チェーン規制ではスタッドレスでも通れない|全国13区間と対象になる大雪の条件

チェーン規制ではスタッドレスでも通れない|全国13区間と対象になる大雪の条件

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【この記事の要約】
チェーン規制が出ている区間では、スタッドレスタイヤを履いていても通行できません。タイヤチェーンの装着が必要です。ここを誤解している方が、非常に多いところです。この制度は2018年12月に省令が施行され、全国13区間が指定されました。内訳は高速道路が7区間、国道が6区間です。ただしいつでも適用されるわけではありません。大雪特別警報や緊急発表が出るような「異例の大雪」のときに限って実施されます。目的は、大規模な立ち往生を防ぐことです。通行止めにするより、チェーンを着けた車だけを通したほうが、車の流れを保てるという考え方です。つまりこの規制は、「通すための規制」だと理解してください。ここで実務上、重要なことがあります。チェーンを持っていなければ、その区間には入れません。そして、規制が出てから買いに行っても間に合いません。雪の多い地域へ車で向かう予定があるなら、チェーンは事前に用意しておく必要があります。そして一度、晴れた日に装着の練習をしておいてください。

冬の高速道路で、こんな標識を見たことがあるでしょうか。

タイヤにチェーンが巻かれた絵が描かれた、青い標識です。

これが「チェーン規制」の標識です。2018年に導入された、比較的新しいものです。

見たことはあっても、意味を正確に知っている方は多くないと思います。

私は札幌に住んでいます。この規制について、いちばん多い誤解があります。

「スタッドレスタイヤを履いていれば大丈夫だろう」

違います。この規制のもとでは、スタッドレスでも通れません。

目次

結論|スタッドレスでは通れません

先に、いちばん大事なことを書きます。

チェーン規制が実施されている区間では、スタッドレスタイヤ装着車であっても、タイヤチェーンを装着しなければ通行できません。

これは、従来の「冬用タイヤ規制」とは別のものです。

規制の種類 通れる条件
冬用タイヤ規制 スタッドレスタイヤ、またはチェーン
チェーン規制 チェーンのみ。スタッドレスだけでは不可

言葉が似ているので、混同されます。しかし、意味はまったく違います。

ここを知らずに向かうと、規制の手前で足止めされます。

そして、その場でチェーンを買うことはできません。引き返すか、待つかの二択になります。

いつ、実施されるのか

常に実施されているわけではありません。

この規制が適用されるのは、大雪特別警報や緊急発表が出るような「異例の大雪」のときに限られます。

つまりめったに出ません。

状況 規制
ふつうに雪が降っている 規制なし、または冬用タイヤ規制
強い冬型で大雪 冬用タイヤ規制、速度規制など
異例の大雪(特別警報級) チェーン規制
さらに悪化 通行止め

チェーン規制は、通行止めの一歩手前の段階だと考えてください。

なぜ、この制度ができたのか

背景には、大規模な立ち往生があります。

立ち往生は、連鎖します

1台が坂を登れなくなると、その後ろがすべて止まります。

止まっているあいだにも雪は降り続け、後ろの車も埋まっていきます。

そして渋滞の列が、除雪車の進路をふさぎます。除雪できないので、さらに積もる。

こうして、何時間も何十時間も動けない状態が生まれます。

燃料が尽きれば、暖房も止まります。冬にこの状態になることの危険は、想像していただけると思います。

「通さない」より「チェーンを着けた車だけ通す」

ここが、この制度の考え方です。

従来は、危険になれば通行止めにするしかありませんでした。しかし通行止めにすれば、物流が止まります。

そこでチェーンを装着した車だけを通すという段階を設けました。

チェーンを着けていれば、坂でも登れます。止まる車が減れば、立ち往生も起きにくくなります。

つまりチェーン規制は「止めるための規制」ではなく「通すための規制」です。この意図が分かると、なぜスタッドレスでは足りないのかも理解しやすくなります。

指定されている13区間

2018年12月の省令施行にあわせて、全国13区間が指定されました。

内訳は高速道路が7区間、国道が6区間です。

国道の6区間

路線 区間 延長
国道112号 山形県西川町志津〜鶴岡市上名川 27キロ
国道138号 山梨県山中湖村平野〜静岡県小山町須走 9キロ
国道7号 新潟県村上市大須戸〜上大鳥 16キロ
国道8号 福井県あわら市熊坂〜笹岡 4キロ
国道54号 広島県三次市布野町上布野〜島根県飯南町上赤名 12キロ
国道56号 愛媛県西予市宇和町〜大洲市松尾 7キロ

