台風14号の進路と勢力は?2026年8月5日時点の状況と備えを解説

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【この記事の要約】
台風14号は2026年8月5日9時時点で南シナ海にあり、ほとんど停滞しています。中心気圧998ヘクトパスカル、最大風速18メートルと勢力は強くなく、今後は熱帯低気圧に変わる見通しです。日本本土への直接的な影響は現時点で小さいと考えられます。この記事では、台風14号の現状と、勢力の弱い台風でも油断できない理由、そして台風シーズンに向けた備えを解説します。

【この記事の信頼性について】この記事は、防災士資格を持つ私が、気象庁・日本気象協会などの発表情報をもとに執筆しています。台風の進路や勢力は時間とともに変化します。この記事は2026年8月5日時点の情報であり、最新情報は気象庁の公式発表を必ずご確認ください。

結論から先に言うと、台風14号は勢力が強くなく、今後は熱帯低気圧に変わる見通しです。

日本本土への直接的な影響は、現時点では小さいと考えられます。ただし、台風が弱まったからといって安心はできません。

私は防災士として、勢力の弱い台風や熱帯低気圧のほうが、かえって警戒がゆるんで被害につながるケースを心配しています。この記事では、台風14号の現状と、そこから学べる備えの考え方を解説します。

目次

台風14号の現在の状況

2026年8月5日9時時点の発表によると、台風14号は南シナ海にあって、ほとんど停滞しています。

項目内容
位置南シナ海
動きほとんど停滞
中心気圧998ヘクトパスカル
最大風速18メートル

この台風は今後、熱帯低気圧に変わる見通しです。8月6日9時にはルソン島に達すると予測されています。

先に発生した台風13号との違い

直前に発生した台風13号(ドルフィン)は、中心気圧940ヘクトパスカル、最大風速45メートルという非常に強い勢力を持っていました。

それと比べると、台風14号は規模も勢力もかなり小さい台風です。同じ「台風」という呼び方でも、実態は大きく異なります。

台風の勢力を示す数字の読み方

ニュースで示される中心気圧と最大風速の意味を知っておくと、危険度の判断がしやすくなります。

中心気圧は、数字が小さいほど勢力が強いことを示します。998ヘクトパスカルは、台風としてはかなり弱い部類です。900ヘクトパスカル台前半まで下がると、猛烈な台風になります。

最大風速18メートルは、台風と認定される下限(17.2メートル)をわずかに上回る程度です。

気象庁の強さの階級との関係

階級最大風速台風14号の位置づけ
(階級なし)17.2〜33m/s未満該当(18m/s)
強い33〜44m/s未満
非常に強い44〜54m/s未満
猛烈な54m/s以上

台風14号は「強い」の階級にも達していません。気象庁が強さを表現しない、最も弱い区分の台風です。

熱帯低気圧に変わるとはどういう意味か

台風が熱帯低気圧に変わると聞くと、危険がなくなったように感じるかもしれません。

ですが実際には、最大風速が17.2メートルを下回っただけで、雨をもたらす能力が失われるわけではありません。名前が変わっただけで、大量の水蒸気を運ぶ性質は残っています。

ここが最も誤解されやすい点です。

弱い台風ほど大雨になることもある

台風の風が弱いということは、動きも遅くなりやすいということです。動きが遅い台風は、同じ地域に長時間雨を降らせます。

結果として、勢力の強い台風が短時間で通過する場合より、総雨量が多くなることがあります。「弱い台風=安全」という図式は成り立ちません。

停滞している台風の危険性

台風14号は現在ほとんど停滞しています。この「停滞」という状態にも注意が必要です。

停滞している台風は、進路予報の不確実性が高くなります。動きが遅いぶん、わずかな気圧配置の変化で進路が変わりやすいためです。

また、停滞が長引けば、その周辺地域は長時間にわたって影響を受け続けます。今回はフィリピン方面が対象ですが、日本近海で同じことが起きれば、数日間の警戒が必要になります。

