台風で被災した後にやること|屋根に登らない理由と修理業者トラブルの防ぎ方

⚠️ 災害はいつ起きるかわかりません

今すぐ防災グッズをチェックする ↓

まずは商品をチェックするだけでOK!見るだけでも最新の防災グッズが確認できます

・当サイトはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト・楽天市場・各種ASP)およびGoogleアドセンスを利用しています。
・記事内リンク経由でご購入いただいた場合、サイト運営者に紹介料が発生することがあります。
・掲載内容は収益に左右されず、公的機関の資料・メーカー公表仕様などの確認できる情報をもとに作成しています。

【この記事の要約】
台風で被災したあとには、屋根と水という2つの問題が同時に来ます。屋根が壊れれば雨漏りが始まり、放置すれば被害が広がります。しかし、屋根に登る作業は絶対に自分でやらないでください。台風後の転落事故は毎年起きています。ブルーシートを張るのも業者の仕事です。もうひとつ注意していただきたいのが、修理業者とのトラブルです。台風のあとには、不安をあおって高額な契約を結ばせる業者が現れます。「保険で無料になる」という誘い文句には、特に警戒してください。浸水した場合の対応も含めて、台風のあとにやるべきことを整理します。

目次

結論:屋根には登らない。業者は急いで決めない

先に結論をお伝えします。

台風で被災したあと、守っていただきたいことは2つです。

ひとつ目は、屋根に登らないこと。応急処置であっても、自分でやらないでください。

ふたつ目は、修理業者をその場で決めないこと。急がせる業者には応じないでください。

なぜ屋根に登ってはいけないのか

台風のあとの屋根は、通常より危険です。

瓦がずれていれば足場になりません。濡れていれば滑ります。強風で緩んだ部分が、体重をかけた瞬間に外れることもあります。

そして屋根からの転落は、高さが2メートル程度でも重傷につながります。頭から落ちれば命に関わります。

雨漏りを止めたい気持ちは分かります。しかし、命と天秤にかけるものではありません。

なぜ業者を急いで決めてはいけないのか

台風のあとは、修理の需要が一気に高まります。

そこへ、不安をあおって契約を迫る業者が現れます。「このままでは家が傷む」「今なら特別に安くできる」といった言葉で判断を急がせます。

急がせるのは、比較させないためです。冷静に考えれば断られると分かっているのです。

台風被害の特徴

対応を考える前に、台風という災害がほかとどう違うのかを整理しておきます。

被害の種類 主な内容
強風 屋根、外壁、雨どい、カーポート、フェンス
飛来物 窓ガラスの破損、外壁の傷
大雨 浸水、雨漏り、土砂崩れ
高潮 沿岸部の浸水
停電 倒木や飛来物による電線の断線