注目してほしいのは、雪国だけではないという点です。

山梨と静岡の県境、広島と島根の県境、愛媛。これらは、いわゆる豪雪地帯ではありません。

それでも指定されているのは、峠越えの区間で、立ち往生が起きやすいからです。

そして、そうした区間を走るのは雪に慣れていない地域の車です。この組み合わせが、大規模な立ち往生を生んできました。

高速道路の7区間

高速道路についても、峠越えや山間部の勾配がきつい区間が指定されています。

具体的な区間名は、この記事では列挙しません。指定区間は見直されることがあり、私が確認した情報が最新とは限らないためです。

お出かけの前に、必ず国土交通省や道路管理者の最新の発表をご確認ください。

チェーンを持っていないと、どうなるか

実務的な話をします。ここが、いちばん現実に影響する部分です。

その区間に入れません

規制中にチェーンを装着していない車は、通行できません。

高速道路であれば、手前のインターチェンジで降ろされます。国道であれば、規制の起点で止められます。

買いに行っても、間に合いません

これが現実的な問題です。

規制が出るような大雪のときには、周辺の店でチェーンは売り切れています。

そもそも、大雪のなかで店を探して移動すること自体が、非常に危険な行為です。目的地に着く前に、動けなくなります。

ですから、事前に持っているかどうかがすべてです。

罰則について

規制に従わない場合、罰則の対象になる可能性があるとされています。

ただし、具体的な適用や運用については、私が確認できる範囲を超えます。道路管理者や警察の指示に従ってください。

そして罰則があるかどうかより、チェーンなしでその区間を走ること自体が危険です。それが規制の理由だからです。

罰を避けるためではなく、立ち往生の当事者にならないための規制だと考えてください。

なぜ、スタッドレスでは足りないのか

ここを、もう少し掘り下げます。納得できると、規制の意味が変わって見えます。

スタッドレスは「滑りにくくする」もの

スタッドレスタイヤは、氷や雪の上でグリップを確保するために作られています。

ゴムが低温でも硬くなりにくく、細かい溝で水膜を切る。その結果、夏タイヤより格段に滑りにくくなります。

ただし、これは「路面に接している」ことが前提です。

深い雪では、タイヤが路面に届きません

ここが決定的な違いです。

雪が深く積もると、車の底が雪に乗り上げます。タイヤは空回りし、路面をとらえられません。

この状態では、タイヤの種類は関係ありません。どんなに性能の高いスタッドレスでも、接地していなければ進めません。

路面 スタッドレス チェーン
圧雪・凍結 有効です 有効
深い新雪 空転しやすい 雪をかき、進む力が出ます
登り坂+深い雪 登れないことがあります 登坂力が上がります

チェーンは、雪をかき分けて進む力を生みます。スタッドレスは、滑りにくくするものです。役割が違います。

だから「異例の大雪」のときだけなのです

ふつうの雪なら、スタッドレスで十分です。チェーン規制が出るのは、雪が深くなりすぎた場合だけです。

つまりこの規制が出ているということ自体が、「スタッドレスでは進めない量の雪が降っている」という意味になります。

チェーンを、いつ用意するか

雪国へ行く予定があるなら、シーズン前に

必要になってから買うのでは、間に合いません。

そして、サイズを間違えると使えません。タイヤのサイズに合ったものを選ぶ必要があります。

やること いつ
タイヤのサイズを確認する 買う前に。タイヤの側面に書かれています
合うチェーンを買う シーズン前。雪が降ってからでは遅い
晴れた日に装着を練習する これが最重要です
車に積んでおく 家に置いてあっても意味がありません