台風14号の日本への影響

現時点の予測では、台風14号が日本本土へ直接影響を及ぼす可能性は小さいと考えられます。

南シナ海からルソン島方面へ向かう進路であり、日本列島からは離れています。

ただし、台風から離れた場所でも、湿った空気が流れ込むことで大雨になることがあります。台風そのものの位置だけで判断せず、自分の地域の気象情報を確認することが大切です。

間接的な影響にも目を向ける

台風が日本の南の海上にあるとき、太平洋高気圧の縁に沿って暖かく湿った空気が本州へ流れ込むことがあります。

この空気が前線や地形とぶつかると、台風本体が遠く離れていても、局地的な大雨を引き起こします。「台風は遠いから大丈夫」と考えず、雨雲の動きを確認する習慣を持ってください。

台風情報を確認するときの視点

台風のニュースを見るとき、私は次の4点を確認しています。

  1. 中心気圧と最大風速(勢力の強さ)
  2. 進行速度(遅いほど長時間の影響)
  3. 大きさ(強風域の半径)
  4. 予報円の大きさ(進路の不確実性)

これらを組み合わせて見ると、「強いが速く抜ける台風」なのか「弱いが長く居座る台風」なのかが判断できます。備え方も変わってきます。

南シナ海で発生する台風の特徴

台風14号が位置している南シナ海は、日本の南西に広がる海域です。

この海域で発生・停滞する台風は、フィリピンやベトナム、中国南部へ向かうことが多く、日本本土へ直接接近するケースは比較的少なくなります。

ただし、進路が北寄りに変われば、沖縄・先島諸島へ影響が及ぶことがあります。南西諸島にお住まいの方は、南シナ海の台風にも注意を払っておくと安心です。

日本の台風の主な発生海域

海域日本への影響傾向
マリアナ諸島近海日本本土へ接近・上陸しやすい
フィリピンの東進路により日本または大陸方面へ
南シナ海大陸・インドシナ半島方面が多い

発生海域を知っておくと、ニュースを見た瞬間におおまかな進路傾向が想像できます。もちろん例外もあるため、最終的には進路予報を確認してください。

台風が停滞する理由

台風は自力で進んでいるわけではありません。周囲の風の流れに乗って移動しています。

台風を動かす主な要因は、太平洋高気圧の縁を回る流れと、上空の偏西風です。これらの影響が弱いとき、台風は行き先を失って停滞します。

今回の台風14号がほとんど動いていないのも、周囲の流れが弱い状況にあるためと考えられます。

フィリピン方面への影響

台風14号は8月6日9時にルソン島へ達する見通しです。フィリピンは台風の通り道にあたり、毎年多くの台風が上陸しています。

現地に渡航予定のある方や、ご家族・知人が滞在している方は、現地の気象情報と航空便の運航状況を確認しておいてください。日本への影響が小さくても、海外では被害が出る可能性があります。

停滞から動き出すときが要注意

停滞していた台風が動き出すとき、進路が急に定まることがあります。

それまでの予報円が大きく変わる可能性があるため、停滞中の台風ほど、こまめに最新情報を確認する必要があります。「動いていないから大丈夫」と情報確認をやめてしまうのは危険です。

台風の番号と名前の仕組み

台風14号という番号は、その年の1月1日以降に発生した順につけられます。

あわせて、アジア各国が提案した名前(アジア名)も割り当てられます。名前は加盟国・地域が用意したリストから順番に使われる仕組みです。

大きな被害をもたらした台風の名前は、以後使われなくなることがあります。これを引退(リタイア)と呼びます。

台風と熱帯低気圧の呼び方の違い

報道では「台風」「熱帯低気圧」「温帯低気圧」という言葉が使い分けられています。混同しやすいので整理しておきます。

呼称定義雨の危険性
熱帯低気圧熱帯の海上で発生。最大風速17.2m/s未満あり
台風熱帯低気圧のうち最大風速17.2m/s以上あり
温帯低気圧性質が変化し、前線を伴う低気圧になったものあり(範囲が広がることも)