台風の特徴は、これらが同時に起きることです。

被害が広範囲に及びます

地震と違い、台風は広い地域を通過します。そのため、周辺一帯が同時に被災します。

結果として、修理業者の予約が取れません。資材も不足します。ブルーシートすら手に入らないことがあります。

この事情を知っておくと、心構えが変わります。すぐに直せると期待しないでください。

事前に分かるという利点

台風には、地震にない特徴があります。数日前から接近が分かることです。

雨戸を閉める、飛びそうなものを片付ける、風呂に水を張る。事前にできることが多くあります。

被害を減らす余地が大きい災害だと言えます。

台風が去った直後にやること

風が収まったあと、どう動くかには順番があります。焦って外へ出ないでください。

1. 外に出る前に確認する

風が弱まっても、まだ危険が残っています。

  • 垂れ下がった電線がないか
  • 倒れかけた樹木や電柱がないか
  • 看板や屋根材が落ちそうになっていないか
  • 冠水した道路がないか

特に電線には近づかないでください。切れた電線が水に触れていれば、周囲も危険です。

2. 雨が続くかを確認する

台風が去っても、後続の雨が降ることがあります。

屋根が壊れている状態で雨が降れば、被害は広がります。天気予報を確認し、次の雨までにどれだけ時間があるかを把握してください。

3. 写真を撮る

片付ける前に、必ず撮影してください。

屋根の被害は、地上から撮れる範囲で構いません。無理に登らないでください。

可能であれば、次の方法を使ってください。

  • 2階の窓から屋根を撮る
  • 離れた場所から望遠で撮る
  • 隣家の許可を得て、別の角度から撮る
  • 落ちてきた瓦や屋根材を地上で撮る

撮影の重要性は罹災証明書の申請方法|判定6区分と、納得できないときの再調査の頼み方で詳しく説明しています。

4. 保険会社に連絡する

火災保険は、風水害を対象にしていることが多くあります。

台風による屋根の破損、飛来物による窓の破損。これらは補償の対象になる可能性があります。契約内容を確認してください。

雨漏りへの応急処置

ここからは、屋根に登らずにできる対処を説明します。室内からでも、被害の広がりは抑えられます。

室内側でできること

  1. 漏れている場所の下に、バケツや洗面器を置く
  2. 下に新聞紙やタオルを敷き、跳ね返りを防ぐ
  3. 周囲の家具や家電を移動させる
  4. 濡れた床を拭き、乾燥させる
  5. 天井にたまった水がある場合は、業者に相談する

5番目について補足します。天井が水を含んで膨らんでいる場合、一気に抜けると大量の水が落ちてきます。

自分で穴を開ける方法もありますが、天井が崩れる危険があります。判断に迷えば、業者に相談してください。

電気に注意してください

雨漏りが照明器具やコンセントに達している場合、感電と火災の危険があります。

その部屋のブレーカーを落としてください。濡れた電気製品には触れないでください。

ブルーシートは業者に依頼する

屋根にブルーシートをかける作業は、専門の技術が必要です。

正しく張らなければ、風で飛ばされます。飛んだシートが近隣に被害を与えることもあります。

そして何より、作業中の転落が危険です。毎年、この作業での事故が起きています。

「近所の人が手伝ってくれる」という場合も、慎重に判断してください。頼まれた側が怪我をすれば、責任の問題も生じます。

自治体や社会福祉協議会が、ブルーシート張りの支援を行うことがあります。相談してみてください。

浸水した場合の対応

台風では、強風だけでなく大雨による浸水も起こります。こちらの対応も整理しておきます。

浸水の深さで対応が変わります

浸水の程度 主な影響
床下浸水 床下に泥と水。乾燥とにおいが課題
床上浸水 家財の被害。畳や壁の撤去が必要になる
1階が水没 電気設備の被害。大規模な復旧が必要

床下浸水は「軽い被害」と思われがちですが、そうではありません。

罹災証明書の判定でも、床上まで来たかどうかが大きな分かれ目になります。さらに床上でも、どの高さまで水が来たかで評価が変わります。

泥が残れば乾かず、においが取れず、木材が傷みます。放置すればカビが広がります。

水位の跡は早く記録してください

浸水の深さは、判定に大きく関わります。

壁や柱に残った線が証拠になります。しかし、時間が経つと薄れていきます。

メジャーを当てて撮影し、床からの高さが分かるようにしてください。

泥出しと乾燥

浸水後の作業は、撤去、洗浄、乾燥、消毒の順で進めます。

特に床下は重要です。点検口から入って泥をかき出す作業が必要になりますが、狭く暗いため一人では行わないでください。

ボランティアに依頼できることが多くあります。

手順と装備、消毒剤の使い分けは被災後の片付けと消毒|順番を守らないと効かない理由と薬剤の使い分けにまとめました。

浸水した車

エンジンをかけないでください。故障が悪化し、火災の危険もあります。

車は罹災証明書ではなく、被災証明書の対象になります。自動車保険の車両保険で補償される場合もあるため、保険会社に確認してください。

被害箇所ごとの確認点

台風では、地震とは違う場所が壊れます。どこを見るべきかを整理します。

場所 確認する内容
屋根 瓦のずれ、棟の崩れ、板金の浮き
雨どい 外れ、詰まり、変形
外壁 飛来物による傷、目地の剥がれ
窓とサッシ ひび、隙間、雨の吹き込み跡
ベランダ 手すりの緩み、排水口の詰まり
カーポート 屋根材の飛散、支柱の傾き
物置とフェンス 転倒、傾き、基礎の浮き
アンテナ 傾き、落下しかけていないか
庭木 倒れかけ、枝の折れ