練習を、必ずしてください

これは強くお伝えしたい点です。

チェーンの装着は、慣れていないと時間がかかります。そして初めての装着を、吹雪のなか、路肩で、暗がりでやることになったら。

手はかじかみ、雪は降り、後ろから車が来ます。非常に危険な状況です。

ですから晴れた日に、家の駐車場で一度やってみてください。説明書を読みながら、時間を計って。

一度やっておけば、本番でも手順が思い出せます。

説明書を雪のなかで読むことになるのが、いちばん困る状況です。手が濡れ、紙は破れ、暗くて見えません。

チェーンを着ける場所と、注意

安全な場所で着けてください

路肩での作業は危険です。

チェーン規制の区間には、チェーン着脱場が設けられていることがあります。高速道路であれば、サービスエリアやパーキングエリアも使えます。

走行車線のすぐ横で作業しないでください。

作業中の身の安全

やること 理由
ハザードランプをつける 後続車に存在を知らせます
明るい色の上着を着る 雪のなかでは、暗い色は見えません
手袋をする 素手ではすぐに手がきかなくなります
ライトを用意する 暗い時間帯の作業になることがあります
膝をつく用の敷物 濡れると体温を奪われます

濡れることは、体温を奪うことです。

チェーン装着で膝をつき、服が濡れる。その状態で車に戻れば、車内で冷え続けます。

低体温症の危険については低体温症とは?深部体温35度以下で起きることに書きました。

着けたあとの走り方

チェーンを装着したら、速度を落としてください。

製品によって上限速度が定められています。速度を出しすぎると、チェーンが切れたり、車体を傷めたりします。

そして雪のない路面を長く走らないでください。チェーンにも路面にも負担がかかります。

詳しい使い方は、必ず製品の取扱説明書に従ってください。

いつから、いつまで備えるか

チェーンを積んでおく期間について、目安を書きます。

時期 やること
10月〜11月 買う。サイズを確認する。装着を練習する
11月〜12月 車に積む。手袋とライトも一緒に
12月〜3月 積んだまま。出かける前に道路情報を確認
4月〜 降ろす。ただし山間部へ行くなら、もう少し先まで

10月から11月に準備するのが要点です。

雪が降ってから店へ行くと、混み合っています。そして、自分のタイヤに合うサイズが残っているとは限りません。

春先も、油断できません

3月や4月にも、山では雪が降ります。

平地が春めいてくると、冬の装備を外したくなります。しかし峠は、まだ冬です。

春に山へ行く予定があるなら、その日の目的地の予報を必ず確認してください。手元の空ではなく、行き先の空です。

チェーンの種類と、選び方の考え方

いざ買うとなると、種類の多さに迷います。大きく分けて3つあります。

種類 特徴 向いている人
金属製 価格が抑えめ。耐久性がある。走行音は大きめ 使用頻度が低く、費用を抑えたい方
非金属製(ゴム・樹脂) 装着しやすいものが多い。走行音が小さい。収納がかさばる 装着に不安がある方
布製 軽く、装着が簡単。耐久性は限定的 緊急用と割り切る方

ただし、ここで重要な注意があります。

チェーン規制で認められる装備の範囲は、規制を実施する側の基準によります。とくに布製のものについては、その製品が規制に対応しているかを、購入前に製品の表示や販売店にご確認ください。

サイズが合わないと、使えません

これが、いちばん多い失敗です。

チェーンは、タイヤのサイズごとに適合が決まっています。合わないものは、装着できません。

タイヤのサイズは、タイヤの側面に数字とアルファベットで書かれています。買う前に、必ず確認してください。

そしてタイヤを替えたら、チェーンの適合も変わることがあります。以前買ったものが、そのまま使えるとは限りません。

車種によっては、使えないことがあります

ここも見落とされがちです。

タイヤと車体の間に十分な隙間がない車種では、チェーンを装着できない、あるいは特定の種類しか使えないことがあります。

お乗りの車の取扱説明書を必ず確認してください。メーカーが指定している条件があります。

そもそも、その日に行くべきか

ここまで書いてきましたが、いちばん確実な対策は別にあります。

チェーン規制が出るような大雪の日には、そもそも車で出かけない。これが最善です。規制が出る状況は、特別警報級の異例の大雪です。そのなかを走る必要が本当にあるのか、一度考えてください。