注目していただきたいのは、どの状態でも雨の危険性は残るという点です。台風から熱帯低気圧、あるいは温帯低気圧に変わっても、警戒を解いてよい理由にはなりません。

温帯低気圧化はむしろ範囲が広がる

台風が温帯低気圧に変わると、中心付近の風は弱まる一方で、強風域が広がることがあります。

「温帯低気圧に変わったから安心」という表現は正確ではありません。影響を受ける範囲が拡大する場合もあると理解しておいてください。

2026年の台風発生状況

8月上旬の時点で14号まで発生しているのは、平年と比べてやや多いペースです。

台風は例年、7月から10月にかけて発生数・接近数が多くなります。8月はこれからが本番であり、今後さらに発生数が増えることが予想されます。

台風14号自体の脅威は小さくても、この先の台風シーズンに向けた準備を始める合図として受け止めるとよいでしょう。特に9月は、日本への上陸数が最も多くなる月です。8月のうちに備えを整えておけば、9月以降を落ち着いて迎えられます。

台風と線状降水帯の関係

台風本体から離れた場所で、局地的な豪雨が発生することがあります。その代表が線状降水帯です。

台風が送り込む暖かく湿った空気が、山地や前線にぶつかって次々と積乱雲を発生させ、同じ場所に帯状の雨雲が居座る現象です。数時間にわたって猛烈な雨が降り続きます。

気象庁は、線状降水帯の発生が確認・予想される場合に「顕著な大雨に関する気象情報」を発表します。この情報が出たら、通常以上の警戒が必要です。

台風が遠くても油断できない理由

線状降水帯は、台風の中心から数百キロ離れた場所でも発生します。

「台風の進路から外れているから安全」という判断は成り立ちません。進路予報図だけでなく、自分の地域の雨雲レーダーと降水量の予測を確認してください。

台風時の避難情報を理解する

台風による大雨で、自治体から避難情報が発表されることがあります。5段階の警戒レベルで整理されています。

レベル情報取るべき行動
レベル3高齢者等避難避難に時間がかかる方は避難開始
レベル4避難指示対象地域の全員が速やかに避難
レベル5緊急安全確保すでに災害発生。命を守る最善の行動

レベル5を待ってはいけません。レベル4の段階で避難を完了させることが原則です。

夜間に避難情報が出た場合

暗い中での移動は、それ自体が危険を伴います。すでに周囲が冠水している場合は、無理に避難所を目指さず、建物の高い階へ移動する垂直避難を選択してください。

夜間の大雨が予想される日は、明るいうちに避難の要否を判断しておくことが理想です。

台風シーズンに向けて今やっておくこと

台風が接近してから慌てないために、平常時のうちに済ませておきたいことがあります。

まず、非常持ち出し袋の中身を確認してください。飲料水と食料の消費期限、電池の残量、モバイルバッテリーの充電状態を見直します。

次に、ベランダや庭にある飛ばされやすいものを把握しておきます。物干し竿、鉢植え、ゴミ箱、自転車。台風が近づいてから片付けるのでは、風雨のなかでの作業になり危険です。

窓ガラス対策

強風時に最も被害が出やすいのが窓ガラスです。飛来物が当たって割れると、室内に風雨が吹き込み、被害が一気に拡大します。

飛散防止フィルムを貼っておくと、割れた際の被害を軽減できます。台風接近時に養生テープを貼る方法もありますが、あくまで応急処置です。

ハザードマップの確認

台風による被害は、風だけではありません。大雨による洪水、土砂災害、高潮のリスクが同時に高まります。

自宅や職場が、これらのハザードマップでどの区域に該当するかを確認しておいてください。国土交通省の「重ねるハザードマップ」を使えば、住所を入力するだけで複数の災害リスクを一度に確認できます。

複数のリスクが重なる場所

洪水と土砂災害の両方が想定される地域もあります。こうした場所では、状況に応じて避難先を変える判断が必要になります。

あらかじめ「洪水のときはここ、土砂災害のときはここ」と決めておくと、いざというときに迷いません。

過去に「弱い台風」が起こした被害

台風の勢力と被害の大きさは、必ずしも比例しません。

過去には、上陸時に勢力が弱まっていた台風が、長時間の降雨によって広範囲の河川氾濫を引き起こした事例があります。逆に、非常に強い勢力のまま接近しても、進路が海上を通過したために被害が限定的だったケースもあります。