雨どいは見落とされがちです

屋根ばかりに目が行きますが、雨どいの被害も深刻です。

詰まったり外れたりすると、雨水が正しく流れません。外壁を伝って浸み込み、建物を傷めます。

地上から見上げれば確認できます。落ち葉や枝が詰まっていないかも見てください。

窓まわりは室内から確認する

サッシの隙間から雨が吹き込むことがあります。

強風時には、通常なら入らない角度から雨が当たります。窓の下の壁や床に、水の跡がないか確認してください。

アンテナの傾きに注意

傾いたアンテナは、次の強風で落下します。

屋根の上にあるため、自分では直せません。落下の危険がある場合は、真下に人が近づかないようにしてください。

飛散したものの行方

自宅の屋根材や物置が飛び、隣家に被害を与えることがあります。

見つけたら、まず相手に連絡してください。個人賠償責任保険で対応できる場合があります。

逆に、自宅に飛んできたものがあれば、撮影して記録しておいてください。

火災保険の請求

台風の被害では、火災保険が中心になります。

風水害は対象のことが多い

火災保険という名前ですが、補償の範囲は火事だけではありません。

風災、水災、雹災、雪災といった項目が含まれていることが多くあります。台風による屋根の破損は、この風災にあたります。

ただし、契約によって内容は異なります。証券を確認してください。

水災は別扱いのことがあります

注意が必要な点です。

浸水による被害は、水災の補償が付いていなければ対象になりません。そして水災は、外して契約している場合があります。

「火災保険に入っているから大丈夫」とは限らないのです。

免責金額を確認する

一定の金額までは自己負担、という取り決めがある場合があります。

また、損害額が一定の割合に達しなければ支払われない契約もあります。この条件は契約によってさまざまです。

請求の流れ

  1. 保険会社または代理店へ連絡する
  2. 被害状況を伝える
  3. 必要書類の案内を受ける
  4. 写真と見積書を提出する
  5. 調査を受ける
  6. 支払額が決まる

ここでも写真が必要になります。片付ける前の撮影が、ここで効いてきます。

請求権には期限があります

保険金の請求権は、一般に3年とされています。

「あとで気づいた被害」も請求できる場合があります。時間が経ってから雨漏りに気づいた、といった場合はあきらめずに問い合わせてください。

修理業者とのトラブルを避ける

ここは、台風のあとに最も多く寄せられる相談です。金銭的な被害が大きくなりやすい部分でもあります。

典型的な手口

  • 突然訪問してきて「屋根がずれている」と指摘する
  • 「無料で点検します」と言って屋根に登る
  • 撮影した写真を見せて不安をあおる
  • 「今日契約すれば安くなる」と急がせる
  • 「火災保険が使えるので自己負担ゼロ」と持ちかける

最後の手口には、特に注意してください。

保険金を使った勧誘の問題

「保険で無料になる」という説明には、いくつもの問題があります。

まず、保険金が下りるかどうかは保険会社が判断します。業者が保証できるものではありません。

次に、実際には下りず、高額な工事費だけが残ることがあります。

さらに、業者が保険会社への申請を代行し、多額の手数料を取る例もあります。

そして最も深刻なのが、被害を大きく見せるよう求められる場合です。これは保険金詐欺にあたり、契約者自身が罪に問われます。

身を守る3つの原則

  1. その場で契約しない。必ず持ち帰って検討する
  2. 複数の業者から見積もりを取る
  3. 保険の請求は自分で行う

3番目が重要です。保険会社への連絡は、契約者本人ができます。業者に代行させる必要はありません。

契約してしまった場合

訪問販売による契約には、一定期間内であれば解除できる制度があります。

あきらめる前に、消費生活センターへ相談してください。

詐欺の手口全般は震災詐欺の手口と対策|義援金詐欺・修理詐欺から身を守る方法で扱っています。

信頼できる業者の探し方

では、どう探せばよいのか。現実的な方法を挙げます。

探し方 特徴
家を建てた工務店 建物の構造を把握している。最も確実
近所からの紹介 実績が確認できる
地元の建設業組合 加盟業者を紹介してもらえる
自治体の相談窓口 悪質業者の情報も得られる
飛び込みの訪問 慎重に。実績の確認が必要