予定を1日ずらせるなら、ずらしてください。公共交通に替えられるなら、替えてください。

宿の予約も、仕事の予定も、大切なものです。それでも、動けなくなればどのみち行けません。

チェーンは、どうしても行かなければならない場合の手段です。行くための道具ではなく、やむを得ない場合の備えだと考えてください。

装着の手順を、事前に読んでおく

具体的な手順は製品ごとに違うので、ここでは書きません。必ず製品の説明書に従ってください。

ただ、どの製品にも共通する準備はあります。

練習のときに、確認しておくこと

確認すること なぜ
どのタイヤに着けるか 駆動輪です。車種によって前後が違います
装着にかかる時間 時間が読めれば、当日の判断がしやすくなります
必要な工具があるか 製品によっては付属品を使います
収納袋への戻し方 外したあと、濡れたまま戻すと錆びます
車を動かす必要があるか 途中で少し前進させる製品もあります

「外したあとの始末」は、見落とされがちです。

濡れたチェーンをそのまま袋に入れて放置すると、錆びます。次に使うときに、使えなくなっていることがあります。

帰宅したら、水気を拭いて乾かしてから収納してください。

手袋は、別に用意してください

普段使いの手袋では、濡れて冷たくなります。

そして濡れた手袋は、そのあと使えません。作業用に、防水性のあるものを1組、チェーンと一緒に積んでおいてください。

素手での作業は、避けてください。金属は冷たく、短時間で手の感覚がなくなります。

雪の少ない地域の方へ

この記事を、いちばん読んでいただきたいのはここです。

年に一度のスキーや帰省で

ふだん雪道を走らない方が、冬に山や雪国へ向かう。この状況が、もっとも危険です。

危ない理由 説明
装備がない スタッドレスもチェーンも持っていない
経験がない 雪道の運転そのものが初めて
出発地は晴れている 手元の空を見て判断してしまいます
予定を変えにくい 宿の予約、家族の予定

3行目が、いちばん怖い点です。

太平洋側の街は、冬型のときは快晴です。その空を見て「大丈夫そうだ」と判断して出発し、峠で猛吹雪に遭う。

この構造は里雪型と山雪型の違いにも書きました。

確認すべきもの

見るもの 分かること
目的地と経路の天気予報 出発地ではなく、行き先を見る
高速道路の規制情報 チェーン規制や通行止めの予告
峠のライブカメラ いまの実際の路面と視界が見られます
目的地の市町村の警報 大雪警報が出ていないか