被害を左右するのは、勢力そのものより「どこを、どのくらいの速さで通るか」です。ニュースで勢力の階級だけを見て判断しないようにしてください。

前線との組み合わせに注意

台風が接近する時期に、日本付近へ前線が停滞していることがあります。

この場合、台風本体が届く前から、台風が送り込む湿った空気で前線の活動が活発化します。台風がまだ遠いのに記録的な大雨になるのは、多くがこのパターンです。

天気図で前線の有無を確認しておくと、警戒すべきタイミングを読み違えにくくなります。

台風の進路予報図の見方

気象庁の進路予報図には、いくつかの図形が描かれています。それぞれの意味を知っておくと、情報の精度が理解できます。

表示意味
予報円台風の中心が70%の確率で入ると予想される範囲
暴風警戒域台風が予報円内に進んだ場合に暴風域となるおそれのある範囲
強風域風速15メートル以上の風が吹いている、または吹く可能性のある範囲
暴風域風速25メートル以上の風が吹いている、または吹く可能性のある範囲

予報円が大きいほど、進路の不確実性が高いことを示します。台風が遠いうちは円が大きく、近づくにつれて小さくなっていきます。

予報円の中心を通るとは限らない

予報円の中心に線が引かれていると、そこを通るように見えます。ですが実際には、円内のどこを通ってもおかしくありません。

「自分の地域は予報円の端だから大丈夫」という判断は危険です。円内に入っている時点で、影響を受ける可能性を想定しておくべきです。

台風による4つの災害リスク

リスク主な被害注意すべき場所
暴風建物損壊、飛来物、停電、倒木広範囲
大雨河川氾濫、内水氾濫、土砂災害低地・山沿い
高潮沿岸部の浸水海岸沿い・河口付近
高波護岸・港湾施設の被害海岸線

これらは同時に発生することがあります。ひとつの情報だけでなく、複数の観点から自分の地域のリスクを確認してください。

台風接近時に企業・職場が備えること

台風は接近まで数日の猶予があるため、組織としての対応を事前に決めておきやすい災害です。

早期の帰宅指示、在宅勤務への切り替え、休業の判断基準。これらを社内ルールとして明文化しておくと、担当者が変わっても対応の質が保たれます。

従業員一人ひとりも、通勤経路上に冠水しやすい場所や、土砂災害の危険がある区間がないかを把握しておくことをおすすめします。

店舗・施設での対応

看板、のぼり、屋外の什器は、強風で飛ばされると周囲へ被害を与えます。台風接近前に屋内へ収納するか、確実に固定してください。

浸水のおそれがある店舗では、止水板や土のうの準備、商品の高所への移動もあわせて検討します。

備蓄はどのくらい必要か

台風による停電や断水に備える場合、最低3日分、できれば1週間分の水と食料を目安に準備しておくと安心です。

品目目安(大人1人あたり)
飲料水1日3リットル × 3〜7日分
非常食3〜7日分(加熱不要のものを含める)
簡易トイレ1日5回 × 3〜7日分
モバイルバッテリースマートフォン3〜4回分の容量

ローリングストック法を使うと、無理なく備蓄を続けられます。普段使う食品を少し多めに買い、古いものから消費して補充していく方法です。特別な非常食を買い込むより、食べ慣れたものを回転させるほうが続けやすく、災害時のストレスも軽くなります。

台風接近時の情報収集手段

台風情報は、気象庁の公式サイトが最も正確です。あわせて、日本気象協会やウェザーニュースなどの民間気象会社の解説も参考になります。

停電に備えて、電波で情報を得られる携帯ラジオも用意しておくと安心です。スマートフォンのバッテリーが切れても情報を得られる手段を、一つは確保しておいてください。

台風接近前・接近中・通過後にすべきこと

時期やること
接近3日前進路予報の確認、備蓄の点検、予定の見直し
接近前日屋外の片付け、窓の養生、モバイルバッテリー充電
接近中外出を避け、最新情報を確認、避難情報に従う
通過後周辺の安全確認、倒木・冠水箇所に注意