最も確実なのは、家を建てた工務店やハウスメーカーです。図面があり、構造を理解しています。

見積書を確認する

次の点を見てください。

  • 作業の内容が具体的に書かれているか
  • 「一式」ばかりになっていないか
  • 使う材料の種類と数量が明記されているか
  • 会社の住所と連絡先が記載されているか
  • 保証の内容が示されているか

「屋根工事一式」としか書かれていない見積書は、あとで追加請求される可能性があります。

待つ覚悟も必要です

広い地域が被災していれば、順番待ちになります。数か月かかることもあります。

すぐ来られる業者には、理由があるかもしれません。焦って飛びつかないでください。

その間の雨対策は、応急処置で凌ぐことになります。

次の台風までに備える

台風の季節には、続けて接近することがあります。

修理が終わらないうちに次が来る。これは実際によくある事態です。

応急処置を確実にする

屋根の修理が順番待ちであれば、その間の対策が必要になります。

業者にブルーシートを張ってもらったら、それが飛ばないかを確認してください。前回の台風で緩んでいれば、次の風で外れます。

雨どいの詰まりも、この段階で取り除いておきたいところです。地上から届く範囲で構いません。

飛びそうなものを片付ける

片付けの途中で出た資材や家財が、庭に置かれていることがあります。

これらは次の強風で飛びます。飛来物は、自宅だけでなく近隣にも被害を与えます。

屋内に入れるか、しっかり固定してください。

排水経路を確保する

浸水した場合、側溝や排水口に泥や落ち葉が詰まっていることがあります。

この状態で次の大雨が来れば、また浸水します。可能な範囲で取り除いてください。

避難の判断を早める

一度被災した家は、次の台風に耐える力が落ちています。

屋根に穴が開いていれば、雨がそのまま入ります。壁が傷んでいれば、風で崩れることもあります。

普段より早めに避難する判断をしてください。「前回は大丈夫だった」という基準は使えません。

近隣との関係

台風被害では、隣家との間で問題が起きやすくなります。

飛来物による被害

自宅の物が飛んで隣家を傷つけた、あるいはその逆。こうした事態が起こります。

まず確認していただきたいのは、自然災害による被害は原則として各自で負担するという考え方です。

強風で飛ばされた場合、飛ばした側に過失があったとは限りません。感情的にならず、それぞれの保険で対応するのが一般的です。

ただし管理の問題がある場合

明らかに老朽化していた、固定を怠っていた。こうした事情があれば、話は変わります。

判断が難しい場合は、保険会社や弁護士会の無料相談を利用してください。当事者だけで結論を出そうとしないほうが確実です。

倒れた庭木

自宅の木が隣家に倒れた場合も、同じ考え方になります。

ただし、枯れていた、傾いていたのに放置していた、といった事情があれば責任を問われることがあります。

台風の前に、庭木の状態を見ておくことは大切です。

話し合いは冷静に

被災直後は、双方が疲れています。この時期の交渉は、こじれやすいものです。

急いで結論を出そうとせず、落ち着いてから話し合ってください。記録として、被害の写真は残しておきます。

停電への対応

台風では、倒木や飛来物で電線が切れます。

復旧に時間がかかります

被害箇所が多いため、順次の対応になります。数日から1週間以上に及ぶこともあります。

特に山間部や離島では、長引く傾向があります。

切れた電線には近づかない

垂れ下がった電線には、絶対に触れないでください。

水たまりに接している場合、周囲も危険です。離れた場所から電力会社へ連絡してください。

夏の停電は熱中症の危険が高まります

台風は夏から秋にかけて多く発生します。エアコンが使えない状態で片付け作業をすれば、熱中症の危険があります。

こまめに休憩し、水分と塩分をとってください。

