券のコピーを防水ケースに入れる
  • □ SOSカード(氏名・持病・緊急連絡先)を作成して財布に入れる
  • □ 避難場所・緊急連絡先を大きな文字で書いて玄関に貼る
  • □ 足元に置くLEDライト・懐中電灯を購入・配置する

今月中にやること

  • □ 高齢者向け非常食(7日分・やわらか食・ゼリー系)を備蓄する
  • □ 長期保存水(21リットル以上)を購入する
  • □ 経口補水液 OS-1(24本)を備蓄する
  • □ 携帯トイレ・大人用おむつを必要量備蓄する
  • □ 手回しラジオ(大文字表示タイプ)を購入する
  • □ アルミブランケット(静音タイプ)・カイロを備蓄する
  • □ 折りたたみ杖またはキャリーカートを確認・購入する

3か月以内にやること

  • □ 血圧計・パルスオキシメーターを非常袋に入れる
  • □ ポータブルトイレを購入・設置する
  • □ とろみ剤を備蓄する(嚥下機能低下がある場合)
  • □ 折りたたみ椅子・低反発クッションを準備する
  • □ GPS見守り機器・緊急通報システムを導入する
  • □ 家族・ケアマネージャーと避難計画を共有する
  • □ 市区町村の「避難行動要支援者名簿」への登録状況を確認する

「年をとっているから今さら防災グッズを…」という考え方を、ぜひ捨ててください。高齢者こそ、若者以上に丁寧な防災準備が命を守ります。家族で協力して、今日から少しずつ備えを進めましょう。

Image by Pixabay,Unsplash,Freepik,写真AC

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この記事を書いた人

北海道札幌市在住の防災・サバイバル情報発信者です。2018年の北海道胆振東部地震を機に「誰でも今日から始められる防災」をモットーに活動を開始し、実際に試した防災グッズのレビューや家族構成別の備え方をわかりやすくお伝えしています。実践的で信頼できる情報を提供できるよう、がんばっています!

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