台風が過ぎ去った直後も油断はできません。増水した河川、緩んだ地盤、垂れ下がった電線など、危険が残っています。

通過後の片付けで気をつけること

飛散したガラスや金属片でけがをしないよう、厚手の手袋と靴底の丈夫な靴を着用してください。

切れた電線を見つけた場合は絶対に触らず、電力会社へ連絡します。感電の危険があるためです。

停電への備え

台風による強風は、電線の断線や電柱の倒壊を引き起こし、広範囲の停電につながります。

過去の大型台風では、復旧までに数日から数週間を要した地域もありました。停電を前提とした準備をしておくと安心です。

モバイルバッテリー、乾電池式ライト、カセットコンロ、クーラーボックスと保冷剤。これらがあれば、数日間の停電にも対応しやすくなります。

冷蔵庫の中身をどうするか

停電が長引くと、冷蔵庫内の食品が傷みます。

台風接近前から、消費期限の近いものを優先して食べる、保冷剤を凍らせておくといった準備をしておくと、食品ロスを減らせます。停電中は扉の開閉を最小限にすることも大切です。

交通機関への影響

台風接近時は、鉄道の計画運休、航空便の欠航、フェリーの運休が発生します。

特に鉄道の計画運休は、前日には発表されることが多くなりました。予定がある場合は、早めに交通機関の公式発表を確認してください。

離島を結ぶ航空便やフェリーは、比較的早い段階で欠航が決まります。旅行や出張の予定がある方は、代替手段や日程変更も検討しておくと安心です。

マンション・集合住宅での注意点

マンションでは、ベランダの物が飛ばされると、階下や通行人に被害を与える可能性があります。

自分の住戸だけでなく、共用廊下や駐輪場の自転車も確認してください。管理組合からの注意喚起にも目を通しておきましょう。

高層階では、地上より風が強くなります。窓に近づかない、カーテンを閉めておくといった対応も有効です。

高齢者・子ども・ペットがいる家庭で

避難に時間がかかる方がいる家庭では、レベル3の「高齢者等避難」の段階で行動を始めることが重要です。

ペットを飼っている場合は、キャリーバッグやフード、水を非常持ち出し袋とあわせて準備しておいてください。避難所によってはペット同伴の可否が異なるため、自治体の方針を事前に確認しておくと安心です。

台風情報の更新頻度を知っておく

気象庁は台風情報を定期的に更新しています。日本に接近している段階では、更新の間隔が短くなります。

状況更新の頻度
日本から離れている3時間ごと
日本に接近・上陸のおそれ1時間ごと

更新頻度が上がったら、それだけ状況が切迫しているという意味です。情報を見る間隔も、それに合わせて短くしてください。1時間ごとの更新に切り替わったときは、避難の準備を始める目安のひとつになります。

台風時に役立つ持ち物

停電と断水を想定すると、優先して用意しておきたいものが見えてきます。

  • モバイルバッテリー(満充電にしておく)
  • 乾電池式のライトと予備電池
  • 携帯ラジオ
  • 飲料水と加熱不要の食料
  • 簡易トイレ
  • 常備薬とお薬手帳のコピー
  • 現金(停電時はキャッシュレス決済が使えない)

最後の現金は見落とされがちです。停電するとレジも現金自動預払機も止まるため、小銭を含めた現金を用意しておくと安心です。公衆電話を使う場面も想定すると、十円玉があると役立ちます。

台風が去ったあとの注意点

台風の通過後は、青空が広がって安心しがちです。ですが危険は残っています。

河川の水位は雨が止んだあとも上昇を続けることがあります。地盤に水がしみ込んだ状態では、晴れてからも土砂災害が発生することがあります。

また、飛散した瓦礫、垂れ下がった電線、破損した屋根など、周辺には危険が残っています。安全確認をしてから行動してください。特に切れた電線には絶対に触れず、電力会社へ連絡してください。屋根の修理を自分で行うのも危険です。無理をせず、専門業者に依頼することをおすすめします。

台風のニュースとどう付き合うか

台風が発生するたびに、進路予想の情報が数多く流れます。米軍やヨーロッパの予報を紹介する記事も見かけます。

これらは参考にはなりますが、日本国内の防災判断は気象庁の発表を基準にしてください。避難情報や警報は気象庁のデータに基づいて発表されるため、判断の軸を一つにしておくほうが混乱しません。