夏の停電対策は停電対策【夏編】2026年最新版|熱中症を防ぐ準備・グッズ・行動マニュアルを徹底解説にまとめています。

私が北海道で考えていること

私は札幌に住んでいます。北海道は台風の被害が少ないと思われがちですが、事情は変わってきました。

備えの薄い地域が危ない

2016年には、複数の台風が相次いで北海道に上陸しました。道内各地で大きな被害が出ています。

問題は、備えの薄さです。台風が来ない前提で建てられた家、整備されていない排水路、慣れていない住民。

台風の常襲地域では、経験にもとづく備えがあります。しかし経験のない地域では、それがありません。

「うちは大丈夫」が最も危ない

相談を受けていて感じるのは、この意識の問題です。

これまで被害がなかったことは、これからも被害がない理由にはなりません。気象の傾向は変わりつつあります。

雨戸のない家、固定されていない物置、点検していない雨どい。心当たりがあれば、台風が来る前に手を打ってください。

事前にできることが多い災害です

台風の最大の特徴は、予測できることです。

地震は突然来ます。しかし台風は、数日前から分かります。この時間を使えるかどうかで、被害の大きさが変わります。

被災後の対応を知ることも大切ですが、台風に関しては事前の行動がより重要です。接近が報じられたら、その日のうちに動いてください。

2016年に見えたこと

あの年、道内では河川の氾濫や道路の寸断が相次ぎました。農作物への被害も大きなものでした。

印象に残っているのは、被害が想定を超えた地域が多かったことです。「ここまで水が来るとは思わなかった」という声を、いくつも聞きました。

ハザードマップを見ていれば分かったはずの場所もありました。しかし、台風の危険を意識していなければ、地図を開くきっかけもありません。

屋根の被害は雪国でも起こります

北海道の家は、雪の重みに耐える設計になっています。上からの力には強いのです。

しかし台風は、下から吹き上げる力が働きます。この力に対しては、必ずしも強いとは限りません。

雪に強い家が、風にも強いとは限らない。この点は覚えておく価値があります。

秋の台風は農業にも響きます

北海道の秋は、収穫の時期と台風の時期が重なります。

被害を受けた場合、農林水産業向けの支援制度があります。関係団体や自治体の担当窓口に相談してください。

制度の仕組みは激甚災害とは?指定されても個人に給付はない|本激と局激の違いも解説で整理しています。

よくある質問

Q. 屋根の応急処置は自分でできますか

A. やめてください。台風後の屋根は瓦がずれて足場にならず、濡れて滑ります。強風で緩んだ部分が体重で外れることもあります。2メートル程度の高さでも重傷につながります。ブルーシート張りも含め、業者に依頼してください。

Q. ブルーシートは誰に頼めばよいですか

A. 専門の業者です。正しく張らなければ風で飛ばされ、近隣に被害を与えることもあります。自治体や社会福祉協議会が支援を行うことがあるため、相談してみてください。

Q. 屋根の写真はどう撮ればよいですか

A. 登らずに撮れる範囲で構いません。2階の窓から撮る、離れた場所から望遠で撮る、隣家の許可を得て別角度から撮る、落ちてきた瓦を地上で撮る、といった方法があります。

Q. 雨漏りしています。どうすればよいですか

A. 室内側で対処してください。バケツを置き、下に新聞紙を敷いて跳ね返りを防ぎ、家具や家電を移動させます。天井が水を含んで膨らんでいる場合は、一気に抜けると危険なので業者に相談してください。照明やコンセントに達していれば、その部屋のブレーカーを落としてください。

Q. 「保険で無料になる」と言われました

A. 警戒してください。保険金が下りるかは保険会社が判断するもので、業者が保証できるものではありません。実際には下りず工事費だけが残る例、多額の手数料を取られる例があります。被害を大きく見せるよう求められた場合は保険金詐欺にあたり、契約者自身が罪に問われます。