ライブカメラは、もっとも確実です。予報ではなく、いまの実物が見られます。

トラックや業務で走る方へ

チェーン規制がもっとも影響するのは、仕事で道路を使う方です。

物流が止まると、何が起きるか

大雪で幹線道路が止まれば、店に商品が届きません。

パン、牛乳、弁当。毎日届くことを前提にしている商品ほど、早く棚から消えます。

灯油の配達も遅れます。寒い時期に、暖房の燃料が届かないという事態も起こり得ます。

チェーン規制という制度が生まれた背景には、「通行止めにすると物流が止まる」という問題がありました。

大型車の立ち往生は、影響が大きい

大型トラックが1台、坂で止まると、道路がふさがります。

そして車体が大きいぶん、脱出も困難です。後続の数百台が、そのまま動けなくなります。

ですから、大型車ほどチェーンの準備が重要になります。

会社としての判断

ここは、個人の努力では解決できない部分です。

「無理をしてでも届ける」という判断が、立ち往生を生みます。そして一度立ち往生すれば、その荷物は何十時間も届きません。

結果として、走らせないほうが早く届くということが起こります。

これはオフィス防災備蓄ガイドで書いた、企業の備えの話とも重なります。

北海道から見ていて、思うこと

北海道では、チェーンを使う機会はそれほど多くありません。

全員がスタッドレスタイヤを履いていて、除雪の体制も整っているからです。

つまりチェーン規制という制度は、北海道のための制度ではありません。

指定された13区間を見ても、山梨と静岡の県境、広島と島根の県境、愛媛。雪の多い地域ばかりではないのです。

ここに、この制度の本質があると思います。

雪に慣れていない地域で、たまに降る大雪。そこに、雪道に慣れていない車が入ってくる。

これが、大規模な立ち往生を生んできました。

ですからこの規制は、雪国の人より、雪の少ない地域の人に向けられたものだと私は考えています。

冬用タイヤ規制との、使い分け

冬の道路には、いくつかの規制があります。段階として整理しておきます。

規制 内容 通れる条件
速度規制 制限速度を下げる 速度を守れば通れます
車線規制 除雪のため車線を減らす 通れます
冬用タイヤ規制 夏タイヤを排除する スタッドレスまたはチェーン
チェーン規制 チェーン装着車のみ通す チェーンのみ
通行止め 通行を止める 通れません

下にいくほど厳しくなります。そしてチェーン規制は、通行止めの一歩手前です。

予防的な通行止めという考え方

近年は、大雪が予想される段階で、あらかじめ通行止めにするという運用も行われています。

これは立ち往生が起きてからでは、対応できないからです。

車が入っていない道路なら、除雪車が自由に動けます。逆に、渋滞した道路では除雪が進みません。

ですから、通行止めの予告が出たら「まだ通れるうちに急ごう」と考えないでください。その判断が、立ち往生の当事者になる道です。

規制情報は、どこで見るか

見るもの 分かること
各高速道路会社の道路交通情報 いまの規制と、今後の予告
日本道路交通情報センター 高速と一般道をまとめて
道路管理者のライブカメラ いまの実際の路面が見られます
気象庁の警報 目的地の市町村に大雪警報が出ていないか