複数の予報が食い違っているときは、進路が不確実だというサインでもあります。そういうときこそ、最新の情報を追い続けることが大切です。

SNSの情報への向き合い方

台風接近時は、SNS上に現地の映像が多く投稿されます。速報性は高い一方、古い映像の使い回しや誇張された情報が混ざることもあります。

参考にしつつも、避難の判断は必ず気象庁と自治体の公式情報で行ってください。不確かな情報を見かけても、拡散せずに立ち止まる姿勢が大切です。

台風14号から学べること

今回の台風14号は、日本への影響が小さい見込みです。それでも取り上げる意味があると私は考えています。

勢力の弱い台風の情報に触れるときは、心理的な余裕があります。この余裕があるうちに、台風情報の読み方を身につけ、備蓄やハザードマップを点検しておく。それが次の強い台風への準備になります。

強い台風が接近してからでは、情報を落ち着いて理解する余裕はありません。穏やかな時期の学びが、いざというときの判断を支えます。

よくある質問

Q. 台風14号は日本に上陸しますか?

A. 2026年8月5日時点の予測では、南シナ海からルソン島方面へ向かう見通しで、日本本土への上陸は予測されていません。ただし進路は変わる可能性があるため、最新の気象庁発表をご確認ください。

Q. 熱帯低気圧に変われば安心ですか?

A. 安心はできません。最大風速が基準を下回っただけで、大雨をもたらす能力は残っています。熱帯低気圧による豪雨災害の事例は数多くあります。

Q. 台風の勢力が弱ければ被害も小さいですか?

A. 必ずしもそうではありません。動きが遅い台風は同じ地域に長時間雨を降らせるため、総雨量が多くなり、河川の氾濫や土砂災害につながることがあります。

Q. 台風情報はどこで確認するのが確実ですか?

A. 気象庁の台風情報ページが最も公式で正確です。テレビ・ラジオの速報や、自治体の防災アプリもあわせて確認することをおすすめします。

Q. 何日前から備えを始めればいいですか?

A. 台風の接近が予想される3日前を目安に、非常持ち出し袋の確認と屋外の片付けを始めることをおすすめします。

Q. 台風の番号と名前はどちらで呼ぶのが正しいですか?

A. 日本国内では番号(台風14号)が一般的です。アジア名は国際的な識別のために使われます。どちらも同じ台風を指しており、どちらで呼んでも間違いではありません。

Q. 停滞している台風はいつ動き出しますか?

A. 周囲の気圧配置によって決まるため、正確な予測は困難です。停滞中は進路が変わりやすいので、こまめに最新情報を確認してください。

Q. 台風が来ないとわかっても備蓄は必要ですか?

A. 必要です。台風シーズンは10月頃まで続きますし、地震はいつ起きるか分かりません。備蓄は特定の台風のためではなく、日常の備えとして維持してください。

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まとめ

台風14号は2026年8月5日時点で南シナ海にあり、勢力は強くありません。今後は熱帯低気圧に変わる見通しで、日本本土への直接的な影響は小さいと考えられます。

ただし、勢力が弱いことと安全であることは別です。動きの遅い台風や熱帯低気圧が、大雨をもたらした事例は数多くあります。

8月はこれから台風シーズンの本番を迎えます。台風14号への警戒は限定的で済みそうですが、この機会に非常持ち出し袋とハザードマップを確認しておくことをおすすめします。

台風の情報は、勢力の階級だけで判断すると本質を見誤ります。進行速度、大きさ、周囲の前線の有無まで含めて見ることで、自分の地域が受ける影響を正しく想像できるようになります。台風14号のように影響が小さい台風のときこそ、情報の読み方を身につける良い機会です。

この記事が、台風への備えを考えるきっかけになれば嬉しいです。

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この記事を書いた人

北海道札幌市在住の防災・サバイバル情報発信者です。2018年の北海道胆振東部地震を機に「誰でも今日から始められる防災」をモットーに活動を開始し、実際に試した防災グッズのレビューや家族構成別の備え方をわかりやすくお伝えしています。実践的で信頼できる情報を提供できるよう、がんばっています!

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