Q. 保険の請求は業者に任せてよいですか

A. 自分で行ってください。保険会社への連絡は契約者本人ができます。代行させる必要はありません。

Q. 業者はどう選べばよいですか

A. 家を建てた工務店やハウスメーカーが最も確実です。図面があり構造を理解しています。ほかに近所からの紹介、地元の建設業組合、自治体の相談窓口があります。見積書は「一式」ばかりでないか、材料の種類と数量が明記されているかを確認してください。

Q. 契約してしまいました

A. 訪問販売による契約には、一定期間内であれば解除できる制度があります。あきらめる前に消費生活センターへ相談してください。

Q. 床下浸水なら軽い被害ですか

A. そうとは限りません。泥が残れば乾かず、においが取れず、木材が傷みます。放置すればカビが広がります。点検口から入って泥をかき出す作業が必要ですが、狭く暗いため一人では行わないでください。

Q. 浸水した車はどうしますか

A. エンジンをかけないでください。故障が悪化し、火災の危険もあります。車は罹災証明書ではなく被災証明書の対象です。自動車保険の車両保険で補償される場合もあるため、保険会社に確認してください。

Q. 屋根以外にどこを確認すべきですか

A. 雨どい、外壁、窓とサッシ、ベランダ、カーポート、物置とフェンス、アンテナ、庭木です。特に雨どいは見落とされがちですが、詰まったり外れたりすると雨水が外壁を伝って建物を傷めます。

Q. 火災保険で台風の被害は補償されますか

A. 多くの場合、風災として補償されます。ただし浸水による被害は水災の補償が付いていなければ対象になりません。水災は外して契約している場合があるため、証券を確認してください。免責金額の設定も契約によって異なります。

Q. あとから被害に気づきました

A. 請求できる場合があります。保険金の請求権は一般に3年とされています。時間が経ってから雨漏りに気づいた場合も、あきらめずに保険会社へ問い合わせてください。

Q. 修理が終わる前に次の台風が来そうです

A. 応急処置が飛ばないか確認し、庭に置いた資材や家財を屋内へ入れるか固定してください。側溝や排水口の詰まりも取り除きます。そして一度被災した家は耐える力が落ちているため、普段より早めに避難する判断をしてください。

Q. 自宅の物が飛んで隣家を傷つけました

A. 自然災害による被害は、原則として各自で負担するという考え方が一般的です。強風で飛ばされた場合、飛ばした側に過失があったとは限りません。ただし明らかに老朽化していた、固定を怠っていたといった事情があれば話は変わります。判断に迷えば弁護士会の無料相談を利用してください。

Q. 庭木が隣家に倒れました

A. 考え方は飛来物と同じです。ただし枯れていた、傾いていたのに放置していたといった事情があれば、責任を問われることがあります。台風の前に庭木の状態を見ておくことが大切です。

Q. 台風のあとに外へ出るとき注意することは

A. 垂れ下がった電線、倒れかけた樹木や電柱、落ちそうな看板や屋根材、冠水した道路を確認してください。特に切れた電線が水に触れていれば周囲も危険です。近づかず、電力会社へ連絡してください。

まとめ

台風で被災したあとの対応について、要点を整理します。

  • 屋根には登らない。応急処置も業者に任せる
  • 修理業者をその場で決めない。急がせる相手には応じない
  • 台風は強風、飛来物、大雨、停電が同時に来る
  • 広範囲が被災するため、業者も資材も不足する
  • 外へ出る前に電線と倒木を確認する
  • 後続の雨があるかを確認し、時間の余裕を把握する
  • 屋根の写真は、登らずに撮れる範囲で残す
  • 雨漏りは室内側で対処し、電気に注意する
  • 浸水は水位の跡を早く記録する
  • 床下浸水も軽い被害ではない
  • 浸水した車のエンジンはかけない
  • 「保険で無料」という勧誘には応じない
  • 保険の請求は自分で行う
  • 見積書は「一式」でないかを確認する

被災後の流れ全体は被災した後にやること全ガイド|時系列でわかる手続きと生活再建の順番にまとめています。

台風は、事前に備えられる数少ない災害です。それでも被害を受けたときは、焦らず順番に進めてください。

今日できることをひとつ挙げます。ご自宅の火災保険が、風水害を対象にしているかを確認してください。証券を見れば分かります。台風が来てから調べるより、今のほうがずっと簡単です。

特に見ていただきたいのが、水災の項目です。ここが外れていると、浸水しても補償を受けられません。保険料を抑えるために外している場合があります。

ハザードマップと照らし合わせて、必要かどうかを判断してください。浸水想定区域にお住まいなら、付けておく価値は十分にあります。

証券が見当たらなければ、保険会社や代理店に問い合わせれば教えてもらえます。5分で終わる確認です。

✅ この記事、読んで終わりにしないでください

今すぐ備えを一つ、揃えておきましょう ↓

「あとで」と思った瞬間から後回しになりがちです。まずは価格だけでもチェックしてみませんか?

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

北海道札幌市在住の防災・サバイバル情報発信者です。2018年の北海道胆振東部地震を機に「誰でも今日から始められる防災」をモットーに活動を開始し、実際に試した防災グッズのレビューや家族構成別の備え方をわかりやすくお伝えしています。実践的で信頼できる情報を提供できるよう、がんばっています!

目次