ライブカメラが、もっとも確実です。予報や規制情報より前に、実際の状態が分かるからです。

よくある質問

Q. スタッドレスタイヤを履いていれば、チェーンは不要ですか?

通常の冬用タイヤ規制なら、スタッドレスで通れます。

しかしチェーン規制のもとでは、スタッドレスタイヤでも通行できません。チェーンの装着が必要です。

この2つの規制は別のものです。標識と表示をよく確認してください。

Q. 13区間以外では、チェーン規制は出ませんか?

指定区間は見直されることがあります。

また、道路管理者の判断による規制もあり得ます。私が確認した情報が最新とは限りません。

お出かけの前に、必ず最新の道路情報をご確認ください。

Q. チェーンは、前輪と後輪のどちらに着けますか?

駆動輪に装着するのが基本とされていますが、車種によって異なります。

前輪駆動なら前輪、後輪駆動なら後輪。四輪駆動の場合は、車種ごとの指定があります。

必ず、お乗りの車の取扱説明書とチェーンの製品説明を確認してください。ここで一律にお答えすることはできません。

Q. 布製のチェーンでも大丈夫ですか?

製品によります。

チェーン規制で認められる装備の範囲は、規制を実施する側の基準によります。

購入前に、その製品がチェーン規制に対応しているかを、製品の表示や販売店にご確認ください。

Q. レンタカーにチェーンは積んでありますか?

会社やプランによって異なります。

雪国での利用を想定した車には積まれていることがありますが、当然に付いているとは限りません。

冬に雪の地域でレンタカーを使う予定があるなら、予約の段階で確認してください。そして、装着方法も聞いておいてください。

Q. チェーン規制は、いつ解除されますか?

雪の状況によります。

ただし、雪がやんですぐに解除されるとは限りません。路面の状態が回復し、除雪が進むまで時間がかかります。

解除を待つのであれば、安全な場所で待ってください。路上や路肩で待機するのは危険です。

Q. チェーンを着けたまま、どのくらい走れますか?

製品ごとに、上限速度と使用条件が定められています。必ず取扱説明書をご確認ください。

一般的な注意として、雪のない路面を長く走ることは想定されていません。チェーンが傷み、路面も傷めます。

路面から雪が消えたら、安全な場所で外してください。

Q. 四輪駆動なら、チェーンは不要ですか?

チェーン規制のもとでは、駆動方式にかかわらずチェーンが必要です。

四輪駆動は発進や登坂には強いのですが、止まる性能が特別に高いわけではありません。

むしろ「四輪駆動だから大丈夫」という過信が、事故につながることがあります。

Q. 規制区間の手前で、引き返すことはできますか?

高速道路であれば、手前のインターチェンジで降りることになります。

ただし、同じことを考える車が集中するため、出口周辺が混雑します。

そして降りた先の一般道も、雪の影響を受けています。「高速がだめなら下道で」という判断は、状況によってはより危険です。

迂回で突破しようとせず、安全な場所で待つか、その日は行かないという判断をしてください。

Q. 標識はどんな形ですか?

青地に、タイヤとチェーンが白く描かれた円形の標識です。

「規制」というと赤い禁止の標識を思い浮かべますが、これは青地の指示標識です。

そして、この標識だけでは規制中かどうかは分かりません。実際に規制が実施されるときには、電光掲示板などで別途知らせがあります。

標識が立っているのは「ここは対象区間ですよ」という表示だと考えてください。

Q. 家族に運転を任せる場合、何を伝えればいいですか?

「チェーン規制ではスタッドレスでは通れない」という一点です。

この誤解が、いちばん多いところです。知らないまま向かって、規制の手前で足止めされる。そこから引き返すことになれば、雪のなかで長時間の運転が加わります。

そしてチェーンが車に積んであるか、装着方法を知っているかも、あわせて確認してください。

Q. 冬用タイヤ規制なら、夏タイヤ+チェーンで通れますか?

一般に、冬用タイヤ規制はスタッドレスまたはチェーン装着が条件とされています。

ただし、規制の具体的な条件は道路管理者が定めます。実際の表示と指示に従ってください。

そして、夏タイヤにチェーンという組み合わせで長距離を走ることは、現実的ではありません。路面から雪が消えれば外す必要があり、その先でまた雪になれば着け直すことになります。

まとめ|覚えるのは1つだけです

要点 内容
最重要 チェーン規制では、スタッドレスでも通れません
いつ出るか 特別警報級の「異例の大雪」のときだけ
区間 2018年12月施行。全国13区間(高速7・国道6)
目的 通行止めを避け、車を通すための規制
持っていないと その区間に入れません。買いに行っても間に合いません
準備 シーズン前に買い、晴れた日に練習する
最善の対策 その日は車で出かけない

覚えていただきたいのは、ひとつだけです。

「チェーン規制」と聞いたら、スタッドレスでは通れない。

この一点を知っているかどうかで、雪の日の判断が変わります。

そして、もし冬に雪国へ車で向かう予定があるなら。チェーンを1組、車に積んでおいてください。

使わずに終わるかもしれません。それでかまいません。使わずに済んだということは、その冬が無事だったということです。

そして、もし積んでおくのが1組だけなら、一緒に手袋とライトも入れておいてください。

チェーンだけあっても、暗がりで、素手で、雪のなかで着けることになれば、うまくいきません。

道具は、使う場面ごとまとめて備える。これが、冬の備えの基本だと思っています。

【この記事について】
チェーン規制の制度概要、施行時期、指定区間は公表されている情報をもとに整理しました。国道6区間の区間名と延長も同様です。指定区間や運用は見直されることがあり、この記事の内容が最新であることを保証できません。お出かけの前には、必ず国土交通省、道路管理者、各高速道路会社が公表している最新の道路情報をご確認ください。チェーンの選び方・装着方法・適合車種については、お乗りの車の取扱説明書と、チェーン製品の説明に従ってください。この記事で個別の製品や装着方法についての判断は行っていません。罰則の適用については、道路管理者および警察の指示に従ってください。

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9月1日は防災の日/8月30日〜9月5日は防災週間

1年に一度、備えを点検する日です。10分でできることから始めてください。

この記事を書いた人

防災ベーシック編集部です。公的機関の情報をもとに、防災・備蓄・災害対策の基本をわかりやすくお伝えします。

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